1. 今日の10分de1テーマ
  2. 今日の10分de1テーマ「性犯..
2022-05-03 11:11

今日の10分de1テーマ「性犯罪被害にあうということ」②

spotify
本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。
00:01
はい、というわけで、昨日の続きです。
そんな目にあってですね、その後、警察行ったり取り調べ受けたりとかしてですね、日常に戻っていくわけですけど、
ここからですね、ステータスというか、いくつかの段階を経ていくわけなんですよね。
最初はですね、本当にこう、いつもと変わらない日常を過ごそうとするという、本当次の日も会社に行ったらしいんですけどね、
っていうようにしたらしいんですが、まず何かあったと悟られないようにすごい過ごしてたらしいんですよね。
でですね、ただ一方で普通に電車に乗っているとですね、電車の前でですね、笑ってたりしている女性とか、
見ている女の子たちが笑って話していたりすると、あの人は何も知らないのかと、
何がそんなにおかしいの、みたいな嫉妬みたいなのが生まれてくると。
自分はですね、徹底的に破壊された直後でですね、それとは全く違う、
普通の自分が破壊される前の世界線を生きている人への嫉妬みたいなのを感じていたと。
また一方ですね、逆に、そんなに予防されたのに、私たちを一緒にしないでとか、
何であなたは私たちを一緒に電車に乗っているのって思われているんじゃないかみたいな、
そういう被害妄想もすごい感じていたと。
それがやっぱり世界線が変わっているんですよね。
でですね、もう一つあったのが、この時は自殺はしないけど、
早く死なないかな、みたいな。
誰かボーンって背中でも押してくれないかなって、
押してホームから電車の中に突き落としてくれないかなって思うような気持ちだったと。
でですね、その時の死にたいなという気持ちはですね、
あんな悲しいことがあって生きていけないとかじゃなくてですね、
あんな目にあった自分は生きる資格がないと思っていたってことなんですよね。
だからやっぱり何かですね、何かこう、ここもやっぱり著者の人もですね、
そのタイミングではすごく混乱しているんですけど、
とにかく罪悪感を感じているんですよね。
でですね、性的な言葉とかを聞くだけでも吐いたりとかですね、
涙が止まらないで震えるとかみたいなことがあったらしいんですけど、
でですね、これがこの、後で考えるとあれはPTSDの症状に当てはまっていると思いますみたいなことを、
03:01
まあ、著者の人が振り返って言ってたんですけど、
ただですね、今のはただ私の感想としては、
当てはまるから何?PTSDだから何?と思っているって書いてあったんですよね。
で、そんな目にあっているんだからその症状になるのは当たり前じゃんと思っているって言ってですね。
このちょっとですね、この本はもちろんですね、
事件から4,5年後くらいの著者の方がその時のことをなるとか思い出したのが書いているので、
その時の気持ちと本を書いている時点の気持ちっていうのがですね、交互に入ってくるんですよね。
なんですけど、僕らはですね、読み始めて最初の方の事件あった数日後くらいのこの彼女の気持ちっていうものしか追ってないので、
そこにですね、この4,5年後の未来の彼女がですね、
その症状に当てはまるから何なの?と、ある種クールに言っているんですよね。
その心がですね、このタイミングではまだ分からないんですよね。
分かんないんですけど、読み通してちょっと理解できたんですが、
結局ですね、その名前がつくことは何なんだと。
名前がついたことと、痛みを理解するってことは違うんだぞっていうことを、
この本を書いている時点の彼女は思っているんだと思うんですよね。
でですね、そういったPTSDの話が出てきてですね、
その中でちょっと面白かったのがですね、フロイトの話が出てくるんですよね。
どこだったかな。
フロイトがですね、研究しててですね、
幻覚や幻聴などの精神病症状を表している時も、
脳の片隅には冷静な観察者が座っているということが頻繁にあったと。
でですね、その患者の中に、
で、彼らには明瞭な思考があり、
わざと発病を抑えなかったと言っていたという研究があったらしいんですよね。
これは本当に一方でですね、
幻覚とか妄想に関しては、
幻聴に関しては、
だけど、
で、その冷静な方の自分というのは、
06:02
その発病を抑えなかったと。
変なこと言っているなと思ったんだけど、変なこと言わせておこうかみたいな感じで、
冷静に見ている自分というのもいた、という研究があるらしいんですよね。
でですね、いわばこの、
自分がおかしくなっちゃうということを自分で許していたと。
これちょっと話揃えるんですけど、
なんかね、精神患者の人が、
治癒した患者に殺害されたという事件がアメリカの中であったんですよね。
それは治癒されたことに対して、
怒っていたらしいんですよね。
治癒されてしまった。
治癒されたことで、
自分の大事な部分が消えてしまったみたいな感じだったかな。
そんなようなことを言っていたんですけど、
そんな感じですね。やっぱり、
おかしくなっているなりの理由があって、
それを無理に、
それを自分はどこかで理解していて、
レディーゴーというかね、
行くに任せている。
もうそれで、必要なことだと判断しているという、
そういう状況というのがあり得るって話だと思うんですけど、
それをですね、
この方は分析していて、
PTSDっていうのは、特に例えば性犯罪被害とかだと、
起こった事実とか、その重さをですね、
否認したいと、
そんなことは大したことじゃなかったみたいな風に思いたいと。
だから、フロイトの患者とは違ってですね、
自分がおかしくなることっていうのは許せないんですよね。
許すことができないと。
それを許してしまうと、
自分は本当にひどい目にあったということを認めざるを得ないから。
でも一方でですね、
自分は全然普通で大したことないわという風に、
自分の頭とかはそのように飼いならそうとするんだけど、
一方でですね、実際にはめちゃくちゃひどいことにあっているので、
そのギャップでですね、
PTSDになるんじゃないかみたいな風に分析していて、
それをすごい面白い分析だなという風に思ったんですけど。
でですね、この方はですね、また言ってたのが、
これもね、ちょっとあるショックだったのがですね、
この方は一回レイプされた後に、
痴漢にこの描写の本の中でも2,3回くらいあったんですよね。
しかも結構、
そんなことあんのってハードな痴漢も含まれてたりするようなことで、
09:05
それに加えてですね、
高校時代には突然公園で襲われて、
パンツを脱がされるっていう、
痴漢を超えているようなことにも目にもあっていたと。
なんですけど、高校時代にはその目にあっても、
ものすごく恐ろしい目にあったんですけど、
ギャーって騒いだりとかして、
逃げて家に無事帰ってきたということがあったらしいんですよね。
なので、
猥褻痴漢なんですけど、
猥褻事件みたいなのにあった後に、
高校時代は生活が壊れなかったと。
そこが猥褻痴漢とレイプは違うと言っているんですよね。
じゃあなんで高校時代にパンツ脱がされるぐらいですね、
大変な目にあいながらも生活は壊れなかったのに、
レイプされたら生活壊れたのかというと、
レイプされた後に気付いたらしいんですけど、
高校の時にはキャーって逃げてきたというので、
逃げ切れたという自信があったと。
それが自信になっていたと言っていて、
ということは裏を返せばですね、
レイプされたということは逃げられなかったという
自責の念があるんですよね。
その自責の念があってですね、
それが一方的にひどい目にあわされて、
しかも自分を責めているという状況の中でですね、
自分のやり場のない怒りみたいなのがですね、
周囲の人に向いていくんですけど、
次の段階の話なんですけど、
また10分経ったんで、続きは明日お話します。
よろしくお願いします。
11:11

コメント

スクロール