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はい、というわけで始まりました。
本日はですね、ちょっとツイッターであるツイートを見てですね、
言いたいことが100個くらいあったんで、ちょっとその話をしたいなと思うんですけど、
どういうツイートかと言いますと、
あるですね、作家さんAさんがですね、
このままだと、
本の形をした漫画というのがなくなって、
全部webtoonになるんだと、スマホで読む縦読みの漫画になってしまうんだと、
と、友達が言っていると。
で、嫌だと。私はこの本の形の漫画が好きなんだ。
ずっとその形続いてくれみたいなことをですね、
ある作家さんAさんがツイートしたんですよね。
それがすごいバズってですね、多分いろんな議論を呼んでたと思うんですけど、
あまりですね、ちゃんと議論は追ってないんですが、
ただですね、それに対して作家Bさんがですね、こういう反応したんですよね。
業界の中の人間がそういうことを言うべきじゃない。
というか、そんなね、本の漫画が好きだ、私はずっとこれを書きたいと言ってるけど、
そんなことは言っちゃダメだと。
今すぐ全部webtoonにすべきなんだと。
それができてないっていうのが本当に良くないと思う。
ということをですね、作家Bさんが言ったんですよね。
でですね、僕はそれについて100個くらい思ったことがあったんですけど、
結論から言うとですね、僕はBさんが間違ってると思ったんですよね。
で、どう間違ってるかという話をちょっとしたいなと思うんですけど、
そのためにですね、ちょっとすごい前提となる部分が多くなりそうだなと思ってるんですが、
まずはですね、韓国初のwebtoonという漫画の形式ですよね。
これはスマホでですね、読むことに特化している漫画で、
スマホで読むので縦に読んで、カラー、フルカラーで縦にスルスルと読んでいくと。
で、スマホの画面で読むにはすごく適している形なんですね。
ただずっとスマホで縦に縦に読んでいくものなんで、
そのまま本にはできないんですよね。
だから出版することを前提とあまりしていないということがスタートになっている漫画の形式なんですよね、新しい。
でですね、Bさんはですね、そんなね、今すぐ全部webtoonにすべきなんだ、
それができない現状が良くないって言ってたんですけど、
じゃあですね、なんで全部そうすべきなのかとBさんは言ったのかっていう背景なんですけども、
まずですね、海外で今読まれている、電子上で読まれている漫画っていうのはかなりwebtoonの方が優勢なんですよね。
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ほとんどwebtoonって言っていいんじゃないかっていう感じなんですけど、
それはですね、韓国ってどの分野に関してもそうですけど、内需がすごい小さいので、
もともとですね、海外に売って出るっていうことをDNAに持っているわけですよね。
でですね、韓国のですね、もう少し詳しく言うと、
まあね、いずれにしろね、車にしろ、電化製品にしろ、
エンタメ、音楽とかにしろ、全部海外戦略っていうのが中心になっているんですけど、
そのwebtoonの生まれたきっかけみたいな話で言うとですね、
もともと韓国の出版会がですね、
海賊版と歌詞本業者がすごい対等して、歌詞本業者からですね、
使用料を出してくれるんですね。
歌詞本業者がすごい対等して、歌詞本業者からですね、
使用料を取るという仕組みをうまく構築できなくて、
それでですね、韓国の国内市場が完全に死んじゃうんですよね、出版市場が。
でですね、それでまあやけの腹みたいになるわけですけど、
韓国ではもともと漫画家さんもいてですね、漫画も書かれていたんだけど、市場の方がですね、
そんな形で死に絶えちゃうと。
で、そんな中で出版の方は死に絶えちゃったから、
せめてウェブで読めるような漫画というのを新しいビジネスモデルごと作っていこうという、
ある企業が先導して作っていってできたのがウェブというのなんですよね。
なんでウェブで読むことが前提につかれているので、
まあ当たり前ですけどカラーなわけですよね。
白黒なのは印刷の事情ですから、カラーで書かれていると。
さらにスマホで読むということも考えて縦に流れるように読むと。
で、さらにビジネスモデル的には、完全に出版市場死んでいる、
でも漫画を書きたいという人は国内にいっぱいいるという中で読みたい人もいると。
そしたらまずは、しかもお金を本当は払って読むものを
海賊版とか貸し本業者が対等したことによって破壊されてしまったので、
いきなりお金を払ってもらうというのは難しいだろうと。
完全無料モデルで行こうと。
でも広告収入が作家さんに入るという形にしようというので、
無料モデルが中心になったんですよね。
なので無料でウェブだけで読むカラーの漫画、スマホで読むのに適していますという漫画が
韓国で爆誕すると。
でですね、ウェブで読めて手軽に読めて無料であるということで、
まずですね、めちゃくちゃ若者に適しているわけですよね。
かつですね、ウェブで展開すればどこでも読めるので、海外展開にも向いているわけですよね。
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韓国でウェブでカラーでこういう仕組みに乗せて漫画を配信しています、
ウェブで配信していますというシステムごとアメリカとかに持って行って、
でも同じようなウェブとアプリの作りなんだけど、
中で配信している漫画の言語だけ切り替えているということをやればですね、
簡単に横移動できるわけですよね。
だからですね、海外に展開するのにも向いていると。
気軽にウェブ上で読めるので、というので、
そんな中でですね、漫画ってすごいニッチな市場だったんですよね。
好きな人は好きだけど、ほとんどの人はですね、
日本みたいに漫画誰でも読んでいるみたいな国はほとんどそんなことなくてですね、
好きな人は好きだけど、ほんと一部ちょっとだけ変わって読まれているような状態だったんですけど、
それがですね、バーンと韓国のウェブのウェブトゥーンというのがうまくいってですね、
結構ですね、みんな無料でカラーの漫画を読むというのを海外で読み始めていると。
となるとですね、一方でやっぱり問題は起こってですね、その問題が何かというと、
その漫画に読み慣れていると普通の漫画が読めなくなるんですよね。
韓国の若者ってだんだん普通の白黒漫画、ページの漫画を読むというのですね、
漫画の読み方がわからなくなっているんですよね。
でですね、最初に触れる漫画がウェブトゥーンだとしたら、それは海外の若者も同じはずで、
そんな中にですね、白黒の漫画をどうですかって売ろうとしても、
読み方わからないよこれって売れなくなっちゃうかもしれない。
このニッチな存在というところから日本の漫画というのは抜けられないかもしれない。
でも韓国のウェブトゥーンというのはそれを抜けてどんどんどんどん広がっていっているというような背景があるんですよね。
なのでその背景を指してですね、作家さんのBさんは日本で作家活動をしながら、
自分の作品というのは海外の人にも読まれて欲しいし、若者にも読まれて欲しい。
だから全部ウェブトゥーンにすべきなんだ、そういうふうにできていないのがおかしいんだというふうに言っているんですよね。
Bさんがそう言っているのはそういう背景があるわけですよね。
一方、従来の漫画というのは日本で生まれて出版とか印刷書店みたいな本という形を中心にしていて、
従来の漫画は昔から読み慣れている人が読んでいっているので年齢層はどちらかというと高めに浸透していますよね。
だからウェブトゥーンと逆なんですよね。
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若者と海外に浸透しているウェブトゥーンと国内と年齢高めに浸透している従来の漫画という構図があるわけですよね。
この構図の中で心配されるのは何かというと、破壊的イノベーションなんですよね。
破壊的イノベーションというのは何かというと、イノベーションのジレンマという本だったかな、
クレイトン・クリステンセンという人が書いている本なんですが有名な本なんですけど、
これは新しい技術の登場によって市場というのが塗り替えられて、古い技術というのが駆逐されると。
その結果古い技術の覇者というのが破壊されるんだと、そういう企業が倒産したりするんだというような話でですね。
一番最近だと分かりやすいのは携帯とスマホですよね。
ノキアという会社が世界で一番携帯電話を売っている会社だったわけですけど、
その会社がこのようなお春を謳歌していたらですね、
突然AppleがiPhoneというのを出してきて、最初はiPhone、何するものそうくらいに思っていたらですね、
そっちにグワーとなだれを打って、全員スマホの方に当たり前になっていくと。
そんな中ですね、確かノキアの危機的状況で新社長になった人がですね、
社内に一斉メールを流すんですよね。
流してですね、とにかく今すぐこの会社は生まれ変わらないといけないと。
今まで持っているものすべて捨てて海に飛び込まなきゃいけないんだと言っていてですね。
それをですね、燃えているプラットフォームから海に飛び込めという一斉メールを全社に流すんですよね。
プラットフォームっていわゆるウェブ上の意味というダブルビーニングになっているんですけど、
ウェブのプラットフォームというのもありますけど、
石油基地みたいなのもプラットフォームって言うんですよね。
石油をですね、海から掘っている建物あるじゃないですか。
あれもプラットフォームって言うんですけど、それがですね、火事で燃えていると。
だから今すぐですね、でもあんなに石油掘ったのにとか言ってないで、
今すぐ海に飛び込めと。
もう今古いものを捨てて飛び込まなきゃいけないんだっていう例えとですね、
従来のガラ系ですね、いわゆる普通の携帯電話というプラットフォームを捨てて、
新しく生まれ変わらなきゃいけないんだみたいなですね、意味とダブルビーニングの意味を込めているわけですよね。
そんなメールをですね、社員1000人に送ったらですね、当然リークされてですね、
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あのノキアの社長がこんなメールを送っていて、
本当ノキアってやっぱりヤバいんだ、会社としてって言ってですね、
それがきっかけで株価暴落して潰れるっていうすごい悲惨なことがあったんですけど、
そういう破壊的イノベーションっていうのがあるわけですよね。
韓国発のWebtoonっていうのがですね、破壊的イノベーションに沿って動いているように現状を見えるわけですよね。
なのでですね、従来の漫画が駆逐されるんじゃないかと。
そういうですね、危機感を持って作家Aさんはですね、
嫌だ、こんな漫画が私は好きなんだって言ってですね、
Bさんはですね、女の子と言っている間に全部Webtoonすべきだ、
まさに燃えているプラットフォームから飛び込むべきだ、という主張をしているんですよね。
その両者の意見を聞いて、僕は結論から言うとBさんが間違っている。
どう間違っているかっていう話をしたいと思うんですけど、
続きはまた明日にしたいと思います。
明日もよろしくお願いします。