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(1)群馬県のニュースをお伝えします。 本年度末に、板倉町の板倉キャンパスから撤退予定の東洋大学に対し、県は22日、
用地およそ30ヘクタールのうち未活用のおよそ10ヘクタールについて、無償返還を求めていることを明らかにしました。
全体的な跡地利用を協議してきましたが、大学側から方針が示されないことを受けての対応としています。
大学として使われてきた残りおよそ20ヘクタールについては、活用に向けた協議を続けます。
山本一太知事は「県と県企業局、町で大学側に43億円もの巨額の財政支援を行ってきた。
撤退は地域への配慮が欠けていたと残念に思っている」と改めて大学側を批判しました。
県地域創生課によりますと、板倉キャンパスの土地は大学開設にあたって県企業局が造成し、大学側に売却しました。
未活用の部分について、跡地利用の協議で大学側から全体的な方針が示されないので、まずは未活用部分の返還を求めることにしたとしています。
(2)住人が寝ている夜間の住宅に侵入して金品を盗む「忍び込み」の手口で犯行を重ねたベトナム人グループについて、
県警捜査3課と高崎北署などは22日、窃盗などの疑いで24歳から33歳の無職のベトナム国籍の男4人を摘発し、
80件に関与したとして前橋地検高崎支部に送検し、捜査を終結しました。
被害総額は計およそ1,210万円に上ります。
県警捜査3課によりますと、4人のうち3人が不法滞在者です。
昨年7月から10月ごろ、群馬、栃木、埼玉、茨城、長野の5県で犯行を繰り返しました。
80件の最も重い罪種別は、窃盗75件、窃盗目的の住居侵入4件と器物損壊1件。
窃盗の手口別は忍び込み54件、空き家盗16件、空き巣5件となっています。
県内で関与したとされる25件を地域別に見ますと、
安中市9件、伊勢崎市7件、高崎市4件、玉村町3件、桐生市2件です。
大泉町を拠点に夜間に車で移動しながら標的を探し、主に高齢者のみの世帯を狙いました。
無施錠の窓か窓ガラスを工具で割るなどして侵入し、
現金や貴金属を盗んで生活費や遊ぶ金に当てていたということです。
(3)22日の東京株式市場は日経平均株価がバブル経済期だった1989年12月29日の水準を上回り、
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およそ34年ぶりに史上最高値をつけました。
22日の終わり値は前の日に比べ836円52銭高の3万9,098円68銭でした。
22日、県内の経済関係者からは明るい題材として歓迎する一方、「実感が伴わない」という声が挙がりました。
県商工会議所連合会の金子昌彦会長は、
「株価は高い方が群馬経済に良い影響を与える。中小企業にまで好影響を浸透させたい」と期待しています。
(4)藤岡市と埼玉県にまたがる「下久保ダム」の貯水量が低下しているとして、
国土交通省高崎河川国土事務所などは22日、水利使用者臨時会議を開き、
3月1日から神流川で10%の取水制限を実施することを決めました。
取水制限は1996年以来28年ぶりです。
下久保ダム管理所によりますと、2月の貯水量としては平成に入って以降最も少ないということです。
(5)藤岡市教育委員会は22日、市内在住の90歳代の女性から
昨年、「新たな奨学金制度の原資としてほしい」と1億円の寄付があったと発表しました。
藤岡市は「趣旨に沿って基金を設置したい」としています。
関係する条例案と補正予算案を28日開会の市議会3月定例会で提案します。
以上、群馬県のニュースをお伝えしました。