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みなさん、こんにちは。編集者・ライターの杉田麻里子と、プロジェクト・ディレクターの石川愛加子です。
この番組は、都市というテーマが好きで好きでしょうがない2人が、都市に関する様々なグッドニュースをザックバランに話す場所です。
都市をテーマに、国内外の様々なプロジェクトやトレンド、雑誌、スポット、音楽など、毎回気になるテーマを1つ取り上げて、フリースタイルでおしゃべりしていきます。
今回は、都市と祭典というテーマで、おしゃべりをしていきたいと思います。
えっと、お祭りということですが、夏も来ると思うんですよね。
ねえ、夏早く来ないかな、ほんとに。
でも、もう7月の終わりなので、夏で、夏なんだよね、そもそも。
そう、もうこのジトジトがさ、なんか早く開けてくれないかと日々願っている。
まあでも、暑くなったら暑くなったで、私は文句を言うと思います。
今年は7月、もともと祇園祭の月。
ああ、そっか、京都だもんね。
そうそう、で、祇園祭の時期って、いろいろ歩いてたら、いろんなところから音が聞こえてきたりとか、祭が見えたりとかするんだけど、
今年はそれがあんまり見なかったなとか、コロナの影響で縮小されているので、ちょっと寂しいなと思いつつ。
なんか今回はね、そういった伝統的な祭りというよりも、結構祭典というか、大型のイベントとかフェスみたいなのが。
これからシーズンですからね、本来なら。
これからシーズンで、どんどんキャンセルになっていて、オンラインでもされているっていう中で、改めて年との関係性みたいなところを話してみたいなっていう、
7月っぽいテーマですね。
そうですね、発散したい気持ちをここにぶつけるっていう感じでいきましょう。
はい。
でね、祭典っていう意味でタイムリーでいくと、先週末かな、
トゥモローランドっていうベルギーのEDMのフェスティバルが、3Dのバーチャル空間で初のオンラインフェスを開催したらしくて、
トゥモローランド知ってる?
はい、聞いたことある。
パーティーなEDMフェスだけど、本当に会場とかすごい作り込んで、
なんていうの、非日常演出するみたいなのが結構話題になってたけど、
毎年40万人くらいから世界中から訪れて、フェスティバルをしてたらしいんだけど、
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これもベルギーの小さな町から始まって、今はブルッセルから小1時間くらい行くところなのかな、
そこで毎年開催してたみたいで、今回は1600円くらいでオンラインで入れるみたいな形でやってたんだよね。
結構安いんだね。
そうそう、で、なんかチラッと見てみたら、3Dだから島みたいになってて、
そこに入り込んで、結構会場とかも人が来ると人が会場にいるみたいなデザインになってて、
結構カメラワークとかも演出凝ってて、人情感がなかなかあるなーっていう感じだった。
へー、面白そう。
でも、たぶん行ったことないけど、現場の運動感とはだいぶ違うんだろうなーと思いつつも、
なんかこういうふうに、結構素早くこういうのにシフトしてったりして、面白いなーみたいなことを思っていました。
なるほど、面白いね。
なんかさ、そういった大型のイベントって、いろんなところから人が来る経済効果みたいなのがすごい面白いなと思って、
たぶん周辺の飲食店がかなりにぎわったりとか、
交通量が増えたりとか、宿泊施設が盛り上がったりとかそれであると思うんだけど、
そういうのって、やっぱね、こういったトゥモローランドのオンラインになった中で、
そういうのってお金は地域経済に落ちないよね、どうなんだろう。
地域性みたいなところで言うと、オンラインはなかなか確かに難しいところはあるかもね。
だよね。
あとはなんだろう、結構やっぱりこの祭典ってものが今年難しくなってきてる中で、
いろんな形でみんな活路を見出そうとしてて、
ゲームの中、マインクラフトとか、いろんな集まる動物の森とかもそうだけど、
ゲームの中で開催するみたいな動きも出てきてるみたいで、
バーニングマンもオンラインでの開催っていうものをやってみようかみたいなことをしているらしいんだけど、
結構みんないっぺんとにオンラインなのかっていうところも気になってて、
バーニングマンの主催者のインタビューは結構面白くて、
これすごく大事だなと思ったのが、
やっぱ彼らってイベントをやることが目的っていうよりかは、
バーニングマンに込めた人とのつながりとかそういうところを理念として体現した、
表現がああいう砂漠でのイベントになっているだけで、
それがイベントだからオンラインにシフトすればいいってことじゃないよねみたいなことを話してて、
本当そうだなと思って、
イベントが目的になってオンラインでただ単に配信するっていうのと、
なんかすごいイベントが消費されてるなぁみたいな感じがして、
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それをもっとクリエイティブに違う体験でその理念を表現したり実現していこうっていうような姿勢をバーニングマンのチームは示してて、
本当多分そういう動きをしていかないとイベントってどんどん、
何ていうの採点ってどんどん小手先になっていくっていうか、
面白くなくなっていっちゃうかもなぁみたいなことは、
なるほどなぁと思ってそのインタビューを見てた。
なるほどね、結構理念がしっかりしているイベントだったりは確かにそうだよね。
消費のためのメガイベントみたいなのも結構見るなぁとは思っていて、
例えばファイアフェステル、誰だっけ?聞いたことある?
あったあった、ちょっとチラッと話したよね。
そうそう、数年前にカリブの島を使った島中で音楽フェスみたいな感じで、
もうほんとSNSでかなり広告を出すモデルとかを使って最終的に大失敗してっていう話だったと思うんだけど、
ネットフリックスのドキュメンタリー超面白いんで、超おすすめなんですけど、
なんかね、その時面白いな、それを見てて面白いなと思ったのが、
人がもう大量に来るから、もう一つ街を作るみたいなぐらいのインフラが必要で、
建物、泊まる場所ももちろんそうだし、排泄物とかさ、島のどこにもないところに作るときに、
トイレとかどうするのかみたいな、
レストランとか食料どこから持ってくるのかとか、
怪我したときにどうなのかとか、
人間の必要なインフラみたいなのが改めて見えてきたのが面白かったっていうのと、
大きなイベント資本が動くイベントって、そこをゼロから作っちゃう力があるっていうのがすごいなって。
確かにそうだね。
確かにそういう意味では、
フェスとかもさ、都市のど真ん中ってよりかは、
中都市とか都市周辺とか、ある程度土地がまだ開拓されてないところ、
日本だったら山とか山のふもととかでやるけど、
そういうところで確かにやることが多くて、
ある意味さ、F1カーとかもそうだけどさ、
技術の実験でもあるじゃん、F1の車を作ることって。
フェスをやることがそういう技術だったり、
都市の新しいインフラの実験とかになっていくと、
なんか面白くはなってくるかもね。
そうだね、それをクリエイティブに面白く使えると、
いい土壌になるんじゃないかなと思いつつ、
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なんか難しいところも結構あるよね。
オリンピックとかね、センシティブな話なので、
例えば、ギリシャ危機、金融危機が、
アテネオリンピックが元凶となったみたいな話の記事をこの前読んでいて、
結局そのギリシャ危機が来たのは、
アテネオリンピックが終わった5年後とかだったんだけど、
日本もかなり国債というか借金をして、
いろんなインフラを作ったりとかしてたから、
ちょっと気をつけた方がいいよねっていう趣旨の記事だったんだけれども、
かなり大きな資本が動くのと、
せっかくみんな来るんだったらみたいな感じで、
みんなこう牙って、牙ってというか新しい施設だったり、
インフラだったり、テクノロジーみたいなところにお金を投入するみたいな。
うまくできたらいいんだろうけど、
結構いろんなものが犠牲になるみたいなケースもあるんじゃないかな、
オリンピックに関しては。
あれだけの規模で、あれだけのお金が動くっていう意味では、
そういうものも払うよね、きっとね。
そうだよね。
シャンハイの開発、今すごい開発がメガシティみたいな感じだけど、
2010年のシャンハイエキスポの時に、
都市開発とかインフラの確立みたいなのがすごいガーッと進んだらしくて、
その大きなメガイベントみたいなものと、
都市開発の関係性みたいなものを書いてある論文とかを見つけて、
私は読んでいました。
シャンハイも結構それで変わったのかな。
うん、と思う。
あとは音楽フェスとかだけじゃなくて、結構その学会とかね、あるよね。
何だっけ、学会とかさ、なんか大きな政治的な会議とかね。
サミットとかね。
サミットとかね。
そうそう、面白いなと思って。
でもそうだね、音楽フェスに関しては、今ちょっと夏間近というか、
なんかちょっとくすぐってるようになってますけど、
ちょっと夏間近というか、なんかちょっとくすぐってるような夏感が今あるので、
くすぐってるよ、みんな多分。
行きたい。
多分リオデジャネイルのさ、何だっけ、あの会議があるじゃないですか、
なんかあれはなんか、あれ元々何で始まったんだ、
なんか宗教的なのがあるのかな、分かんないけど、
そういうなんかこう街全体での祭りみたいなのってすごい面白いよね。
ちょっとフェスみたいなものと宗教的な祭りは違うと思うけど。
でもね、祇園祭りも宗教儀式としては、そういう疫病退散とかがね、
悪敵だったりするから、何て言うんだろう、
祭りってまた確かに違う地域だったり、
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人の願いを込めてなんかこう、恐怖を可視化するものだったりとか、
なんかそれはそれでなんか、なんかあるといいんだけどな、みたいな思うよね。
なんか一遍倒にやめとかではなくて。
はい、そうだね。祇園祭りって1000年以上続いてたんだね。
私知らなかったんだけど。
1000年なんだ、すごいね。
そう、で元々なんか疫病退散、今言ってたみたいなのが、
なんか元々の始まりだったっていうのがすごい面白いなと思って、
それ聞いてたら、まあ今年ぐらいちょっと縮小したぐらいで、
なんかビクともしないんだろうな、みたいな。
確かに、我々が懸念するのがおこがましい。
おこがましい。
おこがましい。
でも、疫病みたいな話でいくとさ、その結構前だったけど、
NHKのなんか日曜美術館っていう特集で、
なんか疫病を超えて人は何を描いていたか、みたいな特集があって、
結構その、昔からやっぱ西洋でもアジアでも、
アートの、アートはなんていうんだろう、
その、病に対してのアクションとして、
こう、表現を今までしてきた、みたいなことが言われてて、
なんか日本の15世紀初頭ぐらいの絵が紹介されてて、
当時の天然との流行を描いた絵巻物みたいな絵だったんだけど、
だから、疫病の灯としてそれ、鬼が描かれてて、
神様が鬼を食べて、悪いものをやっつけてるみたいな予想を描いた絵画だったのね。
で、なんかそういうのとかも面白いなと思って、
恐怖っていうもの見えないと怖いんだけど、
それを鬼みたいなものに転換させて、可視化してユーモラスに描くことで、
なんか恐怖とか、脅威を和らげるみたいなところっていうのは、
なんか今の私たちにも実は必要だったりするんだろうなっていうのは、
そういうのはどういう表現でそういうものを可視化したり、
向き合っていくのかっていうのは、
科学的なもの以外にも、いろんな体験だったりやり方や表現があるんだろうなっていうのは、
なんか今聞いてて思った。
そうだね。
ちょっとなんかその祭り、伝統的な祭りだったり、神様だったりみたいなところにすごい興味があって、
なんかまた今度別軸、別の会とかで、8月の夏の真夜中とか、
そういう話もなんかできたらいいなと思ってて、
京都だったら地蔵本とかがあるので、
街との関わりであったりとか、
地域コミュニティみたいなものがやっぱりすごい重要になってきて、
結構話したい人とかもたくさんいると思う。
そうだね。
ゲスト出演とかも考えつつ、
祭りっていうのをテーマに話せたら面白いなと思う。
そうだね。
フェス行きたいですね。
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なんだろうね、でもなんか、
そうだよね、夏になるとみんな、みんなかわかんないけど、
うずく感じがあるんじゃない?みんな。
確かに、あとなんで夏なんだろうね、みたいなね。
確かに。
そういうところもありますが、
あとなんか、お祭りとは全然違うものだけど、
数年前にUNの関連の会議みたいな、
国際会議みたいなので、
マレーシアに行ったことがあって、
UN Habitatっていう、
都市開発とか街づくりみたいなところを専門にやっている、
UNの機関がやっているやつで、
でもなんか街中が結構ね、もうそれショックになっていて、
ものすごい量の人たちがいろんなところから来たから、
多分お金もすごいかかってるし、
なんかそれに向けてその街のマレーシアの自転車レーンとか、
シェアサイクルとかもそれですごい増えたみたいで、
なんかその、ガッとこう人を集めて街が変わるみたいなのを、
なんか引き続き私はとても興味があって。
確かにそうだな。
確かにアルスとかもそうだけどさ、
そういう超規模な街をが、
そういう祭典を基材に変貌するみたいなのは、
なんかあったよね。
今後それが機能するのかなって、
ちょっと疑わしい部分もあるけど。
確かに、アルスエレクトロニカは面白いね。
あそこもまさにそうなんじゃない?
あれをやって結構街が変わったというか。
そうだよね。
なんかそれの事例から学ぶみたいな、
本とかもたくさん出てたような気がしますが、
それはすごいあると思う。
例えばなんかちょっと前に、
シカゴの万博博覧会1893年なのです。
結構前なんだけど、
それを舞台にした小説みたいなのを読んでいて、
1893年の万博博覧会の前は、
シカゴって田舎の街みたいな、
ちっちゃい街でしかなかったんだけど、
これを機にワールドシティというか、
大都会に変貌したみたいな背景があって、
読んでいた本が、
白い都市の悪魔みたいな名前の、
翻訳が多分出てないんだけど、
そういう本で、
白い都市っていうのが、
この時期にいろいろビルがあったりとか、
蛍光灯で街が照らされるようになって、
今まで以上に白くなったの。
それで白い都市みたいな、
呼ばれるようになったみたいで、
私が読んでいた本の主人公の一人が、
フェアの担当していた建築家で、
街全体が変わる、
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いろんな人を招き入れるための、
いろんなインフラだったりとか、
それこそインプレッシブに、
こんなにシカゴってすごいんだぜ、
みたいなことを、
世の中に知らせてもらって、
みたいなことを、
世の中に知らしめるための、
タワーというか、
ビルの開発だったりとか、
すごいいろいろしたことで、
それが面白いなと思って。
この時期に犯罪が横行したらしいんだよね。
実際の、
私が読んでいた小説も、
実際に起こったことがベースとなっている小説だったんだけど、
連続殺人鬼みたいなのが、
おそらくアメリカで初めて、
オフィシャルに連続殺人鬼みたいな感じで言われたのが、
そこのシカゴの事例だったみたいで、
街が大きくなって、
田舎からいろんな労働者がやってきて、
隠れられるというか、
匿名性が、
高まったってことなのか。
都市になったみたいな。
田舎みたいに、
誰もが顔を知っているみたいな関係じゃなくて、
この時ほど田舎から、
労働者として、
女性が一人で街にやってきて、一人で住んで、
働くみたいなことはなかったし、
この時ほど、
人口が密になって、
いろんなバックというか隠れたエリアとかも、
出てきて、みんな全て把握できない、
みたいな大都会になったことは、
初めてで、だからこそ犯罪が起こりやすかったんじゃないか、
みたいな話を読んだりとかして、
面白いなあと思って、
ちょっと前の事例ですが。
確かにそういう、
一時的な人が増えるっていうのはあるかもね。
そこに脈絡のない人だったりが増えると、
その粒、一つ一つがどんどん繋がりがなくて、
孤立して、そういう意味では、
そういう危険性みたいなのが高まるのかもね。
そうだね。
この時にいろいろ街が変わって、
そういったこともあって、
アメリカでシティ・ビューティフル・ムーブメント、
都市活動、運動っていうのがあると、
お越しもしてると思うんだけど、
これも18世紀後半ぐらいにアメリカで始まっていて、
しかも、この万博博覧会がきっかけで、
このシティ・ビューティフル運動みたいなのが活性化したみたいな話を聞いたりとかして、
結構その都市計画とか建築の文脈でも、
面白いなあと思って見てました。
なんかでもそう思うとやっぱ、
祭典とかさ、
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会社とかも何周年事業とかでお金がドコッと動いたりするじゃん。
それと同様に、都市計画とか街が作られたりするのも、
祭典とか祝祭とか祝いみたいな、
それをエクスキューズに、
ガガッといろんな開発だったりが、
お金が動くんだなっていうのは、
今のマリコ氏が言ってくれた、
歴史的な事例からも、
お金ではそうなんだなあって思いながら。
面白いよね。
それが今後オンラインだけじゃなくて、
どう変わっていくのか。
何によってそういう大きな計画が動くのかっていうのも。
そうだよ。
気になるところだよね。
そういったものと、
伝統的な祇園祭りのような祭典とか、
祭典のような祭りみたいなのが違いだったりとか、
共通項だったりとか、
そういうのもあるんだったら、すごい興味があるなと思いました。
祭りはちょっと、どっかでやりたいね。
そういう意味で。
やりましょう。
みんなでお酒を飲みながら。
祭り気分でやりましょうか。
はい、やりましょう。
今回はこの辺でいきましょうか。
はーい。
今後もこの番組では、都市をテーマに様々なおしゃべりを繰り広げる予定です。
次回もお楽しみに。