00:01
LISTEN to me! presented by Camp@Us!
LISTEN to me!の12回目のエピソードになります。
まぁ、ちょっと間が空いたんですけども、ちょっとキャンプ行ったりしてたんで。
文字を書く営み
LISTEN to me!の11回目でちょっと話したのは、文字を書くっていうね。
文字を書くっていうのはどういう意味があるんだろう?
そういうことにちょっとこだわってみたいというね、そんな話をしたんですけど。
このLISTEN to me!ではずっとね、ちょっと語るということ、あるいはオンデマンドとかライブとかね、
いろんなそういうポッドキャストとかラジオ周りの話もずっとしてきたんですが、
その上で今度は書く営みって一体何なんだろうっていうことをちょっと考えてみたいと思ってるんですよね。
で、これ私なりの整理なんですけども、文字は昔なかったんですよね。最初はもう語る文化しかなかったわけです。
それが文字が発明されたと。
で、なんで文字を人間は書き始めたんだろうっていうね、どうでもいいことを考え始めるんですが、
やっぱり言葉を喋るようになり、それを書いたんですね。
まあ、いろんな意味があったと思うんです。
頭の中に入ってきた音をそこに書き記す。
で、書くことで何が起きるかというと、見えるようになるっていうね。
これやっぱり一番大きいですよね。書くっていう作業は音声、声の情報、音の情報を見える化するという、
視覚化するということなんですよね。見える状態にする。
それまでは音でしかなかった。会話があったわけですよ。
文字が発明されたってことはそれが見えるようになるっていうね。
これすごいことだと思ってて。音が字に変換するわけですね。
で、それで書いてみたら何が起きたかっていうと、見えるだけじゃなくて、残る。残ることになったんですね。
まあ今のオンデマンド文化につながるんですけど、そこに書いたものが残ると。
例えば洞窟に絵を書いた、字を書いた、後からその洞窟に来た人が見て、何だろうこれと思うというね。
こうやって書くことができるんだと思ったのかね。
まあそんなことが積み重なって文字というのがね、できるようになったんですが、
つまり最初のステップは見える、音を視覚化すると。
で、視覚化した結果それが残ることになったと。
まあどこに書くかによって残ったり残らなかったりするんですけど、最初は壁画とかね、石に刻んだりとかして。
結局残るということ、これ大きな話なんですよね。
時間と空間の変換
で、もう一個このことはどういうことかというと、これも私なりの整理なんですが、
語る言葉って、喋る言葉って結局時間の中で消えてくわけですよね。
その瞬間その瞬間の音でしかないわけで、これが消えてってしまう。
ところが文字にした絵にしたことで、残るんだけども消えていかないわけです。
つまり時間を超えるようになる。時間を超える。
で、何で時間を超えるかというと、それは時間の音の情報が空間に表現されたからですね。空間化された。
だから時間を空間に変換するということが起きることで、時間を超えることができるということなんですね。
そうすると何が起きるかというと、自分が過去に書いた文字を後の将来の自分が見るという。
自分の時間も超えることになった。
これを超えることによって、自分が過去に書いた文字を後の将来の自分が見るという。
すごい大きなことなんですよね。人間の思考にとってね。
あ、昔こんなの書いてたぞと。振り返ることができる。
ここでいわゆるフィードバック、あるいはリフレクションという思考が始まるわけですよね。
だから文字が起きたことで、その瞬間その瞬間、現在だけを生きてきた人類が、
過去を記録として、そして記憶と結びつけることで振り返ることができるようになる。
これすごく大きいんですよね。そういう意味で自己の時間を超えるというループが起きる。
もう一個はさっきの話なんですが、他の人がそれを見る。
だから他者にとっても時間と空間を超えるという。
つまり他のところにいた人がそこに来ることで見る。
あるいは書いたものが移動することで、粘土板とかに書いたものが移動することで、
他者が空間を超えたところにいる他者が見るという。
で、ちょっとまとめると、書く、文字にする、絵でもいいんですけど、
これはやっぱり時間を空間に変換する。で、そのことで見える、そして残る。
で、自己の時間を超える。他者にとっては時間も空間も超えるという。
こういう作業が起きるようになったわけですよね。
だから文字化するっていうのはとても重要なことだったっていう。
で、今はこれをAIが文字起こししてくれるわけですけどね。
自分で書かなくても文字起こしてくれる。だからその作業をAIがやってくれる。
AIによる文字の読み書き
だからこうやってポッドキャストにしゃべれば、それが文字になるわけですね。なぜかね。
結構きれいな文字になる。多少修正必要ですけどね。
そんな話になる。だからやっぱり文字ができたことで、
人間の思考っていうのは相当進化したんですよね。これね。だから大きいこと。
だから文字にするっていうのはとても人間の脳の進化にとってもすごく重要なことだった。
で、これがAIが代替するようになると一体何が起きるのかなんてね
こともまたいろいろ考えちゃうんですけども。
で、その前にもう一個。結局は我々の脳みその中では何が起きてるのかっていうことなんですよね。
例えば文字書くじゃないですか。今AIが書いちゃうけど。
自分で例えばあいうえおって字を書くときに、あるいは山って書くときに、やっぱり音。脳の中には音があると思うんですね。音なり声が。
音や声、あるいはそのイメージが手で字を書くというね。そういう作業になっている。
だから脳の中でやっぱり声が響いているわけですよね。
で、結局耳から何も入ってきていないのに音は。でも脳はそれを覚えていて、その音の情報を視覚化する。目で見れる情報に転換するということを脳の中でやっているわけですよね。
これはすごいことだなと。
で、もう一個、今度逆。例えば文字がそこに書いてありました。それをある人が見ました。読むわけです。
みなさん最近書いてますか?これAIが起こしてくれた前回のエピソードなんですけど。みなさん最近書いてますか?これみんな読めるわけです。
読んだときにその音もわかるわけです。もちろん言語の壁はあるんですけど、その話はまた後でするとして。
読むと、つまり目で入ってきた情報ですね。みなさん最近書いてますか?ってパソコンの画面上に書いてある。これは目で入ってきた。だけどそれが音に変換される。脳の中でね。
だから視覚情報が聴覚の情報に転換する、変換するというのはこれは読むという作業なんですよね。
この時間と空間の変換。時間から空間への変換。そして脳の中では視覚情報を音声情報に変換する。あるいは音声情報を文字という視覚情報に変換する。
こういう作業が起きるようになるということなんですよね。だから何が言いたいかというと、一つは読む。読むことができる。文字を読む。本を読む。これはやっぱり脳にとってはすごく重要だということ。
問題は読むの反対側で、書く。ところが最近はAIが書いてくれちゃうから書くことをサボるようになるわけですよね。ある意味で。
そうすると脳に入ってきた声の情報を文字にするというところをこれまでは自分で字起こししたり紙に書いたりして、あるいはメモをとってた。昔はね。会議とか講演とか聞いたときにはメモを取るわけですよ。手書きのメモをね。速記者なんてのもいたわけで。
これが今AIがやってくれる。そうすると人間は声を文字に変換するということをこれから永遠にサボり続けるわけですよね。そうするとどうなっていくんだろうと。
声を文字、つまり時間情報を空間の情報に変換することをサボっていくわけです。そうすると私が思うのは空間の情報、つまり目で読むという情報を逆に変換する、声にするという能力もやっぱりどんどんどんどん衰えていくんじゃないかっていうね。
今はだからそうするとAIが読み上げてくれるようになるわけですねこれ。読み上げてくれる。逆の作業ですね。AIが記事を読み上げてくれる。文字を読み上げてくれる。そうするともう人間は本当に書く作業から解放される。
しゃべって聞いていればいいという時代にやっぱり入ってくるとこれはどうなるんだろうっていうね。もう余計な妄想してるんですが、LISTEN to me! 12回目のエピソードでした。この妄想話はどうしようかな。次どうなるかわかりません。ではまた。