1. 今日の10分de1テーマ
  2. 今日の10分de1テーマ「未来..
2021-07-23 12:58

今日の10分de1テーマ「未来からの遺言」について

spotify

本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。第20回目は「未来からの遺言」について話してみました。

#本当の僕を教えて #NETFLIX

00:01
はい、みなさんこんにちは。エイドリアン太郎です。
10分1テーマのお時間になりました。
この番組は、私エイドリアン太郎が興味のあるテーマについて1日10分話すという内容になります。
本日のテーマはこちら!
未来からの遺言について
はい、というわけで始まりました。
今日のテーマは、未来からの遺言についてという話です。
未来からの遺言というのは、40年くらい前に出たノンフィクションの本です。
これは、1年くらい前に読んだ本です。
ノンフィクション本の中ではかなり衝撃的な内容だったので、覚えています。
なぜその本の話をしようかなと思ったのかというと、
昨日、ネットフリックスで本当の僕を教えてというノンフィクション映画を見ました。
それは、双子の兄弟がいて、片割れが18歳くらいの時に交通事故で記憶喪失になってしまいます。
記憶喪失になって目が覚めたら、自転車の乗り方とか、台所とは何かとか、そんなレベルで物を忘れていて、
幼児みたいに戻っちゃってたんですけど、
ただ、片割れの双子がいたということは覚えていたんですよね。
でも、親のこととか全部忘れていると。
その片割れの、事故に遭わなかった方の双子が、手取り足取りゼロから教えていて、
記憶はすぐにどんどん戻っていったらしいんですけど、
自分は一体どういう親たちだったの?という話を聞いたら、
こんな感じでこんな感じでと言って、海外旅行にこの時連れて行ってもらってみたいな話を聞いて、
めちゃくちゃ幸せそうで良い家族だな、良かったとかと思うんですけど、
いろんな違和感が募ってきて、
何かおかしいな、何かおかしいな、みたいなことがあって、
実はある真実にたどり着いていくという話なんですけど、
本当にとんでもない内容というか、すごい内容だったんで、
ネットフリックスをぜひ見てもらいたいなと思うのと、
ネタバレするのあまりに申し訳ないので、まず見てくださいと思ったんですけど、
それを見ていて、未来からの遺言という本を思い出したんですよね。
03:06
未来からの遺言というのはどんな本かというと、
これはノンフィクションなんで、
伊藤さんという人が長崎で被爆したんですよね。
その後、健康状態も問題なく大人になって、
ただ被爆者の話を聞くということがライフワークになっていて、
最初は長崎のラジオ局か何かに勤めて、
被爆者の人の体験を録音して聞くというのを、
放送するというのを企画として通したらしいんですけど、
その企画自体も終わっちゃって、
なんだけど、被爆者の声を残したいというその人の思いは変わらず、
結局ラジオ局も辞めちゃって、
自分で日雇いの仕事をして、お金を貯めて被爆者に会いに行って、
被爆者の声を録音するという、
1000人くらい原爆被爆者の話を聞いて録音するという活動を、
完全に慈悲で行っていた人なんですよね。
すごい執念なわけですけど、
そんな中、吉野さんという男性に会って、
吉野さんの話を聞いたら、
1000人と原爆被爆者の話を聞いてきた伊藤さんが、
吉野さんの話が最も心を打たれて、
情景がありありと浮かぶと、
なんというすごい話なんだってなって、
すごく感動して、この活動をやっててよかったと思うような感じですね。
被爆者の人のいろんな活動とか団体とかあるんで、
そういうところにもどんどん出ていきましょうよみたいな話をしたりしてたんですけど、
ただその話を聞いているうちに違和感がどんどんあるんですよね。
自分も同じように長崎で被爆したわけで、
あの時ってこんな状況だったっけとか、
ドコドコ病院に運ばれてるんだって言ってたけど、
ドコドコ病院って最初は受け入れられなかったんじゃなかったっけみたいなことに、
ちょっと違和感が出てくると。
でですね、そのことを吉野さんに聞くと、
吉野さんはもう激行するんですよね。
僕のところどうすると思ってるんですか?みたいな感じで、
激行して、いやいやそのことないですみたいなことを言ってですね、
そういうやり取りがあるんですけど、
吉野さんって人はですね、最初に出会った時から体が小さくてですね、
確かなんか車椅子に乗ってるまで行ってたかどうかわからないんですけど、
なんか体にもちょっと障害があってですね、
06:00
もうその原爆の後遺症で、
数十年とか10年20年くらい病院の病室からも出ずに過ごしたみたいな、
ような追い立ちがあったわけですけど、
でですね、それもなんかちょっと本当なのかどうか怪しくなってくるわけですよね。
裏付けがちょっと取れないというか、
事実と整合性が取れなくなってきてですね、
ちょっとそんな他の被爆者との関係もギクシャクし始めてですね、
最終的にはなんかほぼ自殺みたいな形でですね、
亡くなっちゃうとですよね。
で、その伊藤さんがですね、吉野さんのことをですね、
調べて調べてしていたらですね、
全部は分かりきれなかったんですけど、
おそらくは被爆はしていないと。
で、なんだけど、
もともと体が弱くて、
被爆者がたくさん運ばれた病院で長期入院をしていたようなんですよね。
で、そのもうずーっと入院してですね、
本当子供の時からずーっと入院していると。
病院のベッドの上からほとんど動けないというような状況の中でですね、
被爆者の人が運ばれてきてですね、
その被爆者の人とですね、いろいろな話をしてですね、
なんか、
そんなことがあったんだみたいな話があるわけですよね。
それをですね、ずーっとそのベッドの上から動けない状態で話を聞いたりしている中でですね、
いろんな人の被爆者の体験を自分の体験と混ぜてですね、
自分は実際に病院から動けなくずーっと病院にいて治療を受け続けていたわけで、
その苦しい体験とですね、被爆者の苦しい体験を混ぜてですね、
自分のなんか家族の話とかその被爆者の家族の話とかも全部混ぜてですね、
ストーリーを長い時間かけて自分の中で作っていったんですよね。
で、それをですね、自分でももう疑っていないレベルぐらいまでですね、
もう死んじきって言ってですね。
で、被爆者として自分は被爆してこんな話があったんですというのを、
すごく表だと言っては出たわけじゃないんですけど、
その伊藤さんに語ったと。
ということでですね、自分を被爆者にしていったんですよね。
で、それがですね、そのままですね、その人は被爆者として死んでいったわけですけど、
で、それがそういうところをですね、追っていく、
ある種かなりサスペンスフルな内容なんですけど、
最後の方の記述でですね、ちょっとそこは覚えてるんですが、
意味づけのない生よりも意味づけのある死を選ぶ、人は選ぶみたいな言葉があってですね、
まさにその吉野さんそうだったわけですよね。
09:02
理由なくですね、理不尽にですね、ほぼ生まれついての病気みたいなずーっと苛まれていてですね。
そんな中ですね、被爆者の話を聞いてですね、
そのある種その被爆者の運命みたいなドラマチックさをですね、
どんどんどんどん自分の中に取り入れていったわけですよね。
でですね、その自分の苦しさっていうのにですね、
世界の核の問題とかですね、
そういうのを絡めた意味みたいなのが自分でつけてたわけですよね。
で、被爆者になっていったと。
ということでですね、本当の僕を教えてもですね、
この未来科の遊言もですね、
生きていく上でどういうストーリーを選ぶのかというか、みたいな話だなと思ったんですよね。
なのでこの未来科の遊言という本は多分結構批判も多くてですね、
つまり嘘じゃねえかと、真実じゃないじゃんと、
ノンフィクションで書いていいのかみたいなことの批判もあってですね、
その本の後半部分にもですね、
そういう声は上がるでしょうみたいなことがいろいろ書かれてるんですけど、
まあですね、言っちゃうとファクトじゃないよって話だと思うんですけど、
でもですね、結局ファクト、例えば被爆者に関してのファクトっていうのをですね、
ずらーっと並べてですね、
これはどうやら記録上間違いないぞっていうのをずらーっと並べてみたところですね、
結局それをじゃあ読んだ人っていうのは、
それを理解するためにやっぱストーリーがいるわけですよね。
あ、つまりこのファクトを見る限りこうだったんだ、
なるほど、こういうものが浮かび上がってくるね、みたいな。
何かが浮かび上がってくる、来ないとですね、
結局ファクト並べたところでデータでしかなくて、
何でもないわけですよね。
ある種ですね、吉野さんという人は、
被爆者の体験というものを生で聞いているうちにですね、
その中から自分のストーリーを組み上げていったわけですよね。
だからそこにすごいどんだけの差があるのっていう話でもあるわけですよね。
かつですね、被爆者の人の体験というのもですね、
体験を起こったままそのまま話したわけじゃなくて、
当然自分がその時何を考えたかみたいな話とかもしているわけで、
すでにストーリーになっているわけですよね。
だからそのストーリーをたくさん聞いてですね、
そのストーリーを組み合わせて自分の中のストーリーを作っていったと。
そのストーリーをよすがにその人は生きていったわけですよね。
結局のところですね、
ストーリーというのはどうしても必要になると。
12:04
ストーリーというのはまた事実とはまた違うと。
しかもどういうストーリーを与えるかというのは、
ある種自分で決められるわけですよね。
自分でどういうストーリーをですね、
自分の人生に与えていくかという話としてですね、
本当の僕を教えてと、
未来からの遊言というのを同じような話だなと思って見てました。
両方ともですね、すごい衝撃的でかつ重い内容なんで、
未来からの遊言はですね、めちゃくちゃ手に入りにくい本になっているんですけど、
本当の僕を教えてはですね、ネットフリックスですぐ見れるんで、
ぜひ見ていただきたいと思います。
本日は以上です。ありがとうございました。
12:58

コメント

スクロール