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2023-10-18 35:29

#31 初期のユーザー獲得とプライシングの重要性

お便りは⁠⁠⁠⁠こちら

エンジェル投資家/起業家の橋田一秀と起業準備中の伊藤拓真がお送りするポッドキャストです。

スタートアップを立ち上げる上での疑問や、起業に関するトピックを取り上げ、シード起業家や起業家予備軍に役立つ情報をお届けする番組です。


今日のテーマは

・ペライチというサービス名が決まった経緯

・足でユーザーを獲得する/サポーター制度の始まり

・ペライチの初期のプライシング

・値上げ/プライシング会議の重要性

です。

サマリー

BOOTUP RADIOのポッドキャスターの伊藤さんと橋田さんが対談しています。伊藤さんはアメリカへの出張前に収録を行っており、夜に行われています。橋田さんは1週間の出張でサンフランシスコとロサンゼルスを訪れる予定です。橋田さんはサンフランシスコとシリコンバレーの様子を見たいと話しています。ペライチは競合を比較せず、決済権者とユーザーが同じであるため、ユーザーは競合他社を比較せずにペライチのサービスを選び入会する傾向があります。また、ペライチのブランドワードで検索して訪れるユーザーが最も多く、使ってみて良ければ有料機能を利用するという流れになっています。Webサービスの価格設定(プライシング)は非常に重要であり、定期的な議論と変更が必要です。過去の値上げの反省から、早くプライシングを変更していれば成長が早まったかもしれないと述べています。

出張前の収録
BOOTUP RADIO、ポッドキャスターの伊藤です。
この番組は、ペライチ創業者でエンジェル投資家の橋田一秀さんと、スタートアップを立ち上げる上での疑問や企業に関するトピックを取り上げ、
SEED企業家や企業外部群の方に役立つ情報をお届けします。橋田さん、おはようございます。
おはようございます。
いやー、これ新鮮なんですよ。今、おはようございますって言いましたけど、今日実はめちゃくちゃ夜に収録してて。
いつもね、これ、平日の朝に収録してるんですけど、
そうですね。
今日めっちゃ夜なんですよね。
で、というのもちょっと理由があって、僕明日からUSに行くんですけど、1週間ぐらい。
はい。
やっぱちょっとネタを取りためておかないとっていうところで、急遽この時間に入れました。
はい。
アメリカ出張の予定
橋田さんは、アメリカはどこに行かれるんですか?
サンフランシスコと、1週間でサンフランシスコと、あと週末ちょっとロサンゼルスの方に行ってきます。
10日ぐらいでしたっけ?
いや、そんなないっすよ。
1週間でしたっけ?
1週間ってとこじゃない?
日本時間で火曜の深夜に出て、水曜の昼に帰ってくるんで、5泊7日ぐらいですかね。
7日、8日ぐらい。
無事に帰ってきてくださいっていう。
無事に。伊藤さんこそ日本に戻ってきたので。
そうですね。
無事に、そうですね。
本当僕実は初めて行くので、すごい新鮮なんですよね。
アメリカ自体は、何回かニューヨークとか行ったことあるんですけど、西海岸はマジで初めてで、
やっぱこう、こういう業界にいる人としては、やっぱりサンフランシスコとか、いわゆるシリコンバレーラ編とか、
ちょっと行ってみたいなっていうところは、ずーっと思ってたんですけど、なかなか行けなくて、
やっと時間できて、ちょっと行ってくることになりまして、
なんかね、現地で時間かぶる人がいるので、ちょっと何回、運が良ければフォトキャスト撮りたいなとか思ってるんですけど、
それは確かにすごいですね。
時間ができれば、はい、行きたいなと思っているのと、
あと何ですかね、準備が全然できてなくて、今絶望してます。
箱とかめっちゃ積んであるんですけど、向こう寒いんですよね。
そうですね。でも、最悪パスポートさえあれば。
まあ、なんとかね。現地帳なんです。
はい。
はい。そうは言え、ちょっと準備をしてるんですけど、こう、冬服を引っ張り出したりとかしており、
日本もね、東京もちょっと寒くなってきたんで、いい頃合いかなっていうので。
そうですね。
はい。このもがいしつつ、旅行の準備をしています。
はい。ということで、じゃあ、今日の本題に入っていきます。
はい、お願いします。
今日はですね、ユーザーの集め方っていう、ちょっとざっくりした大きなテーマなんですけど、っていうのを話していこうかなと思ってます。
はい。
そうですね。今日は色々質問をどんどん投げるので、お答えしてもらう感じになると思うんですけど。
分かりました。
そもそも、そうですね。このテーマをやろうと思った理由としては、結構その橋田さんの投資面談に自分がこう同席する中で、
投資面談もそうですけど、企業家の方の壁打ちであったりとか、相談のテーマとしてどういう風にユーザー集めてくるかとか、
どういうマーケティングチャンネル使うのかとか、色々こう相談される方が多いなと思ったので、
これはちょっとなんかポッドキャストにして話したらニーズがあるんじゃないかなっていう感じで、
そうですね、今日最初はそうですね、どんなまずそもそもスタートアップに限らずですけど、
こういうプロダクトとかITの領域のサービスでユーザーを集める方法があるのかっていうところから、色々ちょっとお聞きしていこうと思います。
営業もそうですし、イベントやるとか色々あると思うんですけど、どういうやり方があるんですかね。
ちょっとマーケティングみたいな話なのかもと思ってるんですけど、
例えばですけど、流入経路何ですかみたいな会話をするときに、
例えばGoogleのアナリティクスとか見たことある人であれば、
いわゆる自然流入、オーガニックって言うんですけど、自然流入とか、
それからあとは何かどこどこのチャンネル、例えば自分たちでメディアを持ってて、
そこからの流入とか、他社のメディアからの流入とか、あとは何ですかね、
広告、ペイドお金かけてれば、そこからの流入とかっていう形で、流入経路っていうのは結構そういうチャンネルごとに見ることができるんですけども、
色んなパターンもちろんありますよね。
色々スタートアップのユーザー集め方で、広告使うもそうですし、バイラルというか口コミ生む方法とか色々あると思うんですけど、
全体的にどういうやり方がいっぱいあるのか、マーケティングにおいて、特にマーケティングにおいてどういうやり方があるのかっていうのをざっくりお聞きした感じですね。
そうですね、それで言うと、ペライチが最初に自分たちの手の範囲以外からユーザーが増えたじゃないですけど、
何か最初に火がついたやり方というか気づいた方法みたいなのってあったりされたんですか?
最初ってスタートアップ大体そうなんですけど、お金ないじゃないですか。
だからさっき言った広告を売って人を集めましょうっていうのはなかなかできないんですよね、最初は通常は。
そもそも人を集めるっていうよりも前に、いわゆるプロダクトをマーケットにフィットする。そのプロダクトがしっかりマーケットにフィットする。
その前にプロダクトソリューションフィットとかって色々あるんですけど、まずざっくり言うとユーザーにちゃんと刺さるプロダクトを作れてるかみたいなのがすごい大事ですよね。
プロダクトとかサービスがちゃんと作れてるかっていうのが大事で、よく言うのが穴の開いたバケツに水をひたすら注いでもどんどん出てっちゃうよねっていう話があると思うんですが、
マーケティングするのはその後でいいと思ってて、なのでまず大前提として、ちゃんといいものを作りましょうとかっていう話があるわけですと。
で、その後でどういうふうに人を集めるかみたいな話なんですけど、さっきお伝えしたようにお金がないですっていう時に、
ペライチもサービスをリリースした後にどうやって人が増えていったかみたいな話で言うと、当然お金ないんで、いわゆるさっき言ったオーガニック、自然流入で人が集まっていきますと。
何らか検索してペライチに入ってくるみたいな感じですよね。先に結論から言っちゃうと、ペライチっていう名前で検索して入ってくる人が今でもそうなんですけどずっと多いですと。
だから、これはもちろん分かってて、最初ホームページ作成とか、ホームページ無料とかっていうキーワードってそもそもライバルがすごい多くて、これ結構最初から分かっててライバルがめっちゃ多くて、
ライバルが多いところから、もちろん検索のボリュームが大きいっていうのも分かってたんですけど、そこからユーザーを取ろうとするとすごいコストがかかるので、最初はそのうちであんまりできないなって思ってたんですよね。
だから僕たちもそんなにウェブのマーケティングのプロじゃなかったけれども、一番最初にやったことって、そういうペライチっていうキャッチーなネーミングだったこともあって、まずペライチっていうものを知ってもらう。
いろんなところでペライチペライチ言ってましたよね。っていうのは、何て言うんだろう、意識してやってたことではありますよね。
ペライチっていうブランドワードだったら絶対1位だったんで、それは最初から意識してたし、現時点においてもブランドワードからの流入が一番比率としては多いっていうのは変わらないかなと思います。
今もなおペライチって調べられてるぐらいすごいキャッチーな名前だと思うんですけど、ペライチっていう名前になった経緯とかってどんな感じだったんですかね。
ペライチは会社を作る前々前に共同創業者3人で合宿をして、その時に僕が持ってった事業アイデアがペライチの原型みたいなやつがあったんですけど、
誰でも簡単にサイトを作れるサービスですみたいなプレゼン資料10枚ぐらいのものを作って、共同創業者と一緒に合宿行った時に見せたわけですよね。
その時、僕ちなみにそのスライドのタイトルがStart Somethingっていう英語で並んでたタイトルだったんですけど、Start Somethingっていうサービスの名を最初考えたんですよ。
中身はペライチなんですけど、ペラ1枚のウェブサイトを作る人っていうのは何かを新しく始める人なので、そういう人に使ってほしいので、Start Something、仮みたいな名前だった。
この名前つけたのは、それこそ海外のサービスばっかり見てたんで、横文字になったっていう感じだった。
共同創業者の残りの2人の反応は、うーんみたいな感じで、微妙な空気が流れるんですよ。
言ってることは分かるんだけど、名前がすごいキャッチーじゃないみたいな感じだったんですね。
2泊3日ぐらいの合宿をしてたんですけど、それ1日目の一番最初で、けんけんがくがくと話してる中で、共同創業者の一人が、これってペライチじゃね?みたいな話が彼から出たんですよね。
そこからペライチっていう名前になりました。
めちゃくちゃ面白い話ですね。
ありがとうございます。
で、そこからペライチ自体はペライチと使ってるユーザーの方、どっちかというと個人事業主さんであったりとか、相手にすごく強くない方でもすごい使われてるサービスだったと思っていて、
いわゆる都会じゃなくても地方の人でも使ってると思うんですけど、
そういうパソコンとかにあまり触れないような方にも認知していった方法とか、そういうペライチっていうのを言い続けたっていう話もあったと思うんですけど、
自分たち以外の流入が増え始めた最初の起点とかってあったりされますか?
なんかどっかからドカッて増えた、どっかのタイミングからドカッて増えたっていうのではなくて、結構じわじわだったんですけど、まずそもそも時系列でいうとそこからプロダクト作ってリリースするっていうまで多分2年ぐらいかかってるんですよね、そのペライチっていう名前が決まってから。
で、プロダクトをまず出しましたと。僕らも別に最初から全く正解わかってなくて、いろいろ使われ方見てて、で実際もちろん他にあれもないのでペライチっていう風に検索してじわじわ入ってきてるかなっていうところ。最初はSNSとかでしか多分告知をできてなくて、
FacebookとかTwitterとかそういったところとかで、知り合いとか知り合いの知り合いとかがちょっと見て、見るわけですよね。そのうち、最初出して数ヶ月とか1週間、2週間、3週間、1ヶ月みたいなのあっていく中で、もちろん登録してる人の内容とか全部見てたんで、もちろん全然知らない人もたくさん入ってる。
てかそもそもティザーサイトを最初に出した時点で、全然もちろん自分たちが知らない人もたくさん入ってた。500人とかそのぐらいの登録はあったので、1週間、2週間ぐらいで。
なんで、メールアドレスとか名前見てこの人知ってるとかってもちろんあったけど、知らない人の方が圧倒的に多くて、それはやっぱりおおむねSNS経由で、FacebookとTwitterだと思うんですけど、ぺらいちのこと知った人が登録を事前登録してくれてたっていうのがまず一番最初ですよね。
数百人の登録、それでなんかゲットできたみたいなところがあって。で、もちろんその人たちが全員めっちゃ使ったかっていうとそんなことなくって、ただなんかその人の中で一部が使い始めたりすると。で、あとはその後ちゃんとリリースしてからは、1ヶ月半後にちゃんとその正式リリースするんですけど、そっからは多分、検索もでもなぁ、多分ぺらいちって入れるしか当時はなかったと思うんで。
競合比較をせずに入会するユーザー
そういう意味で言うと、これはちなみにその後もずっとそうなんですけど、何らかの接点でぺらいちを知って、ぺらいちって検索して入ってくるっていうのが王道のパターンなんですよね。最初からそこもに気づいてなかったですけど。そう思ってますと。
で、ぺらいちって検索をするには、何らかで知らなきゃいけないわけですよね。で、その中で、最初はもうお金がないからどうやって口コミ増やすかみたいなことを議論してたわけですよね。で、お金がないし、プロダクトがもうちょっとクオリティー上がっていかないと、さっき言ったようにバケツの底からどんどんユーザーが流れていっちゃうので。
なんか、いわゆるプレイぐらいのフェーズまではひたすらプロダクト磨くみたいなのは結構徹底してましたね。ほぼマーキコスト使わずに、途中で資金調達するんですけど、それもほぼほぼ開発に突っ込むみたいな感じでしたね。
なんかその、前橋田さんがおっしゃってた、共同代表の方が地方まで行って商工会議所に行って、ぺらいちのサービス専念して、そこからいろいろ各都道府県にぺらいちのことを広めてくれる人ができたみたいな話とかって、あれはどれくらいのフェーズになったんですか?
あれプレAぐらいですね。それはシードバープレAぐらいの間に、そういう試行錯誤をいろいろやっていて、あるとき、どんぐらいだっけあれ、プロダクトリリースから数ヶ月ぐらいだと思うんですけど、ユーザーさんが作ってるフェーズ、僕ら全部見てたんですけど、
なぜか岐阜県でめっちゃ使われるみたいな時期があって、なんか岐阜県のお店のページとかめっちゃ増えてないみたいになって、でも誰も共同創業者3人とも、誰も縁がなかったんですよね。
岐阜出身でもないし、誰か知り合いがいるっていうわけでもなかった。なんでなんだろうね、みたいな言ってたら、調べたらわかったのが、岐阜にいる中小企業支援とかITコンサルみたいなのやってるおじさんがいて、坂田さんって言うんですけど、坂田さんがなんかめっちゃ広めてくれてたと。
で、これなんだろうなと思って、実際連絡取ってみて、しばらくして東京に来た時にオフィスに来てもらったんですよね。で、その時に話を聞いたんですけど、こういうプロダクト待ってましたと。
で、ペライチはとりあえず無料でページを作って公開することができ、かつ他のそういうプロダクトでは挫折してしまったような人たちもペライチだったらページを公開するところまでやりやすいと。で、その人は自分の支援先とか、もしくは支援してなくても自分のセミナーとかでまずペライチを使いなさいと。
で、それでページを作って公開して、そこから反応を見るっていうのをやってみてねっていうのをずっと言ってたんですよね。
そう、だったので、やっぱりその、それはなんかすごい、ペライチの僕らが考えてたコンセプトにドンピシャでハマって、そうだよねと。やっぱり作るの難しいし、普通の人にとってみたら。
あとは作って公開して、そこからいろいろ反応を見ながらやってみればいいのにって思っていたので、それが実際にできていてすごく嬉しかったのと。
なんかその後、共同作業者3人で話し合った時に、これ全国に坂田さんみたいな人置ければ勝ちじゃねっていう話をしてたんですよ。
これ勝ったわみたいな。これ坂田さんを各都道府県に置いたら、これ勝ちだねみたいな。
いわゆるエヴァンジェリスト的な人を各都道府県に置いたら、口コミとかそういう影響力含めて広めてくれて、その前にどんどん使っていって、これは勝ったなみたいな。
で、そこから生まれたのがフェライチのサポーター制度っていうやつで、47都道府県サポーター制度っていうのが、確か2017年の頭ぐらいにスタートしてるんですけど、それまではそういう試行錯誤してて。
で、共同創業者の山ちゃんが全国行き始めたりとか、坂田さんみたいな人、いわゆる僕らキーマンって呼んでたんだけど、キーマンを捕まえに行くっていうのを足で稼ぐっていうのをやっていて、結構全国案外してですね。
要は、いるんですよね。そういう各地域に先生と呼ばれる人がいるわけですよ。ネットとかパソコンについたこの人に聞けみたいなやつとかね。
そういう授業主の間でやっぱいるわけですよね。で、そういう人が地方のセミナーをやったりとか、あと勉強会やったりとか、あとはそういう商工会議所のセミナーとかに出てたりとか、そういうやつするんですよ。
で、そういうところに結構呼ばれていって、場合によってはこっちからポチしていって、出させてもらって、そういうキーマンの人と仲良くなってペライチを押してもらうみたいなことを結構地味なんですけど、やっていて。で、別にそれでむっちゃ生きのり伸びるかっていうとそうじゃないと思うんだけど、
もう一つの意味としてはやっぱりそういった地方のいわゆる個人事業主の人とか中小企業の人とかの解像度を上げるっていう意味でもやってましたね。
ありがとうございます。
ユーザーの解像度を上げるっていう意味でもやってた。
なってくると、ペライチって成長の仕方が本当にプロダクト起点に、いわゆるPLGというプロダクトレッドグロスじゃないですけど、プロダクトがどんどん認知してもらって成長していくみたいなモデルだと思うんですけど、
その中で大事になってくるなと思うのが、どれくらい無料でユーザーの人に使って、ペライチというサービスと名前ももちろんそうですけど、サービス自体を知ってもらうかっていう部分で、
ちょっと次にお伺いしたいのが、プライシングの部分をどういう風に初期の頃からちょっと成長したあたりまでどういう風に変えてきたのかとか、
あとはプライシングもそうですし、どこまで無料にする、開放するかみたいな、モデルフリーミアムみたいな話じゃないですけど、そこら辺ちょっとお伺いしたいです。
プライシングですよね。プライシングの話で言うと、まず一番最初は完全に競合プロダクトと近い根付けをしました。
これよしよしあるんですけど、ビーム系のプロダクトだったらよくプライシングとかって問い合わせみたいになっていることが多いじゃないですか。
これほとんどのケースで正解で、これは何でやってるかっていうと、結局金額出しちゃうと、この金額だったら無理だって言ってユーザーが離脱するとか、
あとは競合にあんまり金額出したくない、特にスタートアップが後から競合がいる中で攻めていくってなった時にあんま良くないよねとか、いくつか理由があるんですよね。
あとは、ぶっちゃけ相手によって金額変えるとかっていうこともビーム系だったらやってると思うんで、なのでユーザーの話を聞いて価格をバンって出すみたいな。
とりあえず問い合わせもらって価格その後出すみたいなので、一体有効なのでそういう風になってるってことが多いですと。
一方で、このいわゆるプロダクトレッドグロース的なプロダクト、要はセールスを挟まないプロダクトですね。料金表があってポチッと押すと、いわゆるクレジットカード登録するとすぐ使えるみたいなやつ。
これは一定ちゃんと価格出さないといけなくて、ユーザーが自分でやってくれないんで。僕らも全く分かんなくて、最初の値付け。僕ら最初は競合っていうか、例えばクラウドでホームページを作れるみたいに言うとWixとかジンドゥみたいな海外製のプロダクトが日本に入ってきてたので、そのあたりの値段を参考にして値付けをしてます。
当然、自分たちの方が機能で言うと少ないので、高い価格をつける合理性がないと思って、そこと同じか、同じぐらいかな。最初月1000円、2000円みたいな感じですね。通常プラン1000円、プレミアムプラン2000円みたいな。あと無料プランみたいな感じですかね。
この3ラインナップでスタートしてて。
プライシングどうかっていう話で言うと、最初ってそんな感じですと。途中で気づいたんですけど、どのぐらいの時期かな。シリーズAからBぐらいの時期なんですけど。
途中で気づいたのは、このゾーンのお客さんってあんまり競合を比較しないなってことに気づいたんですよね。これは多分なんですけど、ユーザー特性だと思ってて。
通常、法人でそういうサービスソフトウェアを導入するってなったら、いくつか比較して、必要であれば上司に倫義をあげ決済を取り、このプロダクトはここがいいと思うので自分たちの会社で導入しようと思います。月何万円ですみたいなのが、日本の召集官的には普通なんですよね。
よって比較っていうステップが必ず挟まるんですけど、ペライチっておそらくそんなに比較されてないんですよ。これは理由がいくつかあって、一番大きいのは、決済権者イコールユーザーであるからなんですよね。
通常、さっき言った法人とかだと決済権は上の人があるけど、ユーザーは現場の人みたいな。そこは分かれてるわけです。だから上司に倫義を通して決済をもらわなきゃいけないんですけど、ペライチのユーザーさんってほとんど個人事業主とか法人でもすごい小さい会社が多いので、そうするとほとんどユーザーイコール決済権を持ってる人になるわけですね。
それかける単価が安いってことですね。別額で1000円、2000円みたいな。今もう少し値段が上がってますが、つっても2、3000円みたいな話なんで、そんなに激しく決済いらないっていうか、いいんじゃないつって使い始められちゃうっていうのが大きいですね。その2つですね、主に理由としては。
そこを最初全然気づいてなくて、他と比較して、僕もそうですよね。僕も普通にいろんなサービス使おうと思ったときに、このジャンルのサービスいくつか触ってみて、これ一番いいからこれにするみたいなやると思うんですけど、実際にペライチのユーザーってあんまりそういうことしてなくて、してる人はいるかもしれないけどほぼしてないと。
ブランドワード検索で入会するユーザー
もう一個は、ここでさっきのペライチって検索して入ってくるみたいな話に関係するんですけど、ペライチって、今でもそうなんですけど、ペライチっていうブランドワードで検索して入ってくる人が一番多いですと。ってことはペライチを使いたくて入ってくるんですよ。
ホームページを作りたい。根っこはそうなんだけど、やっぱ知り合いとかが使ってるからとか、CMで見たからとか、そういう理由で接点がいくつかあると、ペライチっていうのが頭に残ってウェブサイト作りたいなって思ったときにペライチって検索するんで。
ペライチって検索すると、ほとんどペライチを使うわけですよ。そんなにひどくなければ、自分のニーズとかけ離れてなければ、これは俺は違うなって思ったら抜けるけど、でもそこであんまり外れてなければ使ってみるんですよね。使ってみて、よほどひどくなければ課金する。実際にウェブページを作って公開しようとか、いくつかその有料の機能を使おうと思ったらまあまあ使われるってところですね。
なので、これは結構やってみてわかったことですよね。最初からそれはわかってませんでした。
おだしょー なるほど。ありがとうございます。最後にそうですね、ちょっとざっくりした質問になるんですけど、今まさに何かPLG型のプロダクトを作りされてて、なかなかユーザー数伸びないって悩まれてる方に何かアドバイスとかお願いします。
おだしょー 僕ちょっとプライシングの話でもう1個だけちょっとお伝えしたいことがあって、これ完全にミスったなって思うことが1個あったんですけど、フェラーイチって値上げ全然しなかったんですよ。シリーズBの後ぐらいに値上げしてるんですけど、これは完全に結論から言うともっと早くやるべきでした。
なぜなら値上げしなかった理由は何かっていうと、ユーザーの顔が思い浮かぶんで、値上げしたら僕たちが使ってほしい人に使われなくなるんじゃないかっていう漠然とした恐怖があったんですよね。
全然値上げできなくて、ただよくよく考えると、値上げするって意思決定したときには整理できたのはやっぱり提供しているプロダクトの質が当然上がってるんですよね。値上げするまで6年とかかかってるんですよ。7年?6年?リリースから6年くらいかかってるんですよね。
今までにもプランの中身の変更とかはやってたんですけど、あと上位プランを追加するとか、一部機能を上位プランに移動させるみたいなことはやってたんですけど。だから実質的に値上げっていうのはあったんですけど、それぞれのプランの値段を直接上げるっていうことはやってなかったんですね。
だけどこれは後でかなり後悔していて、やっぱ今考えが変わってて、当然提供できる同じプランの中でも機能が増えたりとか、それからそもそものクオリティーが上がっている。自分たちが提供できている。
例えば、サーバーが落ちにくくなったとか、UIがどんどん良くなったとか、提供できている価値がむちゃくちゃ上がっているはずなのに、金額をずっと据え置きしているって、やっぱフェアじゃないと言うとちょっとどうなんですかね。言い方が合ってるかわかんないですけど。と思うようになったんですね。
なので、当然ユーザーさんへのコミュニケーションっていうのはすごく重要なんですけど、なぜ上げるかみたいな話ってすごく重要なんですけど、一定ちゃんと上げるべきだと思っていて、上げることによって収益が増えてよりサービスへの投資もできるようになるので、
これは完全に失敗って言うとあれだけど、要はもっと早く成長できたなって思っています。
なるほど。
一回目の値上げをしたときに振り返ってそう思ったって感じですね。実際に一回目値上げをして、もうビクビクしながら値上げするんですよ。全体3割ぐらい値上げしたんで、いやーこれどうなるんだろうねとか言いながらやってたんですけど、一言で言うと3割値上げしたら、3割以上解約したったら失敗って言うとあれだけど、MRRが落ちるわけで。
だけど、それ以下だったら一応経営的にOKな話になるわけじゃないですか。実際そんなに落ちなかったんですよ。だからユーザーは、要は満足しているし、多少値上がりしても払うっていうのがユーザーの回答だったわけですよね。
もう少しだけ深掘りすると、結論どうしたらいいかっていうと、これ他のある経営者の方から聞いたんですけど、あるそこそこ大きい会社ではですね、1年に1回プライシング会議っていうものがあって、プロダクトのプライシングを必ず議論するっていうのを毎年やってると。
だからこれ議論必ず議論すると。議論した結果あげなくてもいいんですけど、必ず議論するサイクルを年一でやってるって言ってましたね。これめっちゃ頻度はさておき、定期的にプライシングってもう、SaaSに限らないけど、経営の中でかなり重要な変数なわけじゃないですか。
これでほとんど収益性決まっちゃうので、プライシングをいくらにするかっていう議論は、本当にもっと初期であればもっとすべきだなって話だし、定期的に見直す。結果議論した結果あげないってのはアリだけど、ちゃんと議論をすべきだと思うし、特に初期はいっぱい変えたほうがいいんじゃないかなって思ってます。
今そう思ってます。初期は正しいプライシングがいくらなのかっていうのがやっぱりわからないので。
プライシングの変更と試行錯誤
PLG型結構、さっき言ったSLG型、セールスがメインのあれで言うと値段を出さないっていうことで、いろいろ試せるんですけど、PLGまあまあむずいんですよね。値段公開してるんで、それを頻繁に変えるとかって混乱を生むし、ユーザー同士の不公平みたいな話にもなるんですけど、僕はそれでもやるべきだと思ってて。
結構工夫すればできます。例えば、このユーザーには料金表Aを見せて、このユーザーには料金表Bを見せるみたいなこともできるんで。
あとはメールで直接、条件を満たしたユーザーにディスカウントとかそういうのを送るとか。例えば、料金表を見て離脱した人に対して、今だけ特別セールみたいな、ECサイトとかそういうのとかから結構そういうメールくるんですよね。
結構みんな試行錯誤してるんですよ、そういうのって。いろんなウェブサービス。なのに、僕ら全然それやってなかったなっていうのが反省ですね。
なるほど。
本当にプライシング重要なんで、今日マーケティングの話よりも本当に圧倒的にプライシングの話のほうが重要で、僕はそれを最初の4,5年なんかやりきれてなかったっていうことが、非常にPLGの成長速度を遅くしてしまったのではないかと。
これは足られ歯の話なんで、わからないですけど、もっと早く成長できたんじゃないかなって正直思ってます。
はい、なるほど。ありがとうございます。
今日はユーザー集めと、ほぼ後半はプライシングの話でしたね。
そうですね。
ということで、Boot App Radioでは番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマを募集しています。Googleフォームからぜひ送信してください。
そしてですね、Boot App Radioがいいなと思った方は番組のフォローお願いします。
お願いします。
年内に付会をやろうと思っていて、今ですねフォローしてくださっているのが174人、300人いったらやる予定なので、ぜひお願いします。
お願いします。
ということで終了します。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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