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2024-10-21 09:49

heldio #93. ten,hundred,thousandは10のべき乗

#英語史 #英語学習 #英語教育 #印欧祖語 #
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おはようございます。英語の歴史を研究しています。慶尧義塾大学の堀田隆一です。
このチャンネルでは、英語の先生もネイティブスピーカーも辞書も答えてくれなかった英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしていきます。毎朝6時更新です。
ぜひフォローして、新しい英語の見方を養っていただければと思います。
今回取り上げる話題は、ten,hundred,thousandは10のべき乗、という話題です。
10、これ10の1乗で、100、10の2乗、そして1000というのが10の3乗なわけですね。
これ、数学的に当たり前の話なんですけれども、今回の話は、この数学の話ではなくて、語源の話なんですね。
数を表す単語、数詞ですね。これは、さまざまに語源的にも面白い話題が詰まっているんですけれども、今回取り上げるこの10とその関連語も非常に面白い語源を持っています。
と言いますよりも、語源的広がりを持っていると言えばいいんですかね。
10を意味するtenの語源は、引用詞語まで遡るとですね、kmtで綴られるようなkmt、kmt、というようなが想定されています。
実際にはですね、いくつか複雑な事情がありまして、この頭にさらにですね、dがあったんではないかと、dのシーンですね。
つまり、dkmtというような、dkmt、dkmt、なんていう形が、大元にあっただろうというふうに再現されています。
ここからですね、例えば、ラテン語ではですね、10はdecemというですね、decem。
このdkmtの最初の3シーンですかね、dkmあたりがdecemとして取られているということでですね、ラテン語の形は説明つくと。
じゃあ、英語はどうなるのかと言いますと、このdecemのこのdの最初のdですね、これが無声化してtの音になったと。
で、kは消えてしまったと。そしてmはnに分けることで生き残った。
で、tもなくなっちゃいましたが、これで10ということなんですね。
非常に長い時間をかけての音の変化の結果ですね、dkmtに相当するものがですね、英語では10になったということです。
これはもちろんですね、13、14、15というときの、いくつというときの10のtとも全く同じ語源ですし、さらに言うと20、30、40という何十という表現でtが出ますよね。
あれはnが抜けてしまった形ですが、やはりこれもですね、10と関係するということです。
先ほどのラテン語のdecemに一旦話を戻しますが、これはですね、このdecemのこのdeceという部分がいろいろな形でラテン語、フランス語を経由して英語にも入っています。
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なので10に関係する単語で、このdecあたりで始まるものっていうのは結構いろいろありまして、まずはですね、デシリットルなんていうときのデシリットルのようなデシです。
これ10分の1ということですね。他に10分の1を表す小数点ですよね。これはデシマル、デシマルポイントなんていうわけで、これもデシっていうのが入っていますね。
それから十種競技、陸上の十種競技っていうのはデカフロンって言いますね。
それから、実は12月のディセンバー、あれもdecで始まりますよね。
12なのに何で10かと思うかもしれませんが、昔のローマの読みでは、今の3月にあたるところから1月っていう風に数えられた、つまり春ですね。
春の3月を1として数え始めたということなんで、今の読みとは2ヶ月分ずれることになって、ディセンバー、これ本来は語源的にはつまり10の月、第10の月っていうことなんですが、
今では2つ月後ろの12月に相当するっていうことです。これが単語としては残っているっていうことですね。
なので、このデケンというラテン語のデケとか、英語に入ってもデシという発音になりますが、これが10で、この本来の英語のテンと語源的に関連するっていうことなんですね。
これがまず10という元になる数字なわけですが、実は100、1000もですね、このテンとかデケムとか、引用速語で言えばデクムツっていう部分ですよね。
これを実は語源として含んでいるんですね。そうは見えないんですけど。
じゃあ100、いってみましょう。これ100ということですが、重要なのはですね、handの部分ですね、h-u-n-dで綴られる。
その後のredの部分は、数とか計算とかいうような意味で、英語ではこれなくても100と意味したので、あまり深く考えないで今回いいですね。
h-u-n-dの部分が実は10と関係するんだっていうことですが、見た感じあまり関係しなさそうなわけなんですが、このhですね。
これが実はですね、デクムツとかラテン語のデケムっていうところのkの音が弱まって摩擦音化したのがこのhなんです。
最初のdの部分とかtの部分は結局なくなってしまったので、対応するものがhandにはないんですが、このhandのhの部分っていうのはデケムのkという部分なんですね。
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mの部分が例によってnに分けてしまいます。そして、tの部分がdになったということで、k-m-tの部分とh-n-d-handの部分は一応対応するっていうことがわかると思うんですね。
ということで、これhandで10という5個音に相当して、そこに後ろに派生的な語尾がちょろっとついて、これが10のとか10に関するとか、いわゆるこの場合10の2乗というか大きい10ぐらいの意味になるんですが、10の関連語ですね。
おそらく10が10個あるというような意味展開になって、100を表す単語として確立したというふうに考えられます。
さて、最後にthousandなんですけれども、これはthousandと続きますよね。これはthousの部分とandに分かれます。そして考える人はわかると思いますが、この2つ目の要素、andっていうのが実は先ほどの100のhandの部分に相当するっていうことなんですね。
で、hがさらに弱まって結局消えてしまうっていう形で、andという形のみが100の部分として残っているわけなんですが。
じゃあ、第一要素のthousandのthousの部分は何なのかと言いますと、これは引用初期語のてうというような動詞の動きに遡ると考えられていまして、これは膨れ上がる、大きくなるというような意味ですね。
ここから、例えば主要tumorであるとかtomb、お墓、塚、塚っていうのも盛り上がったちょっとした丘ですよね。それからthigh、太ももであるとかthumb、親指なんていうのがありますね。
つまり、少し腫れぼったくて太いものという感じで確かに、あるいは盛り上がっているものということで共通項がありますね。
要するに、thousandは盛り上がった100、つまりさらに大きくなった100ということで、10の3乗、1000ということになったわけですね。
さあ、このように考えていきますと、大元は10という要素がすべてに入っている。つまり、10にも100にも1000にも入っているということです。
その大元の10の陰陽相互での形はドゥクムトゥというふうに、さまざまなシーンからなっていたんですが、このドゥクムトゥのdの部分がtに分けたのが10っていうことでしたね。
それからドゥクムトゥのkの場合、kで表されるものが弱まったのが100のhっていうことです。
さらにこのhが弱まって、さらに弱まってですね、なくなってしまったのがthousandの&の部分だということになります。
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結局、陰陽相互の段階からきちんとした形で3つに残っているのは、この鼻に抜くドゥクムトゥのmの音が化けたnの音ですね。
これだけは共通です。10のnですね。100のn、1000のnということで、言わば唯一形として残っているマーカーは本当にnだけ共通項ですね。
これだけになってしまったんですが、5弦を紐解くとですね、陰陽相互から遡ると、実は10、100、1000は繋がっている。
100っていうのは大きい10であり、1000というのは膨れ上がった100のことであるということになります。
それではまた。
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