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  2. #825 「水清ければ魚棲まず」..
2024-12-12 09:09

#825 「水清ければ魚棲まず」という言葉があるけど、ホントなの?

2024.12.12配信。

こんばんわ♪ちょぼ先生です。

今日は、水清ければ魚棲まずについてお話しました。

それではまた。


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サマリー

「水清ければ魚棲まず」という言葉は、水の透明度が高い場合、魚が生息しにくいことを示唆しています。このエピソードでは、水質や栄養塩類の影響を探り、様々な環境における魚の生息状況について考察しています。

水質の重要性
はい、みなさーん。こんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて、理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、みなさんはですね、
水清ければ魚を棲まずという言葉を知っていますかね。これね、中国の古い書物に登場する言葉なんですが、水があまりにも清く澄んでいると魚は生息しない。つまり、清廉潔白で人柄が厳しすぎると人が懐いてこないということの例えなんですけども、
これはですね、水清ければ魚を棲まずという言葉ね。これ、科学的に見てほんまなのかということでね。水が清く澄みすぎているとですね、魚ってほんまに生息できないの?というお話をしたいと思います。
ここで言うね、この言葉に登場する清く澄んだ水というのがですね、どのような水を指しているのかどうかはわからないんですけども、例えばですね、水道水でも消毒用の塩素を取り除けば金魚とか魚を飼えるんですね。カルキヌキと呼ばれるものがペットショップによく売られてますよね。
正直ね、カルキヌキはそこまで使わなくても魚は使えるんですけども、でもですね、この水道水を蒸留して不純物が取り除かれた蒸留水とか純水では金魚とかメダカ、魚は飼育できないんですね。
なぜかというと、魚が生きていくためにはナトリウムイオンや塩素イオン、カルシウムイオンなど各種イオンが必要なんですね。魚はこれらのイオンを自ら取り入れているので、これがないと生きていけないんですよね。浸透圧の調整とかね。なのでイオンが必要なんですよ。
蒸留水とか純水にはイオンが含まれていないので、魚は生息できないということなんですね。じゃあ、自然の海、川、湖の場合はどうなのかということなんですね。
清く澄んだ水イコール透明度の高い海、川、湖ということに解釈して話を進めていくわけなんですけども、一般に透明度の高い澄んだ水にはリン酸塩とか小酸塩などの栄養塩類が少なくて濁りのある水には多いというふうに言われてるんですね。
栄養塩類が少ないと植物プランクトンが増殖しにくくなるということで、それを餌とする動物プランクトンも少なくなっちゃいますよね。食べるものがなくなっちゃうと。
すると、動物プランクトンを食べる小魚、そして小魚を食べる大型の魚類も少なくなるというふうになるんですね。
確かに透明度の高い水は、透明度の低い水に比べたら栄養塩類は少ない傾向にあるから、だから生き物が少ない、澄んだ清らかな水には生き物、魚は少ないというふうに論理に当てはまるのかと言われたら、現実はそこまで単純じゃないみたいなんですね。
例えば、赤道付近の海域は、非常に透明度は高いんですけども、海底には豊富な栄養塩類が溜まっていて、冷たい海水とともに氷層あたりに沸き上がってくるんです。
これはターンオーバーと言うんですけども、そのようなところでは魚の種類や生息数が豊富で、非常に良い漁場、非常に漁師が盛んに漁をする有名な海域になっているんですね。
確かに冷たい海域の方がターンオーバーが起こりやすいので、確かに冷たい海の方が魚が獲れるというところもあるんだけども、温かいところも済んでるけども、酸化症とかもあるし、栄養塩類が氷層に沸き上がってくるので、清らかな水、非常に澄んだ海域に魚がいない、全くいない、生息しにくいというわけでもないじゃないんですよね。
さらにですね、全ての魚の稚魚が動物プランクトンを餌としているわけではないので、それが当てはまらないということなんですね。
清流と言われる渓流魚、川の上流には岩田や山目が棲んでいるけども、これらの稚魚はプランクトンではなく水性昆虫を食べているので、確かに清らかな水にはAONが少ないから、それに伴って生態系、植物連鎖、動物プランクトンの数は確かに少ないのかもしれないけども、魚はいるということで、そんな単純な話ではないということなんですね。
世界一透明度の高い湖と知られるシベリア南部のバイカル湖、バイカルアザラシについて取り上げてお話したこともありますけども、体長1.8メートルにもなるチョウザメ科のバイカルチョウザメやサケ科のイトウなど、いろんな種類の魚が生息しております。
コイとかドジョウとかナマとかカジカとか、たくさんいるので、世界一透明度が高いバイカル湖でもたくさんの魚が存在しておりますので、清らかな水やから魚がいないというわけでもないということなんですね。
透明度の高い海とか川とか湖にもちゃんと魚が生息しているということなんですね。魚が生息するかどうかを分けているのは、水の透明度ではなく水質というところなんですね。
だから水質が悪いところには住んでいない。濁ったようなところでも栄養塩類とか食べ物があればちゃんと魚はいるし、水質が大きな鍵を握っているということなんですね。
酸性水の例外
イスラエルとヨルダンの国境にあるエンコの死海と呼ばれるところには、魚が全く生息していないんですね。
海水の塩分濃度は3%なんですけど、死海はその10倍以上の約35%なんですね。そのため人間が浮かびながら新聞や雑誌を読むことができるほど塩分濃度が高いんですけども、
この塩分濃度が高いところに魚を水の中に放ったら、エラなどから水分がどんどん引き出されてしまって、体液の濃度が高くなってとても生きていられないんですよね。
透明度ではなく水質なんですね。さらに極端に酸が強い水でも魚は進めないと言われているんですね。
魚は強い酸性の水の中ではエラの機能が正常に働かなくなってしまって、体内の塩分が失われて体液の濃度が低くなって死んでしまうんですね。
なので透明度ではなく水質というところなんですね。
例外もいて、青森県のおそれ山湖の水は強い酸性、pHが3.7ぐらいなんですけども、小イカのウグイが生息していることが確認されているんですね。
なぜこのような環境でウグイが生息しているかというのは、詳しくはまだ分かっていないんですけども、結構ウグイって酸性化のところとかそういったところに住んでますので、
日本一深い田沢湖、戦争の影響で川の水を農業廃止するということで、非常に酸性の強い川から引っ張り込んで、非常に酸性化しちゃってクリマスとか別々しちゃったんだけど、
ウグイとか生息していて、ウグイを放って田沢湖の環境を元に戻そうというプロジェクトもあるんですけども、非常に酸性化に非常に強いんですけども、
生活排水など汚れた海域で水域が進めないという、非常に不思議な特徴があるんですけども、そういった魚もいるということなんですけども、
要は人間も魚も水が合わないところでは生活しにくいというところなんですね。
水が非常に清らか、水が清ければ魚を住まずということもあるけども、清らかでも確かに植物プランクトンや動物プランクトンなどの栄養塩類が少ないから、少ないといえば少ないんだけど、ちゃんと魚は生息していると。
なので清らかとかそういった透明度が魚を住む住めないを判定する材料ではなく、水質が魚にとって住む住まないというのは水質によるところがあるよといったところですね。
ということで科学的に見れば水が清らかすぎたら、確かに蒸留水とか純水では済めないけども、清らかなところでも魚は生息しているよと。
要は魚が生息するかしないかは水質によるよといったところで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさんさよなら。バイバイ。
09:09

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