みなさんこんにちは、石川由加子と杉田麻里子です。
Good News for Citiesは、都市、建築、まちづくりに関する様々なグッドニュースを、ザック・バランに話す番組です。
今回は2人回でお送りしたいと思います。
今年最後の回ですね。
今年もあっという間に最後になりました。
今回の、我々のポッドキャストの振り返りだったりとか、私たちがしているFor Citiesっていうデザインスタジオの1年の動きであったりとか、
それぞれの話もしてもいいと思うし、ちょっと振り返りましょう。
でも早かったな、1年は。毎年言ってるけど。
でもなんか色々したなっていう感じが今年はしてます。
今年の幕開きはベトナムにみんなで行ってたのを仕事で思い出しておりました。
年末から入りつつ、新年のプログラムスタートしたのは確かに1月だったね、あれね。
1月2日とかにスタート。
1月中後じゃなかった?
確か私の去年の終わりが、パスポートの残余期間がないって気づいてめっちゃ焦ったのが、
12月31日、2023年の12月31日の思い出で、
そこからめっちゃ色々こう、大使館に問い合わせたりとか行政書士に話したりとかして、
色々な葛藤の末、結局ベトナムに飛んだのが今年の始まりだったなと思い返してたんだけどさ、
今でも覚えてるのが、ランニングをしたの。
ランニングをしたの。年末だったか年始だったか覚えてないんだけど、
すごい1年の変わり目の大切な時期に、
パスポートの残余期間が3ヶ月しかなくて、ベトナムに行けなくかもしれないみたいな、
なんで私はこんな人間なんだみたいなところまで考えつめて、
でもランニングをした時に色々こう、いいものが降ってきた思い出はある、めっちゃ。
あ、そうですか。
そのパスポート時期の時はね、私はハノイからちょうど放置面に映る飛行機の待合のところで、
受付開始しますみたいな言ってる時にメッセージが来て、嘘みたいになって、
速攻でインターンしてくれてたアリーナさんに電話して、
高校越え事情なんだけど、万が一来れるってことあるって聞いたら、10秒ぐらいして、
来ます。
行きますって言ってくれて。
アリーナ最高だよね。
すごいそれが記憶に残ってます。
みんなのいい動きが、それを支えるいい動きが記憶に残ってます。
この辺りはカットでもいいんですけど、確かにアリーナのグッドプレイもあったりしたけど、
その時のコミュニケーションとか辛かったなみたいなことも結構あって、
でも新規一転して、ちゃんとそうやって体を動かして、
さっきいいものが降りてきたって言ったんだけど、ちょっとパースペクティブを変えて、
今年をスタートできたトラブルを乗り越えてみたいなところはあり、
来年もそういうふうな年になってほしいなっていうふうには思ったりしております。
そうだね、それに伴って西洋近代都市の限界みたいなのはちょっと大きなテーマになるんだけど、
一つトピックとしてはやっぱあるなと思っていて、
いつだったかな、去年フランスに行ったときの建築系の展覧会でちょっと違和感を持ったことがあって、
有名な建築家の名前は言わないけど展覧会で、
都市は人間のものであり自然は自然として残しておくべきである、触らずに残しておくべきであるみたいなキャプションがあって、
そういう人間と自然をそもそも対峙するものとして置くこと自体ちょっと違和感だなと思って、
日本ってさ、結構昔から里山っていう考え方があって、
私たちのポッドキャストの大人気エピソードでもあるリプレッドヒットさんのモアザンヒューマンシティの回、
何エピソード目か忘れたので概要欄に貼るんですけど、
そもそも人間の活動と自然の活動が矛盾せずにいい循環を生み出すというやり方というか考え方ももちろんあるはずで、
今回のモアザンヒューマン、人間以外の生物も含めた都市のあり方みたいな考えたときに、
改めてそこに立ち返りたいなぁとも思った。
なんかそれをさやっぱ考え始めると、
そのほんとあらゆる大きな仕組みやシステムやあり方の限界と、
それをもうぶっ壊さなきゃ無理じゃんみたいに思うシーンってすごく増えてきたなぁと思って、
でもそれが昔に戻ればいいっていうエクストリームな話ではないので、
どうシフトしていくかっていうところがすごく考えなきゃいけないし、
もっとクイックにいろんなことが運んでほしいけど時間かかるんだろうなぁみたいなところももちろんたくさんあるし、
考えることたくさんだね。
そうだね、なんかさ、それで思い出したんだけど、
今年の振り返りというか雑談というか話飛んじゃう感じになるんだけど、
この前台湾から帰ってきてすぐにイベントに参加して、
ロマンチック金銭感覚っていう映画が最近出てるの聞いたことある?
ない。日本の?
日本のなんだけど、2人でやっている自主制作の映画で、東京でもどこかでインデペンデントシネマで多分スクリーニング今してるタイミングかなと思うんだけど、
そもそものなんかお金のあり方とか根源的な人間の暮らしのあり方みたいなのを改めて問い直す、
すごいユーモアあふれる話で、ドキュメンタリーに近い形で作ってるんだけどさ、
その中のディスカッションとかで、やっぱりもっと遊ぶように暮らしたりとかさ、
お金のためにやりたくないことをやる世界観じゃなくて、
もっと一人一人が生き生きと生きていくためには、どんな社会とか街とかシステムが必要なんだろうみたいな話でさ、地域通貨の話とかも出てくるんだけど、
結局は自分たちが何かできることをやりながら、コミュニティの中で支え合いながら生きていくみたいな。
それと同じ時期に、京都の私が今住んでいるエリアで、新百姓っていう雑誌の編集長の方が来てて、
そもそもなんで人類はまだ遊んで暮らせないのか、みたいな問いかけのもとにイベントが行われてたみたいなんだけどさ、
今の社会構造全体に対する、このままでいいのか、みたいな気持ちが、自分だけじゃなくて結構周りの人たちとか、
社会全体に出始めてきたな、みたいなことはすごい思ったかな。
ちなみにその人の言う遊ぶの定義は何なの?
遊ぶ、自分たちの、自分のスキルとか、自分ができるものをみんなと交換していく、みたいな考え方に立った時に、
例えば私、野菜作れる、私は絵が描ける、私は歌が歌えるとかね、例えばスキルがあって、交換をする、目の見える関係性の中での時に、
そこで自分がやりたくないことを選ぶ人ってそんなにいないじゃん。自分ができることを誰かができることと交換する時に、
多分自分が本来やりたいこととか、本当に得意なこととか、より自由なんじゃないか、みたいな話をしていて、論点を出してくれた人が、
それって結構一人一人が楽しみながらそれをやるみたいな遊び、いい意味での遊び、おもちゃで遊ぶみたいなプレイよりも、
もうちょっと大きい概念かもしれないんだけど、そういった世界観に近いんじゃないかっていう話をしていた。
なんかこの時間内で、この与えられたタスクをお金を得るたびに、なんでやってるのかわからないままやるっていう世界観ではなくて、
本当に自分の中から出てきたものをやるみたいな意味での遊びっていう言い方だったかなと私は理解しました。
そういう感じですね。話がでかくなっちゃったんだけど、また今年の話に引き戻すと、あとは何だろうな。
4 Cities Weekという私たちが毎年海外でやってるやつは、今年はできなかったんだけど、その代わりベトナムに引き続き何回か行って、
場所探ししたりとか。
そうだね、いよいよ見つかりそうですね、場所も。来年にはいろいろスタートできるんじゃないかな。結構来年早々にはスタートできるんじゃないかと思うので、
また皆さんにもお披露目できるように楽しみながら、我々もやっていきたいと思います。
またリリースします。あと今年は銀座にたくさん行きましたね。
今年の前半めっちゃ東京にいたわと思ってます。夏までは超東京にいた。だって5月とか私1ヶ月ぐらい銀座にいたもんね。
ソニーパークの企画ですね。ソニーパークもオープンしましたね、今年ね。
この間実はプレの展示見に行って、まだ建築途中の建物の中にアーティストが3組入って、それぞれの階でインスタレーションだったりアート作品を展示するっていうのを見てきたんだけど、
どれもすごくかっこよくて、荒削りの建物を見せて人を入らせるっていう粋なプロモーション戦略も素晴らしいなと思って見ておりました。
なんかまさにね、ソニーパークの話をしてた人が最近いて、なんかその考え方いいなって思って聞いてたんだけど、
今私京都の次の街づくり戦略を考えるための委員に入ってるんだけど、その文脈の中で出てきたのかなと今思い返してるんだけど、
ソニーパークを見た時に、あんな一等値で、ソニーっていうむちゃくちゃ大企業で、
例えば、もっとドヤーみたいなものを作ることもできたはずだし、商業施設、ショールーム的にお金を生み出すような場所にすることももちろんできたはずなんだけど、
なんかそうではない公園という形で、しかもなんかこう、デザイン的にもさすごいかっこいいけど、なんかこうドヤーみたいな、ビガーイズベラーみたいな感じじゃないじゃん。
でかくて強くてみたいな感じでも、見せびらかす感じじゃないのがすごいいいなってその人が言ってて、なんかそういう競争をしなくてもいいみたいな感じ。
みんなにギブしていくみたいなところが、ソニーの底力を感じた、なんかカンパニー力を感じたみたいなことを言ってて、
要はなんかさ、脱成長というか成長ばかりに目が行く社会に対する疲れみたいなのを考え始めていて、みたいな文脈の中でそのソニーパークの話が出てきたんだけど、
確かにすごいなーって思って聞いていた。
なんかさ、やっぱデベロッパーの人たちが、デベロッパーが行っていく開発とかってやっぱりすごく大きな東京のビジョンだったりさ、都市のビジョンみたいな、京都もそうだと思うけど、
そういうものをベンチマークに考えていくっていうようなスタイルを取ることが多いなと思った時に、
ソニーさんも街のことを考えてなくはないと思うんだけど、なんか街のことの前に人のことを考えている。
やっぱプロダクトの会社だから、その人がどう体験するかとか、その目の前にいる人がどう反応するかみたいなところが結構クリアーに見えているのかもなーっていうのはソニーパーク見て思って、
それがなんか街の中できちんと組み込まれて機能しているっていう姿がかっこいいなーっていうふうに思った記憶があります。
そんなソニーパークのミニで私たちは展示をさせていただいて、アバニストキット銀座というものを作りまして、
オリジナルのいろんなグッズを詰め込んでオーディオガイドを入れて、いろんな人が銀座をもっとより楽しめるためのツアーみたいなものを企画しましたね。
なんかあれも、それこそオープンしてからも何か発展できるといいなーみたいな、思っている。
改めてそのオーディオガイド聞いてたんだけど、私の声がさがさすぎて、当時体調めっちゃ悪かったなーみたいなことを思い返せたんだけど、
今年は体調管理みたいなのもむちゃくちゃ頑張ろうと思った年でもありました。それがきっかけで。
それが夏ぐらいまでか。
そうだねー。
あと我々のデザインスタジオのカンパニーガイドを作ったりとかしてね、先輩の元同僚というか先輩に作ってもらって。
なかなか大変だったね。なんかやっぱ自分たちのやってることって、やるのはいいけどそれを振り返って再編集するとかまとめるって、
どの会社とかどの人も、個人でやってる人とかもやっぱり時間がかかるって言って。
この間ね、それこそ萩草の宮崎さんも6年だっけ。6年かかってまとめたって言ってたっけ。
それぐらいなんかすごく大変な作業なんだなーっていうのを改めて自分たちもやってみて感じたし、他の人を聞いてても感じるけど。
なんかいいよね、このタイミングでやってきたことを振り返るとか言語化1回してみるみたいなので、結構整理したれたことはあるかなーって思ったかな。
そうだね。
という感じで、いろいろ今年もプロジェクトをやりましたが、
カンパニーガイドもダウンロードリンクを載せておくので、皆さんダウンロードして読んでいただけたらなと思っているのと、
来年もいろんなプロジェクトを仕込んだり、それぞれが東京、京都でやっていることもあったりとか、
来年も頑張りたいなという感じですね。
あとあれですね、今年はブッククラブというかアーバニストミートアップっていうのを月に1回必ずやりました。
オンラインでやるミートアップで、日本というよりは世界から、町づくりとか建築とか都市に関わるいろんなプレイヤーの人を募集して、
最初はブッククラブという形で都市に関する本を紹介し合ったりとか、
あとアーバニストムービー、映画とかドキュメンタリーをみんなで語る会みたいなのもやったりとか、
フィルムクラブね。
フィルムクラブ、あとテーマ設定なしでそれぞれのプロジェクトを紹介してもらうみたいな会をやったりとか、
とりあえず毎月1時間半ぐらい、世界中から人が集まってくれてみんなで話したっていうのが、
今年のむちゃくちゃ楽しかったことの一つかなと思います。
いろんな国からみんな参加してくれて、結構ずっと喋って夢中になって参加してくれるみたいな人多かったね。
なんか参加者がやっぱ面白くてさ、今日結構3大陸ぐらいから来てるんじゃないかみたいなの多かったじゃん。
アメリカ、スウェーデン、ナイゼリア、日本とかさ、もちろん時差の関係で入るのが難しい地域もあるんだけど、
すごいみんな国籍バラバラでむちゃ良かった、それが。
なんかフォーシティーズウィークカイロでやった時に参加してくれた子が改めて参加してくれたりとか、懐かしい再会みたいなのもあったでしょ。
それも良かったよね。
結構あれだよね、キーワードがいろいろディスカッションの中で出てきていて、それをまとめているんですが、これはどっかで発表する?
そうだね、来年とかさ、ニュースレターをまた再開しようかなみたいな話を我々してるので、そこでまとめたりしてもいいかなと思うんだけど、
やっぱ日本だけじゃなくて世界の人たちと話すからこそ出てくるトピックみたいなのがすごいあって、
例えば今年で言ったら、もちろん戦争の話が大きいと思うので、戦争と都市の関係性みたいなトピックが出てきてたりとか、
あと宗教の話も面白かったんだよね、宗教とか、さっき人間以外のものについての話をしてたけど、
例えばそういった神様とかね、宗教、祭礼とかね、都市の関係性みたいな話があったりとか、
あと温暖化が進む今だからこそ、陰のデザインだったりとか温度のデザインをどうするのかみたいな話もトピックに上がりましたね、このアーバニストクラブで。
なんか初回だったかな、2回目ぐらいかなんかね、そのディフェイビング運動についてみたいな話があって、
気候変動とかに対してアクティビストだとみんなが舗装を剥がして土を剥き出してディフェイビング運動をしているんだっていうのを聞いて、
ヨーロッパっぽいなーとか思いながら、確かになんかこういうの起こってきてるんだなー、国家のレベルでも。
そうだね。
そういうちっちゃなローカルなアクションとかも見えてきて、面白かった。
確かに。私たちがアメステルダムに一緒に住んでたときに行ってたコンポストを持って行ってたコミュニティガーデンもまさにディフェイビング運動の一部だよね。
もともとコンクリーバリだった高等宿を住民たちがそれこそ掘り起こして、勝手に土を出しちゃって、そこでガーデン化したっていう。
ディフェイビングしたいとこめっちゃ街中にあるな。
ほんとだよね。ハンマーを持って歩くべきなのかもしれない。
ディフェイビングしていきましょう、みなさん。
そんな感じで世界中の小さな活動だったりとか、全く違う地域で話されている。
でも、日本の私たちも、ああ、なるほど、みたいなわかるようなトピックとかって、やっぱこういうふうにインターナショナルに会話をするからこそ出てくることかなと思うので、
来年もこのアーバニストミートアップ毎月やっていけたらいいなと思うので、興味がある方はぜひ参加していただけたらと思います。
英語に自信がなくても、聞くだけとかでも大丈夫だし、私たちのほうでフォローアップもできるので、ぜひぜひという感じですね。
またなんかそういうコミュニティの入り方とかも、ちょっと来年整えてお話、お知らせするので、ぜひインスタとかチェックしてもらえたらと思います。
はい、じゃあ今年はそんな感じでしょうか。
来年もよろしくお願いいたします。
来年があっという間に始まりますが、今年もみなさんお疲れ様でした。年末はみなさんゆっくり休んでください。
バイバイ。