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2023-11-02 31:36

千のカツ、未だ見ぬ絶景、土着のものづくり

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サマリー

燕三条工場の祭典とNFTのT&Tプロジェクトによって新潟県を訪れることになった話です。では、八木神社や八木ヶ鼻への登山、そして燕三条での食事体験など、いくつかの小話をご紹介いたします。お父さんは職人さんで、鉄製の調理器具を作っている近藤製作所の工房の話もあります。この工房では、木槌を使って鉄を叩いて形を整えるという独特な製法が用いられています。また、オーセンティックな道具からブランド化されたDIY用の道具を製作するために、挑戦する姿勢がとても魅力的です。また、親子の職人さんが土着のものづくりの実践とその道具について話す場面もありました。道具のフットワークの軽さが、資生のものづくりを支えていると感じました。

燕三条の旅
みなさん、こんにちは。ニュースレター、晴耕雨読。今日は、ポッドキャスト、語り形式でお送りしたいと思います。
先週末に、新潟県の燕三条というところを、一泊二日、まあでも丸二日で旅行してきたので、ちょっとその時の小話をですね、今日はしようかなと思っています。
燕三条に行ったきっかけ、理由なんですけど、二つありまして、一つは、燕三条工場の祭典がやっているっていうこと。
二つ目がですね、昨年から取り組んでいるNFTのアプリを作る仕組みですね。このプロダクトをずっと作っているんですけど、知人たちと。
その中で、第2弾のT&Tというですね、ツールを採用したプロジェクトが、燕三条を舞台にしたので、燕三条匠の守護者っていうプロジェクトなんですけど、
そこで燕三条が舞台になっているので、これは一回言っておかなきゃって、去年から、去年じゃないや、このプロジェクトをリリースされた5月からですね、思っていたので、
もともと興味があった工場の祭典が行われるこのタイミングに、前をもってですね、飛行機を取ったりして、京都からですね、はるばる新潟、ちょっと遠いんですけど、行ってきました。
新潟県、ずっと人生で縁がなくて、ちょっと行きづらい遠いっていうのもあるし、事前情報がほとんどない状態で来ました。
どこ行けばいいかって頼りになる情報は、まず工場の祭典の公式サイト、ここに町工場がありますよ、みたいなものですね。
っていうのと、あと、燕三条たくみの守護者プロジェクトで、チェックインっていうスポットがいくつか設定されているんですけど、そこはテストも兼ねて行ってみようっていう、それだけが頼りで、ほとんど事前情報もなく、ちょっと忙しくて、事前に調べる、あの観光ガイドとか見る暇もなくて、行ってきたっていう中での2日間でした。
今回の旅の中で、八木神社っていうところに行ったんですね。これはたくみの守護者のチェックインスポットとして設定されていたので、あまり考えずにですね、行きました。
これは下田っていう山合いののどかなエリア、山と山に囲まれて川が流れているようなエリアにあって、三条の中心地から車で20分ぐらい行ったところにあるんですね。
今回泊まった宿泊地がこの下田にあったので、これは早朝散歩も兼ねて行けるなと思って、グーグルマップでこの八木神社っていうのをチェックして行ったんですね。
それに加えて、僕たちより先に訪れていた友人が、その近くにある八木ヶ鼻っていうところを回ってきて、とても良いところだったよっていう情報がありまして、
あ、じゃあ自分も足跡を辿って八木ヶ鼻行こうと思ったんですね。その友達は八木ヶ鼻とか、あとその先にあるですね、高原にも行って回ってきてとても良かったよって言ってたので、
僕も奥さんと行ったんですけど、普段トレッキングとかハイキングとかちょっとした山登りを普段からしているので、
あ、これは早朝気持ちいいなと思って八木ヶ鼻登ろうって思って、前日にですね、ヤマップ、山登りする人ご用達のアプリでこの周辺の地図をダウンロードして行ってきたんですね。
八木神社っていうところの奥がその八木ヶ鼻に登る入り口になっていて、だいたい標高がですね270メートルぐらい。
だからまあそうですね、ちょっとした登山っていう感じなんですけど、意外と最初からですね、傾斜がきつくて、今回山登りの装備しっかりして行ったわけじゃないので、
思ったよりハードだったんですけど、ハードだったというか時間があまりなくて、ホテルの朝食の時間の前に行ったので、間に合うように行ったので、結構汗かきながら必死でその270メートルのヤマガ花の上に登って、
そうですね、頂上からの展望、山が色づいてきて、しかもちょうどその時晴れたので美しい景色で、あまり時間なかったんですけど、まあ写真を撮って帰ってきて、
で、急いで車でホテルに戻って朝食にも間に合ったっていう感じなんですね。で、僕たちの後にもNFTのT&Tのプロジェクトをやっているもう一人のですね、仲間がですね、
燕三条に来て、やっぱりヤマガ花行ってきたよって、ディスコードの中で共有していて、あ、くしきも時間差で3人がですね、プロジェクトメンバーがヤマガ花登ったんだ。
しかし結構僕つらかった、それなりにハードだったので、みんなよく登ったな、全員40代のおじさんなんですけど、みんな元気だな、山登り、わざわざ燕三条まで来て、
山登りしてと思ってたんですね。で、さらに後日チームのミーティングの中で、その振り返りというか雑談があって、八木ヶ鼻は絶景ですよね。
行ってみないと写真ではわからないですよね。あの岩肌は、あの武骨の岩肌の迫力はすごかったですよね。行ってよかったですよね、みたいな会話をその2人がしていてですね。
僕はですね、そこでハッと思って、岩肌なんてあったっけって思ったんですね。頂上まで登って見渡してもそんなもの全然なかったので、もしかしたら360度のパノラマの風景の先の方に何かあったけど、見落としちゃったのかな、急いでたからと思って不思議だったんですけど、まあその場はですね、オンラインミーティングの雑談なので、愛想笑いをしながらよかったですよね、みたいなことを言ってたんですね。
八木神社と八木ヶ鼻
その後、旅の記録をちょっと整理しようかなと思って、その八木ヶ鼻っていうのを初めてですね、普通にグーグルで検索したんですね。当日はヤマップのマップしか見てなかったので、するとですね、確かに岩肌がさせり立った、下から見上げた絶景八木ヶ鼻の写真がいっぱいググったら出てきたんですよ。
僕の見ていない。そこで初めて気づいたんですね。八木ヶ鼻っていうのは下から見るものなんだと。登るものじゃないんだ。いや登れるし、ハイキングコースとしてはトレッキングコースとしては登ればいいんですけど、下から見て楽しむのがポピュラーな八木ヶ鼻だったんだと。
僕は、僕と奥さんはこの絶景八木ヶ鼻の花の先まで登って、そこから下を見下ろしてたんだっていうことがわかったんですね。なので見てないんです、僕八木ヶ鼻。登ったけど足元にあったのが絶景だったっていうのは全然知らずに京都に帰ってきちゃったんです。
あまりにですね、自分たちが間抜けすぎて必死で1時間ぐらいかけて山を登ってしまったっていう、なんか情けないというか面白いネタだなとは思ってるんですけど話でした。これ、小ネタ小話1本目です。
はい、じゃあ小ネタ2本目なんですけど、食事ですよね。知らない土地のグルメって楽しみですよね。もう燕三条って何があるんだろう。一つは知ってたんです。燕三条ラーメンですね。僕ラーメン大好きですから。
背脂が浮いた煮干しの効いた醤油ラーメンっていうのはついて、最初の昼に楽しんだんですけど。夜はどうしたかというと、またさっきの燕三条匠の守護者プロジェクトのクーポンが使えるスポットの中の一番おすすめにある
とんかつ三条っていうお店に行きました。ここはね、タレカツ丼って言ってます皆さん。新潟はタレカツ丼っていうのがポピュラーなんですよ。まあ卵とじとかもあるんですけど。
でね、ビジュアルはカツ、揚げたカツだけがご飯の丼に乗っているので、僕の故郷福井県のソースカツ丼とほとんど一緒なんですね。
だから、タレにつけているかソースにつけているか揚げた後の違いなので、かなりビジュアルは似てるんですけど、これ食べてみたら
ソースカツ丼も好きなんですけど美味しいんですけど、とは似て非なるものだな。すごいね、甘い醤油の味がしていて、でも全然味は濃くはないので、
そのカツがほんのり甘い和風のテイストになっているんですね。で、ソースカツ丼と一緒なんですけど、これがまたご飯にもそのタレが染みて、ご飯も美味しくなって、新潟も米どころじゃないですか。
すごいね、ご飯が進むんですよ。ヒレとロースとあるんですけど、これはロースがベストマッチですね。このカツ丼用に薄く切って薄く叩かれた、多分叩いて伸ばして肉叩きで伸ばしていると思うんだけど、
揚げられた、ちょうど食べやすい厚さになったロースカツが揚げて、その後タレにつけられて、タレが甘じょっぱいタレが染みたのが乗っているんですよ。これは美味しいなぁ。
B級グルメとしてはかなり贅沢なB級グルメだなって思って、むしゃむしゃ食べ進めようと思ったら、店員さんがやってきて声をかけられまして、
おめでとうございます。 66万6千枚目のお客様です。プレゼントを差し上げます。
あとこちらに住所とお名前を書いてください。 って言われたんですよ。
え?って思いまして。 っていうのは注文してからカツ丼が出てくる前に店内を見ているとですね、
壁に一面にですね、名前が貼ってあるんですよ。 何百枚か貼ってあるんですよ。パッと見これあれだな。ここB級グルメの店なんで、大盛り系のやつだなって思ったんですね。
時間制限内に大盛りを食べたら無料になるとかっていうあれ系ですね。 だからそういう歴戦の勇者たちの名前が貼ってある系だなって思ってたんですけど、ちょっとこれ違ってて、
こういう発想あるんだって思ったんですけど、人気のあるとんかつ屋なので毎日ジャンジャンジャンジャンカツとんかつをあげてるんですけど、それを一つ一つカウントしてるらしくて、
千枚ごとにその千枚の切り板を踏んだ人の名前が、名前と住所というか居住地ぐらいまでなんですけど、貼ってあったんですよ。
トンカツ三条の体験
これちょっと新しいなって思って奥さんと、面白いけどこれ何か拒否権ないよね。自分の名前が貼られるって何か、しかも何か自分が頑張ったからとか、自分が拒否してチャレンジした結果じゃなくて受動的じゃないですか。
店にフラッと入ったらあなた1000人目でした、名前貼りますみたいな。これどうなん?なんか嫌な人もいるよねっていう話をしてたら、
はるばる京都から来た僕がですね、一発目でそれを引いてしまったっていうのに5秒ぐらい経って気づいたんですよ。
なんでやねんと、こんなところで運を使ってしまったなっていうのが半分と、これはネタとして美味しいなってすぐに思ってしまったんですね。
1000分の1ですね。その後、燕三条でプロジェクトを一緒にやっている方々もいる
discord のチャンネルで報告したら、これは地元の人でも幻と言われている切り板ですねってびっくりされちゃって、だいぶこれは燕三条を来て元を取ったというか、
ここでしかできない体験を、レアな体験をしたなって思いました。なので、燕三条、三条市にあるトンカツ三条に行くと、今一番壁一面に貼ってあるネームプレートの一番最後のところにですね、
京都市から来た僕の名前が貼ってあるはずなので、ぜひトンカツ三条に行った方はですね、確かめていただければと思います。
僕は次いつ行くんだろう。それでね、プレゼントも商品券。トンカツ三条の商品券。だから3000円分だったんですよ。
3000円あったら2人、タダで食べれるので、だいたい1500円ぐらいだったんで。だけど遠いんですよ。京都から新潟行くのが。ちょっとどうしようかな。でもこれはさっきの
ヤキガハナを僕は登ったけど見ていない券と組み合わせると、これは燕三条にもう一回来てくださいっていうことなんだなと受け取りました。
これ素晴らしいマーケティングじゃないですか。はいこれが小ネタの2つ目でした。 最後に工場の祭典の初めて行ったんですけど、感想というか考えたことをちょっとお話ししたいと思います。
燕三条工場の祭典というのは近年ですね、日本各地で仕掛けられているものづくりのオープンファクトリー系のイベントの中では結構
というかまあ元祖だと思うんですね。もう10年以上やっていて知名度もあって体験の中身だったりとか、もう充実していて地元の方の協力も得られていてっていうもので、本当にいつか行きたかったっていうものなんですけど。
だいたい2日で10軒ぐらいの工場かショールームだったりを回ったんですけど、その中でですね、今日はここではですね、
近藤製作所というところのお話だけしたいと思っています。 ここはですね、元々はですね、鉄細工、鉄鋼を扱った鍛冶屋さんで、元々はですね農業の隙とか
工場を作っていた小さな製作所さんなんですね。 ただ僕たちが行った時にはですね、このお父さんがですね、もうどれくらいかな60代70代超えてると思うんですけど、
木槌による独自の製法
お父さんの職人さんがですね、フライパン、鉄製のフライパンを見せながらですね、オーディエンスというと4,5人の見に来ている人を前に熱弁を振るっていて、すごいお元気に話されていたので、その様子がすごく面白くて、僕らも足を止めて話を聞いていたんですね。
その鋤や鍬を作ってたけど、今鉄製のフライパンとか調理器具を作っていると。 で、その鉄を叩いて伸ばして作るわけなんですけど、自分たちはハンマー木槌で、木製の木槌で叩いてやってるんで、形が綺麗、
いい意味で綺麗じゃなくて、ちょっとボコボコしてるんだけど、そこが味わい、味わいでもあるし、調理器具を使うシェフの要望に合わせて厚さとかを調整して、自分たちには出来しか出来ないものなんだ、みたいなプレゼンテーションをされていて。
あ、くわを作っていた職人さんがフライパンを作るというのも面白いなと思ったし、木槌で叩く、すごい鉄を叩くって厚いイメージがあるから、もっと硬いもので打つ、硬くて熱に強いもので打つのかと思ったら木槌で打つって面白いなって思ったんですね。
そのお父さんの話を聞いていると、もともと燕三条にはですね、銅細工を作って、銅の急須とか、お湯飲みとか、あとは花瓶とかを作る、銅細工の玉川堂っていう有名な工房があるらしくて、玉川堂さんがやってるのを見て自分たちはこれ鉄でやってみたんだ、やってみようと思ったんだ、最近みたいな。
結構最近っていうのも面白くて、しかもすぐ近くにいる工房の真似をして、それを鉄とか鋼でやってるみたいな、なんていうかふとは軽いなって思って、確かに銅の急須、玉川堂さんのやつ今写真見てるんですけど、これと同じような味わい、見た目の味わいを鉄で出していて、
しかもそのフライパンとか鍋とかなので、その厚さで調理の機能性が変わってくるんですね。
熱いと熱をしっかり保つからじっくり焼けるし、薄いと冷めやすいから冷めやすいけど早く火が通りやすいとか、なんかそのあたりをオーダーしてくれる人のニーズに合わせて木槌で叩いて調整して、私は作っている、私は作っているんだ、みたいな話で、
そういうコツってどうやって、最近始めてそうなんですけど、どうやってこの習得されたというかコツをつかんでいったんですか、みたいな質問いたして、いや、YouTube見てるんだ、みたいなことを70過ぎたおじさんが、お父さんが言ってて、YouTubeにそういうやり方というか、なんかいろいろあるからそれ見ながらやってるんだって、めちゃくちゃふとは軽いな、このお父さんって思って、
ただ、YouTube見てもやっぱり技術がないとできないから、私たちはクワとかスキを作るところで鉄を伸ばすという基本的な技術があるから、これはやってみたらできそうだと思って、今取り組んでるんだって言ってたんですね。これアグレッシブなお父さん、面白いなと思って。
あと、スキとかクワも昔からのながらのオーセンティックなというか、スキとクワはメインのラインナップとして作ってるんですけど、それをちょっとこう、デザイン性が高い、ブランド化したDIYとかハウスガーデニングをする人向けに、とこつじゃないですね、おしゃれなパッケージと名前で作ったラインナップがあって、これも今取り組んでいて注目され始めてるんだ、みたいな話もして、
あ、こういうおしゃれなのも作るんだって思ったら、これはこの人にコンサルティングというかアドバイスをもらってって言って、本が置いてあって、それがですね、あの中川政七商店の社長さんの本だったんですけど、
あ、出た出た、ここでも中川政七商店出てきたって、僕とかは思ったんですけど、あ、なんかだからその中川政七さんのコンサルというか相談を受けたり、YouTube見て勉強したり、なかなかここのお父さん、トワク軽いな、お年は召してらっしゃるんですけど、これ面白いな、このライブ感とこの、なんていうの、フットワークの軽さと貪欲な感じが面白いな、荒削りだけどなんか面白いなと思ってたんですね。
人気なんですよ、このお父さん、すごい喋りも上手いし。もう一人案内している、僕と同じぐらいかちょっと若いか30代40代ぐらいの男性がいて、今度その人の話してるところに行ったら、どうやら息子さん、その近藤さんのお父さんの、息子さんの近藤さんの方で。
息子さんの方の話では、なんでこういうこういろんなアグレッシブなチャレンジをするようになったかみたいな、僕もちょっと質問して話を聞けて、まずその彼の話で、もともとは彼のお父さんの方で、
マ鋤や鍬を作る等をメインとしていたんですけど、最近になっていろいろチャレンジしてますって言ったんですね、ただそういうなんていうのかな、職人さんの最近って全然時間軸わからないじゃないですか、僕京都に住んでるからっていうのもあるんですけど、最近っていうのがここ2、300年みたいなこともざらにあったりするので、ちょっと質問したんですね、最近ってどれぐらいの最近なんですかって言ったら、あ、コロナになった後なんでここ3年ぐらいですって言って、
あ、めちゃくちゃ最近だなと思ったんですね、ちなみに帰って後でその近藤製作所さんちょっとググってみて調べてみたら、この工場の祭典はもう10年ぐらいやっているので、数年前の工場の祭典での記事とかもあったりして近藤製作所が取り上げられた、その時は近藤製作所はクワやスキの鉄具を作っているプロフェッショナルですっていう紹介のされ方をされていたんですね、
その鋤や鍬もいわゆるオーセンティックだというか、まあ業務用って言い方が正しいですかね、本当のその筋の人が使うプロフェッショナルの道具の鋤や鍬を最高の技術でオーダーメイドで作ってます、日本だけじゃなくて世界中から注文を受けて作っている、そういう技術があるんですよみたいな取り上げられ方をしてたんですよ、
それと僕たちが行ってみたブランド化されたちっちゃなDIY用のオシャレだけどちょっと高いガーデニング道具だったりとか、あと僕がまさに見たその調理器具ですよね、厚い鋼を木槌で打って職人が手で木槌で打って成形した調理器具とかっていうのはここ本当にここ最近作ったっていう感じだったんですよ、
だからなんかすごいライブ感あるなって思って、なんでそんなのを作ることになったかっていうと、コロナ禍でちょっとその流通が止まって、いつも注文をしてもらっている問員屋さんと話す機会が増えて、こんなものも作れないか作れますかみたいな対話の中で元々やっていた鋤や鍬みたいなものから外れた逸脱したものをちょっと作るようになって、
基本的に時間があったから何でも断らずまずやってみようと思って作ってみた中でその調理器具っていうラインナップがちょっとずつ生まれてきたみたいな話をしているんですね。
伝統的なものづくりとの一線を画す
元々この近藤製作所さんは野火事、野っていうのは野原の野ですね。野火事を生業として創業された火事屋なので、野火事っていうのはそもそも街の何でも屋みたいな感じで、これちょっと直してくれませんかとか、ここちょっと困ってるんだけどなんか道具作れませんかみたいなことを何でも受けていたところから、
野火事のオーダーに応える野火事として得られたっていうのが元々のスタート地点だったので、その原点に戻る意味も込めて、なんか鉄でこれ作れませんかって言われたら作りますと、やってみますっていう精神でここ3年ぐらいはやっていますと、そんな話で、なので他には伝統工芸の道具みたいなもので、
なんかそうですね、掘り物をするためのジグみたいなものとか、その道具を作っている人自体がもういないんですとか、もう恒例になって、なので元藤さんのところで作れませんか、これ金属でできてるから作れるんじゃないですかみたいなものをどんどん受けたりとか、そういうマニアックなものから今言った調理器具ですね、シェフのオーダーを聞きながら最適な温度で焼けるフライパンを作るみたいなことを木槌で伸ばすみたいなアイディアでやっているということで、
これはなかなか現在進行形で今、次なる進化をですね、この近藤製作所さんがですね、のかじの原点に戻ってされている、今この途中を、途中のプレゼンテーションと製作物を見ているんだっていうのが分かって、すごい僕面白かった、なんか興奮してきたんですね。
とにかくね、今グレードアップしているというか、例えばそのフライパンすごい風合いもいいし、その焼き加減とかも計算されて作ってあるから、すごい良いものなんですけど見るからに、これでも4人でやっている工場なので基本的には息子さんが作っているっぽくて、これってどれぐらい数作れるんですかって言われて、
うまくやれば1日に4つぐらいできます、みたいな、けろっと答えるんですね。なんか僕の感覚だとこんな良いもの、手作業で作るものはもっと時間かかって作られてすごい高いのかなと思ったら、4つぐらいは頑張ればできます、みたいなことを言って、やっぱりそのあなたの近藤さんの息子さんの腕があるから4つ作れてですよね、みたいな話をしたら、
どうですかね、僕はそうですね、なんか最初はやっぱり手探りだったんで、なかなか1日1個、3日で1個とか作ってたんですけど、慣れてきてコツつかんできたら1日4つ作れるようになりました、みたいなことを言って、
あーすごいですね、でもそこまで作れるようになるためにはすごい時間かかったんじゃないですかって聞いたら、そうですね、1ヶ月ぐらいで4つ作れるようになりました、みたいなことをけろっと答えて、なんかね、その軽い感じが僕すごいハマって、面白くて、なんかハマっちゃって、ツボにハマっちゃって、なんでかなって思ったら、やっぱり京都に住んでるじゃないですか、
まあもちろん京都もね、いろんな伝統工芸とかものづくりとかがあるし、それが結構ストーリーになってメディアに乗りやすいじゃないですか、だけどね、なんかやっぱ京都のものって僕の偏見というか、まあ偏ってるかもしれないけど、すごいね、うやうやしいんですよね、その300年の伝統画とか、この土買われてきたこの文様画みたいなのとか、職人がですね、手をかけて作っているんです、みたいな、
なんかやっぱ京都だと、そういう京都の伝統的なものづくりだと、そういうふうに見せないといけないというか、まあね、それがブランドの価値にもなるし、それがもちろん値段にも反映されて経済的な価値も生むんですけど、高い、高いというか高級なものを持っている、使っているっていう、その買った人、使っている人の満足度みたいなのも、そこってセットじゃないですか、
だからなんか京都のものづくりって結構うやうやしいというか、いや、3代目の息子が先代の意思を継いで、これを作っています。そして今、新たなテクノロジーと誘導して、現代アートで作られた、この織物が今展示されています。
そこは有名なトーキョーのクリエイター集団が演出して、、なんかそういうのあるじゃないですか、京都って、まあ京都だけじゃないけど、なんかそういう世界観とこの近藤さん親子がひょいひょいひょいっと、ちょっと作ってみました、できちゃいました、1ヶ月でいっぱい作れるようになりましたみたいな、このいい意味で荒削りなガツガツしたライブ感が好きだったというか、なんかね、面白かった、そこにはまったんですよ。
で、なんかすごい土着のものづくりというか、生活と密接に困っている人がいるから、時間があるから、ちょっと面白そうだから、あと、よそのちょっと違うジャンルの、今回だと銅細工なんですけど、の方がやってるやり方が面白そうだから、あとYouTubeで見てできそうだったから、やってみたみたいな、やってみた結果、できるもできたもののクオリティとか、プロダクトは、まあ僕素人目ですけど、すごい良いものができてるんですよ、結局フライパンね、買っちゃったんですけど、
土着のものづくりの魅力
だけどそれをね、ひょいひょいひょいって作って、そのやってきたプロセスをあんまり出し押し見せずにというか、もったいぶらずに話すその職人さん、親子が好感が持てて、それはやっぱり僕はね、京都から来たからかなっていうのがちょっと後からですね、わかったんですけど、だからなんか使えるものは使うし、流用できるというか拝借できるアイディアは拝借するし、それをそうやって作ったよって明らかんと言うし、本当にね、写真も撮り放題だったんですよ。
なんかさすがにこういうとこ撮っちゃダメかなみたいなとこあるかなと思ったら、もう特になくてどんどん見ててくださいみたいな、だから本当に隠し事なしみたいな、あるとしたらその技術ですよね、もちろんそのベースの技術っていうのは、そんな簡単に身につくものじゃないので、その親子が、近藤さん親子がずっとこう培ってきた技術があるから、まあできるっていうところはあるんですけど、
僕最後に質問したのが、こんな厚い鉄と鋼を合わせたようなこの素材、素材というか材料を厚くしたのを木槌で叩いたら、木槌すぐ痛むんじゃないですか?みたいな話をしたんですね。
そうしたら、そうです木槌すぐに真っ黒になって焦げて角がなくなってくるんですけど、この少し角がなくなってきたあたりの時が一番いい感じの手に馴染んで、いい感じに叩けるんですよみたいな話をして、だけどまあ確かに消耗品ですねみたいな話をして、それも面白くて、ちょうど1ヶ月ぐらい前に京都の伝統工芸の展示に行って、
そこで「京都の職人の道具展」っていうのを見たんですよ。そこではその京都のいろんな職人さん、鏡を作る職人さんとか、あとは宮大工の職人さんとか、あとは西陣織の職人さんたちが使う道具にフィーチャーして展示してたんですけど、それはですね、全然それはそれでいいんですけど、この古い道具をメンテナンスしながら大事に受け継いで使っている道具たちですみたいな、
こっちもなんかまたうやうやしい感じでですね、展示されてたんですけど、近藤さんの木筒は全然そんなことなくて、ガンガン使ってガンガン消耗する消耗品なんですけど、でもなんかだから全然そこにうやうやしい感じはないんですね。でもこっちの方がいいじゃないですか、軽いし手も疲れないし、みたいな感じでポイポイポイポイこう変えながら木筒を使っているみたいな、道具ってこっちの方がいいなって思ったんですよね。
土着のものづくりっていう話と、そこに馴染む道具っていうのは、なんかライトな方が軽い方がいい。そんな低調に扱うようなものとかっていうよりは手に馴染んで気軽に使えて、フットワークが軽くて、そういう道具がものづくり、ブランドのものづくりじゃなくて、市井の在野のものづくりを支えているんだなって思ったんですね。
だから僕もなんかそういう地域とかも興味あって、ものづくりというか、そういう工場とか工場とか職人のところを見学したりとかって、あの前の仕事の時からよく言ってたんですけど、
やっぱ土着のものづくりの方が全然面白いな。なんかお金になるかとか、一個一個の商品価値が上がるかとか、とは言うと逆行してるかもしれないですけど、なんか土着のものづくりのライブ感と面白さを感じました。
日本に10個の世界に通用するうやうやしいブランドができるよりも、日本中に1000個、1000件、こんな近藤さんのようなですね、土着のものづくりのフットワークの軽い工房ですね、アトリエがたくさんある、そんな日本の方が僕は好きだなって思いました。
なんかこの感覚っていうのはそうですね、今ものづくり伝統工芸的なものの話をしましたけど、何事にも言えるなって思って、なんか僕の中でのこの価値観が20代の頃と変わってきてるなっていうところとちょっとリンクする感じがして、行ってよかったな、このなんていうかアグレッシブで荒削りでガツガツして、でも今まさにこう何かが変わって成長、成長というか新しいやり方を生み出そうとしているこの近藤さん親子みたいなものに出会えて立ち会えて、
この感覚と自分の好みに気づけてよかったなって思いました。
近藤製作所の進化
なんかちょっとこの感覚うまく伝わったかどうかわからないですけど、燕三条に行ってきて、京都から行きづらかったんですけど、はい、行ってよかったし、そうですね、
山頂には登ったけど、絶景を見ていないですね、焼きが花と、あとキリ番をゲットして3000円の商品券をもらって、僕の名前が掲げられているはずのとんかつ三条にもう一度行くために、また、あとそのそうですね、近藤製作所のですね、次なる進化を確かめに行くためにですね、また燕三条には行かないといけないなと思いました。
やっぱり日本の地方というか地域とか面白いですね。はい、では今日はこれぐらいで、ありがとうございました。またお会いしましょう。
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このエピソードに言及しているエピソード

コメント

概要欄の写真は反映されないようなので、元のsubstackの方でご覧ください! https://kyoto.substack.com/p/603#details

ガツガツライブ感、面白いですね! 途中で、後ろで誰かが話しています??

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