ダイニー流の楽しさを生み出すデザインの工夫
こんにちは、takejuneです。この番組は、デジタルプロダクトの作り手をゲストにお招きして、
フムフムと知識を増やしていくポッドキャスト番組です。今回のゲストは、前回に引き続き、
株式会社ダイニー代表の山田真央さんと、デザイナーの山崎あかねさんです。
今週は、ダイニー流の楽しさを生み出すデザインの工夫や、
オフラインを意識した体験の作り方について、お話をお聞きしてみたいと思います。
そうですね。これ聞いている方は、デザインだったりとか、
プロダクトに関わる方も多いかなと思うので、
そのダイニーが提供している体験みたいなところを、
デザイナー側の視点からも聞いていけるといいかなというふうに思うんですけど、
あかねさん、さっきCRMの機能に関してご説明いただいたんですけど、
その他の機能だったりとか、モバイルオーダーのプロダクトに関してでもいいですけど、
今説明した以外のところで、どんな体験を提供しているかみたいなところって、
何かお話としてあったりされますか。
消費者目線でのお話が若干なかったので、
この切り口でいこうかなと思うんですが、
意識していることとしては、ワオっていう驚きのあるような体験を作りたいなというところですよね。
ダイニーの会社のミッションとして、飲食をもっと楽しく面白くっていうのがあるんですけど、
ただの注文機能ではなくて、より食事の時間が楽しくなるようなプロダクトを作りたいという思いがあります。
そのベースとして、基本的な操作性のところは、
ちゃんと担保した上でエンタメ機能をどんどんどんどん乗っけていくっていうのを今取り組んでいますね。
Twitterでバズってた内容だと、注文内容、カートの内容がリアルタイムで共有できるんだとか、
ドリンクのおかわりできるんだとか、そういう便利機能もありつつ、
ミニゲームで当たったら何かが半額になるとか、ポイントが溜まっていくみたいな機能を今作っています。
でも、複数人でお店に行って、他の人のアイコン出てくるやつとか、びっくりするけど、楽しい気持ちになりますよね、あれも。
そうですよね。ゲームが始まったような感覚があって、
多分あの体験は期待してないと思うので、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
僕は結構個人的な経験としては、どっちかというと課題を解決したりとか、
体験の作り方についてのお話
ペインキラーみたいなサービスを作ることが多いんですけど、楽しませるってちょっとまた別の切り口というか、
何に困ってるかみたいなことを掘り下げていっても、あんまり出てこないようなものだったりするじゃないですか。
そういう苦を減らすものと楽しみを生み出すものを作るときって、作り方とかって違うもんですか?
ああ、確かに。そうですね。苦を減らすものは徹底的にインタビューをする。
もちろん竹淳さんもそうだと思うんですけど、現場を見に行って、リアルに今現在使っている人のペインを聞いて回収していくっていう姿勢ですけど、
ワクワクについては、一般消費者は多分快を持っていないので、声を聞きすぎない。
あえて奇抜なことをやってみるとか、会社でそれはみたいなこと言われても、一旦やってみるみたいな。
そうやってますね。じゃなかったら多分、ライブ配信アプリとかああいう成長の遂げ方はしないと思うので、
自分を信じてやってみるみたいな感じですかね、エンタメ系は。
それ補足して本当最近すごいなと思っているのが、消費者は飲食店にご飯っていうメインの目的を持ってくるじゃないですか。
友達と喋るとかありますけど、基本体験の醍醐味ってオフラインにあるじゃないですか。
友達と話したり、美味しいご飯を食べたり、お酒を飲んだりっていう。
なのでプロダクトはそのどっちかっていうと狭末なもので下支えするものなんですよね。
っていう中で、プロダクトっていう狭いオンラインの世界、ウェブの世界に閉じずに、
逆にこっち側のオフラインのオペレーションをこうやってもっとオペレーション変えたりとかメニュー変えたりとか見せ方変えたら、
消費者ってエンタメ感じるんじゃないですかみたいなことを、赤井さん平気で飲食店の人に言うんですよ。
だから第二っていうその狭末なオンラインのウェブの世界に閉じたプロダクトのデザイナーであるにも関わらず、
お客さんの総合的な全体的なエクスペリエンスをちゃんと考えた上で、
そっちの外側のオフラインの世界まで文句とか文句じゃないな、口出しをするみたいなことをしているので、
それすごいなと思いました本当に。こっちの方がエンタメじゃんみたいな。
本当ね、そうですよね。だから僕も方々で推しデザイナーがいましたという話をね、
赤井さんを紹介したりしているので、もっと売っていきたいなと思うんですけど、
すごいなって思うポイントは、僕もやっぱ同じところがあって、
飲食店さんに対する飛び込み方というか、聞きに行くということの深さがすごいなっていうふうに思って、
いつも見ていて、改めて第二流というか山崎あかね流かもしれないですけど、
飲食店からのヒアリングの仕方というか、声の聞き方みたいなのってどんな感じでやっているのか聞きたいなと思うんですけど、
どんな感じでやられてます?
聞くっていうより、見ると体験するのほうがいいかなと思っていて、
飲食店の方、誰でもそうですけど、自分が当たり前に思っていることって説明しないので、みんな当たり前だと思っているだろうっていう想定なので、
なので、オンラインでヒアリングしても正直本質的なものは見えないと思っているので、
現場に行って働いている様子を見るとか、実際にあの、すいませんけど業務システムの画面見せてくださいとか言ってパソコン見せてもらったりして、
こういう操作してるんだみたいな、ズズしく見るっていうのが一番課題解決としては早いかなと思ってますね。
はい、はい、はい、現場百遍みたいなね、刑事みたいな。
はい。
体験するっていうのはどういうことですか?
体験するっていうか、お店の様子を見に行くとかですかね。
あとなんか、普通にバイトをしたこともありますけど、亀井店で。
それね。
はい。
とっておきのマッチングアプリのネタを僕知りたいです。
これ言っていいのかな?
あとできるんで。
あとでだけで判断してください。
オフラインを意識した体験の作り方
私が独身で恋人もいないっていう真実のもとですけれども。
真実のもと。
はい、真実のもとですけれども。
ユーザーアップ、モバイルオーダーの使い勝手を大量の人に意見もらいたいなって思ったときに、
友達もそこを尽きてしまったので、一緒に婚活しちゃえと思って、婚活しつつヒアリングをすると。
LINEっていうアプリにありがたいことに、弊社の亀井店が入ってて、
おしゃれなビールを飲みながら、これどう思います?みたいな。
最近こういうの流行ってますけど、どう思います?みたいなのを聞いて、
評価を社内に持ち帰るっていう力技もやったりしましたね。
ついでにね。
ついでにね。
できれば結婚したいなっていう。
1週間に最高何件行ったんでしたっけ?
5件ぐらい行ったんじゃないですかね。ビールばっかり飲んで。
ユーザーインタビュー1週間に5件行けたら大したもんですよ。
やばいですよね。
しかも1人当たり3時間とかですよね。手元どういうスマホの操作してるかとか、どういうふうにオーダーしてるかとか手元見ながら。
そうなんですよ。
だいぶやばいですね。
いろいろハックしてそこで、なかなか手元見せてくれない人とかもいるんですよ。
自分からスマホ見せて、スマホをテーブルにおく仕草をすると相手もそうしてくれるっていうのが途中で分かって、
これどう思いますか?みたいな。自分からスマホを開示する技とか。
リフレクションみたいな感じね。
そうです。充電少ないかもとか手元見せてもらうとか、いろんな技を思い出しました。
どうですか?聞いてる方すごいでしょう、この人。
それは初めて聞いたので、僕もびっくりしながら聞いてますけど、参考にならない。
参考にならないですよ。
このオールインというか、すごいレベルでの講師混同みたいなことをなかなか真似できる人もいないかもなと思うんで、
すごいそこまで真似する人が現れたら面白いなっていうふうに、そういう人が増えたら面白いなっていうふうに思って聞いてましたけど、
なんかでも、やっぱり難しさみたいなのもいろいろあるんじゃないかなって想像はするんですけど、
まず1個聞いてた話の中で拾いたかったのが、エンタメっぽい機能の中で作って出しちゃう。
これの方が良いプロセスだと今認識してるっていう話あったと思うんですけど、
でもやっぱり人が増えてきたりする中で、どうしても合意形成をしたくなるというか、
普通に進めていくと、概全性みたいなものを説明する必要性があるシーンがあったりとか、
ロジカルに説明可能なものじゃないと世に出づらくなる力学みたいなのってあったりするかなと思うんですけど、
そこを第2位の中で意思決定のプロセスとして乗り越えるのはどういうふうにやってるのかみたいなことがちょっと気になったんですけど、
明確にまずカルチャーとして、機条の空論をこねこねするよりもとっとと出して学ぼうぜっていうカルチャーがあるんですよ。
なので全体的な価値観がそこにのっとっているので、
あんまりエンタメとかやってみないとわからない系のものに対して、
出す前に議論が発生したりっていうのはまずないようなカルチャーがソフトとしてインストールされてます。
加えてハード面で言うと、システム面で言うと、
プロダクトをちゃんと本実装するチーム、硬く正しくプロダクションとして作るチームと検証用のチームを分けてるんですよ。
検証用のチームは本当に3人しかいなくて、PMとデザイナーとエンジニア1人だけなんですよ。
もう基本の思想ができるだけ弾を打つっていう、打席に立つっていうが基本の思想になってて、
最小単位のチームで背中を合わせた、お互いの信頼をベースにしたものすごい早い動きっていうのができてるので、
余計なコミュニケーションはほぼいらない、非言語のコミュニケーションというか、
信頼関係で済んでるっていう構成にしてて、検証チームはものすごい速度でひたすらやりたい弾を全部打ちますみたいな感じにできてます。
おだしょー カルチャーとチーム構成の仕組み的な部分があるっていうことなんですね。
それ以外の部分で、あかねさんが第2位でデザインしてる中で難しさを感じるポイントとか、
よく悩み勝ちのポイントみたいなのとかってあったりするんですか。
あかね さっき授業の面白さって話したオフラインとオンラインの融合みたいなところが難しさにもつながっていて、
やっぱりQRを読み込んでもらわないとプロダクトを使ってもらえないっていうところがあるので、
オフラインのオペレーションも含めてしっかりお店さんと構築していかないといけないっていうところはありますよね。
今はだいぶないんですけど、昔はQRが隠れた場所にあって全然ユーザーが認知できないとか、
スタッフさんがお暇だとついハンディで取っちゃって全然モバイルローダー使ってもらえなくてIDたまらないっていう事象があったりしましたね。
今はだいぶなくなってきたんですけど、そういう意味で中身だけ磨いてればいいっていうものでもないっていうところがありますね。
おだしょー 確かにお客さんとして言っても、暇そうだったら声かけたくなっちゃうみたいなのもありそうですもんね。ありがとうございます。
だいぶユーザー体験的な部分のお話とかも出たので、これからどうしていきたいのかみたいなところに関してもぜひお話聞けたら嬉しいなって思うんですけど、
まず真央君に聞きたいのは、事業としてこれから作っていきたいなっていう風に思ってる構想が言える範囲でお聞きできたら嬉しいなって思うんですけど、
第二位のビジョンと意義
さっき金融的な事業とかも染み出してますみたいなお話もありましたけど、これからの構想みたいなのはいかがですか?
おだしょー はい。2種類の言いたいことがあって、表面的な現行の事業をどう伸ばしていくかっていう話と、それとは別に新しい事業というか、今後の外食産業のためにどうしていくかっていう話と2つ言いたいんですけど、
前者の話で言うと、PLGってあるじゃないですか。プロダクトレッドグロースってちょっと前に話題になった。あれを文字って僕らプロダクトレッドリードって呼んでたりするんですけど、PLL。どういうことかっていうと、モバイルオーダーって消費者が使うじゃないですか。
消費者が使うんですけど、その消費者の中には飲食店関係者も含まれてるんですね。飲食店関係者がいろんなお店に行って、めっちゃこれいいじゃんみたいな。第二位って言うんだ。うちでも使いたいなみたいな。そういうふうに思ってもらって、めっちゃリードがそれで来るんですよ。
なので、コンバージョンまでオンラインでできないんで、ちゃんと商談はしないといけないんで、グロースっていう言葉は使ってないんですけど、まさにプロダクトが事業のリードっていうKPI、めちゃくちゃ大事なKPIに対しても直接貢献してて、すごいデザイナーとかプロダクトマネージャーとかからするともう妙に尽きるっていう感じだと思うんですけど、
そこの部分をもっと増やしたいなっていうのは思ってます。なので、こういう業界特化型のバーティカルサービスとかって、結構営業にどれだけ人員リソースを張ったかみたいな話になりがちなんですけど、そうじゃなくて、いいプロダクト作っていけば勝手に事業伸びるやんみたいな、そういう業界の常識を打ち破るようなスタートアップ、そんな事業にしていきたいなっていう思いは一つありますね。
もう一個が、やっぱり金融的な話にどうしてもなっちゃうんですけど、すごいコロナの時にも感じたんですけれども、やっぱりどうしても外食産業ってすごく中小企業が多い業界なので、金融的なサポート、日本全体からのサポートってあんまりないんですよね、他の業界と比べても。
そうなんですよ。もちろん例えばスタバさんとかマクドナルドさんとか、そのクラスの大手になると、そもそもエンタープライズなのでめちゃくちゃ色んな金融的なサポートにアクセスすることができるんですけど、一方でマーケットの大半を占めるSMBの皆さんは、やっぱり金融的なアプローチっていうのがなかなか取れないので、
なんかすごくビジネスをグロースさせたいし、いいプロダクト、いいお店を持ってるにもかかわらず、やっぱり金融業界へのアクセスがなくて、なかなか事業をグロースできないっていう、そういうもったいない状態にすごいなっちゃってるんですよ。
加えてそこで働いている従業員も、やっぱり外食産業の働いている人っていう見え方で、金融的な評価で言うと、そんなに日本の経済的な価値観の中だと高くなくて、住宅ローンとかも通りづらいですし、車のローンとか、そういう保険とかもいろいろと条件的に厳しいものがあったりするんですけど、
なんかそういった外食全体のビジネス、対ビジネスもそうですし、対従業員っていう意味においても包括的に彼らの経済面、金融面っていうのを支えられるようなアプローチっていうのを第二位が今後中長期的に取っていければなっていうのはすごく考えてますね。
なんで本当に一言で言うと、外食産業の金融のインフラにこれからなっていくんだろうなっていう感じです。
はい、外食産業とそこで働く人を支えるようなサービスに第二位になっていきたいじゃなくて、なっていくんだろうなっていう感覚がもうすでにあるっていう感じなんですね。
はい、頑張ります。
素晴らしいですね。楽しみですね。
第二位の体験価値と利便性
じゃあ、かねさんにもちょっと聞きたいなっていうのが、そういう事業の構想だったりとか、目指していくビジョンがある中で、体験だったり、プロダクトの価値として実現していきたい部分っていうのは、もう少し具体的な話になるかもしれないですけど、何かデザイナーとして考えられてることとかっていうのはありますか?
やっていきたいこと、達成したいことですかね。
第二位の、そうですね、体験的な部分での未来というか。
Twitterでの声にあったように、飲食店全部第二位だったらいいのにって思ってくれるくらい、あの声がすごい嬉しかったんですけど、そう思ってもらえるくらい使いやすい、このUXを磨いていきたいっていうのもありますし、
あとは第二位導入店だから行こうよ、みたいなムーブメントが起きればすごく嬉しいなと思ってるんですよね。
利便性で言うと、例えば忘年会、新年会みたいな時に第二位が入っているお店とそうじゃないお店って、一般消費者側も全然体験が違うと思うんですよ。
圧倒的に第二位があった方が楽だと思うので、そういう理由でお店選びに貢献できたらすごく意義があるなと思ってます。
あともう一つエンタメの側面ですけど、ここはオス事業会社含め誰も甲斐が分かってない状態、未開の地なので、そこで絶対当ててやりたいという気持ちがありますね。
誰もそこに取り込みとしてくる気が今のところはしてないので、自分たちで新しい文化を作ってみたいっていうのがありますね。
クラ寿司のビックラポンぐらいみんなが知ってて喜んでもらえる、あれ作りたいなと思ってますね。
いや、どっちもすごく分かるなと思っていて、今回Twitterのバズみたいなのがあった時に、第二位のみ企画したいなと思ったんですけど、第二位の店舗一覧みたいなのが見つからなかった。
鼻から行くかみたいな。
本当はGoogleマップとか簡易的なやつでもいいんで、店舗かマップとかで見れたら、わざわざそこに行きたい人もいるんじゃないかなっていうのは思ったりしましたね。
そういうのってでき得るもんなんですか?
一応10年ロードマップっていうのを引いてました。21年に作ったので、2年が経過した10年ロードマップではあるんですけど、その中の一つに2C側のメディアになるっていう、飲食店のディスカバリーのところもカバーできるようなメディアになるっていう。
今の第二位ってその来店した後の体験の話なので、そうじゃなくて飲食店を探すっていうところもカバーできるようなメディア、プロダクトになるっていうところもその10年ロードマップには実は含まれております。
10年ロードマップの話もしたいんですけど、今日は時間が無いからまたね、2人の機会にしようかなと思うんですけど、でもなんかそのあかねさんが言ってたみたいなエンタメ的なものを作ったりとかもそうですし、やっぱりその2Bサースの会社っていう風にカテゴライズされがちなんだけど、実は2Cサービス提供してて、その辺の2Cの会社以上になんか2Cで体験にこだわった面白いものを作ってるんだなってことを今回ね聞いて、
改めて感じられたので、ちょっとね、またその辺りが会社としてもなんかこう知られていくといいなっていう風にも思いましたし、多分第二位の中でその面白い取り組みみたいなのをなんか話として溜め込んでそうだなっていう感じもあったので、まあこのオートブキャストでもいいですし、なんかいろんな場面で第二位の話がもっと広まっていくといいんじゃないかなって改めて思いました。
はい、では今日はここまでしたいなと思います。今回のゲストは第二位の山田真央さんと山崎あかねさんでした。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。