今回はウェブアクセシビリティ対応の中でも重要な「閃光」について解説しています。
ウェブコンテンツにおいて、閃光は発作を誘発する危険があり、特に注意が必要です。
WCAGの達成基準「2.3.1 3回の閃光、又は閾値以下」では、閃光を避けるか、1秒間に3回を超えないようにすることを推奨しています。
閃光が引き起こす発作には、目の痛みや頭痛、痙攣などがあり、過去にはアニメの演出で問題が発生しました。
対策としては、閃光を使用しないか、一般閃光閾値や赤色閃光閾値を下回るようにすることが重要です。
WCAG 2.0 達成基準2.3.1
3回の閃光、又は閾値以下:達成基準 2.3.1 を理解する
相対輝度とは:
相対輝度とは、物の明るさを比べる時に使う値のことです。簡単に言えば、「どのくらい明るく見えるか」を数字で表したものです。
相対輝度は0から1の間の数字で表されることが多く、0は最も暗い状態(完全な黒)、1は最も明るい状態(完全な白)を表します。その間の数字で、様々な明るさを表現します。
相対輝度 - Wikipedia
一般閃光閾値とは:
一般閃光閾値とは、発作を引き起こす可能性がある光の強さや頻度の基準です。この基準を超えると、一部の人が光に反応して発作を起こす危険があります。具体的には、1秒間に3回以上の強い光の点滅が続くと危ないと言われています。
赤色閃光閾値とは:
赤色閃光閾値とは、特に赤色の光が強く点滅する場合の基準です。人間の目は赤色の光に対して敏感で、強い赤色の点滅が発作を引き起こす可能性が高いため、この基準が設けられています。
G15: コンテンツが一般閃光閾値及び赤色閃光閾値を越えていないことを確認するためにツールを使用する | WCAG 2.0 達成方法集
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サマリー
本日のテーマは、閃光の危険性とその対策です。閃光とは相対輝度の交互の変化で、一部の人の発作を引き起こす恐れがあります。対策としては、閃光を避けるか、1秒間に3回を超えないようにすることが重要です。