テキストのインタビューであるとか、こういう音声みたいなところで。
新興芸者のものづくりの特にアウトプットの質感みたいなのって、どう伝えられそうっていうのはある?
どう伝えられるか。
伝わってるなって感じするのか。
そうですね。
写真でSNSとか発信するといろいろいい反応もらえたりすることはもちろん嬉しいんですけど。
展示会やると、この前銀座とかで初めて東京でやったんですけど、そうすると実物が見たかったんですってすごい言われるんですよね。
なのでそれはやっぱり、物の実物の魅力が備わってるとしたらすごく嬉しいなって思うし。
それこそ工芸が、じゃないとできないことだなってそう思うんですよね。
レンダリングの状態が一番美しい状態の量産品と違うっていうことは、
1個体1個体に実物を見るからこそ価値がないとダメだろうなって日々思いながら物を作ってるっていう。
図録とか写真で見たほうが良かったっていうのも何?って言わないですけど、ありますからね。
工芸品とか特に写真が上手く撮れてると、もっと高級感出るけど。
工芸家とかは大体そこを目指してますよね。
写真よりいいねっていうのは当然だねっていう状態に身を置くっていうつもりでやってると思います。
僕ら扱ってるのは特に樹脂なので、ほっとくとやっぱり安っぽいんですよね。
そこにいかに違うストーリーを乗っけられるかっていうのは、いまだにずっと模索してるっていうか、ずっと探してることですね。
実際これを思ったのが、私テキスタイルってずっとやってて、
テキスタイルに遠くから見ると見えるけど、近くで見るとこれはテキスタイルで無理な感じなんですけれど、
似たようには私もしかしたら頑張ったニットとかで作れるかもしれない。
出来た時にこの形状が凄い難しいと思うんですよ。
重力に逆らうとかそういった形をニットでやるとなると、
やっぱり結構硬いものでニッティングしていかなきゃいけないし、
この目の前に引っ張りゃまたこれ分かんないな、ボコボコしてるって何て言ったらいいんだろう。
強気的な。
強気的なこれもニットでこれをやろうとするとだいぶむずいんですよ。
どうしても潰れたままで引っ張ったら、つるしたらこの形になるけど、そのまんまだけで立ってるっていう。
そうですね、自立してるときもね。
丸とかならギリギリできても。
実物を見たことない人に、僕の説明が正しいかどうか分かんないけど、
陶芸とテキスタイルを合わせたような質感なんですよね。
そうだね。
やっぱり、塩さんが言ったみたいに、確かにニットもすごく可変性があるので、
型をしてプラスティネーションっていうか、それを固めて立体造形することもできるんだけど、
そうなると多少ちょっとものづくりをしてる人は、型とか抜け勾配のことを考えちゃうんですよね。
なんとこれってどうやってやったんだって頭が一瞬バグるみたいなのが新工芸者さんの立体は。
一番上の、すいませんまた音声メディアのことに。
一番上の棚のうねってくの字みたいになってる、うねうねしながらくの字みたいになってるやつとか、
ああいうのをテキスタでやろうとすると、一回編んで型を取るんでしょうか。
鉄とか、熱でギュってやって固めて、それをうまく外して、その形だったらいけるかも。
熱で固めるってことは、その繊維はポリエステルとかの技術?
そう、キュってそういう風に熱を加えることで縮むってことですね。
それによってちょっと固くもなるっていうやつを選べばできると思うけど、
でもやっぱり工程がめっちゃかかるしめっちゃめんどくさい。
思い通りに多分、くの字だから抜くのも大変だろうし、
そう考えるとやっぱりこれは3Dプリントならではの表現かなって思う。
次は、前回僕らだけのときに話した回転ですけど、
回転系のやつでろくろでやるとできそうな形って大体あるんですけど、
でもないやつがありますね。
遠心ではちょっと無理というか。
聞いてもらってる人に画像でわかりやすく見てもらおうと思ったら、
パンデミック型でしたっけ?
そうです。パンデミックベースっていう。
サイトで見れるの?
見てもらうと今の海さんのろくろではできんだろうっていうのがわかりますよね。
あと私が言ってたくの字のやつ、ティルザシリーズですか?
あのくの字は松型って言うんですけど、
松が根っこからクッと入るみたいなイメージをちょっと作ってたんですよ。
なるほどね。
確かに工芸的な形と工業的な形のものもあるじゃないですか。
例えばこれとかも丸いボールとかって工業の中にもいっぱいあるけど、