2021-03-28 15:44

さようなら、ドラえもん

今回は1974年『小学三年生』3月号掲載の「みらいの世界へ帰る」…後に「さようなら、ドラえもん」と改題されるお話について、紹介しています。

☆番組ではお聞き頂いた皆様からの感想をお待ちしています
同じ藤子・F・不二雄先生のファンの方々、より詳しい方々など一緒に番組を盛り上げて下さる皆様からの補足情報、ご指摘、アドバイスも有難く頂戴します! こんなテーマで話してほしい!等のテーマリクエストも頂ければ、とても嬉しいです
【メールフォーム】https://forms.gle/Z85LeZT5ejUz5hDY9
【Gmail】fushigi7110@gmail.com
【Twitter】https://twitter.com/fushigi7110 /ハッシュタグ#ふしぎナ
使用楽曲:MusMus(https://musmus.main.jp)/ OtoLogic(https://otologic.jp)
00:02
はい、みなさんこんばんは。ゆうすけです。
さっぱです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
えっと、ドラえもんの話なんですけども、
はい。
ドラえもんって、どういう形式で連載されてたかって、さっぱさん覚えてあります?
どういう形式?
うん。
え、あの、小学校の年生みたいなやつじゃなくて、ってことですかね。
あ、そうそう、それなんですよ。小学科の学年史に、そう、連載されてて、
あ、学年史、そう、それが言いたかった。
うんうん。
で、この作品って、ある意味ちょっと特殊なところがあって、
はい。
4月号から始まった3月号で終わるんですよね。1年間。
あー、はいはいはいはい。
なので、通常のマンガ雑誌の連載とちょっと事情が違って、
うん。
例えば、さっぱさんが小学2年生だったとするじゃないですか。
はい。
そしたら、小学2年生っていう雑誌を読むのって1年間だけなんですよ。
うん、確かに。
なので、毎回4月にはこれからのスタートみたいなニュアンスのお話が載ったり、
うん。
3月号には卒業とか、何でしょうか、ちょっと乗り越えるみたいな、
新しいところに行きましょうみたいなニュアンスのお話が載るみたいな管理があるわけですね。
はい。
なんで、1年間通して12本作品を読んだら、
次の学年にあがって、また次の年齢に対応した12本を読むみたいな形式で、
ドラえもんを読んでる読者っていうのはリアルタイムで、それを楽しむわけなんですけども、
うんうんうんうん。
そういうわけで、3月号には別れというか、その卒業みたいな、
うん。
そういうことがテーマになったお話っていうのがよく掲載されてたわけですよ。
はい。
で、今回ご紹介するのが、1974年の小学3年生の3月号に掲載された作品で、
はい。
唯一、F先生が、ドラえもんの最後のお話として書いたエピソードです。
はい。
掲載時のタイトルっていうのが、未来の世界へ帰る。
おー。
で、後にさようならドラえもんって呼ばれるエピソードなんですね。
はいはいはいはい。
1970年の3月号に掲載された10ページの作品を、これからご紹介しようと思います。
はい。
物語の冒頭、ドラえもんに助けを求める、
はい。
のび太くんが描かれるわけですよ。
うんうんうん。
もう、この頃にはいつもの光景ですよね。
待て、この野郎のび太って言って、追いかけられてジャイアンに。
で、助けてドラえもんっていうのが、いつもの光景やと。
はい。
で、間一発のところで、自分の家にたどり着いて、バタンと玄関を閉めると。
覚えてろよ、この野郎。
今度会った時は、覚えてろよって言って、ジャイアンも帰っていくわけですよ。
はい。
で、またのび太ものび太でね、調子が良くて、逃げ切ったと思ったら、
03:03
へへーん怖くないよーみたいな、あっかんべーみたいなことをしてるわけですよね。
はい。
で、いの一番にドラえもんのところに行くわけですよ。
ドラえもん、あれ貸してよと。ほら、喧嘩に強くなるやつって。
はいはいはい。
そしたらね、ドラえもんが言うんですね。
一人でできない喧嘩ならするなって、突然。
ま、様子が違うわけですよね。
で、おいどうしたんだよ、ドラえもんって。
はい。
で、のび太の部屋に登って行って、事情を聞くと、
実は、これから前から前から言おうと思ってたんだけど、
で、のび太がね、未来の世界に帰るって言って驚いてるわけです。
うーん。
ドラえもんの口で、そのセリフを言わせるんじゃなくて、
のび太のリアクションで、ドラえもんがもう帰っちゃうっていうことを読者に伝えてくるんですね、冒頭から。
はい。
で、もう次のコマではね、のび太くん、泣きすがりながらドラえもんなしにしがみついて、
なんとかしてって言って、パパとママのとこに行くわけですね。
で、ドラえもんも困った顔で、のび太の無理もないんやけどさ。
うーん。
だから、もうママもママで、ドラちゃんにはドラちゃんの都合があるのよと。
わがまを埋めちゃダメよって。
はい。
で、パパはパパで一人ばっかり頼ってたら、いつまでたっても一人前になれないから。
男らしか諦めるんだって。
うん。
でもすっかり夜になって、その夜に家族でね、ドラえもんのお別れパーティーをするわけですよ。
うんうんうん。
のび太がすっかり世話になったねと、パパが。
いいえいいえと。
うん。
で、ママがね、明日の朝行っちゃうのね、寂しくなるわねって。
うん。
でものび太は、その頃にはね、泣いたりとかはしてないんやけど、
ちょっとうつむき加減というか、うつむきながらこう上目遣いで、
ドラえもんの方を見て何も言わないみたいな。
はい。
ここをなんか、ドラえもんがこうこうこうで、帰らないといけないんだって言うんじゃなくて、
周りのキャラクターのセリフで、
あ、そっか、そういうことになってるんやっていうのをちょっと教えてくれるっていうのが、
まあちょっとね、うまいというか、心にじんとくるような演出ではあるんやけど。
はい。
まあ何らかの理由で、ドラえもんはもう未来に帰らないといけないと。
うん。
で、もう明日の朝にはいなくなるっていうことがいきなり突きつけられるわけですよ。
のび太君とともに、僕らに。
うん。
で、夜になって、
はい。
あの、二人がね、同じ布団に寝てるわけですよね。
うん。
いつもはほら、ドラえもんはのび太の部屋のおしりの中に部屋を作って、寝てるんやけど、
はい。
二人して布団の中に入ってと。
で、何も言わずに天井を見てるんですよ、二人で。
うん。
で、二人顔を見合わせて、
06:01
うん。
眠れないねって。
うん。
だから朝までお話しようよって、
うん。
のび太提案するわけですよ。
はい。
で、ドラえもんも、眠らなくても疲れない薬があるからこれを飲んでね、
うん。
もう朝まで起きてよって。
うんうんうん。
ね、二人の最後のまあ、最後になる夜をね、これから一緒に過ごそうっていうことになるんやけど、
はい。
この次のコマすごい好きなんですよね。
お月さまが綺麗だって言って、
うん。
二人でね、あの月が照らす真夜中なのに、ちょっと炎明るい街を歩いていくんですよね。
うん、そうですね。
うん。
で、まあみんながね、寝静まって、言ったらもう二人だけの世界ですよね。
うん。
いつもこう遊んでたあの街とか、まあジャリアに追いかけられたりとか、秘密道具でしかししたりとか、いろんなこう物語がね、
はい。
思い出として残ってる街を、みんなが寝静まって二人だけで歩いていくっていうすごいシーンがあって、
うん。
で、そこでドレモンは言うわけですよ、のび太くん。
うん。
本当に大丈夫かいって。できることなら帰りたくないんだ。
うん。
君のことが心配で心配で。
うん。
一人で宿題やれる?ジャイアンやスネ夫人いじわやされても、やり返してやれる?って聞くわけですね。
はい。
うん。
で、のび太はここでさ、やっぱり昼間に泣き腹したところを見てるから余計にぐっと来るんやけど、
うん。
バカにすんなよと。
うん。
一人でちゃんとやれるよ。約束するって。
うん。
もう片手の握り拳でね、こうぐっとガッツポーズでね、
はい。
ドレモンに約束するわけですね。
うん。
でもそれ聞いたドレモン、あの涙をね流して、ちょっとその辺散歩してくるとかって言いながらちょっと照れ隠しでさ、
はい。
のび太のほう離れていくと。
うん。
で、のび太はのび太でさ、あ、涙を見せたくなかったんだなーって、いいやつだなーとか言いながら、
はい。
いつもの空き地の土管の上に腰掛けるわけですよ。
うん。
そしたらね、
はい。
あの、ジャイアンがなんと、
うん。
眠ったままこれ散歩してるっていうね、ちょっと不思議な光景なんですけど。
はい。
これちょっとあの、あんまりにもあんまりやから、この、後にテレビアニメになったりとか映画になった時に、
うん。
ジャイアンが登場する理由ってちょっと真っ当なやつに変わったりするんですけど、
はいはいはい。
ま、当時は、あの、あいつ時々寝ぼけて夜中に散歩するんだとかって言って、この花ちょうちんを膨らましながら、
ジャイアンがふらふらパジャマを生で歩いてくるっていうね、
はい。
で、ジャイアンがそこであって目が覚めて、
うん。
見たなみたいな、俺が寝ぼけてるところをよくも見やがったなみたいな、
うんうん。
あの、言いがかりをまたね、
はい。
してくるわけですよ。
はい。
で、わードラえもんっていつものように言いかけるんやけど、
うん。
そこであって、自分の口に手を当てて、
うん。
途中でそれをやめるんですよね。
09:00
はい。
で、遠くでドラえもんも、あ、誰か僕を呼んだような、みたいなリアクションしてるわけですね。
うんうんうん。
で、「ちょっと待ってね、ジャイアン。」って言って、
あのー、空き地の後ろに二人で隠れるんですよ。
はい。
で、のび太くーんって、その空き地の前の道路を、
ドラえもんがこう、のび太を探しながらね、
うん。
それをやり過ごした後に、のび太くんが言います。
うん。
ケンカならドラえもん抜けでやろうって。
うん。
ほんだらもう、ジャイアンも、おー偉いじゃないかお前と。
はい。
そうこなくっちゃ、よしかかってこいって言って。
うん。
月の下でね、のび太とジャイアンの決闘が始まるわけですよね。
はい。
で、入れ違いになってしまったのね、ドラえもんは。
はい。
先に帰ったのかなーって言って、今家に、先に戻るんですけどいないと。
うん。
で、その頃も、あのーケンカが空き地では始まってるわけですよ。
で、もう文字通り本当に、ジャイアンに一人で挑んでいって、
まあボロボロになったのび太が伸びてるわけですよね。
うん。
どんな問題と二度と俺に逆るんじゃねーぞとかって言うんやけど、
うん。
いやまだだと。まだ負けないぞと。
うん。
まだまだこれからでしょうわーって言って、あのー何度でも立ち上がっていくわけですね。
はい。
ドラえもんは、もうおかしいなと。もう一時間経っても帰ってこないよと。
うん。
もうこれ何してるんだよ、もう最後の最後まで僕に心配かけてって、
もうちょっともうヤキモキしてるわけですね、家で。
うんうんうん。
で、もうすっかり立てないぐらいまでに、もう打ちのめされたのび太が、
はい。
もうジャイアンもジャイアンで何回も立ち上がってくるもんやから、
ちょっともう肩で息してるわけですよ。
うん。
もうこいたかと、ね、何度やっても同じことだぞって言いながらね。
はい。
で、立ち去ろうとするんやけど、なおもしがみついてくるわけですね、のび太が。
もうボロボロになりながらも立ち上がれないのに。
うんうん。
それでしがみついたのび太に、ジャイアンがこう振り返ったら、言うわけです。
はい。
僕だけの力で君に勝たないと、ドラえもんが安心して帰れないんだって。
うーん。
で、ドラえもんも、これはただ事じゃないぞと。
はい。
言ってもう一回探しに出かけるわけですよね、夜の街を。
うん。
のび太くんって言いながら。
で、空き地にたどり着いたら、もう満身創痍ののび太が、ジャイアンにもう絡みついてると。
はい。
で、もうやめろやめろって、もうわかったわかった、もう俺の負けだと、ジャイアンがついに音をあげて。
うん。
もう俺の負けだ許せって、帰っていくと。
うん。
で、のび太くんって言ってもうかきおるわけですね。
12:00
はい。
そしたらもうゴロゴロになって、もう立ち上がれないのび太くんが何を言い出すかと思ったら、
買ったよ僕って、見たろドラえもん、買ったんだよって、僕一人で。
だから、ドラえもん安心して帰れるだろって言うわけですよね。
うん。
ドラえもんは、まあゴロゴロになったのび太をね、もう涙を流しながら担いで家に帰っていってと。
はい。
もうね、こっからもうドラえもんのセリフ一切登場しないんですよ。
うーん。
のび太くんって駆け寄って、のび太にその一言言われたドラえもんの表情だけで後は語られてて。
はい。
のび太の部屋で寝転がってさ。
はい。
もう多分それをドラえもんに伝えることができたっていう、もうその表情が物語ってるんですよね。
うん。
もうすごい幸せそうにこう寝てるわけですよ。
で、そこでドラえもんがのび太の寝顔を見ながら、まあちょっと涙を流してるんやけど、そのドラえもんもすごくね、たまらなく嬉しそうにしてるわけですよね。
はい。
うん。
で、もう印象的なね、こののび太が布団に寝かせられてて横でドラえもんが寝顔を見てるシーンから。
うん。
そっくりそのまま、同じアングルのままね、窓からあたりが差し込んで、ドラえもんだけがいなくなってるコマっていうのが続いてるわけですよね。
はい。
うん。
これね、漫画のこのコマをね、イメージできる方はちょっと思い出してほしいんですけど、よく見てほしい。
はい。
ドラえもんがいなくなったコマで、ちょっとだけ布団がね、顔のところまで上げてあるんですよ。
うーん。
うん。風邪ひかないようにちょっとね、布団を深くかぶせてくれたんでしょうね、ドラえもんが。
はい。
で、のび太が起きて、学習机のほうを見ると、学習机が開いてますと。
ただ、その引き出しはいつもの何の変哲もない、ただの机に戻ってるわけですよね。
タイムマシンにつながってないんですよ。
うん。
で、「ドラちゃん帰ったの?」ってママに聞かれて、一言のび太は、「うん。」っていうね。
うーん。
で、最後に誰もいなくなったのび太だけの部屋で、「ドラえもん、君が帰ったら部屋がガランとしちゃったよ。でもすぐに慣れると思う。だから心配するなよ、ドラえもん。」っていうのび太の心の中のセリフが語られて、このさようならドラえもんっていう話は終わりますと。
はい。
これね、当時実はドラえもんって、今やってるテレビ屋さん人は別で、アニメ化がされてたんですけども、そのアニメがあまり評判が良くなくて、打ち切りという形で終わっちゃってたんですよ。
はいはいはい。
15:00
アニメが最終回になると、その漫画の連載も一緒に終わるみたいな流れもあったので、この1974年当時、3月号のいわゆる、3月にはほら、この卒業のお話が書かれるっていうような流れの中で、
F先生公式にドラえもん最後のお話って言って書かれたのが、この未来の世界へ帰る、さようならドラえもんっていうタイトルにその後変えられるお話だったと。
はい。
15:44

コメント

スクロール