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2022-02-13 21:53

如月の回「朔人一首2」2

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ガチャを回して出てきたお題について語る「文ガチャ」 
今月のお題は「朔人一首」です。
今回は人物に注目してお話を進めていきます。
今回は六歌仙から大友黒主と僧正遍照です。
00:13
では、次は六カセンについてお話をしていきたいと思います。
六カセン。
六カセン、はい。言葉としては効きますよね。
すごく効きますよね。
はい。
僕、こういう言葉好きで、数字で表したりするじゃないですか、よく言う四天王とか、五三家とか、
ちょっと特殊な例になりますけど、八犬師とか獣医師とか、
いろんな数字にある中で、六でなるのは多分六カセンしかないと思うんですよ。
ああ。
六人をまとめて一つのグループとして見ている言い方。
日本語の感覚、東アジア文化圏、中国とか日本とかっていう意味で言うと他にないんじゃないかな。
三だったら、さっき言った五三家もそうだけど三馬ガラスみたいな言い方もあるとか、
そういうのがあると思うんですけど、
六は六カセンだけって気がするのと、
あと焼肉屋さんの名前で聞いたことがありますっていう。
そうですね、そういうのありますよ、確か。
行ったことはないんでわかんないですけど。
焼肉屋さんに六カセンっていうところがあるんですか?
はい、確か。字がどうだったかなと今思ってますけど。
でもあると思う。
六カセンって六の歌の千人の千ってあってますよね。
そうです。
私が住んでいるところの近くの新宿に、
二軒とも新宿にしかないのかな。
たまたま僕が知ってるだけなんですけど。
焼肉店六カセンっていうのが新宿にございます。
そうなんですね。
ではその六カセンなんですけれども、
古今和歌集の序文に記された六人の代表的な歌人のことです。
書いたのは木野貫之です。
木野貫之がひらがなで序文を書き、
木野義持という人がマナジョという漢文で序文を書いていますが、
どちらもこの六カセンのことが同じように取り上げられています。
なるほど。
内容としては、
柿の元の人丸と山辺の赤人という奈良時代の歌人が
カセン、歌の千人と褒められていて、
ただその後の時代にはもう六つっぽい人はいないんだけど、
取り上げるとしたらこの六人かなぐらいの感じで言われています。
なるほど。
03:01
ツートップなんだ。
そうですね。
名前は知ってますよ、二人とも。
聞いたことはありますよ。
全然わかんないですけど、そのぐらいまでですよ。
歌を知ってるとか、こういうエピソードがあるとかは全然知らない。
名前知ってるでいっぱいいっぱいなぐらいの。
一般から見て多分そんな知名度なんじゃないかな。
僕だけに限らずじゃないかなと思う。
そうですね。
百人一首の3番と4番の人です。
なるほど、クリーナートですね。
はい、そうなんです。
その二人が一番いいんだけれど、
他に名前を挙げるとしたらこの六人かなぐらいの軽い感じで、
しかも結構こき下ろしてるんですよね、木のつらやきも。
どんな評価だったかっていうのは後で、
その人を紹介するときに紹介させてもらおうと思います。
この二人、六カセンっていうのはこの二人を含むっていうこと?
いえ、含まないです。
この二人は含まないんだ。
この別格の二人がいて、その下にいる六人として言うならこの六カセンっていうことなんですね。
そうですね。
なるほど。
後の人はトロに足らないぐらいの感じで言っているので。
強気が過ぎるな。
そうなんですよ。
六人のお名前がソウジョウ・ヘンジョウ。
ヘンジョウさんというお坊さんですね。
どういう漢字ですか?
ソウジョウはソウに正しいって書くんですけど。
大ソウジョウとかのソウジョウ?
そうですね。
ヘンは扉の戸に柵みたいなのがついて神様です。
昭和の昭だったりその下に烈火がついたりします。
これってヘンジョウって読むんだ。
はい。
それから有原の成平。これは有名ですね。
そうですね。
有原の有が財なんですよね。
はい、財ですね。
成平は行に平。
はい、平です。
文野の康秀。不眠や家屋の奥ですね。
の康秀。
寄仙奉仕。
寄仙奉仕。
喜ぶにてへんに選ぶの作りのところですね。
てへんの選ぶですね。寄仙奉仕。
こちらもお坊さんです。
そうですね。
おののこ町と大友の黒主です。
大友のやかもちの大友でいいんですかね。
大きい友で友達の方です。
大友総理の方ですね。
はい、そうです。そっちが出てくるんですね。
大友何さんですか。
黒主。黒い主です。
普通の漢字の黒でいいんですか。
06:00
はい、そうです。
主も普通の主ですか。
はい。
ちなみにふんやのやすひでのやすひではどういう漢字ですか。
家康のやすに秀吉の秀です。
すごいですね。
なるほど。でもね、へんじょうは名前見たことありますね。
本当ですか。
ありわらのやすひではもちろん名前聞いたことあるし、
もちろんおののこ町も知ってるし、
ふんやのやすひでは、ふんやっていう苗字が珍しいのって読み方も特殊なので、
見たことある気はしますね。
キセン法師のキセンも地面は見たことある気はするけど、
大友の黒主が一番ピンとこなかったかな。
素晴らしい。
実は大友の黒主だけ、百人一首に選ばれてないんです。
すごいな。
そうなんだ。
百人一首を選んだのは
木野貫之じゃないですかね。木野なんとかさんでしたね。
藤原の帝家ですね。
じゃあ、なるほど。
いずれにせよちょっと、そうか。
でもそれでも木野貫之には選ばれた6人であるにもかかわらず、
藤原の帝家には選ばれなかったんだ。
そうなんです。
2人ずつご紹介して3週間いこうかなと思っているので、
今週は選ばれていない大友の黒主と、
辺城さんについてお話をしていきたいと思います。
大友の黒主さん、ちょっとかわいそうな感じなんですけれども、
青年不明の平安時代の方です。
大友さんということでどうも寅人の家系ではないかなと言われています。
官位もとても低くて一番下の18位と言われています。
今でいう滋賀県の滋賀の市長さんぐらいですかね。
黒主とかじゃなくてもう一個下の官人ですね。
8位っていうのは一番下のくらいなので、
10、従う、だから8位でも下のほう。
本当に一番下、末席にいた。
官位はギリギリもらえたっていうぐらいの感じなんですね。
だけど太田は上手で、
五線和歌集とか周位和歌集などに11種が載っています。
すごい微妙な線の人ですね。
そうなんですよ。
評価高いようにも見えるし、そうでもないようにも見えるしみたいな。
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木の面行きの評価としてかなりひどいなと思うんですけど、
いわば滝木を追える山人の花の陰に休めるが如しと書かれています。
見た目が悪いんだと。
滝木を追っている柴刈りに行った人が花の陰で休んでいるぐらいのもんだと。
そういうことですよね。桃太郎のおじいさんみたいな感じですよね。
そうですね。そんなこと書かなくていいじゃないかと思うんですけど。
なんですかね。相当不遇だったのかな。
こういう人だからそんなに情報が多くないのかもしれないけど、
ある意味興味深い人ですね。
そうですね。
歌はとても綺麗で、天皇に歌を献上して評価されたりもしてるんですね。
一番有名な歌だけ一つご紹介したいと思うんですけど、
春雨の、降るは涙か桜花、散るを惜しまぬ人しなければ。
春雨が降るのは涙なのか桜の花びらなのかが散るのか?
違うな。散るを惜しまぬに繋がっていくのか。
春の雨が降るのは涙なのでしょうか。桜の花が散るのを惜しまない人などいないのですから。
そこでピン区切れるのか。
なれしもみんな桜の花が散るのを惜しんで涙を流しています。
人と同じように春もまた涙を流しているのです。春雨という形で。
春を擬人化してその雨が涙という風に比喩されていると。
前に作人秀をやったときにちょっと出てきましたけど、この人の時代は花といえば桜という時代になっているってことなんですかね。
そうですね。平安時代に入っていますので、花は桜です。
長いですね。桜の時代がね。梅の時代はそう思うと今から思うと短い。
確かに。
都が奈良だった時と京都だった時が長さが意外と違うのと同じような感じの関係性にちょうどなるわけですね。
歌そのものは良いですよね。
綺麗ですよね。
ストレートだし、ダイレクトに言っちゃってるからそれはそうなんだろうけど、結構みんな共感しやすい?
ような歌なんだろうなっていう気はするけど、それをそのまま言っちゃってるからね。おしまいな人はいないんだからって言っちゃってるから、共感せざるを得ないみたいな感じになってる気もするけど。
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今の人が読んでも分かりやすいですよね。
そうですね。字数合わせて現代語にしてもみんなああそうねってなりそうな歌詞と歌の内容ですね。
最後の人しなければだけが意味が取りづらいかなとは思うんですけど、今で言う必ずしもとか誰しものしですね。
強調を表す副助詞です。それだけがちょっと分かりづらいかなとは思いますけど。
そうですね。字数合わせるのは難しそうですね。現代語にするのは難しいですけど。
そうですね。
はい。という美しい歌を書いています。
存在が面白いです。
人の風邸などを評価しなければいいのにとちょっと思ってしまいますが、気のつらいくつも。
なるほど。
では次ですね。辺城さんに行きます。
こちらは結構知られた方で、816年から890年に生きていらっしゃった平安時代前期のお坊さんで、家人です。
こちらはですね、出家する前は15位ということで結構上の方ですね。
宮中に入ることを許されるぐらいのところまで行った方です。
はい。6位までが宮中に入っていいんですよ。
ああ、そうなんだ。逆に7、8位って本当に少ないんだね。
そうなんです。末席ですね。
買い物持ってるのに入れないって人は珍しいぐらいなんだ。
そうですね。
クロード頭という、クロードの頭とも言うんですけど、天皇の書籍とか書類の管理をするお仕事をされていた方です。
うーん、なるほど。やっぱり文化人というか文化系の人なんですね。
そうですね。すごく長愛を受けた天皇がいたんで、その方に従っていたのですが、その天皇、任命天皇が亡くなったことによって出家をしてしまいました。
ああ、なるほど。はいはいはい。
歌もとてもお上手で、いくつか、古今和歌集などに全部で35首入っています。
ああ、すごい多い。
大友の黒主さんも頑張ってたけど、3倍ぐらいあるかな。
そうですね。たくさん載っています。
ただ、これもかなり気のつらゆきには漕ぎ下ろされていて、
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歌の様は得たれども、誠すくなしと言われていますね。
歌の風景とか趣向はいいんだけど、心情に乏しいと。
心情に乏しいか。
ああ、そういう意味か。
はい。
綺麗にできすぎててリアリティに欠けるっていうイメージなのかな。
そうですね。
100人種に選ばれた歌が聴いたら、ああ、そうかもねっていう思いはちょっとしてしまいます。
ああ、なるほど。
じゃあ歌のご紹介に行きますね。
はい。
天津風 雲の通い路 吹き閉じよ 乙女の姿 しばし とどめん
天津風っていうのは、天を吹く風のことなんですけど、
それを吹いて、雲の通い路、雲の中にある地上と天井を結んでいる通路を閉じてしまってくれと呼びかけています。
通い路、吹き閉じよ。
閉じよっていうのは、まさに閉鎖するっていう意味の閉じよ。
そうです。
その閉ざして何がしたかったかっていうと、
今目の前で踊っている可愛い乙女たちが舞っている姿をもう少し地上に留めておきたいのだ。
天井を返さないでくれと。
ほう。
はい。
ファンタジーですね。
そうですね。
あとちょっとここ気になったんで、わかる範囲で教えてほしいんですけど、
この時代のこの表現でいう乙女というのは、いわゆる若い女性ぐらいの意味で考えればいいですかね。
いい突っ込みでございます。
そうですか。
11月の新居奈美祭であるんですけどね、今でも11月の23日にやるんですが、
その翌日に宮中で披露されている五節の舞というものがありまして、
可愛い女の子たちが5人踊るんです。
この子たちを天女に見立てて、もっと見たいんだけどって言ってます。
ということは、僕が今最初に言ったイメージよりもっと子供なのか。
そうですね。
今でいうと小学生みたいなイメージ?
小学生から中学生ぐらいですかね。
それぐらい。
西洋で言うと、エンジェルたちが降りてきてという感じでしょうかね。
そういうことか。
面白いですね。
天女という言葉が持つイメージとかも、もうちょっと時代とかいろんな状況によってはもう少し妖艶さを含んでたりとか、
天女という言葉自体の示すイメージがもう少し大人の女性みたいなイメージを持つ場合もあると思うので、ケースによって。
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そういう意味で言うと、この場合で言うのはまさに天使のような、天女というよりも西洋で言う天使に近いような存在感なんですね。
なるほど。
お坊さんが読むには色濃いかなっていう。
それは確かにそうですね。
子供とはいえ、可愛らしい子供たちはもうちょっと見てたいからっていうことですもんね。
要するにその可愛らしさに対する就職をみたいなもんでしょうね。
そうですね。
言ってることはわからんでもないけど。
まあそうですね。木野貫之さんの言うことも最もだとは確かに思いますね。
そうなんですよね。
綺麗といえば綺麗。
とても恋大きい人というイメージがついているエピソードがありまして、深草の少々のモデルではないかと言われています。
深草の少々ってご存知ですか?
いや、わかんないです。
小野の子町に恋をして、私と結婚してくださいって申し込んだらですね。
1日1本私の庭に灼薬の花を植えてください。100本になったらあったげますって言われたんです。
結構無理難題は無理難題なんですけど、毎日頑張って通ったんです。
ただ、ちょうど今日で100本だという日に嵐にあってしまって、川にかけた橋が崩れ、濁流に飲まれて亡くなったというエピソードが、深草の少々っていうエピソードがあるんですけど。
そのモデルではないかと言われています。
なるほどね。
でも、本当ではないんですよね。
そのエピソード自体はフィクション?
そうなんですよ。だって出家してますから。
ただ、そんな伝説ができてしまったり、恋愛関係でちょっと騒がれたりするぐらいの方だと。
その小野の小町が同じ六華舎に入っているというのも、曰くありげといえば曰くありげといえば。
そういう返上さん、お坊さんです。
結構偉いお坊さんですね。
そうですね、僧帳ですからね。というのが今週のお話でした。
では、次に行きます。
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