自己紹介と書籍の宣伝
デジタル時代の国語教育を語ろうにようこそ、パーソナリティーのKasaharaです。
この番組では、ICTを活用した国語の授業実践に関する話題を中心に、Google for Education認定トレーナーと認定コーチの資格を持つ私、Kasaharaが、教育にまつわる様々な話を配信していきます。
職員室のスタッフ同士で行われる教育談義のようなものだと思って、ゆるっと聞いてください。
先週の配信は、だいぶ風邪でお聞き苦しい声でお届けしてしまいましたが、
うーん、今週もあまり良くなってないんです。
なんだか咳が続いてしまっていて、一度喉の調子が悪くなると、なかなか戻ってくれない感じなんですよね。
声が話していて、かすれてしまう感じがします。
先週の配信も、実は話している時に咳込んでしまうと、その部分を後からまるっと編集でカットするなんてことをやっていました。
だから、作業の構成としては結構前回は大変でした。
なので、風邪で体力的にもちょっときつかったですし、技術的な負荷も大きくなっていたので、なかなか踏んだり蹴ったりだったんですよ、実は。
まぁ、そんなわけで、今週についてもあまり体調が戻ってきてないこともあるので、ちょっと短めに雑談めいたことをお話ししようと思います。
何を話すかなぁと考えた時に、そういえば自分が原稿を寄稿した本がもうすぐ発売になるというのを思い出したので、
そのことについて告知しておかないとと気づいたので、今回はその話をしようと思います。
ぶっちゃけて言ってしまえば、ただの宣伝ですね。
せっかくなので、一人でも多くの人に手に取ってもらいたいなぁと思っているので、自分のポッドキャストでも宣伝してみようと思います。
なんだかこうやって音声配信で自分の書いている本を紹介できるってかっこいいなぁと思っていたので、その若掛れを今回は実行してみようと思います。
そういう横しまな気持ちはとりあえず脇に置くとしても、いい本なのでちょっとご紹介できればなぁというふうに思っています。
さて、ここからが本題なのですが、今回自分が原稿を書いた本は、「はじめよう!デジタルスズンシップの授業!」という日本標準さんから出版される本です。
これも概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。
この本を書くことになったきっかけは、デジタルスズンシップ教育で有名な今戸珠海先生にお声掛けいただいたということがきっかけになっています。
ダークパターンの理解
自分が今戸先生のことを一方的に知っていて、自分の勤務する学校でもぜひ今戸先生にデジタルスズンシップの授業をやってほしいというふうにお願いをして、勤務校で授業をやっていただいたことがきっかけですね。
その後、いろいろなところで行われているイベントで、今戸先生を少し追っかけみたいな形で追いかけて、ご挨拶をしているうちに認識してもらえて、今回本を書くというような形でお声掛けしていただくことができたみたいな感じになっています。
こう考えると、自分が一方的にしつこく追い回しているなというのをちょっと反省する感じがします。
今回自分が書いた教材のテーマはダークパターンというようなそういう内容に関して書いています。
皆さんはダークパターンという言葉をお聞きになったことはありますか?
インターネットを普段から使う人は結構話題になっていたこともあるので知っているかもしれないですね。
ダークパターンというのは、消費者庁の定義によると、消費者が気づかない間に不利な判断・意思決定をしてしまうような誘導をする仕組みのウェブデザインなどのことを指すというふうに説明をしています。
要するに、人間の認知バイアス、考え方の偏りだとか思い込みみたいなものにつけ込んだりして、消費者に商品を結果的に売りつけてしまうみたいなそういう仕組みのことをダークパターンというふうに言っています。
おそらくインターネットを使っている皆さんだと、よくネットの記事を読んでいると広告が出てきてやたらと消しにくい1ピクセルのX印みたいなことがあったりだとか、
限定選考今しか買えませんみたいな煽りが出たりする、そういうのって見たことありませんかね。
ああいうのがまさにダークパターンの典型的なものになっています。
詳しくはプリンストン大学が7つの類型に分類しているので、そちらを見てもらうと、ああこれもう見たことあるじゃんみたいなことを必ず体験できるかなというふうに思います。
今回自分が書いた記事の中だと、そのプリンストン大学の7つの類型そのままの言葉遣いだとちょっと子供が理解するのには難しい感じなんですね。
なのでその類型を利用して授業案の中では少しわかりやすく理解できるような形で書かせてもらっています。
少し丸めた表現だとか、簡略した説明の仕方というところに結構頭を悩ませた、そういう教材になっています。
なんでダークパターンの記事でデジタルスティレンシップの授業を書こうかなというふうに思ったのかというと、
一つは今野先生にこんなのどうですかとお勧めしていただいたということも大きいですし、
あとはやはりうちの学校は日常的に端末を使っている学校なので、どうしても生徒がインターネットで記事を見ていると、
ダークパターン的な広告にそれこそ授業中であっても巡り合うことあるんですよね。
これだけ日常的にダークパターンの広告が出ている以上は、
もうこれはちゃんと学校の授業で責任を持ってどういうものなのかというのを理解していくというのは重要だろうというふうに考えたわけです。
ダークパターンに関して言うと、正しい知識を身につければかなり回避できるんじゃないかなというのを調べれば調べるほど思うんですよね。
教育の重要性と反響
例えば限定難校みたいな煽りのものに関しては本当にそうなのかなみたいなことっていろいろな方法で調べることが今できる仕組みはありますよね。
結局ダークパターンを企業がやめない原因というのは、その方が資本主義の経済的な合理性で儲かるからということが大きいんですよね。
だからこそ、消費者の方が賢くなることでオンライン上の空間というのがもっと過ごしやすいものになるんじゃないかなというふうに思っているんです。
そういうような賢くなるために必要なことって気持ちの問題ではなくて、ちゃんと正しい知識を身につけるということが大切になるじゃないですか。
まさに正しい知識を身につけて、どういうルーティーンをたどれば問題の解決にできるかというのを教えることはデジタルレスレンシップの一番典型的な授業でありますし、
一旦立ち止まって考えるという具体的な行動指針を授業で学ぶことができれば、こういう問題って絶対解決につながるというふうに思っているんですよね。
子どもたちがオンライン広告に晒される機会は先ほど言った通り相当増えているんですけれども、今のところやっぱりダークパターンについてしっかりと取り組んだ授業って個人的には見たことないんですよね。
なので、ここでこの教材を手に取って見ていただくと、結構いろいろな場面で役に立ててもらえるんじゃないかなというふうに思っています。
教材についての詳しいお話に関しては、実は日本デジタルレスレンシップ教育研究会のオンラインゼミが12月にあるんですけれども、
そちらで発表させていただく機会をもらっているので、もし今日のこの放送を聞いて少しでも興味を持っていただけたのであれば、
概要欄にリンクを貼っておきますので、そちらからオンラインゼミもご参加いただけるととても嬉しく思っています。
オンラインゼミを実施する頃にはおそらくお手元に本が届いている時期だったかな?
そんな気がしますので、お手元で実際に本をお読みいただきながら、こちらの発表について聞いていただけると嬉しく思います。
ぜひそちらのオンラインゼミの感想なども教えてくれると嬉しいなというふうに思っています。
また、実際に本が手元に届いて、実際に授業をやってみたよという感想が聞けたら非常に嬉しく思いますので、
ぜひどなたかチャレンジしてくれませんかね。
もしあれだったら一緒にオンラインで打ち合わせをしてこんな工夫ができるんじゃないかなとか、
こんなオンラインツールで情報共有だとか生徒同士でやらせたら面白いんじゃないかなみたいな、
そういう授業の壁打ちもどんどんお手伝いしたいなというふうに思っていますので、
もしご興味がある方は気軽にご連絡いただけたら嬉しく思います。
今回の配信はいかがだったでしょうか。
もしかしたらダークパターンという言葉を聞いたことが初めての方もいらっしゃるかもしれないですね。
しかしダークパターンの実例を見ると、
あ、それやられたことあるとすぐにピンとくる人は多いのではないでしょうか。
これだけ日常的にインターネットを活用していると、
もしかするとダークパターンを見ない日はないと言っても良いかもしれないですね。
嫌味なことを言いますけれども、
教育向けのサービスを提供しているそういうコンテンツであるはずなのに、
ポップアップのさせ方だとかよく見ると、
これはダークパターンじゃないの?と思うようなデザインになっている、
そういうものもあったりするんですよね。
悪意とまでは言わなくてもサービスの作り手が誘導させたいという意図が入り込むと、
いろいろなところにユーザーに影響を与える仕組みというのがあるということなんですよね。
だからこそ、きちんと知識として何が問題なのか、
どういうところに引っかかる仕掛けがあるのかということを学ぶということ、
そういうことによって自分たちにとって良くないものをちゃんとコントロールし、
良くないものを良くないと指摘できるような、
そういう力は大切になるんじゃないかなと思います。
自分たちで自分たちのテクノロジーをコントロールすることを学ぶことによって、
デジタルセクション教育の価値があると思います。
より良い社会作りの一歩として、
自分たちで自分たちのことをちゃんとコントロールできるようになるという感覚は大切ですよね。
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この番組は毎週月曜日に1回配信されます。
次回の配信もお楽しみに。
ではまた。