娘さんと孫さんはいるみたいな。
うんうんうんうん。
で、もうあいつ言いたい放題抜かしてと、ぼやいてると。
うん。
ただ、無趣味人間って言われたらその通りだなと、自分のことを変えりみるわけですね。
はい。
変えた後にね、娘が。
うんうん。
で、ふと先ほどね、よど橋から買い取った、10万円で買い取ったね、カメラに目が行くわけです。
はい。
で、なんとなしにこの眺めのいい床に登ってですね、風景写真を撮ろうとするわけです。
うんうんうんうん。
で、あるお家に見下ろしてね、住宅街のあるお家に向けてこのシャッターを切るとですね、
ま、同じく前回のタイムカメラと同じくその場で写真が出てきてね、ポラロイド式で。
はい。
なんだこれ、どこがミニチュアだと言うんだと言いながらこうぼやいてると。
はい。
こう写真に写ったお家が、こう時間とともにこうムクムクと起き上がってくるわけですよ。
おおー。
うんうん。
で、本当にこのミニチュアのお家になると。
うんうんうん。
うわー、これはこれは、隅から隅まで驚くべき成功さだと。
うんうんうん。
ファインダーの中央に来た建造物だけを写しとって他は切り捨ててあるらしい。驚くべき技術だなと。
はいはいはいはい。
うん。なんか真ん中に写したお家だけが出てきて、周りの風景は自動的にね、除外してあったりとか。
うんうんうん。
あとは、木とか人間とかその生物、生きてるものは写らない。
うん。
うん。で、あの通りがかった車をね、貸し当ててとってね。
これはミニカーのコレクター側見たらヨダレを垂らすだろうなとか、ちょっと楽しくなってるわけですね。
はいはいはいはい。
うん。さすがにはこれ未来の技術ですよね。さっきちょっと難しい説明をしてましたけど。
うん、そうですね。
宇宙船がどうとかね。
うん。
やっぱりこの現代の技術では、こう実現し得ないような、夢のようなカメラなわけですね。宇宙船が持ってるのはね。
うんうんうん。
で、ミニチュアいくつか撮影して、お家に持って帰ってと。
うん。
で、「まあこれみんな旦那さんがお作りになったんですか?」って、まあお手伝いさんもすごい喜んでるというかびっくりしててさ。
うんうんうん。
ええや作ったというか写したんだよねみたいな。
うんうんうん。
で、それを見て、えっと、彼をですね。思い出すな、子供の頃。夏休みいっぱいかかってボール紙の街を作ったっけ?ちょっと言い流れですね。
はいはいはいはい。
そうだ、明日2階を全部片付けてミニチュアの街を作ろうと。1年復帰するわけですね。
うーん。
うん。当分退屈しないで済みそうだと。
うんうん。
次の日ですね、建設会社さんのほうに電話をしてるんですね、彼は。
はい。
うん。
たちぎは、針金の幹にスポンジをくっつけるそうです。
うんうん。
はい。
というわけで、いろんな何コマも消費しながらね、ジオラマを作っていって、まあ本物そっくりと。
はい。
お手伝いさんも喜ぶとね。
うんうん。
これだけじゃないんだよ、カーテンをひいてごらんと。
はい。
プラクするんですか?って言って、昼間にカーテンひくじゃないですか。
うん。
で、彼がね、パチッと手元のスイッチを入れると。
うん。
ジオラマにね、電灯がつくんですよ。
えー、すご!
普通にめちゃくちゃすごい。
あらまあ、電灯までつくんですかと。
うんうん。
これっていうのは、ミニチュアの製造カメラが家の中まで完全に実物通りに再現してるからできるんですね。
そうですよね。
そうそう、ちゃんと配線がしてあって、電気器具もちっちゃいけど揃ってるわけです。
うんうん。
うん。
だから見せてあげようって言いながら、こうピンセットでね、窓の中にちょっと突っ込んで。
はい。
で、虫眼鏡でこう見せてあげるとね。
うんうん。
あらまあ、テレビまで映るんですかと。テレビも動いてるんですよ。
はいはいはい。
ちゃっかりドラえもんが映ってるんですよね、ここに。
なるほど。
ね、元線につないであげれば、ガスや水道も出るんだよと。
うんうん。
小さくなって住みたいぐらいのものですわねと。
うんうん。
まあ、だから実際にすごいレベルでジオラマを作る方いらっしゃるし、
僕らもほら、なんかこの市役所とかさ、博物館とか行ったらそういうミニチュアの街とか見るじゃないですか、光るやつとか。
うんうんうん。
ああいうの見るとね、イメージしやすいですけども、このミニチュア製造カメラっていうのは本当にそのまま再現できるので、
実際にね、今現代の技術で作れる成功なジオラマの比じゃないぐらいきっとすごいものが出来上がってるんですね、このお宅の2階には。
うんうん。
で、お手伝いさんとてもここの街に詳しいね、方なので、
はい。
あ、そういえばこのお宅気の毒なんですよって指を指すわけです、街のジオラマを見て。
うん。
ここのお宅ね、ご主人と子供さんが交通事故でいなくなっちゃってと。
へえ。
うんうんうん。
お子様一人で取り残されちゃってと。
うーん。
うん。
そしたらさ、さっき自分の持ってる普通のカメラでもね、実景を撮るとか言いながら、こういろんな写真を撮ってたじゃないですか。
はいはいはいはい。
で、その中にほら、間違って庭を写しちゃったお家あったでしょ。
はい。
そこのお家の話だったんですね。
おお、なるほど。
うん。
で、よく見ると、その、なんやろ、庭から写した写真の中に、
はい。
この、いわゆるそのご主人と子供さんなくしたっていうね、一人で住んでる奥さんが写ってたわけです。
うんうんうん。
寂しげな顔して。
うん。