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2021-07-30 12:27

今日の10分de1テーマ「小学生がヒラメを育てて食べる授業のニュースで思ったこと」について

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。第25回目は「小学生がヒラメを育てて食べる授業のニュースで思ったこと」について話してみました。

#マイケルジャクソン

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はい、というわけで始まりました。
今日はネットで話題になっていた、小学生がヒラメを育てる授業をしたという話を読んで思ったことを話そうと思います。
ヒラメを育てる授業というのは何かというと、ヒラメの赤ちゃんみたいなのをクラスで育てると、
かなり200何十日間くらい育ててどんどん大きくしていくんですよね。
でですね、ある日突然、このヒラメを名前とかつけて、めちゃくちゃみんな可愛がっているわけですよ。
そしたら、このヒラメを食べるかどうか、1時間授業を使って議論しましょうと先生が言うんですよね。
で、最初多数決したら反対多数になるんですけど、1時間いろいろ話し合った結果、
反対多数になって、みんなで料理して泣きながら食べたというニュースがありましてですね。
そのニュースの最後の文章がですね、
ヒラメを育て、学び、悩みながら最後に食べる決断を下した経験は、きっと子供たちの成長を促す糧となっていくはずだ。
と終わっているんですよね。
これをやっぱりパッと見た時に、気持ち悪いってやっぱり直感的に思いますよね。
僕は思ったんですけど、なんで気持ち悪いのかなと思ったのかってことを考えていたんですが、
まずですね、圧倒的に上から目線だなと思ったんですよね。
命の大切さを感じるということがですね、突然ですね、ある時間決められてですね、
よし、この1時間で感じろ、みたいな感じなわけですよね。
命の大切さぐらい自然に感じさせてくれよって感じですね。
計画されてですね、この時間で1時間で感じるようにみたいな感じなわけですよね。
それがもう圧倒的に上から目線だなって感じがするのとですね、
最初にこの多数決した時は反対多数だったわけで、
それはそうですよね、小学生の1年なんてめちゃくちゃ長いわけで、
そんなに200何十日も1年近くも飼ってたらですね、愛着も湧きまくるわけですけど、
それを突然ですね、食べよう、食べるのどうするって言われたらそれは嫌ですよね。ペットなんで。
ですが、1時間話しろ、みんな賛成に多数になったわけですけど、
おそらくですけど、この1時間の議論で、
大人はこれを正解だと言ってほしいのねっていうのを子供的に感じたんだと思うんですよね。
もうババ抜きでですね、カードが1枚だけピョンって出てる状態で、
あーこれ引けってことねみたいな。
そういうですね、大人が今何求めてるのかみたいなことってやっぱり子供って敏感だと思うんで、
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それに指して動く、もうそっち側に答えを持っていく。
それが既定路線ねみたいに、やっぱり子供もなると思うんですよ。
で、この決まった答えに行くためにですね、
これなんか哲学生の方が言ってたんですけど、
学校で自由な議論をさせてほしいみたいな、する授業をしてほしいみたいな感じで、
小学校に行って自由な議論をしてみたんだけど、
もうすごく施設で既定路線みたいなのに空気を読んで小学生持っていくと。
その議論を深めていくっていう知識だったりとかテクニックとか、
なんか例えばそこに対していいお題をちゃんと大人が出すとかみたいなことをしていないので、
あーはいはいはい、命が大事っていうことを言ってほしいのね、
そのために食べろってことですねみたいな感じのところにですね、
持っていくために、
適切な議論と意見をですね、みんな出して、優等生的なものを出していって持っていくと。
自由な議論なんて小学生には難しいと、
なんかまあそのためにもっとベースの勉強だったりとか、
もしくは多分もっと工夫がいるんでしょうね、
っていうようなことを話してたんですけど、
同じような感じでですね、
その空気を読んで正解これなんだろうなっていうところに持っていくために、
議論と意見をしていくというような感じでですね、
なんという展開だったと思うんですよね。
これはですね、めちゃくちゃこう今の政治っぽいし、
会社っぽいなって思うわけですよね。
まあですね、政治とかは言わずもうそんな感じじゃないですか、
決まった答えに持っていくためにですね、
議論風なことをしておこうみたいな感じなわけですけど、
会社もですね、やっぱり特に上に行くほどガチな場面ってないんですよね。
例えば役員会とかですね、
もうあらかじめですね、寝回しをしまくっておいて、
シャンシャンシャンって終わらすみたいなことは儀式になってるわけですよね。
そこでですね、ガチな状況っていうのはまず生まれないんですよね。
ガチな状況にならないために寝回しとかをしてるみたいな感じでですね、
大体会社も上に行くほどガチじゃないと。
現場とかは下に行くほどガチなんですよね。
もうちょっとした一言でですね、ガッと流れが変わったりとか、
いうようなことはすごくあるわけですけど、
やっぱり上に行くほどですね、
参加している人数とかですね、
関わってるこの事象の大きさみたいなのが大きくなっていくんで、
やっぱですね、その場でその人間がどう思ってるかっていうことがですね、
どんどん邪魔になってくるわけですよね。
なのでこの全体のシステムとかをですね、スムーズに動かすために、
参加している人間はですね、みんなで協力して、
何とかかんとかですね、なんか議論してる風なことをやってですね、
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既定の路線に協力して持っていくみたいな、
謎の演劇みたいなことが行われるんですけど、
そういうシステムっていうのはどんどん大きくなっていくと、
人間っていうのはどんどん小さくなっていくわけですよね。
人間の方はシステムを動かす、
潤滑油のような役割になっていくわけですけど、
なんかですね、だから授業はですね、
まさにたぶんこの1時間かけてですね、
この既定路線に向けて話を進めろってことねって感じでですね、
自分を潤滑油にしていくという練習になってたんじゃないかなって思うわけですよね。
そんな話をですね、ちょっといろいろつらつら考えていてですね、
思い出したのが、
マイケル・ジャクソンのですね、歌詞の研究をですね、
東大教授の安冨教授がやっていて、
その本を読んで面白かったなって覚えがあるんですけど、
マイケル・ジャクソンの曲にですね、
スムースクリミナルっていうスムースな犯罪者っていう意味のですね、
曲があって、歌詞があるんですけど、
その歌詞を読む限りですね、なんかDVみたいな歌詞なんですよね。
なんか女の人の家にスムースに男が入ってて、
その女の人は毎晩殴られているみたいな、
なんかそういうような歌詞なんですけど、
どういうロジックかは忘れたんですけど、
なんかですね、その歌詞をいろいろ読み解いてですね、
スムースクリミナルっていうのは、
システムに対してスムースな循環になった人間が犯す悪についての歌なんだと、
安冨教授は読み解いてたんですよね。
その読み解きがですね、正しいのかどうか正直わからないんですけど、
でも面白い視点ですよね。
スムースである、流れを良くする、
システムをただ動かすために自分の思っていることとか言わない、
平目殺されたくないなと思うこともですね、
グッと飲み込んでですね、先生の言ってほしい答えこれだなっていうのを当てていく、
スムースに授業を回すっていうことですね。
っていうことについてのが悪、クリミナル、まさに犯罪者であるというような歌なんだっていうような、
なんかこう解説をしてたんですよね。
それは面白いなと思ったんですけど、
一方でですね、マイケル・ジョフソンもジャムってよく叫んだりするんですよね。
歌詞の間にもジャムとか言ったりするんですけど、
ジャムってですね、交通渋滞とかね、トラフィックジャムとか、
あとは弾丸がですね、銃の中で詰まって出てこないこともジャムルとか言いますけど、
そんなことですね、詰まるって意味なんですよね。
だからジャム、ジャムしろって言って、ジャム詰まれって言ってるんですよね。
詰まるってそんな良い言葉のイメージないじゃないですか。
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なんですけど、このスムースと対比すると意味が見えてくるっていう風に話していて、
つまりスムースである、システムに対してただスムースに回して自分を無くしていくという、
ワールドであるスムースクリミナルに対して、
そのシステムにガシャーンと詰まってですね、
システムを機能筆に追い込むジャムという考え方があって、
みんなそのスムースになるなと、ジャムしろと、
みんなジャムしてこのシステムを止めちまおうぜみたいなことを、
マイケル・ジャフさんは歌ってるんだっていう風に言ってて、
面白いなと思ったわけですよね。
今やっぱりオリンピックの開催までの流れとか、
まさにこのひらめの授業みたいなわけじゃないですか。
もう答えは決まっていてですね、
そこまでで謎の論理とか議論とか理屈が飛び交うみたいな感じですね。
スガさんとか、
頑張れ日本とか言ってる動画とかですね、
その役割を心ゼロでやってるみたいな動画で戦慄するんですけど、
まさにスムースクリミナル、
潤滑油になり果てた人間たちの姿だと思うわけですけど、
あそこに全く空気を読まずに、
自分の思ってることをガーンって言って、
そういう大きいシステムの作動みたいなのを止めるみたいなことができる人間がいたら、
痛快だし面白いわけですよね。
長生きできないかもしれないですけど、
でもやっぱりそういう人が世界も変えていくし、
自分だって張り合いがある生き方ができると思うんですよね。
だから仮にそのヒラメの授業で、
僕が完全に大人の頭でですね、
小学生の体を持ってその授業に参加したらですね、
本当になんでこんな法則の時代にわざわざ可愛いペットから食わなあかんのやと。
もう一本も引かずですね。
お腹が減って食べたいんだったら、
それで命の大切さを感じたいんだったら、
先生の飼っている犬でも鍋にしたらいいんじゃないですかみたいなね。
とかですね、めちゃくちゃ言ってですね。
例えば最終的に多数決で負けても、
いや俺の気持ちの方がお前らより100倍強いから絶対にこのヒラメは殺させないとかですね。
そんなこと言ったらですね、授業めちゃくちゃになるわけですよね。
でもやっぱ最高に気持ちいいし楽しいし、
そして現実にもし本当にそういう子供が狩りにいたとして、
でもう何だか有無を言わさずですね、
これもうヒラメ食べる流れじゃなくなったなってなったとしたら、
それはそれでやっぱすごい議論だと思いますし、
実際の人間のやり取りってそういうもんだと思うんですよね。
なんかこう多数決で決めましたとかですね、
何かの決まった答えを授業にさせてもらったりとか、
なんかこう多数決で決めましたとかですね、
何かの決まった答えを空気を読んで揃しましたとかではなくですね、
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本当に思っていることをバーンと強くぶつけてですね、
気迫が勝っているやつがですね、
結果を決められるっていう部分はあると思うんですよね。
なんでですね、そういうスムースになる教育じゃなくてですね、
ジャムな教育っていうのも面白いんじゃないかなと思いました。
本日は以上です。ありがとうございました。
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