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はい、というわけで、昨日の続きです。
その感じですね、親のセリフがですね、もうちょっとキレキレなショッキングなセリフがたくさん出てくるんですけど、
その中でもですね、この人はですね、お兄ちゃん?弟がいて、一人真ん中に女の子としていてですね、
結構世の常ですけど、男の方が割とフラフラしてて、ちょっと頼りなかったりとかしてて、
女の子のしっかりしてるから、あなたはもうしっかり者よねみたいな、見なくても大丈夫よねみたいな扱いを親から受けてきたと。
というのでですね、だから多分その延長線上で、その事件からですね、そんな月も経ってない時にですね、
あなたはもう大丈夫よね、強い子でしょ?みたいな風に言ってきたと。
全然ですね、もう傷熟々なんですけど、そう言ってくると。
これをですね、見た時に何かすごい思い出した映画があってですね、
ポール・バーホーヴェン監督のエルっていう映画なんですよね。
僕、ポール・バーホーヴェン監督ってめちゃくちゃ好きな監督で、ロボコップとかですね、スターシップ・トゥルーパーツとかですね、
僕の人生ベスト10みたいな映画を3本ぐらい撮ってる監督なんですけど、
エルって最新作に近いかな、最新作か最新作か2本目ぐらいの映画なんですけど、
それもですね、一言で女性がレイプされる話で、最初に女性がレイプされると。
それでですね、レイプされた女性が、犯人がいなくなった後にですね、自宅だったんですけど、
何事もないように寿司食いを始めるんですよね。
何度この人レイプされたのに平気に寿司食ってるわと思ったらですね、
次の日とかも普通に出勤してですね、ちょっとフラッシュバックとかすることもあるんだけど、
最後はですね、ある種犯人を逆にやっつけて終わりみたいな映画なんですよね。
パホベンって結構強い女性を撮ってきたみたいな。
氷の美少とかショーガールみたいなですね、ちょっと強い女性を撮ってきたのもあってですね、
なんかこう、なんていうんですかね、さすがパホベンだみたいな、
なんかこう、なんていうんですかね、言っちゃうと女性に配慮した内容になってるみたいな言い方をする人もいるんですけど、
これですね、エル、パホベン好きなんで見てたんですけど、
なんか違うなと思ってたんですよね。
なんかこれあんまり気持ちのいい話じゃないなというか、なんか面白くないなと思ったんですけど、
これを見てちょっと理由がわかったんですよね。
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なんか、このですね、レイプされた後も平然とすし食ってるみたいな女性像がですね、
ある種のですね、この親の言う、あなたはもう大丈夫、強い子でしょっていうのと被るんですよね。
なんかこういう、そういう目に遭う女性はこういう強い人であってほしいっていう、
それですぐ立ち直ってほしいっていうちょっと願望みたいなのを感じるんですよね。
なんかそれをですね、あの映画に感じたら気持ちよくなさって、そこにあるんだってちょっと思ったんですけど。
でですね、じゃあね、その、なんていうんですかね、その被害を受けても平然としてるっていうのがですね、
ある種の願望のね、言ってしまうと偽りの強さみたいなもんなんだとしたら、
じゃあ本当の強さってなんだとその時は思ったんですけど、
この文脈でいくとですね、やっぱり分からないことを、もう分かりようがないことをですね、
分かろうとし続けられるっていう人は強いと思うんですよね。
でもですね、この強さって人に求めちゃいけない、求められないものだと思ってるし、
自分でも引き受けられないなと思ってるんですよね。
それぐらいですね、やっぱり分かりようがないものをですね、分かろうとし続けるっていうのはまあ厳しいことなんですよね。
これですね、まあその元彼はですね、なんかこう、あの、ちょっと彼女がそういう目にあったっていうことに対して、
なんか自責の念を感じてたらしくてですね、なので結構彼女を支えなくてはみたいな気持ちがあって、
まあすごいフォローをしてたんですよね。
でですね、あの、まあもしですね、その彼がですね、やっぱ分かろうとし続ける、
まあ分かりようがないけど分かろうとし続けるっていうのは強さなんだって言ってですね、
俺も強くならなくてはって言ってですね、
ある種、この彼女のわがままのですね、サンドバック役を引き受けてですね、
ずっと殴られるに任せると、
そういう気持ちなのか、そっか、そういう気持ちなのかって言ってですね、
ずーっと殴られるに任せって言ったらですね、死ぬか、あの、もっと言うと、
もうですね、キレてですね、ひどい言葉を言いたくなるぐらいのところまで追い詰められるかみたいな、
まあそのサンドバック役を引き受けてもですね、結局やっぱり、
そのサンドバックが引きちぎられるまで殴られると思うんですよね。
まあその、それぐらいですね、もうなんていうかこの、
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まあそれぐらいのこう、まあやっぱり彼女の方の傷は深いわけですけど、
でですね、じゃあ仮にそのサンドバック役をですね、引き受けてですね、
引きちぎられるまで殴られました、なんかまあ、最悪死にましたとか、
まあブチ切れてひどいことを言い返されましたっていうことに、
まあ実際になったわけですけど、
まあなったとしてですね、そこまで耐えてその状態まで、
あの、あの、耐えてしまったとしたら、
それはですね、たぶんその彼女本人がすごい辛いことだと思うんですよね。
こんなことを言わせてしまったかみたいな、っていうようなことだと思うんで、
もうですね、これはもう誰が悪いわけでもないと、
もうそういう距離感では受け止められないことなんだっていう風にはやっぱ、
本読んで思ったんですよね。
で、さらにまあこの辺りのことを読んでいるときに思ったのがですね、
あの、なんだろう、まあね、その気持ち悪くて怖くて、
痛い目みたいなのにあってですね、
あの、で、まあその傷が癒えましたとかですね、
でもまあちょっとそのPTSDみたいな状況です、
まあでもそれも癒えてきたとしてもですね、
その、その後もですね、周囲との関係にそういうこう、
ギクシャクが生まれるわけじゃないですか。
かなり厳しい状況が生まれるわけじゃないですか。
だから、そこまで含めての、このダメージなんだなっていう風に思ったんですね。
そこまでのダメージも含めて、
つまりレイプっていうものを持っているそのダメージの深さっていうのは、
そこまであるんだっていう風にもやっぱ、思ったって感じだったんですけど、
でですね、まあこの友達の言っていることも、
結局わかってくれないよねみたいな、
彼氏も家族も誰も自分のことわかりようがないし、
その自分のわがままも受け止めてくれないみたいな、
そんなですね、彼女がですね、
まあいろんな人と相談している中で、
一人変わったリアクションをした人がいたって紹介しててですね、
その話がなんかもうすごかったんですけど、
そのですね、まあ男性のプロボクサーなんですよね、
その人に紹介したですね、
普通に、え、ちょっと待って、
よく犯罪ものみたいなAVあるでしょ、
ああいうの俺やってみたいなとか好奇心持って見てるけど、
実際にはしたことないんだけど、
そういう不願望があることは確か、
でもやっぱり女は嫌なの?
そういうのを好んでみる女の人もいるじゃない?
と言うんですよね。
それを聞いてですね、もう血の気が引くほどですね、
驚いたと。
まあそれはそうですよね、
こんなこと言う人いるんだってびっくりしたんですけど、
でもですね、話をするうちに、
彼は本心を私に語り、
男の願望とその対象になってしまった女の気持ちを
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理解しようとしてくれたことが分かってきた。
男友達二人いるのは怖くないのか?
今でもそのことを思い出してしまったりすることはあるのか?
そういう時、体の反応がデタルキュアはどうしてるの?
どんな言葉や状況で思い出したりするの?
みたいなことをですね、
ずーっと質問を容姿にして、
ずーっと質問を容姿なく私にぶつけてきた。
そしたらその友人は最後、
聞いてよかった。
俺は誤解してた。
と納得してくれた。
で、そのことがですね、
すごく分かろうとしてくれたっていう風に
感じられたと言うんですよね。
その、
友達とか、その親とか、
あのー、
彼氏とかが、
あのー、分かってくれない?
キーッてなってる中でですね、
この、
え、俺そういうこともやってみたいと思ったことあるけど、
やんないけど、
嫌なの?そういうものって。
何言ってんだお前は?みたいなことを言って
嫌でしょ?っていう話から、
こんな質問を重ねてですね、最終的に、
ああ、そっか、嫌なんだ。
普通、俺、誤解してたわ。
って言ったことを分かろうとしてくれた。
っていう風にはこの著者は捉えたと。
でですね、
え、何て言うんですか。
そうなんだって感じなんですけど、
じゃあですね、この
リアクションが正しかったのかって言ったら
別にそう訳じゃなくてですね、
この人とこの僕さんの人のですね、
距離感の中での、
まあ、たまたま正解だったというか、
同じことをですね、
彼氏とご家族って絶対に言えないと思うんですよね。
だからですね、何て言うか、
さっき強さって言いましたけど、
強さって言うと何か
絶対的な指標のように思えるというか、
例えばですけど、
彼氏がもっと強かったら
もっと支えられたのかみたいな、
俺がもっと強ければ
もっとこういうことができたのかみたいな風に
思えるんですけど、
これは強さよりも
距離感、
その時の
距離感がですね、
強さよりも
距離感がですね、
多分、
なんて言うか、
正義に関わってくるというか、
よく分からないなりに分かろうとするという
行為が成立する距離感っていうのが、
その時々で違うと思うんですよね。
で、この時はですね、
多分結構遠目の男友達が
こういう素朴な、
素朴で何言ってんのこいつみたいなことを
言ってきたが、
えっと、
ああ、嫌なんだねっていうことが分かりました
っていうところに辿り着いたってことが、
たまたま正解だったっていうだけで、
強さではなくて、
やっぱ、距離感なんでしょうね。
こういう傷っていうものと
他人が向き合える時、
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だからある種の傷を背負った人っていうのと、
どうしても
距離感が合わないっていう間柄もあると思うんですよ。
家族だと受け止められないとか、
友達だと受け止められないとか、
その逆とかみたいなことは
あるんだろうなというふうに思いましたね。
というわけで、また続きは明日になります。
よろしくお願いします。