1. Cra出しRADIO 工芸とカルチャー
  2. S1 ep17 Web3すっ飛ばしてWeb4..
2022-06-21 42:53

S1 ep17 Web3すっ飛ばしてWeb4 !? NFT×工芸編(後編)

spotify apple_podcasts amazon_music

前2回の話が、我々の意図に反してNFTは取っ付きにくいものとリスナーの皆さんに感じさせてしまう内容になってしまったんじゃないかという反省のもと、NFTがもたらすポジティブな未来の可能性について考えるNFT×工芸編の最終回。ようやく消化不良感のない対話ができた??

今回の話題:
今回の参考資料の一部:美術手帖NFT特集、WIRED Web3特集、hasaquiさんProof of Xライナーノーツ/2022年現在のNFT界隈の状況が整理されたhasaquiさんのライナーノーツ/メディアの変化で人の感情がどう変わるか/パブリックドメインで発表されるNFTアートが増えている?/著作権を手放しても著作者にインカムが入るようにできるNFT/著作権の概念も変わってくる?/作品を広げようとする気持ちにストッパーを掛けてしまう著作権/ドミニク・チェン『コモンズとしての日本近代文学』 /著作権が切れて青空文庫に入っている文学作品はどんなふうに使っても構わない/著作者の死後70年で切れる著作権/どんどん失効期限が延びてきた著作権/著作者への敬意を払いつつ自由に二次創作ができる世界がNFTによって実現するかも?/投機的な価値とエモーショナルな価値の両方があることでNFTが注目される?/芥川龍之介『羅生門』の下人の行方を追った原稿用紙100枚分の二次創作/江戸時代の粋のカルチャーがオタクカルチャーに繋がってる?/特定のコミュニティ内だけで作品が流通する感じも今のNFT界隈とオタクカルチャーに近い?/情報の分散化でWeb2.0からWeb3への移行が期待されている/Web3の考え方自体はそれほど新しいものではない/NFTがモノと繋がったらスクリーンや通信機器から離れてWeb4まで進められる?/まだ役に立たないものをテクノロジーと呼ぶ/本当に役に立つものはもはやテクノロジーとは呼ばれない/ケヴィン・ケリー『テクニウム』(原題:What technology wants?)/和紙にNFTが埋め込まれたら?/ICCでのメタバース研究/バーニングマンでの物々交換の経験がセカンドライフを生んだ?/バラバラの世界観のメタバースが乱立したゼロ年代のメタバースブーム/コミュニケーションを放棄していたセカンドライフユーザー

hasaquiさん <Proof of X  NFT as New Media Art>展ライナーノーツ(PDF)
https://onl.sc/CtnNEq2

美術手帖2021年12月号 特集「NFTアートってなんなんだ?!」
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/24808

NFTの「準所有」と著作権の終わり(の始まり):水野祐が考える新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕Vol.9
https://wired.jp/article/new-trust-new-social-contract-9/

ドミニク・チェン『コモンズとしての日本近代文学』
https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781619989

ケヴィン・ケリー『テクニウム』(原題:What technology wants?)
https://onl.sc/1gGwfff

ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。
https://concra.jp

そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました!
興味のある方はぜひお気軽に参加してください。
https://basic.motion-gallery.net/community/concra/

#concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています!

パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

00:01
CRA出しRADIOは、使わなくなった大切なものを、様々な工芸技術で生まれ変わらせるコレクティブ。
ConCRAのメンバーが、分かりたいけど勉強しにくい工芸について、見たり調べたり、作り手の話を聞いて、時に脱線しながら、皆さんと一緒に考えていく番組です。
ConCRAのUmiです。
Iwataです。
Shihoです。
はい、ということで。始まって以来のカオティック極まりないNFT界を突入してまして。
編集でどうにかなるのかなっていう。
まだちょっと編集の着地点が見えてるかどうかっていうことが分からないまま、前編中編とあって後編の収録に臨んでおります。
はい。
どうでした?Shihoさん。
カオスもそうだけど消化不良だし、これ聞いたら余計NFTってよく分かんないと余計になっちゃうんじゃないかっていう恐れが。
それは良くない。
それは良くないですよね。
構造的なことが完全に伝わるかどうかっていうよりは、実際に1ユーザーとしてどういう体験があって、
どういう感覚がみんなが別に一つの正解はないにしろ思ってるのかっていうことをここでは喋っておければいいかなっていうことを、
すごい乱暴に前回の2回をまとめると、こんくらいのラジオとして喋っていくにはそこはいいかなと。
例えばウェブサイトのどういう風に作られてるのかっていうのは、
いまだにみんな使ってるけど、HTMLの構造を知ってる人なんて、本当にそれを職業にしてる人しかいないと思うんで。
ただウェブサイトの使った感覚ってのはほとんどの人が共有してると思うんですけど、
そのぐらいのことでいいのかなと。感情に寄せた話を今日はしていけるといいのかなと思ってはいます。
僕はNFTわからん勢として臨んだわけなんですけど、とはいえ本当にわからん状態では多分話にならんなと思ったので、
いろいろ予習はしてきたんですよね。具体的に予習用のテキストを言っておくと、
一つは2021年12月号の美術手帳、NFTアート特集ってやつと、
WIREDのボリューム44ウェブ3特集の号と、
03:04
あといろんなウェブ記事とかいろいろ見たんですけど、すごく決定的だったのは、
ハサキさんですね。
ハサキさんの前回のお話に出たPROOF OF X10の、これは解説?
そうですね。解説本みたいな、展示に寄せたNFTの解説と作品解説みたいな。
これ海さんに教えてもらって、Googleドライブに上がってたPDFを無料で。
ハサキさんのツイッターでも公開してるので、普通に読めるものです。
ちょっと概要欄にも貼っておきますけど、リンク。無料で読んじゃってごめんなさいっていう感じなんですけど、
めちゃくちゃこの2022年の現在のNFTの、全体像といったらもっと当然まだまだあるんでしょうけど、
すごく外観した、めちゃくちゃ資料性の高い。
資料性高い。僕もほんとボキャフィンだから、素晴らしい文章だったとしか言いようがないんですけど。
これあれなんですよね。一応製本はされていて、展示に結構重なってたんですけど、
これを全然もらってっていいんですけど、投げ先生みたいな感じで、
お気持ちをくださいみたいな感じだったんですけど、
生前説を信じてNFTの展示に来てる人が多い中で、結構声援冊とか割かしまとまった金額の方がドバドバ入ってたんで、
結構そういうとこから見ても、冊子の反響っていうのがちょっと垣間見れた感じはありました。
それ自体が作品なんじゃないかっていう。
なるほどね。そういういろんなテキストを読んで、そういうことが起きてるのかっていうことを見ながらですね、
個人的にはすごく希望があるなって思ったトピックがその中でもあって、
前回のお話、民主的工芸っていうお二人が展示したプロジェクトで見えてきた、
物理的な唯一性とNFTが担保する唯一性って、なかなか種類が違うよねっていう、
なかなかいきなり物理の方にはいけないよねっていうところとかが見えてきたって話だと思うんですけど、
確かにね、たぶんそういうアプローチされてる方もまだおそらく少ない状況だと思いますし、
ひと足飛びに物理の方にはいかないと思うんですけど、
なんかもっと、それこそさっき最初にウミさんがおっしゃった、
そのHTMLのことはわかってなくてもホームページ見るよねって話じゃないですけど、
なんかNFTっていうものがある社会というか世界になっていくことで、
06:04
物の感じ方とか見え方とか、お金の動き方とか、なんかそういうことがいろいろ、
いろんな方向にはあると思うんですけど、すごくいい方向に変わっていきそうな話っていうのがあるなっていうのが、
僕が個人的に気になったトピックなんですけど。
メディアが変わることによって人の感情がどう変わるのかとか、
もう早速脱線すると、なんかダイヤル回して手を止めたっていう歌があったと思うんですけど。
それね、タイトル言わないとわからないと思うよ。
ダイヤル回して、わかんないですけど。
歌ってもらっても困るしみたいな。
そうですよね。
テレサテンだっけ?
テレサテンかな。
つぐない?あれなんだっけ。
わかんないですけど、携帯ないんだろうなっていう。
家電の前にずっとおって、そこでいろいろ葛藤してるっていう状態って、
多分そんな人いないんだろうなみたいな。
ダイヤルを回すってことは黒電話ってことですね。
ブッシュ本ですらない。
それか公衆電話のね、ピンクのやつみたいな。
あとはピチカート5の東京は夜の7時とか、今はもう別に言う必要もないとか、
コンクラの収録の前まで今ロンドンと繋いでミーティングしてたんですけど、
あんまり東京は今何時だっていうのは確かに言うけど、
最初から繋がってるから察して気にしないというか。
時差の意識のしかがメディアの変化で変わってくるなっていうのはすごい思います。
もう少し僕が具体的にどういうトピックに興味が向いたかっていうところをもう少し細かくお話をすると、
1回目からお話をしてきたそのノンファンジブルトークンっていうものの特性として、
台帳にずっと履歴が更新されて来歴が繋がっていくので、
そのNFTの唯一性っていうのがそれによって担保されてますよっていう話がありましたけど、
その仕組みを使うと何か例えばアートでも音楽でも何でもいいんですけど、
何かNFT化したものが人の手に渡って、さらに別の人の手に渡ってっていう風にどんどんそれが社会に流通していったときに、
その来歴を遡ることによってちゃんとそれを最初に作った人にお金が入ったりとか、
っていうことが仕組みとしてできますよねっていうことが一つNFTの特徴のすごくポジティブな部分。
09:06
そうですね。
はい、だと思うんですけど、その特性を積極的に社会に実装していきましょうみたいな動きが一つはね、
ウェブの記事もあったのでまた概要欄にリンク貼っておくんですけど、
ワイヤードに載ってたみずのたすくさんという方の新しい社会契約っていう連載の中のお話なんですけど、
NFTを初めから著作権を保持しない形で出すっていう動きが最近増えてますよっていう話が書かれてて、
パブリックドメインっていう言い方をしますけど、だから最初からみんなの共有物ですよっていう形でアート作品なりをリリースすると。
これって従来であれば、そうやって出す限りは、そうやって出したものの報酬が著作者には戻ってこないことを前提としてたと思うんですけど、
NFTであれば先ほどのお話のその来歴を遡ってちゃんと著作権に届くっていう仕組みがあるので、
パブリックドメインでどのを使っていいよってやっても、ちゃんとその著作者には、それはお金としてもらうふうにするかどうかって多分そこの設定によって違ってくるとは思うんですけど、
何かしらのちゃんとそれがどこかに二次的に使われたっていうこととかもわかるようになっている。
ということで、著作権っていうこと自体の概念が結構変わってくるんじゃないのっていう話が書かれているんですよね。
基本的に著作権、コピーライトって言われるものって、作った時点でどうしてももうついてくるものなんだけど、
あえてそのパブリックドメインっていうことで、放棄するわけじゃないけど、これはオープンに使っていいですよっていうことをあえて言うことで、
その目的って何かなってなると、やっぱりみんなに使ってほしいとか、さっきのPDFじゃないけど、自分でダウンロードして読んでほしいとか、
多くの人に見てもらったり広めてほしいとか、そういうのがやっぱり著作権があると勝手にそういうことをすると、
例えばコピーとかして拡散すると、やっぱりそれは著作権の本人の許可なしに配布してるっていうふうなことにもなり得るかもと思って、
ストッパーかかっちゃうから、みんなの気持ちに。
そうなんですよね。
そうですね。
12:01
っていうところなんでしょうね、きっと。
僕がちょうどそこのポイントがすごく興味が向いたのは、ちょうどNFTの話をするっていう、
ただしラジオで話すっていうことを決める前に買って読んでたドミニクチェンさんのコモンズとしての日本近代文学っていう本を買ってパラパラと読んでたタイミングとちょっと重なって、
これどういう本かっていうと、著作権が切れて、全部青空文庫に載ってる日本の近代文学を抜粋して、
そこにドミニクチェンさんの解説的な文章もあれば、そこからの二次創作みたいなものも含めて一冊の本にしてて、この本自体もクリエイティブコモンズになってるっていうやつなんですけど。
だから青空文庫に載ってるってことは、それに音楽をつけて発表したっていいし、それを改編して自分流の文体の別の小説にしてもいいし、どう使ってもいいんだよっていうことになってるんですけど、なかなかそういうふうな認識に一般の人はなっていかない。
でも本当は青空文庫っていうふうになってる限り、今の著作権の日本の法律上では、著作者の死後70年で著作権が切れるっていうことなんですよね。
でもこれTPPとかいろいろあって、めちゃくちゃ伸びてきたんですね。最初14年とかだったの。
あ、そんなに短かったんだ。
このドミニクシェンさんの方にもちらっと書いてるんですけど、だから例えばそういう著作権の起源が伸びたりとかっていうのは、某ネズミのキャラクターの会社とか、
そういう政治力とかで伸びたりとか、やっぱり実際にそういうことが起きてきた歴史はあると思うんで。
だからそこから自由になりつつ、無法状態になるということではなくて、ちゃんと著作者に対しての敬意を払いつつ、どんどん二次創作していくっていうのはめちゃくちゃいい話だなと思うんですよ。
いや、そうですよね。
特に日本って。
二次創作、日本って二次創作天国ですよね。
そうそう。
コミケっていう。
で、もちろん日本が二次創作天国なのは、二次創作をしてもらった方が、本家の漫画なりアニメなりいろんなものが、どんどんそれがあるからこそより売れるっていうことがわかってるから、
グレーなままにして放置してるというか、してるわけじゃないですか。積極的にそこにコミットはしないけど、そこのマーケットは大きい方がいいよねっていう風になってる。
15:12
だからそこがちゃんと明日ともに、オリジナルに対してバックがあるみたいなものになるのは、たぶん二次創作をする側もすごくポジティブな、こっそりやるとかじゃなくていうことができるし、いいよなっていうのは、
コンクラでやろうとしてることとも、話的にはつながりもあったりするかなとかって思ったりして。
作り手の一次流通の本当にオリジンというか作った人もそうですし、最初にそれを買った人がさらにまた二次流通で手放すっていうことで言うと、手放した人も来歴とかあるいはキャッシュフローっていう意味で言うと関わり続けるわけなんですよね。
だからそれもなんか所有感覚がだいぶ変わってくるような気もしてて、それはなんかやっぱりコンクラ味があるところだなとはちょっと思いますね。
持ってなくてもそれを持ってたっていう情報を残すことでつながりがあるレベルでのつながりを持ち続けるって考え方だよね。
それはどっちかというとエモーショナルな話なんですけど、陶器的な意味で言うとチャリンチャリン入り続けるっていう側面もあるのかね。
両方があるから面白いって思われてるのかもね。やっぱりエモーショナルなだけだったらそんなに今ほどハイプな感じにならないと思うし。
僕も昔とかそうでしたけどお金に困って泣く泣く大事なゲームを売って今日の飲み会に参加しに来ましたとか友達でいたんですけど、泣く泣く手放すっていうようなことですらなくなるかもしれないですからね。
一晩の飲んで消えるような時間のために大切なゲームを捨てるって、よっぽどその飲み会に来たかった理由ってあんたのことかも。
興味かけるみたいなのあったじゃないですか。
何をかけるんだろう。
あとはあれですね。ちょっとそれとも違うんですけど。
好きな子とかが参加するとかそういうことか。
芥川龍之介のラショウモンの一番最後の下人の行方は誰も知らないっていう一文があるんですけど、その続きを原稿用紙100枚分ぐらい書いた人がいて、友達で。
18:04
もう二次創作っていうレベルじゃないんですよね。元より多分長いぐらいの。
だって元何ページだっけ。
もう結構だって国語の教科書に載るぐらいの。
短いよね。
その下人の行方をひたすら書き続けた友達がいたんですけど、そういうのもちゃんとノンファンジブな感じで伝わっていくと、それこそドミニクチェンさんのあれじゃないですか。
面白いなって思いますね。そんな感じで、その夢があるって話ですよね。
一次創作者にとっても二次創作者、あとは流通者とか、流通というかホルダーといったら持ち主に対しても。
あともともと日本の文化的なイメージなんだけど、私の勝手な、ヨーロッパにいたときに思ってた日本のカルチャーっていうオタクカルチャーとかって何なんだろうって、すごい遠くから見てて、面白いなと思ったのが、
やっぱりその二次創作っていうもの自体が、そもそも今の漫画とかアニメとかが出る前から、むしろ江戸時代ぐらいから、行きとかっていう言葉があって、それは分かってる人たちっていう意味性の行きっていう、
これを俺はよく知ってるからみたいなので、よく分かってらっしゃる。こういうのってどこの文化にもちろんあるし、イギリスにもすごいそういうのはあるんだけど、やっぱりもともとそういうカルチャーがあった上での、
それを二次創作するっていうのは、もうこの作品とか何かのクリエーションよく分かってて、それを楽しむっていうところのカルチャーがオタクカルチャーに発展したんかしらって思ってたの。
面白いのがイギリスもオタクだし、フランス人もかなりオタクな人いっぱいいるんだけど、その二次創作っていうことを共通のあれね、あれねみたいな、またカルチャーとかコミュニティっていうふうな発展性は、結構日本は独自に展開してたなと思って見てて。
オタク、特に80年代とかのオタクとかだとよりそうなのかもしれないですけど、あるすごく特定の一つの作品なり、例えば電車とか、コンテンツは何でもいいんですけど、電車のオタクの中でもいろんな細かい、
鳥鉄とか音鉄とかいろいろあったりみたいな、すごい限定された文脈の中で、やりとりがすごい活発に行われるっていうところとかも、結構今NFTがやろうとしてるというか、実装されてるところの話と近い気はしてて。
21:19
実際、前回のお話の中でお話したお二人がやった物理的なものとNFTっていうのは、まだまだちょっと技術的に課題が多いところだと思うんですけど。デジタルのものであっても、いろんなコミュニティを、例えば全世界的に共通で流通するっていうところまではまだ至ってないわけじゃないですか。
あるコミュニティの中とか、マーケットプレイスの中とか、プラットフォームの中でやりとりするっていうことが、あとゲームの中とかっていうのが今使われてるやり方で。そうすると、そのコミュニティの中ではすごく価値があるけど、外から見ると何の価値があるのかさっぱりわからんみたいなのって、すごいオタクの話と似てるなと思って。
だから最初はそういう小さい動きがいっぱい起きるっていうところからなんでしょうけど、多分それがより、そういうコミュニティ間の境界を越えて実装されだすと、それこそ物の認識の仕方っていうのがかなり変わってくるんだろうなっていうふうに思うんですよね。
物の認識も変わるし、そもそもインターネットの認識も変わると私思ってて。前回って私ウェブフォーダーなんだって話って。
ウェブスリーっていうキーワードはほとんど出てないですね。
なんでウェブの概念が変わっていくだろうと思うのは、今まではどっかのサーバーを介して、どっかの大きな会社が情報を、うちの検索エンジンとかを使うと、このぐらいの検索の結果とかいろいろ出ますよみたいなふうに。
あたかも情報キュレーションして一つの会社が儲かるみたいな世界観があったのがウェブ2って言われるやつなんだけど、今ウェブ3.0っていう概念っていうのが、さっきワイヤードのウェブスリーっていうのを読んだっておっしゃってましたけど、
ウェブスリーって、そもそも実は新しくなくて、考え方としては結構前から言われていて、2014年ぐらいから言われてて、それがどういうものかって言ったら、ちょっと前に前回も話したけど、
分散型であって、セントライズされてないっていうところにみんな期待を持ってますと。ただ、じゃあNFTが入ってきて、ウェブスリーの分散型で中央に集権しないっていう方法。
24:13
ウェブページが1ページだけで、そこに全てが情報が中心にあるとか、どっかの検索のところに中心があるとかそういうんじゃなくて、みんなが持っている所有の情報っていう。
例えば、一社がサーバー潰れたら情報消えちゃいますとかじゃなくて、みんなが持っているっていう、そういうブロックチェーンの特性を使うと3になりますと。
私、フィジカルなものをNFTとつなげることで、インターネットは今までどうしてもスクリーンベースでコンピューターにつながってて、インターネットにつながってないとウェブじゃないですっていうふうにみんな思ってるけど、
物のインターネットかって言われて久しいじゃないですか。IoTとかインターネットオブティングスって物のインターネットかって言われて。あと結構みんなウェアラブルとか物がスマート化してますと。
それって結局物がインターネットとつながってるから、そういうネットワークもできてきてて、たぶん今後は物がつながってるインターネットっていう本当のIoTが、実際に普通に今までIoTってコンピューターとかネットワークにつながってないとIoTってならなかったんだけど、
私たちの例えばチャドーグみたいにNFCチップが入ってて、データとアクセスできれば、それ自体が情報のハブという存在になって、それが新しいウェブの概念になればそれはウェブ4って呼んでもいいんじゃないのって思ったの。
なるほどね。だから今IoT機器って言われる物って、それ自体に通信できる機能が持った物をそう言うけど、今回のチャッキみたいにただセンサーが埋め込まれてるだけで、能動的に何もしない物もIoTになっていくっていうことですね。
両方あっても良くて、だから能動的にコネクテッドする物と需要的にコネクテッドする物の両方もあってももちろん良いし、それ同時に会話をしだすと、インターネット通さなくても物と物自体を直接喋り出したり何かコミュニケーション取り出したら、それは情報のハブという状態になるから、
今みんなバーチャルでメタバースとか言ってるけど、これリアルでそういうことが起きた方が私はワクワクするなとか思って、それでウェブ4とか言ってたら、
27:11
岡田さんすっ飛ばしてますよね。ウェブ3飛ばしたって何言ってるんですかとか言われたんだけど、なぜかしたら3ちゃんとやってなくて、私今ウェブ2とかやってる大きな会社で働いてるけど、何を言い出してるのこいつとか思われてるに違いないけど、
結構私かなり真剣にウェブ4作ったら面白いじゃんって思って、だから今回のフィジカルなものにNFTをつけるっていうのは面白いし、しかもそれが昔から歴史のあるものっていうものの価値をそれで変わっちゃうっていうのもさらに二次的に面白い効果が出たなって思って、
ただその情報持ってるだけじゃなくて情報持ったことで価値が変わっちゃうっていう状況も面白いなと思って。
僕らは何か起こったことを何が埋め込むことで何が起こってるのかっていうのは、実はやってると本人たちからしたら何かよくわかってなくて、後々じわじわこういうことが起こってるなっていうのを追体験的に何か人から喋ったりとか人と喋ったりとかして何か味わってるようなところがあって、
全然これを狙ってやってたっていうこともないんですけど。
もともとそういうもののインターネット化ってみんな言ってるけど、本当にどこまで技術って広げられるんだっけとか広がったらどういうものが出るんだっけっていう研究を、
研究っていうか妄想をしてた上にいろいろ素材とか見てて、こういうものってインターネット化するかもとか、普通に身の回りにあるものがテクノロジー化したら面白いよねとか、
私ずっと考えてたのが、テクノロジーってどうなったテクノロジーって言われるのかってなると、まだ役に立たないものっていう定義も仕方もあるなと思って。
たとえば椅子とかなんて、それこそワイヤードの編集長の初代編集長のケビン・ケリーさんっていう人なんですよ。
ワイヤードの最初の初代編集長で、日本語大忘れちゃったけど、What Technology Wantsって本に書いてあった気がします。
ちょっと私の記憶やばいんで適当なこと言ってるかもしれないけど、そこには、たとえば椅子とかが、そもそも座るためのもので、昔は丸太でよかったんだけど、丸太だと重いし積み重ねられないし、どうしたもんかなってことを考えて、
30:17
4本の足をつけるとスタッキングもできるし、いいぞみたいな。3本だとグラグラするぞみたいな。いろんな今の形があるんだけど、
その当時はすごい発明だったはずなんだけど、しかもそうやって人間が作ったツールで、それこそテクノロジーだったみたいなポジションだったかもしれない。
でも今って椅子をテクノロジーって言うわけないし、すごいテクノロジーがついた椅子はあったとしても、椅子そのものがテクノロジーって概念になってないから。
そういう言い方はしないですね。
しない。だから本当に普通の日常に溶け込んで役に立っちゃうとテクノロジーで呼ばれなくなるみたいな話だったと思うんです。
インフラって多分名前に変わるんですよね。電気とか。
そうだね。
だから使えないものがテクノロジーの定義であるっていうのは一理あるという言葉があると思います。
そういう意味で言うとまだNFTっていうのはある意味テクノロジーっていうふうに呼ばれても理にかなってるなっていう時代ではあるかなと思うんですよ。
でも確かにしほさんのWeb4の話はいずれそれがテクノロジーと呼ばれなくなる感じはめちゃくちゃします。
めっちゃしますよね。
僕はメタバースっていうキーワードとかそこでビジュアルで見せられるものとか全くワクワクしないんですけど個人的に。
Web4の話、今の物同士が勝手にしゃべり出すみたいな。めちゃくちゃワクワクしますねそれ。
例えば紙とかが情報を持つって。もちろん紙に情報書いてあるから情報を持つんだけどそうじゃなくて紙の素材自体が情報を持って紙と紙同士がコミュニケーションするとか考えたら
それ自体スクリーンみたいなものになるよねみたいな。
そういうものに印刷したりとか本作るとそこに印刷しているもの以外の情報も入るから面白そうだなって思って今見てる。
ちょっと工芸の話に無理くり寄せると、じゃあ和紙とかを作っている作家はそういう技術が当たり前になった時に、
じゃあ和紙で作る工芸品と言われているものに対してどういうインパクトがあるのかっていうのは将来想像したらちょっと面白いですよね。
33:04
そういう素材をたくさん作りたいなあ、提供したいなあってずっと考えていて、
でもなんでしたいのって言うと、私多分いろんな人が物を作る素材を作ることで見えなかった風景をみんなで一緒に作りたいっていうのは将来の夢というか希望なんですよ。
個人的には。
個人的には。だからそういうものをたくさんいっぱい作るとみんながすごいいろんな面白い使い方をしてくれておかしなことになるみたいな。
なのでWEB4とか言ってみんなにちょっと待って、ちゃんとやれって言われるけど、正直言うと、私実はICCっていう発売にあるんですけど、
NTTのギャラリーで研究員やってたことが12年前くらいかなあって、その時のお仕事2009年がまさにメタバース研究をやるっていうことをお題でやってたんですよね。
だからもうなんか世界中のメタバースとか訪ねて。
それってセカンドライフとかがちょっと一時期。
その時ですよ。
多分私お金もらって遊んでんじゃないかこれってずっと思ってて。天国みたいな仕事だなこれって思ってて。
すごい楽しかったんだけど、本当にすっごい無数のメタバースあって、何個やったかな。ちょっと覚えてないんだけど。
後で資料残ってたらあれなんだけど、50か100くらい近くあったんですよ世界中に。
マルチバース。
マルチバースみたいな。
結局今残ってんのはセカンドライフだけで、もう残ってないですよ他は。
ただ実はセカンドライフ自体もリアルの世界でものとものを交換して、
貨幣経済じゃなくて、
例えばそのバーニングマンっていうアメリカでやっているフェスがあるんだけど、
カフェで物を交換できない。
だからお水を買いたいって思ってもお金で買えなくて何かを交換するとかパフォーマンスをして何とかみたいな。
そういうフェスを見て、オンラインでやれたら楽しそうっていうことでセカンドライフが生まれた記憶です。
私のやっぱり記憶いい加減だから。
12年前の研究のことだからちょっと覚えてないけど。
その時に、フィジカルな世界じゃなくても、
36:04
コミュニケーションを取るってすごい楽しいじゃんっていうのはちょうど2009年、2008年、2009年だったかな。
その頃のみんなの考え方だったんだけど、
面白かったのは世界観がみんないろいろ作ってもいいんだっていうのに気づいたから、
すっごい乱立したの、いろんなメタバースが。
本当に目的なんてみんなバラバラだし、いる年齢もバラバラだし、
まだ今のメタバースってそこまでバラバラしてないなっていうのが、
私全部見てないけど、最近のメタバース全然見てないから言い切れないけど、
そこまで乱立してる感は正直感覚としては今のところまだなくて。
多分あれだと思うんですよね。
解像度の問題というよりは、
ウェブ上で人格を独立して持つっていう感覚は、
それこそ僕もあんま得意じゃないんですけど、
ウェブ2、ウェブ3とかの話をしたときに、
SNSが台頭した後かどうかっていうので言うと、
オンライン上のキャラクターとかっていうことがやっぱりなじみやすいから、
逆にもある種の社会性を伴って、
コミュニケーションをちゃんと求めていってるような節を、
今のメタバースの空間にはちょっと感じていて、
昔のセカンドライフってコミュニケーションすら放棄したような、
立ち振る舞いの人も大量にいたんで。
取りようがないのが、やっぱりさすがにネットワークもそんな早くないし、
動きもかなりカクカクしてたなっていう記憶があって。
それをさらに利用して、どんだけやっぱり気持ち悪い立ち振る舞いをするかっていうのを。
気持ち悪い立ち振る舞いは嫌だ。
でもわかるってこと。
絶対いるじゃないですか。僕だけじゃなくて、
セカンドライフを使ってまず悪ふざけするっていう人が大量にいたと思うんですけど。
だからそんぐらい秩序のない時代だったなと思いますけどね。
感情の話に戻すと、
ウェブ2、ウェブ3で物事を共有したりとか、空間を共有したりとか、
さらにそれに、例えばNFTっていうのが加わって、
もしかしたら貨幣経済からも自由になる世界があって、
今っていう現在の連続性に対して永遠が与えられるというか、
ということがさらに感覚にインパクトを起こすだろうなっていうような、
39:00
ポジティブな面で言うとそういう期待感がちょうど沸き起こってる時期だなっていう。
なんかあれですね、
前2回のこのNFTについてちゃんと言わなきゃみたいな首から外れて、
自由に話すと。
今回全然消化不良感ないですよね。
もうそろそろお時間なんですけど、
なんかすごいポジティブな話ができましたね。
ウェブ4は楽しみですね。
コンクラとウェブ4。
ウェブ4ができたらコンクラのバリエーションがすごいことになる気がする。
そうですね。
だしさっきのテクノロジーの話じゃないですけど、
工芸家っていうのはそれこそまだ使い物になるかどうかっていうテクノロジーを
ずっと技術として解釈し続けようとしてた人種の人たちではあると思うんで、
工芸家の中にやっぱりNFTと工芸を結びつけるとどうなるんだろうっていう
思い始めて試し始めてる人はやっぱ一定層いるので、
そうですね。
そういう実験はもうなんかむちゃくちゃたくさんやられた方がいいと思うし。
だからちょっとね、そういう実際に工芸の中でそういう動きを取っていってる人の話とかも
今後聞いていきたいですね。
そうですね。もっとちょっとゲストを呼んでしゃべりたいし。
しゃべりたいし。
あるいはなんかコンクラのラジオでなんかこのものとかを真改造したいんですけどっていう
一応相談もお受けはしてるんですけど、
そういう中にNFTを絡めながらみたいな話もなんかすごく議論したいし、
個人的には一応ノウハウも溜まってきてるので、
そういう真改造のメニューの中にNFTっていうこともなんか含めて
コンクラのご相談には乗れるかなとも僕個人は思ってはいますね。
そうですね。
なんかこの3エピソードはNFTっていう話題を入り口にして
新たに聞いてくれる人も増えたらいいなっていう下心もあるんですけど、
そういう人に対して改めてコンクラのことを言っておくと、
エピソード4を聞いてくれっていう。
1,2,3,4聞いてもらえれば大体。
とりあえず聞けと。
大体わかる。
そうですね。
基本的には物理的なものを介してコミュニケーションを取ろうっていう前提はあります。
そうですね。
っていう、せっかくここから入っていただいた方にもちょっと頭から聞いてもらえると嬉しいなということでそんなことも言ってみましたが、
毎週火曜日に配信してますので、
引き続きいろんな話題を3人で話していきたいと思いますので。
特にNFTに関しては感想とか思うところがあれば活発にリアクションとか。
42:03
そうですね。
ハッシュタグでコンクラで感想や質問くださいと。
さっきの私がどうしても思い出せなかったケビン・ケリーの本の日本語タイトルも教えてください。
そういう使い方いいですね。
というわけでこれでうまく完結しましたかねNFT回。
多分他のエピソードになってもちょいちょいこの回は振り返られながら多分喋っていくと思うんですが、
一旦これで完結という感じだと思ってます。
ではありがとうございました。
ありがとうございました。
来週もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
42:53

コメント

スクロール