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年末年始、映画やテレビをいろいろ見たりしますけど。
僕ね、年始早々、映画を見てきたんですよね。
何か映画を見ようかなっていうくらいの時間があって、映画館を調べたら、
今、スターウォーズとアナ雪くらいしか、何かメモシーもなかった。
スターウォーズも見ちゃったし、アナ雪ってステマ騒動とかで、
ちょっと評判悪いんですよね。
評判悪いですよね。あと別にステマあったから、映画はつまんないってわけじゃないですけど、
あちこちでもアナ雪、アナ雪は居てるから、ちょっともうお腹いっぱいになっちゃって、
アナ雪はいいかなっていうペンションだったんですよね。
で、何見たかっていうと、単館映画館ってあるじゃないですか。
なんすかそれ。
単館映画館って呼ぶんですか。
わかんないです。
あのね、東宝とかさ、あるじゃん。
ある。水座バーンってなるやつ。
そうそう。東宝の映画館ってたくさんあるじゃん。チェーン店みたいに。
でも多分単館映画館って一個単位みたいだから。
で、割とマイナー作品をやってるのを言うらしい。
僕映画館の概念ってわかってないんですけど、どういう概念なんですか。
チェーン店みたいな大きいところと、個人経営があり、個人経営は好きなのを好き勝手流していいです。
で、チェーン店はもう流れるのが全部決まってますみたいな。
チェーン店のメニュー決まってるじゃないですか。
正直僕も映画館ってわからないんですけど、単館映画館っていうちっちゃい映画館で、東中野にあるこれこれ東中野ってかわいい名前の映画があるんですけど、
これドキュメンタリー作品とか、そんな全米が号泣するようなハリウッド作品じゃないけど地味にいい作みたいなのをやってる。
そこを見てきたのが、さよならテレビっていう映画なんですよね。
さよならテレビって作ったのは東海テレビっていう地方服テレビの。
はいはい、名テレだ。
名テレ?ではない。
ライバルじゃないですか。
そうなんですね。名テレは多分名古屋テレビとか。
まあ名古屋テレビの名だからね。
東海テレビはまた違うやつじゃないですかね。
本当だ。
東海テレビってドキュメンタリー作品で有名なんですよ。
結構いいドキュメンタリー作品を作って、それがこういう単価屋さんで放映されるというパターンが多いらしいんですけどね。
その最新作が今回僕見たの、さよならテレビっていう作品なんですよ。
さよならテレビってどういう番組かっていうと、映画かっていうと、
簡単に説明文読んでいいですか。
うん。
今は昔、テレビは街頭のお茶の間のダントツの人気もの。
豊かな広告収入を背景に、情報や娯楽を提供する民間放送は、
資本主義社会で最も成功したビジネスモノの一つ。
しかしその勢いはもうない。
テレビは見ないと公言することがクールだった時代を通り越し、
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今はテレビを持たない若者も珍しくない。
マスメディアの頂点でジャーナリズムの一億を担ってきたテレビは、
マスゴミと揶揄される。
これは市民社会の成熟か、あるいはメディア自身。
これ実際の?
実際の、例えばテレビ局が番組作りしてる仕事中をずっとカメラを回してるんですよ。
面白そう。それを映画館でやってるんですか?
ドキュメンタリーでやってるんですよ。
これがね、さよならテレビって言われながら、
調子悪いテレビ局を描いた、なんか切ない物語かなと思ったら、
めっちゃ怖かった。超リアルなんですよ。
ホラー映画よりも怖いなと思って。
例えば、ミスをして怒られる新人がいるんですよね。
例えばテレビのニュースの原稿で、人の名前のルビーを間違えて書いちゃうとか、
あと取材対象者の顔を映しちゃいけないように映しちゃったとか、
あらゆる確認不足でミスる新人がいて。
東海テレビってセシウム酸とか出した?
そう、セシウム酸なんですよ。
そういった放送ミスも、ミスが起きる現場もちゃんと捉えてて、
めっちゃ上司に怒られたり、デスクに怒られたり怒られたりするシーンがガンガン入ってて。
それあれだな、見る人が、僕らはもうそういうのはトントンないからいいですけど、
新卒の人が見たらこれトラウマになる。
新卒の人が見るのもきついし、僕も昔のことを思い出しちゃうよな。
仕事中のミスを思い出して、弾がヒュンとする感じ。
弾ヒュンみたいな感じを映画館で味わっちゃったんですよね、新年早々。
めちゃくちゃ冷や汗出るような映画で、
ミスる若者っていうのがちょっとコミカルな子だったんで、
ミスをしてちょっと笑うたびに映画内、映画場内ドッと湧くんですよ。
笑えるシーンに似合ってるはずなんですけど、僕は全然笑えなくて、
怖かったなっていう、昔上司に怒られた上司の顔を思い出すぐらいの
フラッシュバックがあって、ちょっと汗をかけながら見てたんですよね。
東京だとポレポレ東中野とユーロスペースの2つだけですね。
そう。やっぱりちっちゃい館だから、ぎゅうぎゅう。
今そんなに人気なんですか?
うん。そもそも席は100もないから、普通の劇場だったら入るレベルなんだけど、入れない。ちっちゃくて。
へー面白そう。これネットフリックスやってほしいんだけど。
ネットフリックスやってやるようなすごいクオリティ高い作品で、
あとこの作ったテレビのディレクターが、やっぱ自分のテレビ業界がダメになってんじゃないかみたいな危機意識がすごいから、
すごいテレビに関してクールな見方してるんですよね。
だから編集もすごい、やっぱ自社に対して厳しい。
例えば社長が決算会見で、今期はジャーナリズムの復権を誓いますみたいな宣言、大冗談宣言したときに、
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合同番組で、ここが今日オープンしたカレー屋さんですとか、
あと営業案件に入ってきた記者会見に行ってきて、商品説明を、商品の新商品の発表、スポンサーの発表を入れ込むみたいな。
そういった全然ジャーナリズム的じゃない報道の一面を、その社長の会見をすぐ直後に入れてくる。
あと派遣社員が切られちゃったっていう事例のシーンの直後に猫の殺処分の話をして、弱者に厳しい社会ですみたいなアナウンサーの喋りをいただいて、
なんかね、テレビに関する一番厳しい面を持ってるのがこの東海テレビの中で感じられる、
すごい良い作品で、怖い作品でもあったし。
サブタイトルというかコピーがこれは裸のラブレターって書いてあります。
全然ぬるくないんですよ。
テレビ局が自分の局内を映したドキュメンタリーになって、
なんか調整者内のことだから、良いところは撮ってるんじゃないのって思うんじゃないですか。
逆で、ヤバいところをめちゃめちゃ出してきてるんですよね。
ちょっとしたミスがある度に、我々6年前のあれを思い出さないといけないって言って、
セシウム酸のシーンも流れてきて、セシウム酸の反省もちゃんと流しますし、
全然ぬるくなくて、この映画僕見る前は、
テレビ局のカレー話を映画館で見てどうするのかなみたいな感じで、
期待せずに見たんですけど、見てみたらめっちゃ良かった。
プロデューサー安部之勝彦さん。
同社大学新聞学科卒業で、81年に東海テレビに入社。
ディレクターの肘形さんとコンビで、前に、
ヤクザと憲法、これも結構有名な作品ですよね。
東海テレビのドキュメンタリー、本当にすごい作品だなと思いました。
この映画を3日か4日に見て、一気に仕事モードになったというか、
正月気分が気抜けて、仕事始めだったなと思うんですよね、この映画を見たのは。
いいですね、これ見に行こうかな、ひも出し。
絶対見たほうがいい。初心を思い出すような。
ネトリックスやってくれないかな?
やってくれないみたいですね。ポリシーとして出さないといってましたね。
やってくれたらいいのに。
とはいえ、このドキュメンタリーというのがあまりにもよくできているから、
それすらテレビ局によくある作り物の世界の演出なんじゃないかみたいな、
疑問もやや起こるんですけど、
でも最後の最後にとある仕掛けがあって、
まああるんですね。
どうなの?というところを我々に問いかけてくるんですよね。
最後まで素晴らしかったなっていう。
僕、リアリティショーはちょっと苦手って言ってましたじゃないですか。
リアルとフィクションなんだかノンフィクションなんだかわからない、
ギリギリのリアリティショーみたいなのはどうも嘘くさくて嫌だって言ったんですけど、
このサヨナラテレビはそれとはちょっと違う。
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リアルとは何なのかわからない。
うーん、これもうあれだな、
ちょっと全然わかってないですけど、
ヤクザと憲法を阿部の克彦さんという人が作って、2015年に。
ほぼそのスタッフですね。
あ、そうなんだ。
音響も撮影も音楽プロデューサーも音楽も監督も全部みんな主なのが
ヤクザと憲法、ヤクザと憲法、ヤクザと憲法。
そうなんだ。
だから一回、たぶん新選組というか、
この社内で何かしでかしてやろうぜ、
ファンがいるんですかね。
そういう気概を感じる、めっちゃいい作品。
ホラー、ホラーでもある。
ホラーエラーでした、僕は。
昭和気分で汚い人はね、これ見るとね、スイッチ入っちゃう。
特に僕みたいにみんなは仕事してるとか、
あと何かしらの城橋で仕事してる人は、
背筋が引き伸ばされるというか。
ちょっとこれ見てみたいと思います。
めっちゃ良かった。
これね、こういう単館映画館でやるドキュメンタリーって
すぐ終わっちゃうんですよね、気づいたら。
なので早めに行ったほうがいいと思います。
平日行くとしたら20時の階っていうのが多分行きやすいので、
東中野。
真っ昼間に行ってやろう。
あ、そこ真っ昼間にいいんじゃないですか。
絶対普段これ好きだと思うんですよ。
東京は2つ、ぽれぽれ東中野とユーロスペース。
ユーロスペースは1月11日より公開されております。
これね、会社のみんなで見たいなと思います。
いいですね、PR。
PRがないですね。
全然PRではないですね。