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2021-10-05 14:36

今日の10分de1テーマ「ケアとは何か」について

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。

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はい、というわけで始まりました。本日はですね、「ケアとは何か?」という話をしたいと思うんですけども
ケアですね、これ周囲のですね、僕の同世代の人がですね、複数に興味を持っててですね
で、僕も少し興味はあるんで、そのものズバリのですね、「ケアとは何か?」という本を
それ以外にも他にも本を読んだことがあったんですけど
そのものズバリのケアとは何かという本をですね、読んでみたんですけど
すごい難しいんですよね、僕にとって
そのですね、書いてあることの意味は分かるんですね
その重要性も分かるんですけど、体得してないというか、染みるように感じられないんですよね
多分なんですけど、僕、ここのケアということを理解するためには
染みるように感じられている必要があるというふうに思っていて
なんとなくですね、この理解のできていなさみたいな感じはですね
なんかこう、なんか東洋哲学っぽいなと思ったんですけど
例えばですね、仏教とかで、あのね、その
えっと、ブッダさんっつって、ブッダさんってこと分かりましたよ
煩悩を消すんですね
どうです?僕理解したでしょ?って言ったらですね
いや、お前はまだ理解しないって言われると思うんですよね
そんな感じですね
えっと煩悩を消すって言ってたんですよね
それはもう僕分かってますよ、理解してますよ
それ大事ですよね
いやいやいや、お前まだ分かってないみたいな感じの
それなんて言うんですかね
やっぱりこう、感じられてないと理解してないって感じな気がするんですよね
それで言うとですね、本に書いてあることは分かる
重要だということも分かるけど
なんかまだですね、ぼんやると雲をつかむようなところがあってですね
多分本当の意味では全然理解できてないなっていう感じなんですよね
で、なんですけど、すごい重要なことっていうのも分かるので
これはですね、多分、何らかですね
ちょっと自分がこれはもう乗り越えられないぞみたいなですね
きつい目にあった時とかに
すごい必要でしょうがなくなってですね
で、そんな時に初めて理解できるんじゃないかという風に
思ったんですけども
じゃあですね、ケアっていうのは何かというのはですね
そんな風に理解できてないのに
できる限り説明していきたいと思うんですけど
まずですね、ケアっていうのは
普通のイメージで言ったらですね
何て言うんですかね、お世話することかなみたいなね
患者さんを体拭いてあげたりすることかなみたいな風に思うわけですけど
この本ではですね
生きることを肯定する営みって言ってるんですよね
最初に分かりやすい作者の実体験が2つ引かれててですね
それは何かというと
自分の親族がICUに入院しててですね
もう命が危ないという時に
03:01
危機がピッピッピッとなっててですね
その看護師さんがいるんだけど
ICUに入った時に
看護師さんは全くそのリアクションを
その著者の人にしなかったらしくて
そのおじいさんがICUのベッドに横たわってるんだけど
おじいさんの方も全く見ていなくて危機をずっと見ていると
一方ですね、その認知症のおばあちゃんがですね
ボロボロの病院で入院というか
デイケアみたいな感じなんですかね
帰って行った時に
ボロボロの病院なんだけど
すごい清潔にされてて
おばあちゃんこんなこと言ってましたよ、やってましたよみたいな感じですね
めちゃくちゃおばあさんとのコミュニケーションがすごくあるっぽいというようなですね
なんかその2例を引いてたんですよね
これはですね
前者は治療はされてるけどケアはされてないという感じだと思うんですよね
後者の方はケアをされている
逆に言うと認知症の治療という意味では
もう治療をしようとしてないので
治療を諦めてるって感じですね
治療はしてないけどケアはしているっていう
その身近に起こった2例だと思うんですよね
その治療っていうのは
身体、体を臓器の集合体とみなしてですね
臓器を治療することですよね
おかしくなってたりすると外科的な治療だとか内科的な治療をするみたいな感じなんですけど
それに対してケアっていうのは何かというとですね
本当にこれもちょっとこれだけ言ったら分かりづらいんですけど
本にはですね
曖昧な体にアプローチする
って書いてあるんですよね
臓器に対してアプローチするんじゃなくて
曖昧な体、ひらがなで体って書いてあるんですけど
にアプローチすると
ケアされる人が発するサインとですね
ケアする人が出会う場所でケアは生じるって言ってるんですよね
難しいですねこうやって言うとね
具体的な例として
ALSの患者のケアをしてる人っていうのの話が出てくるんですけど
そのALSの患者さんって体がどんどん動かなくなってくるんで
かなりですね進行するともう
瞳を上下に動かすしかできないと
左右にも動かせないというような状態になるしですよね
でなると
じゃあどうやって意思疎通するんだっていうと
そういう特殊なひらがな版みたいなのを用意して
何とかこう
あ行の何々、か行の何々みたいな感じで
黒目の動きだけでですね
伝えようとするっていうことは
方法としてあるらしいんですよね
そのケアをする人がですね
ALS患者の専門のケアラーの人がですね
それをずっと頑張ってですね
今あって言った
わかったわかったじゃあ次は
いいって言ったみたいな感じですね
頑張ってその瞳をですね
覗き込んでこう読み取ろうとするわけらしいんですよね
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でですね
その方法だと3時間かけて10文字くらいしか送れないらしいんですよ
でさらにですね
で10文字が揃ったんで読んでみると
意味をなさないことがあったりとかしてですね
つまり間違えていることもあるわけですよね
読み取り間違えていることもあるわけですよね
それをですね
例えば僕がその読み取っている人の気持ちになるとですね
もう結構絶望しちゃうというか
もうですね
これって意味あるのかなみたいなですね
ちょっと禁断のこう
あの考えも頭をよぎるような気がするんですけど
そのですね
そのことについてその
そのケアラーのですね
山田さんっていう人がその
著書の中で言ってるんですけど
インタビューですね
でちょっと読み分けると
読めないからもう読みたくないってやっぱり思う自分がいるんですけど
でも読みたくないって言ったらそこでおしまいだなと思うし
もう地面がわからなくても
とにかくあなたが言いたいことを読みますよという風に
こっちの態度をそういう風に
利用者さんに寄り添わせるというか
しんどいですけどね
それも大事かなっていう
はいって言ってるんですよね
でですねつまりこう
読み取れてなくても最悪いいんだと
読み取ろうとし続けるということが
大事なんだと
とにかくあなたが言うことを読みますよということをすることで
そのALSの患者さんとの間に
その出会いの場というのが生まれると
それこそが大事なんだと言ってるんですよね
でですね
それがなんで大事かというとですね
まあこれはもうALS患者さんの立場になってみれば
まあ想像はつくつくというかね
わかることなんですけど
それをされないとですね
完全に閉じちゃうからですよね
で閉じちゃってですね
もうその完全にこう
誰とのコミュニケーションもできなくなっちゃってですね
になると
でさらにですね
それプラスその他人からですね
自分の体に対して注意を向けられていないと
自分も自分の体にどんどん注意が向けられなくなってですね
その果てに自分がいると感じられなくなっちゃうと
自分って本当に存在してるのかな
生きてるのかなみたいな感じになってくる
っていうことらしいんですよね
ここまで話やっぱりですね
今まで話した
このラジオで話したことをいろいろ思い出すなと思うんですけど
一つはですね
本当にこのジョニーは戦場に行ったんですよね
ジョニーは全てを失って
もう昼も夜もわからなくなって
夢か現実かもわからなくなって
自分が生きてるのか死んでるのかもわからなくなってたんですけど
韓国産がすごい体を拭いたりとかしてくれる中で
触られて初めて
自分は生きてたんだ
他人が誰かが自分にちゃんと世話をしてくれてるんだ
って感じたときに
自分が生きてるっていう感覚を取り戻したと
もう一つ思い出すのはですね
オープンダイアローグの話ですね
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あれもですね
とにかく
統合出張症の患者さんとかは
話を聞かれるということがないと
だから話をずっと聞いて
なるほどなるほどって真剣にちゃんと聞いていると
結果として良くなることがあると
なんだけど
それは別に治療を目的としたわけじゃなくて
ただ会話を聞いてもらうということが
それ自身がすごく重要なものだから
会話を聞いているだけなんだ
っていう考え方ですよね
この考え方
オープンダイアローグというのは
ケアの一つの手法みたいなもんだと思うんですけど
それもですね
とにかく閉じないと
あなたの言うことを私は聞きますよ
私はあなたに注意を向けてますよということですね
ずっと伝え続けるということが
その人の性の実感につながってくるということなんですよね
そうやって聞くと
そうかそうかなるほどねって
理解できるという感じなんですけど
ただですね
例えばさっきのALSの患者のケアラーの人が
3時間かけて10文字
それも間違えていることがあるって言った時に
一瞬こうなりますよね
それ意味あるのってやっぱ
禁断の言葉みたいなのが出てくるんですよね
あとはですね
そんな感じでですね
なんていうのかな
やっぱりですね
意味があるっていうことに
多分毒されちゃってるんですよね
頭が
だからですね
意味があるっていうことに毒されると
逆に言うとケアが必要になってくるんだと思うんですけど
それこそですね
そのALSの方とかは
どんどん体の機能が失われていくわけで
例えばそれまでバリバリ仕事してとかね
趣味楽しんでとかやってた人がですね
だんだん体が動かなくなっていくとか
仮にですけども
例えばスポーツ選手とかは
そんなことになったとしたら
俺は何のために生きてたんだろう
これ意味あるのか
この後のせいとか思うわけじゃないですか
でですね
そんな感じで
なんていうのかな
意味あるなしだと
どうしても乗り越えられないことっていうのはね
例えば人の生き死にとかもそうですよね
とかもありますし
もちろん自分の生き死にもそうですし
みたいなですね
どうしても意味があることっていうのを
ついて求めちゃうんですけど
そうするとやっぱり取りこぼすものっていうのがあって
多分それがひらがなで描く体なんですよね
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そこにアプローチしていくということで
人間が生きる上で必要な実感とかみたいなものを
ちょっと感じ取っていく
それは例えばですけど
意味あるなしの世界だったら
その人治療してももう治りません
意味がないですっていう人に対して
何だったらあと30分ぐらいで亡くなると思います
っていう人に対して
私はずっとあなたに注意を受けてますよ
ちゃんとあなたにずっとアプローチし続けてますよ
っていうような姿勢というか
まさに営みですよね
っていうことをケアって呼んでるんですよね
だからですね
どうしても意味がある頭では
意味にとらわれてる頭ではですね
スッと入ってこない部分があるんですよ
それはですね
本当に恐ろしいことなんです
逆に言うとあれですよね
いい意味でも悪い意味でも
調子がいいんだと思います
ひどい目に合ってないんだと思いますね
だからそういうことが必要性があるという風に
なんていうか
重要性はわかるんだけど
いやでも俺今楽しいし
みたいな感じなんだと思うんですよね
今はスッと入りづらいんですけど
でも僕がいろんな局面で話していることっていうのは
やっぱりこのケアっていう概念の中に包括されてる
ジョニーは戦場に行ったとかね
オープンダイオログの話とかですね
自分はやっぱりそこには興味は持ってるんですよね
でもまだ自分には難しいですね
ちょっとそれをスッと染みるように理解するには
だけどちょっと頑張ってね
何があるかわかんないですしね
ちょっと頑張ってこういう考え方を
一応何を理解はしておきたい
理解っていうのは文字面だけでも
理解しておきたいなという風に思ってますね
それをちゃんと実践できるっていうことは
また先のことなのかなっていう気もしてるんですけど
どうだろうな
でも自分も一応難しいな
今回の話はめちゃくちゃ難しかったですとにかく
本当に話すのめちゃくちゃ苦労しましたね
ということでですね
以上となります
本日はありがとうございました
失礼します
14:36

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