2023-09-18 17:13

番外編#30 CMMIで取引先の組織レベルを評価してみると

「自己評価に使われるCMMIモデルを使って取引先を評価したみたら?」について話しました。

・CMMIによる組織レベルを考慮して、提供可能なサービスは決まる

・相手の組織レベル1だと厳しいかも?

・組織レベルが3以上は星取表の世界

・実験的なプロジェクトなら組織レベル2~3の相手が適している

・お互いの組織レベルが近くないとうまくいかない


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サマリー

番外編#30では、CMMI(Capability Maturity Model Integration)を用いて組織の成熟度を評価しています。レベル1からレベル5までの成熟度とその影響について考察されています。組織レベルの成熟度で見ると、組織が似たレベルの相手との取引がやりやすくなります。しかし、逆に組織が成熟している場合、実験的なことをしたいときはレベル2や3の相手を探す必要があります。

CMMIの紹介と成熟度の説明
CS Harmony Radio の番外編を始めていきたいと思います。
お願いします。
今回はですね、前回の話も受けて、ちょっと膨らましてお話したいなと思っています。
前回何を話したかというと、組織の成熟度という話をさせてもらいました。
そのために、CMMIというのを紹介させてもらいまして、
それについて少し、世の中の組織なぜこれに当てはまるよねみたいな話をさせてもらったかなと思います。
一応振り返りますと、このCMMIってソフト開発組織、ソフト開発している会社の成熟度を見ていくものになっていて、
5段階に分かれています、レベルでいうと。
レベル1が初期段階。初期段階って何かというと、プロセスが比較的バータリ的であんまり安定してないという状態のレベルになります。
解いたらそうなるねみたいなレベルですね。
次のレベル2は、管理されたという状態のレベルになっていて、プロジェクトとかがしっかり管理されている状態にはなっているという感じです。
レベル3はさらに進んで、標準のプロセスみたいなものが存在していて、標準化されている、型化されているという状態がレベル3です。
レベル4はそれに対して標準的なプロセスがあって、そこから定量的に管理されているという状態になるので、数字的なものが取られていて、
それに基づいてこのプロジェクトとかがちゃんとこういう数字で回っているみたいなものが数字で見える化されていますというのがレベル4。
レベル5はその数字で見えているものをベースに改善が回っていて、よりよくプロセスが改善されたりとか、標準プロセスも必要に応じて直っていくみたいな状態が回っている。
PDACAが回っているという状態がレベル5になります。
前回はこれらの話を、ソフト開発ではあるんですけどもともと定義されたのは、世の中の会社もそうだよねっていう話と、
最近若干スタレ気味な理由も少しお話ししたんですけど、モデル的には世の中組織だいたいこうだよねっていうのが参考になるよねって話をさせてもらったかなと思っていて、
今日これをネタにまた雑談続きをしたいんですけど、
お客さんのレベルとサービス提供
今日はこれをベースに、前回は自組織がこうだよねっていう意味合いで話してたんですけど、お客さんがこうだよねっていう場合もあって、それに対してサービスはどうあるべきなのかみたいな話を講師していくと楽しいかなと思って。
具体的に言うとですね、例えばお客さんがレベル1の時って、我々どういうサービスを提供するか。サービスとか製品を売るでもいいんですけど、提供すべきなのか。
例えばですけど、物売りがいっぱい刺さりやすいのとかってレベル4とかレベル5とかの人たちって物売りしやすいんですよねきっと。この人たちはこういうものが欲しいって明確だから。
なので言われたものを持っていけば大体売れるっていう状態には多分なると思う。サービスでもいいですけど、物でもいいかなと思うんですけど。
例えば初期段階のレベル1の人たちにサービスを持っていってもうまくいかないんじゃないかなっていうのはちょっとあるので、この領域に行くともしかすると、CSの文明学でもいいんですけど、コンサルの要素が強くなるかもしれない。
これはまあそうですね捉え方によってもいろいろ考えられる話ではあるとは思うんですけど、レベル1の初期段階ってすごいちっちゃい組織というか集団のイメージが僕はあるんですけど。
でも基本そうでいいと思います。じゃないですかね。
そういうとこってそんなにお金ないじゃないですか。
そうだと思います。
だからコンサル頼むって言っても、コンサルを生業とした会社に頼むっていうよりは、知り合いの人とか、もっと詳しい人に協力してもらうとか、何だらサービス使っているところに相談しまくるとか。
すごいイレギュラーな感じの話が相談や困り事として来るんかなっていうふうにもちょっと思います。
だからサービサーとしては売る相手じゃないかもしれない。
多分大変なんじゃないかなみたいな。
お金持ってたら結構フルオーダーメイドというか、かなり個別対応みたいな話として良いのかもしれないですけど、
お金ないけどオーダーメイドな対応というか、個別対応すごいいろいろやってくださいみたいな話になると結構大変なところなんじゃないかなみたいな。
サービサー側から見るとそう見えちゃうんじゃないかなって気がしますけど。
そうですね。
例えばその相手に惚れたりとか、感情的な部分とかの意気投合とかなんでしょうね。
どっちかっていうと集団レベルっていうよりは違うところで共感したら別かもしれないですけど。
サービスの中身とかで。
組織の成績だけで見たら、僕がサービサーの立場だったらちょっと避けようかなって思っちゃいます。
CSとサービスの関わり方
多分サービサー的に入ってとか、もしくはCS的に入って意味が強くありそうなのが2とか3ぐらいかなとは思ってて。
多分2はコンサル要素がちょっと強いんですよ。
多分標準化がされてないんで、少しそういう手伝いをしないと回らないっていうのがもしかしたらある。
確かに。そうですね。
2から3に行こうとすると標準化が出てくるんですけど、3の人たちが4に行こうとすると定量化しようと思うので、
多分定量化するようなサービスが売りやすいと思うんですよね。
なるほど。レポーティングサービスもしくはレポーティング機能を持っているようなサービスっていうのが求められるって感じですかね。
この辺の観点で見るとちょっと面白いかなと思って。
相手のレベルによって多分CSとしての関わり方も、ハイタッチなのかタッチモデルが変わるのかもしれないですけど、
そういうのが変わってくるとかっていうのが見えるような気もするなと思って。
そうですね。初期は物を売るっていうよりは、自分自身がそこに入って活動を一緒にするっていうそんな印象で。
そうですね。そっちに近いかもしれないですね。
レベル2からっていうのはおっしゃるように、ある程度業務的に整理されてくると、ピンポイントで欲しいみたいな話の人とかだったら割と売りやすいのかもしれないですね。
3になるとちょっとコンサルティングみたいな要件定義してくれるとか、サービスそのものとは別に導入支援みたいなものがないと結構きついのかもしれんですね。
3はむしろなくていいんじゃないですか。2のほうが必要なって言いはしてますけど。
そっか。定義されてるからってことか。
定義されてるから。
3は定義されてたら基本的にくれって言われて売りに行く。知名度があればそれでお声がかかるし、困りほどが明確ですよね。レベル3の相手の方は。
だからそれに関しているならいるって言ってくれるし、いらんならいらんってピシャリと言われるそうな感じですね。
もしかするとコモディ化してるようなタイプの製品のサービスだとすると、単純にコンペになるだけかもしれないですね。
もうなんかコスト感だけで。
そうですね。コストと使い勝手みたいな別の要素で決まってくる。
何かしら星取り表的な感じで決まってくる感じなんで、もうわかりやすく比較できますけど、レベル2とかってそうじゃない部分で価値あったりするじゃないですか。
言ってること同じだけど、A社の方が高いけどA社の方の対応の方が筋がいいというか、そういうのでA社さんの方がB社よりも高いけど、B社の対応だとちょっとイマイチなんでA社になるみたいな話とかがある世界がレベル2って感じですかね。
そうでしょうね。
レベル3はもうなんかスペックとかだけで。
機能とかで決まってくるんで、CS要素がもしかすると差別要素にならないかもしれないですね。
ある程度プロダクトがちゃんと完成してないとレベル3以降は戦えないかもしれない。
そうなると思います。
少し視点変えた議論だと、たぶん例えばサービスさんのレベルが5だったら別に1はちょっときつくても、2、3、4、5いけるのかとかって話はあるかなと思うんですけど、3、4、5は確実にいけるとして、2やるかどうかはちょっと微妙かなみたいな感じ。
確かにそうかもしれないですね。もしかするとサービサー側の成熟度とお客さんの成熟度が近いものがもしかすると。
なんか割と相関するかもしれないなって気がしましたけどね。
そうですね。それはちょっと新しい軌跡で面白いです。
自分のサービサーレベルが1だとしたら自分のとこちゃんとやるって話はあるんですけど、ただ何かしら業務委託みたいなとこでどっかの環境に入ってって手伝うみたいな。
いわゆるみんながそれぞれいろんなプロジェクト抱えてて、とあるプロジェクトで一緒になってみたいな感じだったらあり得るかなみたいな気がしますし。
レベル2ぐらいは本当になんかあれですよ。
手弁当でいろいろやりながらとか試行錯誤しながらみたいな感じの世界観だとすると、同じレベルぐらいの気がしちゃいますかね。
下のレベルには行けると思うんですけど、例えばですけど、じゃあ今レベル5は3から4、3,4,5ぐらい行けそうですと。
サービサーがレベル2だった相手って、お客さんがレベル3以上だったら使うかっていうと。
いらないって言われるかもしれないですね。
いらないって言われそうな気もしますね。
確かに。
組織レベルの相手との取引のやりやすさ
それだったら3の相手とやったほうがいいよね。だってもうこっちでコントロールできるから。決められたことちゃんとやってくれるものがいいよねみたいな話になると。
なりそう、確かに。
サービサー側の行動が標準化されてなかったらちょっときつい感じなのかも。
でなると、サービサーはある程度下にはいけるけど、上の相手にはちょっといけないのかもしれないですね。
そうですね、確かに。
一概に言えないけど、レベル5のお客さんの基本的な大きな相手ってレベル5の業者だったり、逆にサービサーから見たらレベル5相当の業者レベルの組織レベルとしたらやっぱりレベル5のお客さんやるってなると、ある程度大企業みたいなところとかに。
これ規模が大きくなってくると、組織もそうじゃないですか。基本的にはシュッて大きいとこと大きいとこっていう似たレベルでお付き合いがあるかなと思うんで。
もちろんポイントでスタートアップみたいなのとか使うってこともあるんですけど、メインじゃないですよね。
そんな気がしますね。なんか基本的にはやはり相対しそうな気がしますね。
割とそんなに離れた組み合わせが良いですねって感じにならなさそうな気がしました。
完全に感覚的なものなんで、事例がどうこうとかあんまりあるわけではないですけど。
例外が存在するのはあると思うんですけど、大枠そういう方向性はすごくとても理解できません。
そうなっちゃいそうですよね。
だから逆に言うと、やっぱり似たようなところで組織成熟してる相手の方がいろいろやりやすいのかもしれないですね。
そうですね、なるほど。
経験則を照らし出すともやっぱりそうなるよなーみたいな感じは。
ちょっとなんかね、イレギュラーな話は、たぶんレベル5とか4ぐらいになってると結構ある種ガチガチに決まってるんで。
その実験とか、自分のサイドで何かやるみたいな話をやりたいってなると、ある種レベル2っぽいことに落ちるじゃないですか。
そうですね。
そうするとそういうところの相手がやっぱりちょうど具合が良くなるんで。
そうなるんじゃないですかね。
レベル5の相手とそういうことをやりたくないですよね。逆に向こうもカッチリしてるから。
レベル5まで来ちゃうと最適化されちゃってるんで、たぶんそういう少し逸脱したような動きが逆にできづらいですもんね。
前回のヤギさんおっしゃってましたけど、一部もんがそうなってて、別に全てのもんが、全てからく5になってるわけじゃないんで、
でこぼこある中の最高の得点取ってるとか基準になるとしたら、大企業とかだって別にね、
全部がレベル5とかじゃなくてレベル1とか2みたいな状態の組織もいっぱいあるんで、
こうとしてるところがどれぐらいの相手かっていうところが釣り合ってるって感じなんでしょうね。
そうですね。
だから提供しようとしてるサービスが入ろうとしてる業務になっている部署がどれぐらいのレベルかですね。
そうですね。
実はサービスアートクライアントみたいな企業的な感じとかの見方よりは、
本当に単純に組織レベルとしての成熟度で見たときは、たぶんほぼほぼ同じレベルのところがやりやすそうな気がしましたね。
上に上がるのが難しそうという。
ただ組織レベル的に成熟してるところだと、ちょっとさっきの話で戻すと、
組織レベル5の中にいるけどちょっと実験的なことをしたいってなったら、
ある種のそこの場っていうのはレベル2とか3ぐらいのところの状態になっちゃうので、
そういったことでレベル2、3のサービスアートとかパートナー探すみたいなことになるじゃないですか。
実験的なことをする際の相手の選び方
なると思いますね。
成熟度合いでいうとほぼ釣り合ってて、実はあんまり飛ばない気もしましたね。
それはそうな気もしますね。
企業で見ちゃうとちょっとジャンプあるかなって感じでしたけど。
その意味だと自分たちの組織レベルからしたら、やっぱりこういうところに行かなきゃいけないよねみたいなことを
測る上では結構いいですよね。
そうですね。面白いかもしれないですね。
だって自分たちが標準化できないなと思ったら、標準化できてるところに行くと、
ちょっと合わないよねって。
プロダクトとしてちゃんと勝てるものが作れてたりとかすれば別ですけど、
なんか今磨いてますみたいな感じだったら、
もう一個下の組織レベルの成熟のところと、
プロダクトも育ててもらいながら一緒にやるっていう話ですね。
そうですね。それはそうだな。
これもあるでしょ、モデリングの一つの。
モデリング編っぽい感じの。
モデリング編っぽいなという話ではありますけど、
CMMIっていうモデルで見た場合のビジネスの進め方って意味だと、
逆に言うと、前回話したときにステート的にずれてるって話って、
調達表現的にもレベル5を求めるって、
自分たちの組織がレベル2だったらあんまりフィットしないかもしれないって話。
確かにそうかもしれない。
そういう意味で言うと、実はレベル5がいいわけでもないんだなって話でもある。
としたら、やっぱりレベル5取ってますっていうのでレベル5がいいよねって思ってる時点で、
活用の仕方としては実はちょっと良くないかもしれない。
そうだと思います。
5が市場でもないっていう。
調達だから確かにそれはレベル5みたいな捉え方でもいいのかもしれないですけど、
どんな部門にもすべからくこれでやっていくと、
やっぱり全然うまくいかない感じになるのはそうだろうなみたいな。
今日の話をして、前回の話が納得度が高まったって感じです。
はい。
というところで、今日は以上にしたいと思います。ありがとうございます。
はい。ありがとうございます。
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