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2024-07-20 06:56

#7 ダウントン・アビーも魅力2 時代設定のうまさ

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『英国ドラマタイム』は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、その魅力を語る番組です。

おすすめのドラマや映画の紹介や見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。

 

7月は「ダウントン・アビー」の世界を深堀りします。

今回のテーマは、ダウントンアビーの魅力2 時代設定 のうまさです。

 

ドラマでは世の中の大きな変化を見ることができる時代を選んでいて、私たちは伯爵家や使用人の人々の生活や考え方が変化していくのを見ています。

 

変化を受け入れることは本当に大変です。良いこともあるけれど、これまで信じてきたことが崩れていくような辛さもありますよね。

 

ドラマの中でもそういったエピソードがたくさん登場してました。

その変化はどのように起こっていったのか話しています。

 

ダウントンアビーの魅力は、変化を描きつつ、普遍的なメッセージを伝えてくれること。

 

あなたはどのように見ていますか?

 

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こんにちは、英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、その魅力を語る番組です。
おすすめのドラマや映画の紹介、見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。
7月は、ダウントン・アビーの世界を深掘りしています。今日は、ダウントン・アビーの魅力に、時代設定のうまさです。
世の中が大きく変わっていく時期を選んでいて、その大きな影響が出た一つが、カントリーハウスの生活だったんです。
どんな影響があったのか、荒れていくとたくさんありますが、やっぱり私はシーズン6の第6話がすぐ頭に浮かびます。
ダウントン・アビーの見学会です。覚えてますか?1925年6月6日土曜日のことです。
病院の資金集めの名目で、入場料を取って、屋敷の一部、一階だけだったんですけど、公開することになったんです。
当時はまだイーディスの婚約者だったバーティーが、公開するにあたって、監視役を置いたり、規制ロープを張ることとか、案内役が解説を行ったらいいということを提案していました。
見学会が終わって、食後のお茶を飲みながら、1日でまとまった資金が集まったことに家族は驚いていました。
見学会を恒例行事にして、屋敷の維持費に当てては、とトムが話していましたよね。
白尺は、金をもらって生活を除かせるのか、と不満げだったんですけど、これが今では当たり前に行われていることです。
でも、最初は大きな決断だったでしょうね。
白尺家の人たちには理解できなくても、貴族の生活や、あの豪邸の中はどうなっているのかというのは、一般市民の人には興味津々だったはずです。
それは今でも全く同じです。
このように、屋敷を公開してお金を得ないと、巨大な屋敷を維持するのが難しくなったのには、いろんな原因があります。
それをグッと押したのが、ドラマの中でも登場していた世界大戦と技術の進歩です。
シーズン1の最後、我が国はドイツに戦線復刻をしたと、ロバートがガーデンパーティーでアナウンスをしました。
そして、戦争で若い男性がたくさん亡くなって、労働者が減少、貴族の後取り息子も亡くなっています。
シーズン5の1924年には、労働者の最低生活の保障や基礎産業の国有化を訴えて、正式政党になっていた労働党から初の首相が出ました。
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ロバートが、古き良き時代が終わってしまうとぼやいていたのですが、古き良き時代と言っているのですが、それは完全に自分にとってですよね。
シーズン2でメアリーの婚約者だった新聞社のオーナーカーライルのように、新しい富裕層も登場してきて、貴族制度が崩壊、財政難になっていきます。
ダウントアビーのような広大な領地を持っている地主は、その土地を貸して、そこからの収入で生活が支えられています。
その農場からは、料理長のパッドマーが使うお肉、野菜、ハーブなどを受け取って、自由に使うことができるのです。
マリーゴールドを育ててくれていたドリオフさんも、そんな農家の人として登場していました。
戦後、その農業も大きく変化していきます。
政府が大きな農園を分割して、一部の土地が売却。
これまで農地を借りていた人が、自分で農場を購入して経営を始めていくのです。
政府からの補助金が減少したりして、カントリーハウスの売却も増えていきます。
ドラマの中でも、芸術品や家財などオークションにかける貴族や使用人を少なくしていかなければ、という話も出てきていました。
イギリスでは、1918年に男性には普通選挙権が与えられて、女性もかなりの条件付きだったのですが、初めての選挙権を手にしたのです。
女性の地位向上もドラマの中では出てきました。
メアリーは、財産と権力を持つ男性との再婚でダウントーンを安定させる伝統的な方法ではなく、
産業や現代農業の手法を採用して、土地管理人の友と協力していきます。
イギリスも雑誌出版社を経営したり、シビルが女性賛成権について意見を述べたり、
メイドだったグウェーンがタイプライターの技術を身につけて秘書に転職したり、
キッチンメイドのデイジーが私も学びたいと勉強していた時期もありました。
こうやって長いドラマの中で、くしゃくけや使用人の人々の生活や考え方が変化していくのを私たちは見ているわけですが、
変化を受け入れることってすごく大変です。
でももっと大変なのは、変わることを拒むことですよね。
現状にしがみつくと、新しい可能性や経験を逃すことになって、結局自分が取り残されてしまうからです。
これってまさに今の時代もそうだなと思います。
ダウントンアビーの魅力は、変化を描きつつ、無変的なメッセージを伝えてくれることだと私は思っています。
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今日は、ダウントンアビーの二つ目の魅力、時代設定のうまさでした。
次回は、前々回アンケートを募集していた、ドラマの中の好きな登場人物や場面について話します。
どうぞ聞いてくださいね。
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