2022-10-29 23:27

102. フジモト・アビコの交差点②『海の王子』by おもれき・KELLYさん

おもれき・KELLYさんによる2人の藤子不二雄が起こした化学反応のお話。今回は両氏にとって初の本格的な共作であり、漫画家としても初めて単行本化された歴史ある作品『海の王子』についてです。

少年少女の大冒険活劇・味方サイドをF氏が、敵サイドをA氏が担当したことでも有名なこの作品ですが、一体どんな内容なのでしょうか。


【KELLYさんの番組はこちら】 主に日本の歴史のことを話すラジオ

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☆☆イベント開催のお知らせ☆☆

『PODCAST FREAKS』2023年3月4日(土)

大阪・難波にてポッドキャストラバーが集まり、触れ合えるリアルイベントの開催が決定しました!我々「すこしふしぎナイト」もイベント初出展!少し先になりますが、皆さん是非お越しくださいね。後日、参加者の公募も行う予定になっていますので、参加してみたい方はご検討ください。

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☆番組ではお聞き頂いた皆様からの感想をお待ちしています

藤子不二雄先生のファンの方々、より詳しい方々など一緒に番組を盛り上げて下さる皆様からの補足情報、ご指摘、アドバイスも有難く頂戴します! こんなテーマで話してほしい!等のテーマリクエストも頂ければ、とても嬉しいです

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00:02
はい、みなさんこんばんは。ゆうすけです。
さっぱです。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今回、ゲスト収録会の2回目ということで、引き続き、KELLYさんに登場していただこうと思います。
早速ですが、よろしくお願いいたします。
こんにちは、KELLYです。よろしくお願いいたします。
はい、お願いいたします。
さあ、今回は、KELLYさんは何のお話をしていただけるんでしょうか?
はい、アビコ先生追悼番組としましてですね。
今回はですね、フジモト先生とアビコ先生の合作作品を紹介しようと、ネタを仕込んできました。
今回紹介したいのはですね、海の王子です。
おー、海の王子きましたね。
はーい。さっぱちゃんは覚えてるかな、海の王子。
いや、もうちゃんと覚えてますよ。1回番組でちょっと名前上がってますんで覚えてます。
そうなんですよね。さっぱさんがこの作品のことをちゃんと知ってますよって言っていただけるっていうのがね、普通にこの番組やっててよかったなってすごい思います。
成長したね。
やっぱさすがにちょっと2年ぐらいやらせてもらってるんで。
はい。海の王子ね、昭和34年、富士高富士夫さんが25歳の時にね、小学館から週刊少年サンデーが発刊されますが、
その時に始まった連載漫画、週刊の連載漫画ですね。
これね、以前のこの番組でも富士高富士夫氏で触れてましたね。
そうですね。
ではここで問題です。
お二人に問題です。
週刊少年サンデーで海の王子が連載されるんですが、
サンデー編集部との打ち合わせの時は、最初の打ち合わせの時は海の王子ではありませんでした。
え?
どんな漫画を描くと最初打ち合わせてたでしょうか?
えっと、さっぱさん分かりますか?
いや、全然分かってないです今のとこ。
ちょっと掴みどころがなさすぎるかと思いますので。
はい。僕も分かってないですこの段階では。
えっと、じゃあちょっと4択ぐらいにしようかな。
03:01
ありがたい、ありがたい。
じゃあちょっとジャンルね。
はい。
ジャンルとして、じゃあ1番、戦争もの。
戦争もの。
2番、刑事もの。
刑事もの。
なるほど。
3番、歴史もの。
歴史か。
4番、ギャグ漫画。
さあ、どれだ。
ギャグ。
じゃあ、ゆうすけはですね、3番の歴史もので。
ああ、マジですか。
ああ、なるほど。
私はこの4択を聞いたときは、1番か3番かなって思ったんですよ。
じゃあ、1番にします。
1番なんだっけ。
戦争ものか。
はい。
2人ともブブーです。
ああ、違うか。
えっとですね。
刑事長物語という漫画を書く予定だったんです。
1番ないと思った選択肢でした。
いや、私もちょっと正直それが1番とごいかなって思いました。
で、いろいろ話し合ったのかな。
刑事長物語はやめて、海の王子を描くことになりました。
ずいぶん変わりましたね。
少年冒険滑撃SFみたいな。
さあ、海の王子はお二人とも読んだことはありますか。
私は読んだことはありません。ゆうすけさんはありますか。
僕もまだ読んでないんですよ。
そうか。
えっとね、海の王子ね、コミック化は3回ぐらいしているのかな。
本当に連載されていた当時の昭和40年代と
昭和50年代にフジコフジオランド
私が出るのは必ず出てくるフジコフジオランド
今週は海の王子ですね。
そうです。
全301冊がほぼ週1で出ていたんですが
その第1号が海の王子です。
第1号だったんですね。
そうなんです。フジコフジオランド第1号は海の王子なんですね。
これですね。
人物だ。
これ第1号なのでウルトラBの第1話がこれに載っていますね。
フジコフジオランド第1号の本なので。
僕もですね、本当にカラーアニメの時代の人間なので
06:05
もちろん昭和34年なんて生まれてませんので
知らないよね。
ドラえもんにパーマンにキュウちゃんにハトリ君に怪物君とか
知らない世代からすると
今週のフジコフジオランドは海の王子って言われても
なんだそれと
本当に子供心に驚愕しましたね。
知らない作品があるんだって当たり前なんだけどね。
今ちょっとフジコフジオランドも手に入りづらいんで
今はフジコFフジオ全集が販売されておりまして
これでなんと読むことができるんですね。
書籍版も紙版もありますし
今はなんと電子版もあるはずですよ。
素晴らしいですね。
素晴らしい時代ですね。
さあ今すぐポチってくださいね。
海の王子なんですけれども
その名の通り主人公の男の子が海の王子なんです。
海底にある国の王子なんです。
だから海の王子なんです。
女の子はチマって言って海の王子の妹です。
そうなんだ。
海の世界を荒らすいろんな悪たちをやっつけるという
痛快滑撃漫画かな。
なんですね。
彼らが乗る乗り物が
飛行機ちょっと映ってるの見える?
あまり見えないかな。
これがハヤブサ号です。
ハヤブサ号。
まあまあ海の世界の人間なのに
飛行機乗っちゃうんだよね。
そしてハヤブサなんだよね。
ちょっとそういうツッコミは置いといてですね。
ちなみにですね
海の王子の名前は分かりません。
最初から最後まで固有名詞が海の王子です。
本当に海の海底王国の王子様なので
間違ってはないのかなと思いますがね。
この漫画の特徴はですね
海の王子は正義の味方ですよね。
09:04
敵が毎回出てくるんですけど
正義チームはF先生が
敵チームはアビコ先生が描くんです。
正義対悪で完全に役割分担をしています。
これ第1話に出てくるね
狼っていう敵役なんですけど
これFさんじゃなくてアビコ先生の
ちょっとFっぽくないの分かる?
分かります。
コミックでは週間だと何話もあるのを
ひとまとめにされているので
1話ごと敵が違うんですけど
ここにちょっと敵が見えるか
敵キャラの紹介みたいなページ
ちょっとキャラクター紹介のページがあるので
見える?
はい、見えます。
もう明らかにこう
F先生の絵とA先生の絵の違いが
よく分かりますね。
どっちかはちょっと
藤本先生の方が線が細くて
アビコ先生はちょっと太い感じで
だから正義の線の細いキャラと
悪の太いキャラっていう
各々の絵の特徴をうまく活かして
正義対悪で描いている
コンビならではの
作品じゃないかなと思うんですよね
この漫画の主人公は
海底のカイン王国の出身なんですけど
海底王国で活躍するのは
1話ぐらいで
全部地上で
東京に知恵の博士という
おじいちゃん博士がいて
いわゆる戦隊もので言うと司令官みたいな
いるじゃんね、何かおじさんが
いろいろアドバイスしたみたいな
そのポジションが知恵の博士かな
っていうところですね
なので海の王子とチマは
前世に至っていろいろ戦ったりして
知恵の博士のいろんな助言や
発明した武器などを使って
敵をやっつける
途中からハナさんという新聞記者が
12:01
参戦して
3枚目のキャラで
ギャグ担当な感じで
食いしん坊とか
そういうキャラクターだったりしますので
もちろんかっこいい場面もありますけれども
3枚目キャラでね
この人たちとか他にも協力者
海の王子の協力者っているんですけれども
彼らと毎回いろんな悪の組織が
海や地球を支配しようと
攻め込んできます
たまには宇宙からもやってきますね
冒険の少年
少年誌な漫画だよね
これが2年くらい連載されてたんですね
海の王子は
週刊少年サンデー1959年
昭和34年の4月から
1961年
昭和36年の4月まで
まるっと2年
100話くらい連載されたって感じかね
これ連載終わった後も人気があったので
時々復活で読み切りで
サンデーで復活してたみたいね
さらにサンデーの後ですね
小学3年生?小学4年生だったかな
小学館の小学何年生っていう雑誌の
ドラえもんとか連載されてたやつの
あっちにお引越しするんです
結構一気に長いんですねこの作品
小学3年生と4年生と
その時はコスチュームとかも変わって
これが少年サンデー版の服で
こっちが小学校3、4年版の
ちょっと違うでしょ
こっちの方がよりヒーローものっぽく
ゴテゴテしてるというか
感じですけど
話の進め方とかは
正義は藤本先生で
15:00
敵は阿部子先生がっていう使い分けは
分担は一緒なんですよ
これも書かれているので
F全集では全3巻ありますね
ケリーさんは正直言うと
悪の味方なんですいつも
トランスフォーマーも
悪の組織のデストローンとか
そっちが好きだし
戦隊モノもいつも
悪を応援してるんです
僕は悪の味方なんで
エン先生の敵のボスキャラが
かっこいいキャラ結構多いんですよね
渋くて
さすが昭和だよね
男気があってさ
大人でさ
海の王子少年じゃん
お子ちゃまじゃなく
兵器で爆弾撃ったりとかさ
悪いことしまくりで
なんかかっこいいなって
思います
だんだん最後の方はネタがなくなってきたから
なんじゃこのキャラクターはって思うのも増えてきますけれども
このキャラが最初が
黒い狼っていう最初の
敵キャラなんですけど
見える?
この狼っぽい
服面をしたおじさん
ほんとヒーローモノっぽくて
特撮とかでも作ってもらえそうなぐらい
かっこいいなーって
思いますね
悪役がかっこいいと
作品も締まりますもんね
やっぱこういうダークな
得意としていくとだんだん
阿部子先生はブラックユーマーとか笑うセールスマンの方とか
そっちに繋がる一つの
複製みたいなのがあるのかなって
思いますね
キャリアを考えるとね今後のことを考えると
60年前の漫画ですので
設定とかはもちろん古いのでね
時代的には冷静まっただ
ちょうどこの頃ってね
昭和30年代半ばって
宇宙開発がとか
18:00
核戦争が
みたいな
本当にあっちもこっちも
原爆作りまくってるような
時代ですので
ちょっとそういうきな臭い話とか
影響を受けてるとこはあるんじゃないかなって思うとこもね
ありますね
ぜひぜひこれも
読むべき作品よね
ですよね
最初のヒット作って言っていいんじゃないのかな
海の王子が
初の連載で
画作でということで結構ね
漫画家人生の中でも大きな
起点の作品ですもんねこれがね
ちょうどねデビュー8年目に当たる作品だそうですね
この段階で8年
その前に原稿いっぱい落としちゃった
事件とかさ
あって
あとはちょっとずつ短編出してたりとか
する頃ですけど
もちろん連載ってね
ちょっとずつしててね
ロケット君とかマスクのX君とかもね
あったりしますけど
ヒット作はこの辺からなのかな
でサンデーでこの海の王子が
連載終わった後
次に連載される作品が
オーバー級になってくるわけですよね
メガヒットしたオーバー級
メガヒットに大ホームランを
打っちゃって
今まで大変だったけど
やっぱこうちゃんと
流れがあるってことだよね
いきなりQちゃんに行かずね
これも
そういう意味では
Fさんの人生を
大きく変えるサンデー
漫画家として大きく飛躍する
大事な作品ですね
読みたい早く読みたい
これ一冊で
1600円って書いてあるプラス税だそうですね
なるほど
全3巻で読めるんですねF全集では
なんてお求めやすい
今すぐ小学館で
アマゾンで売ってるかな
クリックしてください
海の王子紹介しましたけど
他の作品も紹介したいのがあるので
21:02
それは次回しゃべらせて
分かりましたありがとうございます
今の経緯を聞いて
亡くなったらしいという
掲示物も読んでみたかった気がします
本当に想像ができなかったので
それを一番最初に案として挙げてるっていうのが
どんなものなんですかね
多分小学館からの依頼じゃないかな
そういうのを書いてっていうような
全然だって藤子藤男作品と掲示物って
全く神話性があるように思えないから
もし実現してればね
あんまりね
お巡りさんとか掲示物みたいな話ってないよね
ヒーローものでね
ちょっとそういう感じのものってあるけど
警視庁物語とかで
それサンデーでやるのっていうような
感じだけどね
警視庁物語 藤子藤男は想像できない
そっか
ここで海の王子っていう作品を書いたことが
もしかしたら後のキャリアに
役人に繋がったのかもしれないから
さすがの英談でございました
という感じでしょうか
というわけで今回ゲスト回の2回目ということで
けりーさんに海の王子を紹介していただきました
次もね
紹介していただけるということで
今ビデオ繋いでるんですが
すっごい付箋を挟んだ厚い本をペラペラ殴ってらっしゃって
すごいなと
ちょっと頑張って仕込みました
はい
次回分のエピソードでもよろしくお願いいたします
ありがとうございました
では皆さん次のお話でお会いしましょう
さよなら
またね
23:27

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