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文ガチャは、ガチャを回して出てきた番組について、のんびりおしゃべりする、ポッドキャストです。
文ガチャ、渦月の回、椿ライドです。
咲夜です。
よろしくお願いします。
文ガチャは、今ね、咲夜さんが説明してくれた通りなんですけど、ガチャの出目でやってるじゃないですか。
で、僕もね、去年の夏から秋にかけてぐらいの時期に、いっぱい読んで、いっぱい読書感想本を書かないといけないみたいなのもあったんですけれども、
今回は咲夜さんが、そんな似たような感じの大変な目にあっているかなーなんて思ってるんですが、
先月に引き続き、今月も朔人一首と、
いうことになりましたので、咲夜先生の100人一首についてのお話を聞いていこうかなと思います。
よろしくお願いします。
2ヶ月連続でお題をどうしようかなと、本当に悩んだんですけど、
この間、お坊さんの歌とかお姫様の歌とかって考えてますって言った後で調べてみたらですね、坊主の歌が全部で13首しかないんですね。
そんな少ないんだ。
そうなんですよ。
これまでにもう2首紹介してきていますので、残り3首紹介していて、残りが10首です。
そのうちの8首を今回ご紹介していこうかなと思います。
残りの2人も気になりますね。
そうですね。残り、私が好きな歌が残っているので。
なるほど。なんか違うカテゴリーにできる感じの2人が残っている。
そうですね。何かできればいいなと思って残してあります。
じゃあ明るい人はあれですね。残り2人この2人のこの歌だからとかって予想もできる。
できたらいいんですけど。
では早速伺っていきましょうか。
今回は坊主たちの歌というサブタイトルでいこうかなと思っています。
ただしあの前回もちょっとねチラッと言ったんですけど、お坊さんにしては歌が結構艶やかなものが多くて、季節のものを読むだけではなく恋の歌にもたくさんチャレンジしていらっしゃるんですね。
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今回は分け方で言うと雑といろんなものって分類できないものっていうのが2種。
それから秋の歌と呼ばれるものが2種。
そして恋の歌を4種ご紹介していこうと思います。
なるほど。
ということで第1週目にかかる前に先に性格上ね宿題を先に済ませないと。
なるほど。
モヤっとしてしまうタイプなので先にやらせてもらいたいと思います。
前回貴族の位のお話をしたときに雷道さんが小1位っていうのはあるのかなとおっしゃっておられましたが。
そうですね。11位が2人ぐらい出てきたんですよね。
そうなんですよ。
その方々は感覚とか摂取をやっていらっしゃった方なんですが、小1位があるのかなって調べてみるとあります。
ちょっと待ってくださいね。この簡易の話をちょっと軽く言っておいた方がいいかもしれないですね。
なるほど。
小と10と1位とかっていうのは。
はい、分かりました。
簡易というか異解と言います。
国の制度に基づく個人の序列の指標です。
もしくは神社の位にも応用されています。
1位から6位までを基本的には天皇陛下の務めている代理に入れる人という感じで思っていただけるとちょっとわかりやすいかなと思います。
ただし、下の5位とか6位とかは本当に下級役人だから、今で言う市長さんとか区長さんとか、一番下に行くとそんな感じのイメージになっていきます。
正しいと言って小1位とか小2位という言い方と、
従うと書いて、11位、12位という言い方をします。
上から行くと小1位、11位、小2位、12位、3位だけがちょっと変わった言い方で小3位、13位と言います。
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また数え方の言葉のことでもやりましたが。
そうですね。その次も気になりますね。次は4位ですか?
ちょっと待ってください。そこを調べてなかったので。
小3位までしかあれだったんですが。
4位。今の通常のベタな日本語を例えば子どもが結構やって4位は4位っていう発音をすると思うんですけど。
そうですね。何でしょう。
あと、良いっていう言い方もし得るのかな?
それはしないかもしれませんね。
なるほど。
はい。小4位ですね。
あ、4位なんですね。
4位です。
日本語の古いものはだいたい死って読ませてますよね。死とか読ませることが多いような。
そうですね。
あ、でも毎日…これすごい話脱線してきますけど。毎日数の話したときに多分話したと思うんですけど。
例えば囲碁将棋の段位とか、落語家さんとか歌舞伎役者さんの何代目っていうやつって、
4は4なんですよね。4代目、4段なんですよ。
ちなみに9は9代目、9段なんですよ。
よくあると自然に感じるかもしれませんが、7は7ですね。7段、7代目。
7代目じゃなくて7代目ですね。
そうそう、だからそう。
Cなんだ。それがあったから多分僕4位って思えるのかなっていうのは多分それがあったからかもしれないですね。
で、Cからは小C、上、小C、下とそこも2つに分かれていくようです。
へー。
ちょっと何故かまではパッと見ているのでよくわかってませんけど。
はい。
といった感じです。
で、小1位とは?
小1位とはですね。小1位というのがありまして、最高位に位します。
官博や打錠大臣、あるいは正位大将軍として功労を成した者、国に対する功労がとても著しい者という人がそこに除されていますけれども、
死後に除されることが多いらしく、生前生きているうちに除された人は7人のみだそうです。
少ないですよね。だって相当な、今から見ると1000年以上ある歴史の中で他はいっぱいいるわけですもんね。
そうですね。
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で、小1位はその千何百年の間で7人だけと。
はい、7人だけ。
はい。
日本史に明るい方だったら聞き覚えがあるかなと思いますが、藤原の鞭とか、橘のもろえというのが。
昔の方ですね。
そうですね、あの辺りが生前にもらっている人というのが出てきます。
明治になって三条真似美さんという方が最後にもらっているようですね。
三条真似美って三条…
真似富さん、ごめんなさい。三条真似富さんがもらっているようです。
はい。
はい、じゃあいよいよですから。
はい。
本題ですか。
では本編の方に行きます。
はい。
ではお坊さんの歌ですが、一番百人一首で有名なお坊さん。
はい。
はい。坊主めくりでは扱いに困る有名人です。
はい。
セミマルですね。
はい。もうお坊さんで取り上げるって言われて思いつくのはまずこの人ですよ。
そうですよね。
何と言っても絵柄、百人一首ね、札の絵柄的にお坊さんらしくないんですよね。他のお坊さんに比べると。
そうなんです。一人だけ何かかぶって、布をかぶっているんですね。
名前も名前だしね。
そうですね。なんとかの坊主ではありませんので、セミマルさん。でも実は割と有名人の家系です。
うーん。
宇田天皇、867年ぐらいの天皇なんですが、宇田天皇の王子に仕えていた人ではないか。
ほう。
とか、皇后天皇の王子なのではないか。とか。
おーすごいな。
はい。
なんか、王子なのか王子、別の王子ですけど、王子なのか王子に仕えた人なのかっていうとだいぶ違いますけど。
そうですね。
すごい、逆に言うとすごい古い。そのぐらいずれててもおかしくないぐらい揺れがあるというかね。
そうなんです。
揺らぎがあるというか。
うーん。
はい。
まあ、でも諸説あって全然これっていう確定要素はないんですね。
あーそうなんですね。
で、目が見えなかったことと、美話の達人であることから、任命天皇の第四王子、人康親王ではないのかという説まであるそうです。
へー。その共通点があるということですね。
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そうですね。
確実なのは、盲目で美話の達人ということで、美話奉仕の祖ではないかと言われています。
この方、今昔物語にお話が一つあります。
おー。
ゆめまくらばくさんの御苗字のお話の中に、源の広正という助手のような、阿部の生命の助手のような形で出てくるお貴族さんがいるんですが、
その人が楽器が大好きで、セミマルの住む大阪の関のあたりまで3年間通い続けて、やっと弟子は取らないみたいな感じだったんですけど、
曲をとにかくずっと通い続けて、聴き続けて、2つの曲を伝授してもらえたというお話があります。
おー。それが根着物語に入ってるってこと?
そうなんです。
へー。
それぐらい当時でも有名人だったんですね。
そうですね。たぶん特に美話の名手という点では、たぶんその同時代にはまずいないぐらい抜きに出てたんでしょうね。きっとね。
はい。そうだと思います。
よくわかんない人だなぁ。
そうですよね。
お坊さんとしての実績とかって話は全然見えてこないから、本当にその様子がわからないですね。
はい。ではそんな方が読んだ歌です。きっと聞き覚えがあるのではないかと思います。
これやこの、行くも帰るも分かれては、知るも知らぬも大阪の席。
はいはいはい。なんか最初の5文字と最後の5文字が特別有名ですね。
あーそうですね。
なんか、あの、知ってるなーって思って、真ん中ごちょごちょっとするけど、あーやっぱり知ってるやつだみたいな感じ。
なるほど。これやこのっていうのは、これがあの噂に聞くあのという感じの意味ですね。
はいはいはい。なんか、あの、すげーぞっていう雰囲気だけ出してる言葉ってことですね。
そうですね。で、大阪の席に最後かかるので、あーこれがあの噂の大阪の席かーという感じです。
はいはいはい。
で、行くも帰るもというのは、行く人と帰る人という意味です。
席を通って京都から出て行く人と帰ってくる人を意味しています。
で、別れてはのてはは動作などの繰り返しを意味する言葉ですので、
はい。
別れてはまた会うを繰り返すという意味になります。
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うーん。
で、知るも知らぬも知っている人も知らぬ人もという感じなので、
和訳すると、これが京から出て行く人も帰る人も知り合いも知らない他人も、
みんなここで別れ、そしてここで出会うという有名な大阪の席なのだなーというところでしょうか。
なるほどね。
はい。
なんかちょっと、全ての道はローマに通ずみたいな感じがしますね。
そうですね。
で、それが現象というよりもその起点となる席ですからね、席床ですから。
はい。
ここがその起点ですよねっていう。
江戸時代になると日本橋がそれにあたるのかなーなんて感じもしますしね。
はい。
はい。あと、あれですね。
これやこのを僕がすごいピンとくる理由は、
はい。
サンキュー達夫さんの書籍のタイトルなんですね。
へー。
読んだことはないんですけれども。
はい。
まんまこれやこのっていう、随筆集これやこのなんですけど。
へー。
国語学の人ですから、この人。
芸人さんでもあると同時に。
絶妙なタイトルをつけますよね、やっぱり。
そうですね。
だってその、これやこのっていう言葉の、
百人一緒とまでわかんなくてもちょっと和歌とかなんだろうなって雰囲気ぐらいはたぶん誰でも思いつくのかなって思うし。
そうですね。はい。
ちょっと古い、要するに古典っぽいなっていう感じはすると思うし、
はい。
国語っていうジャンルの感じもするし、
はい。
その言葉の意味も、これがまさにこのみたいなことを言ってるわけじゃないですか。
それがタイトルになってるっていうのも、ちょっとその中身が読みたくなるようなタイトル。
あー、なるほど。
っていう気もするので、
はい。
さすがだなと。辞書の編参までやってる方なんで。
ほんとですね。
大阪の関はね、よく漢字の表記のこととかで、
あうさかって、神廟の方のあうっていう字。
はい、そうですね。
神廟のあうさかと書いて大阪って読むよねっていう話は、
具体的なところまでは知らないですけど、よくそういう話題にはなるなっていう印象があるので、
たぶんその一番最初の5文字と最後の5文字っていうのが印象に残ってるのかなって思ったんですけど。
そうですね。あう方の大阪を使うので、
うん。
分かれてっていう言葉と、あうという言葉が対になっています。
はいはいはい。
また、行くも帰るもとか、知るも知らぬもっていう対がたくさんある。
たくさん入れてるんだ。確かにすごいですよね、そう思うと。
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はい。
何文字っすっけ?31文字?
はい。
31文字の中で3つ対を作ってるってことですもんね。
そうなんです。
そう思うとそれはすごいな。
そうですね。
そしてですね、100人一種の100種の中で唯一、濁音がないんです。
へー、それも面白いな。
はい。
古い日本語なので、もともと濁点はないんですよね。
そうです。
だからそれどこに濁点がつくのかで意味が変わるよなっていうエピソードもね、前にもお話しいただいたように思いますけど、
はいはい。
とはいえ実際には発音上は濁る音というのはあるんだけれども、その上でこの歌には濁る濁音がないんだ。
そうです。
へー。だからあれですね、何にもないところからこの歌には濁音がないんですって言われてもすごい感じはしないけど、
100種の中で唯一って言われると、そんな難しいことなんだって思いますね。
そうですね。たった31文字できそうなものなんですけど、ないんですね。
まあそれがまた歌としていいように作るっていうのが前提だからね。
ただに濁らなきゃいいんだったら何度でもなるんだろうけど、こんなにその対になる言葉も3組も入れて、歌もね情景を表した、壮大といえば壮大な、みたいな。
で、ちょっと今日が乗って褒めすぎっていうか、なんか褒めるような言葉ばっかり続きますけど、
この場所がっていうところもあるんだけど、人って出会って別れるものだよねみたいな、今でもいろんな歌の歌手とかにもなるような、人を読んでるとも言えるじゃないですか。
はいはい。
そういうふうに考えるとね、そんだけいろんな要素が入った上に濁音がないっていうのはすごいなっていう感じになりますね。
そうです。
はい、面白いですね。
はい。では2集目いきます。
お名前としては、佐紀の大僧女、行孫という方です。
行孫?どういう字ですか?
行孫。行くに尊いと書いて行孫です。
はい。
後期の、後期ですね。結構後の方の僧侶であり家人です。
お父さんは参儀って結構貴族の方だったんですけども、出家されて密教を学んだ方です。
神言宗ということではないのか?
天台宗ですね。
天台宗ね。
天台宗の僧侶です。
はい。
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この方は、大峰山とか熊野などで修行した主源者としても知られた方ですね。
なるほどね。
鳥羽天皇に結構長愛されていたようで、
これなんでかなと思って見てみるとですね、
鳥羽天皇のお妃が受代した時に取り付いたもののけを重築した。
おー。
とか、鳥羽天皇の王子が生後間もなく呼吸停止したところを蘇生した。
ほー。
という話が今度はこれは今鏡に載っています。
おー。懐かしいですね。
そうですね。
大鏡とかね、真鏡とかね。
そうですね。
覚えましたよ。
ありましたね。
大根水増しって覚えましたよ。
同じでした。
なるほど。
そんな方が読んだ歌なんですが、
歌人としても書家としてもかなり有名な方で、
色んな直線和歌集に48首も載っています。
100人一首には桜の歌が載っています。
はい。
諸共に哀れと思え山桜 花より他に知る人もなし
あー。
これは下の句が印象深いっていうか、
なんか聞いたことあるなってなります。
あー、そうですか。
なんか分かんないけど髪の句より下の句の方が印象にある気がしました。
そうですね。
諸共に一緒にっていう意味ですね。
哀れ、この時は今のような哀れ、かわいそうという意味ではなく、
愛おしいとか、美しいとかという意味の感動を表しています。
なので山桜を人のように擬人化して、
一緒に愛おしいと思っておくれと呼びかけているんですね。
山桜に呼びかけている。
はい。哀れと思え山桜。
あー、そっかそっか。
一緒に哀れと愛おしいと思え。
愛おしい対象は何ですかね。
えー、そうですね。
現代語訳してしまうと、
私がお前を愛おしく思うように一緒に愛おしいと思っておくれ山桜よ。
この山奥では桜の花の他に知り合いもいなくて、私はただ一人なのだから。
うーん。
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えーと、今の聞いた漢字を僕が受けたそのまんまの漢字で言うと、
ぎょうそんさんは山桜を愛おしいと思っており、
山桜自身にもお前を愛おしいと一緒に思ってくれって言ってるように聞こえたんですが。
多分自分を愛おしいと思っておくれなのかなという感じがしますね。
こっちもそっちを愛してるんだからそっちもこっちを愛してくれって話ですよね。
はい。
すごいこういう言い方しちゃうと何なんですけど。
えー。
なんか修行中に、今の奈良県の大峰山、主源道の有名なところなんですけど、
そこで偶然山桜を見かけて読んだ歌というお話が載っています。
へー。
だからそのつらい中で山桜がどれだけ自分を慰めてくれただろうかという感じですかね。
なるほど。
時代が平安後期ですから、ここは桜山桜って明記してるけれども、
いわゆる花といえば桜になった。
梅で変わる桜に変わってる。
そうですね。
時代的にはね。
で、あとこの山桜っていうところなんですけど、
その時代の植物のことまではわかんないと思うんであれですけど、
よく言う話で我々どうしても桜って言うとパッと思いつくのはソメイヨシノで、
それは割と近代以降ぐらいですよね確かね。
そうですね。江戸時代ぐらいだったと記憶は。
近世以降か、そっかそっか。
なのでこの時代はそういういわゆるソメイヨシノみたいな桜ではなくて、
まあ他に桜っていろんな桜の種類あるから、
どれが主流ってまではわかんないけどその中に山桜もあるのかななんていう色。
そうですね。
でその山奥みたいなところでは知り合いがいないってことなんですね。
そうです。
でもうだから、そうですね。
花を擬人化して、お前しかいないからお前を愛おしく思ってるよっていう話ですね。
そうですね。
なるほどね。
強烈な恐怖症というか孤独感とも言えなくはないですよね。
はい、そうですね。
修行の辛さとなんかちょっと一粒の清涼剤のような感じでしょうかね。
桜に話しかけちゃうくらい誰とも喋ってないわみたいなことですね。
そうですね、はい。
へえ。
なんかセミマルさんのと比べるとやっぱり、セミマルさんのはセミマルさんの方が良さはもちろんあるんですけど、
はい。
まさに修行者っていう感じがする歌ですね。
そういう意味で同じ坊さんでもね。
そうですね。
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はい。
という今週の日誌でした。
はい。
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