トランプ就任式の密着取材
真夜中、コンビニの駐車場で。このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、横須賀、軍艦の見える公園で、という回について話していきます。
今回はですね、アメリカ大統領シリーズ後編ということですね。
前編はですね、広島の大統領が待つ街角で、という回で、これはですね、オバマ大統領が現職として、アメリカ大統領の現職として、初めて広島を訪れた2016年をですね、描いた回になっているんですけれども、後編の今回はですね、
ついにあの男がということで、海の向こう側でトランプ新大統領が就任する3日間ということに、まずは密着している回になっています。
なので、この2つをですね、並べて大統領シリーズとして、大統領フェアとしてですね、我々は本気ではできないことをやろうということで、前編後編で、ぜひまだ前編聞いていただいていない方は、まずそっちを聞いてですね、からこっちを見ていただければなと思っています。
ということで、この横須賀軍艦の見える公園で、番組紹介を本田さんお願いできますでしょうか。
はい、まずそのままね、神奈川の横須賀にある公園なんですけれども、近くに米軍がある関係で、本当に軍艦が目の前にあるような、そういった公園に集う人々に密着しているんですけれども、
その中でも期間としては、2017年にトランプさんが新しく大統領として就任したその日の3日間に、いろんな方に、実際に米軍関係者の方も来ている中で話を聞いたという回になっております。
山口さんいかがだったでしょうか。
いやーなんか、このやっぱ条件ですよね、トランプ大統領就任の3日間に、まずこの横須賀の軍艦の見える公園で3日間密着していたっていうその事実にすごい、なんていうんですか、戦犬の命があるというか。
いやもうこれも間違いなく映像の正義のアーカイブに残ります。
いや間違いないですよね、これはね。
間違いない。
なんかやっぱ今回の回でいうと、僕がすごく本当に象徴的だなと思うし、すごいピューリッツアーショーとか撮っていいんじゃないかって思う瞬間が今回の回の中で僕一心あるんですけど、
すっごい前半に出てくる寒空のおじいさんとイージス艦っていうシーンがあるんですけど。
そっちかー。
僕はですね。
和装のお姉さんじゃなかった?
いや和装のお姉さんではなくて、青空にすごいのどかな公園のベンチに座ろうとしているおじいさんと、後ろから軍艦がやってくるっていう。
ゴゴゴゴゴって。
なんかそのシーンがすごくいびつさっていうか、この横須賀の公園自体が結構軍艦が見える、船が見える公園みたいので、船が好きな子供がいるお母さんとかが見に来たりしていて、そんな別にすごく色があるようなところではないんだけれども、
ただなんかその不気味さをこのシーンめっちゃ表してるなと思って、しかもそのおじいさんが90歳で不動産屋やってて、25歳若い奥さんがいて、いまだにセックスしてるみたいな話ずっとするじゃないですか。
直急に下ネタを放り込んでくるんですよね、72時間で珍しく。
その話ずっとするじゃないですか、ずっとしてるんだけどずっと後ろに軍艦がいるっていう、そのなんかまさにこの日常と非日常が混ざり合うというか、日常が非日常に突入し、非日常が日常になるっていう、この2020年以降の状況をとても表してるなと思っていて、今回のこの回はすごくそのシーンが僕は印象に残ったんですよね。
このまま僕もこのシーンが絶対に映像の正義に出てくるっていうシーンの説明したいんですけど。
もちろん。
僕はですね、3日目かな、ある晴れた時に遊覧船が出てて、軍艦の間を遊覧船が駆け抜けながら、ガイドの方がこちらシャッターチャンスですって言いながら乗ってる観光客の人たちが一斉にどでかい一眼レフカメラで軍艦を撮ってるシーン。
あれも山口さん近いですけど、今の状況からすると本当にひにくめいているというか、本当に物々しい雰囲気の軍艦っていうところが鎮座しているところが、もう観光地化していて、遊覧船が駆け巡る中で全く、いわゆる別に記者とかではないわけですよね。
そういった一般の人たちが本当に立派な一眼レフカメラを持って軍艦の写真を収めていっている、やっぱり平和な姿っていうところと、じゃあ果たしてこの軍艦はどこに出航して、その後どうなっていくんでしょうっていうところを、やっぱりすごくひにくめいたところとして、
じゃあ一方この日本ではこういう感じだったっていう、やっぱり平和なイメージの象徴として、本当に映像の正規のアーカイブに使われそうだなと思いながら見てましたね。
いやーなんかすごいこの回はやっぱり正直その当時2017年に見たときはあんまり印象になかった、残らなかったというか、なんか僕は今回の回って結構トランプの色というかアメリカ大統領選の色って薄いじゃないですか。
そうですね、来てるわけじゃないですからね。
もちろんその基地の問題とか、それに米軍関係者の家族の方へのインタビューとか、アメリカのトランプ大統領就任の時はパブを訪れてみたいなシーンがもちろんあるはあるんですけど、そんなに多くないじゃないですか。
全体としてはやっぱり今話したみたいな、公園等とか遊覧船等とか、結構そういう風景なんで、なんかあんまり僕は印象に残っていなかったというか、今これまで話したみたいな不気味さに気づいてなかったっていうんですかね。
そうとは思ってたんですけど、これはもしかしたら僕が横浜出身で横須賀とかは割と行ったことがあるからかもしれないんですけど。
それを聞きたかったです。やっぱり行ったことあるんですよね、ああいう場所に。
横須賀とか。
現代のリアルとフィクション
全然ありますし、なんかあんまり違和感を僕は思ってはいなかったんですけど、やっぱり今振り返ってみて改めて映像で見ると、写真を撮る人々もそうだし、話した軍艦の前でめちゃめちゃずっと若い奥さんとセックスの話をするみたいなことも含めて、すっごい歪な回だなって思いますね。
歪ですね。
いや、僕も米軍とか基地があるようなところとかはてんてんと行ったことはあって、ただ横須賀には行ったことないんですよね。
だけど、割とそれが自然な価値観しかない。見たことがあるんですけど、ああいう景色っていうのは。
でもやっぱり僕がこの72日のこの回があった時は結構その異常さ?みたいな時はその当時から結構思っていて、なんでかっていうとやっぱりその、これ結構本丸だと思うんですよ、横須賀っていうのが海軍基地としての。
そうですね。
やっぱりその大きい米軍のイージス艦とそれの護衛艦の海上自衛隊の船とっていうところが来ているので、たぶんあの時は僕はどっちかと言ったら、なんかシンゴジラみたいな世界観だなって思ってました。
まあそうですよね、時代的にもね。
時代的には。シンゴジラみたいな世界観だなって思っていて、異常さはあるんだけど、その異常さをやっぱり演出したものであるっていう、なんか半分フィクションみたいな捉え方としての異常さだったんですよ。
でもなんかそれがやっぱり、今回大統領フェアとして話している中で、2024年で見返すと、別に全くフィクションではないというか、これが本当に世界をそのまま切り取ってる回なんだなっていうことがありありと分からせられるぐらい異常なほど天気いいんですよね。
いやーそうなんすよね。
めちゃめちゃ晴れてて、波も超穏やかなんですよ。
そう。
その景色と相まって、やっぱりその平和なそのおじいちゃんの日常と立ち並ぶ軍艦との物々しさっていうところがリアルに立ち現れてくる映像だったんですよね。
やっぱなんかこういうフィクションがフィクションじゃなくなってきちゃう感じですよね。がすごくやっぱり立ち上ってくるというか、なんか今回の回で言うと、ギャグみたいに本当かよみたいな侍タトゥー入れてるアメリカ人とか出てくるじゃないですか。
ゲイ者みたいな感じだよね。
ゲイ者みたいなタトゥー入れて、これからどこ行くんですかって言うと、ココイチに行くみたいな。
ココイチ好きなんだなーとかなるね。
そんなことあるのかよみたいなの思うじゃないですか。
でもなんかそういう彼にも、でもなんかあと数時間でトランプ大統領就任ですけどどうですかって聞くと、あ、ちょっともう行かなきゃいけないってコメントは避けるわけじゃないですか。
リアルでしたよね。
その瞬間にゲイ者タトゥーみたいなことをココイチに行くアメリカ人なんだよみたいに思ってたところが一気にリアルになるんですよね。
ちょこちょこ軍艦の中に入っていけないんで、めっちゃ遠方から軍艦の上で仕事してる人とかを抜き取っていくじゃないですか。
あれで差し込まれるんですよね。
あれがまたリアルだなーっていうか、あそこでやって敬礼とかしたり作業とかしてる人が降りてきて、なんかゲイ者みたいなタトゥーとココイチで毎日カレー食べてんだよねーみたいな。
その方とか19歳とかで本当にくったくのない笑顔でみたいなのとか。
で本当にその旦那さんについてきたお子さんたちとか妻と子供たちみたいなのが本当に日本語もわからないまま初の海外なんですよーみたいな感じで、
普通にそれもでも晴れてて散歩して気持ちよさそうに散歩してる米軍関係者の方々とか、フィクションとかリアルが本当に入り乱れてるので、いやーこれはなんかすごいなーと思って。
そういう映像の中でそれこそこのパブのシーンでトランプの就任映像っていうのが遠目でテレビで出ててみんなで喋ってるみたいなシーンも描かれるわけじゃないですか。
議論してますよね。
それもなんか映画のワンシーンっぽい嘘っぽいんですよ。
めっちゃ嘘っぽかったなー。
フィクションっぽいめっちゃ嘘っぽいじゃないですか。
もうクラシカルなあのパブで。
そうでなんかこう一人の人は彼は非常最高の大統領なんだって言ってるけど、そのもう一人隣にいた女性はあなたのことは好きだけどトランプは最低よみたいなこと言うわけじゃないですか。
そのシーンも含めてすごくフィクションっぽいっていうか作り物っぽい感覚なんだけど、でもそれが全て今現実に帰ってきてしまっているっていう恐ろしさっていうんですかね。
フェイクドキュメンタリーとかってよく最近言いますけど、昔からありましたけど、そういう最近ブームなフェイクドキュメンタリーみたいなのにリアルがフェイクっぽく見えてしまうみたいな病気というか本当にどっちがどっちか全くわかんなくなっているっていうのが今すごい現代というか2024年を生きる人々が犯されている病なんだなっていうのは本当に思いますよね。
まあね、プロ市民とかね、ちょっと前ですけど言ってますけど、それが本当にどこまで本当なのか、プロのお仕事なのかがわかんなくなっちゃってきてるとかっていうことの本当に不気味なリアルさがすごく描かれてて。
これ逆みたいな話なんですけど、あれ気づきました? 夜の公園を差し込むシーンで、公園のベンチでカップルが馬乗りになってチューしてるとこ抜き取ってますよ。あれもあんなわかりやすく夜の公園で酔っ払っているカップルみたいなところが、それこそこれフェイクなんじゃないかって思えるぐらいのものを抜き取ってるんですよね。
やらせみたいな世の中になってきてるんですよね。
そうそう。
やっぱり今回の大統領、僕らが言っている大統領フェアで言うと、大統領を待つ街角でのところはすごくリアルだったじゃないか、すべての話が。
無邪気なというか、無垢な思いの交差する映像でしたもんね。
全然オバマ大統領が来るのは知りませんとか興味ありませんっていうその発言も含めて、すごく地に足のついた話というかだったじゃないですか。
やっぱりこの2017年の今回の回を見てみると、たった撮ってるのは1年しか違わないんだけれども。
そうなんですよ。1年経ってないぐらいなんですよね。
世界の変化と個人の選択
経ってないんですよね。でもこの瞬間やっぱり場所も違うし、よりこういう時代の移り変わりが早いところの長領のところにいると、もうこんなにも世界は変わってしまっているというか、すごく全部が作り物っぽくなり、その作り物をどう選んで自分は主人公として生きていくんだみたいな、なんか世界に突入してるなっていう怖さですよね。
すごいと思いますね。
あれもリアルじゃなかったですか。防衛大の4人組。防衛大に入ってる女性の4人組でちょっと今日は外出してますって感じで来たんですけど、1年生は制服で外出しなきゃいけないっていう決まりがあってみたいな感じなんで、
わかりやすく防衛大の軍服めいた制服を4人とも着ていて、単発だからトイレで間違えられたりするんですよとかって笑いながら、そうやってキャッキャしてるんだなっていう感じだったのに、やっぱり何のために、誰のためにこの防衛大に入ってやってるんですかみたいな質問があった時に、みんなギクリと一瞬止まるんですよ。
言葉に詰まるというか、あまりにもそういう説明しづらい質問されて一瞬止まるんですけど、あそこもなんかすごく、でもやっぱりいざという時が来たらやるしかないみたいなところがあって、結構今回のテーマっていうか共通して使われる言葉で、やっぱりいざっていうものがあると思うんですよね。
というか、意図的にそういう質問が巡らされているので、例えば自衛隊に入隊した息子を持つお母さんみたいなところも、いざ海外派遣になったらどんな手を使ってても実際は止めたいですけどねとかっていうことであったりとか、
軍艦を遠目に見ながら、いざっていう時に大砲撃ったりしないでよねっていうことを考えながら日々過ごしてますとか、いわゆる戦争に入っていくいざっていうところをテーマとして扱われるんですけど、
なんかまだみんなそのいざっていうのがあるけど、ないよね、なんか本当にリアルなのかフィクションなのかわかんない感じでみんな混同してるんだけど、結局それが今のこの2024年っていうところになると、当然今の日本の自衛隊はっていうことについてはいざってまだなってないかもしれないけれども、
でも世の中的にはそのいざはいつ来てもおかしくないんだよっていうところまでやっぱり押し寄せてるっていうところの、ここもまた2017年から5年ぐらいで一気に変わってんだなって思いますね。
やっぱりこう大統領松村の街角での前回の回と比べると、すごくその前回の時も言ったんですけど、やっぱ政治とか世の中というか世界との距離ですよね。世界と日常の距離っていうのはやっぱり圧倒的に近くなってるというか、テレビの向こう側の何かみたいなものからすごく流されていて、
それがすごく個人の選択にも影響しているし、逆もしかりで個人の影響がすごく世界に影響しやすくなっている。
それは別に今回その描かれていることの外部でもそのSNSが力を持ってきたりとか、より力を持ってきてですよね、このしばらくの間でそういうこともあったりとかしている中で、やっぱりなんて言うんですかね、こんなにも世界って変わるんだなみたいなそういう月並みですけど、
トランプ支持の背景
本当にこのたった1年の差、なおかつ我々が生きている時代から見るとやっぱりどうしても2016年のオバマの話ってちょっと昔の話だなって思うんですよ。
でもこの横須賀の軍艦の見える公園では確かに今よりもちょっと昔だなと思うんですけど、でもそれでも今と同じ世界観だなって思うんですよね。
だってあの就任演説と全く同じことをこの間の大統領選挙で全く同じ語り口でしたよ。
漫画の話をずっとしてるわけですから彼は。
ね、そこはこの広島から横須賀までの1年間の間にここまで時代が急激に変わるっていうのは、もちろんその実績なんですけど、気づいてる人はいただろうし言われていたことではあるんだけど、
ここまで多くの人たちの生活の中にガツンと入ってきてるようにも見えたし、それが今も続いてるっていうんですか横須賀についてはところがあるよなと。
いやそうですよね、なかなか厳しいというか、トランプの話って難しくて、前の大統領が松橋家族になった時もトランプの足ない文脈でも言ったんですけど、善なるものみたいなことですよね。
自分が良いと思っていることをやり続けた結果がトランプだと思っていて、それは良いと言われる方向、善という方向がみんな少しずつずれていった結果、すごく悪意があって絶対に誰かを貶めてやろうとか、こいつを懲らしめてやらなければ本当に気が済まないみたいな気持ちで、そういう人が一致団結してトランプが生まれたわけじゃないじゃないですか。
これちょっと今回違うドキュメンタリーの話ですけど、フレデリックワイズマンという監督がやったインディアナ州モンロビアっていうドキュメンタリーがあるんですよね。
これ日本では放映されてないんですけど、アメリカ大統領選挙でこのインディアナ州モンロビアってどっちになるかわかんないって言われてる州なんですよ。
激戦区と呼ばれてる。
激戦区と呼ばれてる州で、この収録して取材をしてた時はトランプに上がってたんですよね。
今回の次のアメリカ大統領選、いわゆる今のアメリカ大統領選でもトランプに軍配が上がったんですけど、ここで描かれるドキュメンタリーの映像ってすっごい退屈なんですよ。
街並みを描いてるんだけども、だるそうなピザ屋さんとか、最近太ってきちゃったし病気も気になるからお酒はやめたんだよねって言ってすげーでかいサイズのピザ食ってるおじいちゃんとか、家族経営でみんなでつつましく用途上やってるんですとか、街づくりのために必死にみんなで考えてるんですみたいな人とかが映ってるんですよ。
でも恐ろしいことにその結果が表すのは、別に全員がそうではないけれども統計的に考えたら半数以上の人がトランプに入れてるって話じゃないですか。
そういうことで多分退屈な日常とかこういう日常とかいわゆる善というかみんながいいことをやろうと思った結果トランプであるっていうのが多分トランプ現象で、そういうことをこの2017年の段階で僕らは多分あんまりわかってなかったと思うんですよ。
この段階ではやっぱり今回の描き方もそうなんですけど、トランプを支持してるってちょっとどうだみたいな感じの描き方でなんとなく見えるんですよね、今回の回だけをすごくニュートラルに見ると。
でも実はそうではなくてっていうのが多分2024年というかこのむしろ17年の数年後ぐらいからわかってくるわけじゃないですか、本当は実はそんなことはなくみたいなトランプ支持者というのは本当に身の回りにいるし別に彼らが敵なのではなくてみたいな。
そういうことがすごく今回の回を見ると、今のその2024年からこれに振り返ってみると、やっぱりトランプ悪だし、悪対善みたいな対立構造がこの時代はまだ成り立つんだなっていうのが過労死で信じられていたギリギリのラインなんだなっていうのは、すごい戦争が怖いとか軍艦が来てどうみたいなことじゃなくて、
多分今ってもう戦争は誰かが働くことによって、戦争は別に良い悪いってもちろん悪いんだけれども、結局それが仕事だったりとかバタフライエフェクトじゃないけど何かのものが繋がっていって結果戦争になっていてみたいな、個人と世界が繋がってるからそういうことが起きちゃうわけじゃないですか。
なんかそういう怖い話というか、のなんか第一歩でまだ気づいてないよ君たちはって思いながらも、それに半分足掛けて日常と非日常でフィクションみたいな話になってるっていうのが、なんかすごい不気味というか不気味だなと思うんで、やっぱ最初のその僕はおじいさんとイージスカンみたいないびつさと、
この今回の回の本当に最初に流れる女性の声で引っ越した時はゾッとしたんだよみたいな話のナレーションっていうのが、すごく先見性があるというか、すごい回だなってやっぱ思うんですよね。
当然トランプが大統領として就任するスピーチの3日間どこ行こうかってなった時にこの横須賀ってことになったと思うんですけど、それは本当にまさしく英談というか、よくそこにやっぱり目をつけるよなっていうところもあるし、
まあ横須賀が言ったところで言うとリアルだよなーってやっぱ思ったのは、これ当時は絶対だから気づけないんですけど、ココイチに行きますっていう米軍の子たちが、19歳とかっていう若さで結構何人か連れ立って食べにご飯行きますっていうシーンですよね。
時代の変遷と歴史の積み重ね
あの時ももったいぶって一人の子が言うんですよね、ここから何時間後予定としては彼が大統領になりますって言った時の彼のちょっとニヤニヤ笑いみたいなところとっていうところが、わからないけどおそらくトランプ支持者なのだろうと、でもそれは全然変なことじゃなくてさっき言った通り普通にいるんだっていうところと、
隣にいる人は眉を潜めるんですよ、その発言を聞いて、ここにやっぱりそこの微妙なその後のパブで言うわかりやすい分断とは全然違う形で同時に存在しているということを表しているし、しかもその行かなきゃってなった瞬間もあれよく見たらなんか呼ばれてるんですよね。
時間だよみたいな感じで呼ばれて、行かなきゃってなってるんですけど、あれも多分なんかすごい絶妙なタイミングでそもそもあそこでインタビューを受けるなというまた別の誰かの思惑が入ってるんですよ。
おいおいそんなところでインタビュー受けるなよみたいな形で行くぞって呼ばれて、あ、だよねってなって行かなきゃってなって出て行く、そそくさと立ち去る二人みたいなコースになっていて、この辺がかなりリアルなニュアンスで、当時のアメリカの人たちのいわゆる政治的な思想っていうところに対してどれぐらいわかりやすい対立っていうところではなく、
当然その軍の関係者の中にも当然いろいろな考え方を持つ人がいてっていうところの中を表している、すごくその多分日本語訳とかだけでもわからないニュアンスというか文化的なニュアンスとかそういうものが非常に含まれていて、映像の世紀だなってやっぱ思ったっていうか。
そうですよね、途中にそういう出勤の様子みたいなのをやっぱり撮ってるわけじゃないですか、出勤と退勤の様子を。出勤するときに寝坊した男性が取材に答えてて、俺は同時多発テロの日に入隊したんだみたいな、それをやっぱりきっかけに入隊しようと思ってみたいなことを言うわけじゃないですか。
イラクにも行ってみたいな話になってくるわけなんですけど、そういうことの多分積み重ねというか、別に彼が言い悪いとかではなくて、歴史ってそういうきっかけによっていろんな人が動いていき、ちょっとずつ動いたことが積み上がり、今のトランプになり、この世の中の情勢になりみたいな、
なんかそのちょっとずつの本当にちょっとなんだけど、いろんなものが動いているっていうそのちょっとの奇跡がすごい見える回だなっていうのは、やっぱり今2024年だからこそ改めて見て思いますね。
でもやっぱそのある意味その感覚が早くなってきてるから、それこそ彼が言っていたあの日っていう表現してましたけど、あの日っていうのが2001年なんですよね。
そこからやっぱりオバマみたいなところに行くまでもやっぱり結構時間は空いてますし、結局でも裏を返すとオバマの時でさえアフガニスタン進行であるとかそういったところがすべて同時に組織化されており、
っていうのが本当に2001年から2009年ぐらいまでかなりその時間は経っているに対して、なんかこの2015年からいきなり16年にああなり、そして2024年にはこうなっているみたいな時間の関係がちょっと短すぎるので、
よりそのイメージとしては積み上がってきた歴史の上の方でジェンガみたいにぐるぐるなってるから、少しのことで本当バッタフライエフェクトじゃないですけれども、その積み上がってきた上に今立っているから、少しのことでの触れ幅がやっぱり大きすぎるっていうんですかね。
もうあれですよね、ドミノみたいなものですよね。だから今回のこの回に見えるちょっとの動きが一つのドミノを倒してバタバタバタバタバタって今倒れてるっていう感じですよね。
トランプ就任の影響と横須賀
そんな感じがして、やっぱりなんか冷戦構造とかの長さを考えるともうそことは比じゃないぐらい今、やっぱりその情報化社会みたいなのもあって早くなってきているからこそ、この回というかその前編後編のたった1年間の間にここまで情報が一変するんだなっていうことを。
まずだからね、オバマさんが来た時に72時間やるって決めたのがまず英談で、そしたら1年後まさかこうなったからそれやらねばっていう、この前後編1年間の時の動き方っていうのはやっぱりすごく思いが乗ってるなーって思いましたね。
なんかほんとそうですよね。今回のこのフェアやってるし大統領フェアやるかみたいなのもそうですけど、そういうノリはノリなんですけど、今回のどちらの回もすごく割とオバマの方は直接的で今回の方は間接的だと思うんですよ。後編の今話している横須賀の回は。
ただなんかどちらも同じだけのこう怖さというか直接性というか臨場感はすごくあると思っていて、やっぱ僕はこのすごく間接的な横須賀の回の方がすごい不気味というか。
もちろん。
でもやっぱこれはなんか僕らは頭ではわかっていたんだけれども、今のこういう状況になるまで理解していなかったのは、誰かが戦争を今から始めますって言って始まるもんじゃないんだなとか、今からなんかこういう指導者が現れてその街を統治しますみたいな。
なんかこうスタートがあるみたいな世界では世の中ってないんだなみたいなこと。
さっきドミノの例えで言うと、気づいたらそうなってる、後から振り返るとそうなってるみたいな。
2017年の回見ても僕は別にそんなこと思っていなかったんで。
だからなんかこういう72時間とかもそうですし、さっき本田さんで言った映像の世紀もそうですけど、結構振り返ってみると思うこともあるし、振り返るからこそなんか今の立ち位置を客観視できるっていうか、それはオバマが来てコロナがあって今があるっていうその4年刻みなんだなとかで、たぶん現在地を理解するにはすごく重要な視点だと思うんですよね。
だからそういうことが振り返るっていうのはすごい今回この企画を考えてそういう最初のノリだったんですけど、始めてみて良かったなっていうのは改めて思いますね。
そうですね、本当に映像の世紀含めてやっぱアーカイブして振り返るっていうことが大事なんだけど、やっぱ人類ってあまりにも振り返らないので、正直同じ話を繰り返すというか。
だってそういうある日突然異性者がやってきてみたいなことって実態はやっぱりなくって、あの人らでさえ民主主義に選ばれた指導者だった。
そこからスタートしてるよっていうことは、歴史を見れば明らかなのにやっぱりなんかそれを忘れるというか、正直そこに生きていない自分たちとしては実感値がないっていうことがどんどんやっぱり再生産されていくっていう中でいくと、映像の世紀としてよりその映像が色々な手法でリアルにプロパガンダ以外でも使える形になってきた時に、
72時間のアーカイブ制っていうのはこういう見え方もできるよということをやるときになんとなくそれを持ってフェアと言いながらも、そういう選んだ部分があるので、やれてよかったなと。
やっぱそうですね。我々はこれからも勝手にいろんなできないことをやっていくっていうのがね。
勝手にハックしていく。
別に今回も勝手に日本を選んで喋ってるだけなんでね。
そうです。
ただこの日本を選んで今喋ろうって思う方もぐらいがいないですけどね。
そうですね。だからこんなご時世になってっていうときに見るべきこの日本はこいつですってサジェストできるのは僕たちだけなんで、ぜひこのNHKオンデマンドに入ってね、この日本を見てもらえればいいんじゃないかなと思いました。
というところで、今回は前後編にわたって以上になります。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。