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皆さんこんばんは、上水優輝でございます。 サイコパスのラジオ、ぜひ最後までお付き合いください。
今日は、文明と文化の距離感という話をしたいと思っています。 先日、福岡市中央区天神のですね、町を歩いていたらですね、
天神コアと福岡ビルっていう、福岡にですね、お知る人にとっておなじみのビルがですね、
もうなくなってしまって、工事中だったと。その風景をですね、こうパシャッとカメラに収めて、ツイッターに上げるとですね、
何名かの友人から、こんなことになってるんだねみたいなことで、ちょっとショッキングなね、絵として捉えられたということで、僕自身もちょっとね、
ショッキングではないけども、こんななってるんだと思って撮ったんですけど、なんでビルがなくなっているかっていうと、2015年かな、から天神ビッグバンっていうプロジェクトがスタートしていて、
あの福岡市のね、町の再開発みたいなプロジェクトが進んでいますと。でまぁ、すごいざっくり言うと、アジアの窓口としてね、
イケてる町にしようぜみたいな、そういうところでビルの高さ制限を緩和したりとかして、メインビルをね、30個のビルだったかな、30個ぐらいのビルを
建て替えるらしいんですよね。すごいイケてるビルにしましょうみたいな感じで、ビルの広さがですね、1.7倍になると、ビルが高くなるからね、1.7倍になって、
で、雇用も2.4倍に引き上げるってことを予定していると、つまりそこでね、いろんな事業が行われて、ってことはそこにいろんなお客さんが来て、で観光客も来て、福岡盛り上がるね、
みたいな、そういうね、イケイケの経済政策であるというふうに思うんですけども、まあその後ね、2020年にコロナが来ちゃってますんで、それがどんなふうになっていくのか、なんか修正があるのかないのかってことはちょっとわからないんですが、まあ2025年にはそういう、
2024年か、2024年にはですね、そういった目標があるということですね。広さ1.7倍、雇用2.4倍という目標があるみたいです。
で、まあこれをね、端的に言い表すとですね、やっぱり文明化、さらなる文明化だと思うんですよ。既にある文明をね、さらにこう発展させていくというか、経済成長させていくみたいなことなんですけども、やっぱりね、そこと対比されるものっていうのは文化なのかなと。
で、文化を語ろうと思うと、またそれはちょっととても難しい話になるんですけども、まあ文明と対比させたときの文化とするならば、その場合の文化っていうのは概ね、
何かを残していくことだというふうに僕は思うんですね。まあ競技の文化というかね、意味では。残していくことが文化なのかなというふうに思うわけです。
いわゆる残ってないもの、今作った瞬間のものが文化とは言いづらいというかね。それがやっぱり長くそこに生活に根付いていく中で文化になっていくみたいなところもあると思うので、やっぱり文化と時間というものは切っても切り離せないと思うんですね。
その意味では、例えば天神コアもね、あと1500年ぐらいそのまま残していれば、現存する日本最古の商業ビルですみたいな感じにもできたかもしれないし、そういう意味ではね、文化に持っていこうと思えば持っていくこともできたんじゃないかとも思うわけです。
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天神コアはあと1500年残す必要があるかどうかするとまた別の話なんですけども、そんな感じでやっぱり文明化を図るってことは何か文化になり得るものを破壊するということでもあるのかなと。
いわゆる未開の土地っていうのはなかなかないですし、この未開の土地を破壊することさえもこの未開の土地が今度文化遺産みたいになっているものが破壊されたりするわけじゃないですか。だから文化と文明っていうのは常に攻め合っているなというふうに思うんですね。
攻め合いとは言ったもののですね、文化は圧倒的に不利だなというふうに思うんです。残すってことはやっぱり現状維持じゃないですか。
一方文明化っていうのは新しいものを作っていくっていう意味で、資本主義との相性がいいですよね。投資と相性がいいですよね。
今のこのビルを壊してもう一回作るっていうのは、その天神ビッグバンドのビルを一回破壊して新しいビルを作り直すっていうのは、ビルを壊すのにも業者が動いてお金が動いて、ビルを作るにも業者が動いてお金が動いて、
そして新しくできたビルにまた入居する人がいてって感じで、人とかお金がたくさん動くので、やっぱりこの今の社会システムからいくと、壊して作る、壊して作るってした方がお金も動く、人も動くみたいなところで経済と相性がいいということで、ずっとそのまま残しておくよりはお金も人も動くので、どこがでも文明化の方に群馬が上がりがちというふうに思うんですよね。
そうなるとどんどん残しておいた方が良さそうだなと思うのも、残すよりは壊して作り直した方がお金になる、生きていくためのお金というものを得るためにはそうした方がいい、文化を破壊してしまった方がいいっていうような考えになってしまうのかなと思いますね。
それが20世紀とかの途中までは戦争とかがたくさんあって、強制的に破壊されて、破壊のプロセスが必要なかったと、戦争で破壊されてしまったから、そこに再開発しましょうじゃないけど、また頑張って復興しましょうみたいなことが起こっていくんだけども、今っていうのは意図的に新しいプロジェクトを立ち上げて、ここを再開発しましょうとか言って、ぶち壊して作り直すみたいな感じで、ある種血の流れない戦争みたいなことを日々やっているのかなというふうに思いますね。
やっぱりこう、既にまだ使えるビルみたいなものを壊して新しくしていくっていうのは、なんかね、僕はそこまでせないかんのかなというふうに思ってしまうところがあります。もちろんそれは一個人の戯言というかね、経済とかそういったところまで考えていくと、壊すとか、そしてより大きなものを作るとかってした方がGDPがあったとかなんだかあったっていう、そういうお話でいくと意味があるんでしょうけども、果たしてそれが本当に豊かなのかってことはですね、
今一度考えていかないといけないところなのかなというふうに思いますね。だから人間は文明の中で生きていて、文明化が進んでいなかった時代っていうのはかなり問題があったんだ、どんどん文明化していきましょうっていうことで良かったんだと思うんですけども、あるラインには達しているなと思うので、生きていくのに困らないだけの文明化はもう既に達成されていると思うので、
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あとはですね、スピード感であるとか、破壊する度合いであるとかっていうことをすごく考えていく時代になっているんじゃないかなというふうに思うので、やっぱり未だにビルをぶち壊して大きくしていくみたいな単純な経済成長みたいなものっていうのは、ちょっと考え直してみる。
まあ人ビッグバンを今からやめようとかそういう話ではなくてね、それはそれでもいいんだけども、これから先いろんなことをやっていくときにですね、果たしてその経済成長みたいなものが、単純な文明化みたいなものが果たして正義なのかっていうことはよく考えていかないといけないし、逆に文明化はダメだみたいな逆張りも良くなくて、ちょうどいい文明と文化のバランスっていうのは、これからの時代っていうのは議論されていかないといけないんじゃないかなというふうに思うわけでございます。
まあね、それぞれ立場があるから、それぞれがポジショントークして議論が逆行してしまうというのがオチだと思うんですけども、それでもね、一人一人が声を上げてね、その逆行する中でも言語化していく。自分はこういう距離感がいいんだ、自分は文明と文化がこうあるべきだと思うっていう、みんながね、やっぱり意見交換できるような雰囲気の社会になっていくってことがですね、僕は結構理想的だなと。その結果ね、文明化に偏っていようと、文化に偏っていようと、それはもう結果なので、僕はまあね、いいかなと思うんですが、
なんとなく文明化に全振りしてしまっているような時代っていうのはちょっと違和感を覚えているところでございます。
皆さんで議論していきましょう、声を上げていきましょうというお話でした。本日は以上でございます。またお会いしましょう。さようなら。