1. ブックカタリスト
  2. BC027 2021年を振り返る
2021-12-21 1:33:06

BC027 2021年を振り返る

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今回は、2021年に配信した回を二人で振り返ってみます。

プロトタイプ回

まずはお試しで行ったのが以下の二回。それぞれ自分のポッドキャスト番組で試験放送しております。

Nov 24, 2020

◇【ブックカタリスト 】愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学 by ごりゅごcast

Nov 10, 2020

◇第四十九回:ごりゅごさんと『フードテック革命』について by うちあわせCast

BC001 ~ 005

スタート近辺の回。進め方など探り探りな感じがうかがえます。

Dec 11, 2020

◇BC001 『ダーウィン・エコノミー』 - ブックカタリスト

Dec 25, 2020

◇BC002『独学大全』 - ブックカタリスト

Jan 8, 2021

◇BC003『功利主義入門』 - ブックカタリスト

Jan 22, 2021

◇BC004『ゲンロン戦記』 - ブックカタリスト

Feb 5, 2021

◇BC005『これからの「正義」の話をしよう』 - ブックカタリスト

BC006 ~ 010

少し慣れてきたあたり。『闇の自己啓発』 の回で『人文的、あまりに人文的』を紹介するなど、アレンジも出てきています。

Feb 19, 2021

◇BC006『闇の自己啓発』 - ブックカタリスト

Mar 5, 2021

◇BC007 『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』 - ブックカタリスト

Mar 19, 2021

◇BC008『ヒューマン・ネットワーク』 - ブックカタリスト

Apr 2, 2021

◇BC009 『妄想する頭 思考する手』 - ブックカタリスト

Apr 16, 2021

◇BC010『世界は贈与でできている』 - ブックカタリスト

BC011 ~ 015

録音環境が徐々に整いつつあるところ。ゲスト回を行うなど、さらなる模索が進んでいます。

Apr 30, 2021

◇BC011 『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』 - ブックカタリスト

May 14, 2021

◇ゲスト回BC012『思考のエンジン』 - ブックカタリスト

Jun 1, 2021

◇BC013『コンヴァージェンス・カルチャー』 - ブックカタリスト

Jun 15, 2021

◇BC014 『How to Take Smart Notes』 - ブックカタリスト

Jun 29, 2021

◇BC015『実力も運のうち 能力主義は正義か?』 - ブックカタリスト

BC016 ~ 020

だいぶ整い出した頃。ゲスト回二回目があり、倉下の本を紹介するイレギュラー回もあり。だいたい慣れてくると、そこにアレンジを加える傾向がありますね。

Jul 13, 2021

◇BC016 『英語独習法』 - ブックカタリスト

Jul 27, 2021

◇BC017『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』 - ブックカタリスト

Aug 10, 2021

◇BC018 『WILLPOWER 意志力の科学』 - ブックカタリスト

Aug 24, 2021

◇ゲスト回BC019『心の仕組み 上』 - ブックカタリスト

Sep 7, 2021

◇BC020『理不尽な進化』 - ブックカタリスト

BC021 ~ 026

直近。新書三冊回や、一年学習レポート回など変化球あり。

Sep 21, 2021

◇BC021 『幸せをお金で買う5つの授業』 - ブックカタリスト

Oct 12, 2021

◇BC022『英語の読み方』『英語の思考法』『伝わる英語表現法』 - ブックカタリスト

Oct 26, 2021

◇BC023 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 - ブックカタリスト

Nov 9, 2021

◇BC024『知ってるつもり: 無知の科学』 - ブックカタリスト

Nov 23, 2021

◇BC025 『生命はデジタルでできている』『LIFESPAN』『LIFE SCIENCE』ほか

Dec 7, 2021

◇BC026『Humankind 希望の歴史』 - ブックカタリスト

倉下メモ

こうして眺めてみると、基本的にパターンを繰り返しているようで、ところどころでアレンジやら変化球が入っていますね。これは基本的に、倉下が飽きっぽい(同じことを繰り返すのが苦手)からなんですが、たぶんごりゅごさんも同じような傾向をお持ちなのでしょう。

また、オープンになっていないところでは、clubhouseにおける読書会なども実施されていて、それを含めての変化もこれらか少しずつ起きてきそうな気がします。楽しみですね。

では、来年もまたよろしくお願いいたします(倉下)。



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サマリー

ポッドキャスト「ブックカタリスト」は、2021年を振り返って、1年間の話題や振り返りの狙いを伝えています。倉下さんとラストさんは、ポッドキャストを始めた経緯やコンテンツの扱い、番組の成長過程を振り返りつつ、これまでのエピソードを紹介しています。また、最初のエピソード「フードテック革命」と「独学大全」についても詳しく話します。今年の振り返りエピソードでは、竹久夢二アートブックや言論戦記、倫理の入門など、様々な本について話しました。本の価値や倫理、自己啓発について考える中で、新たな視点を得ることができました。また、「2021年を振り返る」というテーマで、共産主義やヘーゲルの弁償法、技術書籍「2030年すべてが加速する世界に備えよう」、ヒューマンネットワーク、発想法、リアルな飲み会といった雑多なテーマが議論されています。今年の本は多種多様でしたが、特にネットコミュニティの盛り上がりと技術ブログの有効性、そしてGPT-4の進歩とAI技術の影響について考えました。今年を振り返りながら、紹介された書籍や読書会の話題について語っています。今年の話をテーマ別に取り上げて、それぞれのテーマについてのエピソードを振り返っています。主なテーマは本の話、お金の使い方、英語学習、意見の変化の理由です。さらに、ブログやSNSを通じたネットコミュニティ活動の盛り上がりや技術ブログのマーケティングの有効性、GPT-4等のAI技術の進歩とマーケティングへの影響などについても考えています。

番組の始まりと成長
面白かった本について語るポッドキャスト、ブックカタリスト。
今回は、第1回から今までのまとめ、1年のまとめというものをやってみたいと思います。
はい、よろしくお願いします。
はい、お願いします。
ブックカタリストが、だいたいこれで1年なんですよね。厳密に言うと2020年の12月ぐらいにちょっと配信をしているんですが、
事実上2021年から始まったっていうので、ちょうど区切りも区切りだし、26回分今まで、
俺たちもどんな本の話をしたのかも忘れていると思うので、年末っぽい感じで振り返ってみるというのをやってみたいと思います。
もし途中から聞いてくれている人がいたらっていうのがあって、どうやって始まったかみたいなこととかも話しておいたらいいんですかね。
そうですね、僕らの振り返りにもなるし。
俺側からの記憶で言うと、私はゴリゴキャストというポッドキャストをやっていて、
2020年の10月、11月ぐらいにObsidianというツールを使い始めたら、本のメモを残すのがすごく楽しくなった。
これは本の話をするポッドキャストをやりたいっていうことをポッドキャストで話したら、
倉下さんが何だったらやらないかみたいな感じで声をかけてくれたという感じですね。
僕があの時、なぜ声をかけたのか、もう僕は覚えてないんですけど。
覚えてないんだ。
いろいろポッドキャストにやったりとか参加したりしてるんですけど、
一人喋りって無理なんですね、僕。
2人以上やと1時間後何本でも喋ってられるんですけど、一人で喋るのはあまりしにくいと。
初期のエピソードの振り返り
で、本について紹介したいけど、それをポッドキャストで一人喋りするのはなぁみたいな揺れがあった中で、
ゴリゴキャストさんが言ってたんで、じゃあこれ2人でやったらいいんじゃないかなっていうアイディアが閃いたような気がします。
ような気がします。
俺はそうですね、やりたいって言ったら声かけてくれたから、
じゃあわかんないけど、せっかく声かけてもらったんだからやるかっていうぐらいのノリだった気がします。
インターネットってそういうノリで始まることが多いですよね。
ちょっと言ってみるみたいなところから始まるのが多いですね。
そうですね、ちょっと言ってみてうまくいくかどうかはやってみないとわかんないし、
そういえば確か前も話してたような気がするんですけど、
何回かラスタさんと一緒に何かやるみたいなことをやって、
多分一番長く続いているのがブックカタリストですね。
ですね、確かに。
Mediumとか作った記憶があるもん。
確かに、でもやっぱり続かないよね、ああいうの難しい。
差を述べるならやっぱあれですね、今回は収録スケジュールはもう明確に決めていて、
特別な事情がない限り、毎週何曜日何時からっていう風に
ルール化して定期配信できているのが続けられている、秘訣なような気がしますね。
あと他のメディアと重ならないというか、
例えば文章書く場合はメルマガと重なっちゃうことがあって、
コンテンツどっちに振り分けたらいいねみたいな悩みになりますけど、
音声で例えば本紹介しても書評記事で紹介するのまた別なので、
僕の中でそのかぶりにくいという良さはありますね。
本のことについて語るっていう完全な切り分けをすると、他とは明確に分けれますもんね。
その辺でコンテンツの扱いがやりやすいというメリットはありますね。
確かそこから、倉下さんの打ち合わせキャストでどういうことをやりたいかっていうのをリアルで打ち合わせをして、
お互い1回ずつ喋るっていうのを練習してから本編が始まった。
これは新しくプロジェクトを始めるためのちょっとしたテクニックというやつですね。
いきなり本番から入らないみたいなプロトタイプから感触を確かめるっていうことをするっていうのは非常に重要なことで、
理直な人は計画段階でありとあらゆることを固めようとするんですけど、
やってみないとわからないことっていうのがたくさんあるんで、
とりあえずやってみるっていうのがまず一番最初にやったほうがいいことですね。
そうだそういえば、そもそも何のルールも決めない。
だいたい1時間ぐらいで、俺が紹介するんでよろしくお願いしますって言って1回ずつやっただけでしたね。
そっからいろいろ形を固めつつ、今に至るみたいな長いですよね。
確か3回ぐらい、4回ぐらいまではオープニングすらも安定していなかったり、
最初にマイクが暮らしたさんのケーブルノイズがひどくて、
これは頼むから何とかしてくれって言っていたりとかしていて、
その辺も何回か回数を重ねてだいぶ安定してきたかなって感じですかね。
だいたいそういうふうに個人とかのプロジェクトはそうやって進めていくのが基地ですね。
そうですね、やってみてっていうので、逆にちょっと思うのは聞いて、
俺たちもやってみたっていう人が増えてくれるのが大変嬉しいなっていうのはあって、
そんなふうになったらいいなと思いつつ、
重要な本の紹介
一番最初にプロトタイプで喋ったのがフードテック革命っていう本。
その後、倉下さんがMODっていうドーパミンの話ですね。
フードテック革命はあんまり後につながっている感じはあんまりしていないんですが、
MODに出てきたドーパミンっていう概念は、
ブックカタリスト全部にわたって通じるところが多い、
第0回にしてだいぶ重要な本だったような感じですね。
やっぱりこの本紹介したい気持ちが強かったから取り上げたんですけど、
結局人間の性格的な傾向というか、
2種類あるんだよっていうのが形を変えていろんなところに出てきますよね、この話は。
そうですね、よく前にも出てきたシステム1、システム2みたいな考え方と、
このMODのドーパミンを刺激するのと、
ドーパミンの反対側、ヒアナウの要素を刺激するっていう、
そのあたりの2種類の分け方みたいな、
2つに分けて考えるっていう考え方自体がいろんなことに役立つことが多いって感じなんですかね、そうすると。
おそらくはそういうことだと思いますね。
人間本性っていうものを単一のものとして捉えるんじゃなくて、
いろんなシステムの結果として、
システムの出力として行動が生まれているという捉え方の方が現実的っていう感じですね。
そこから本編というか、第1回が、これも俺的にまだ読んでなくて、
たまたま手元にあったダーウィンエコノミーという本を紹介したら、
いわゆる哲学分野というか、
大きな世界の歴史みたいなことを、
いかに自分が何も知らないかということを相当思い知らされたのが、
ここの回だったような気がする。
この回の中でも喋りましたけど、
タイトルから想定されるのとはちょっと違う内容だったなっていう話でしたよね、確か。
そこでね、例えばなっちっていう言葉をラストさんから聞いて、
俺そんなの初めて聞いたんだけど、みたいなことだったり。
ダーウィンの話だとか、アダム・スミスの話だとかは最低限は知っていると思っていたんですけれども、
最近また哲学の超入門みたいなやつをいっぱい読んでるんですよ。
その辺を読むとですね、当時の1年前の俺がわからなかった用語がだいぶわかるようになってきて、
でも逆に言えば、ほんの2、3冊読むだけで、
この頃全然わかってなかったことがこんなにわかるようになるんだっていう驚きがあって。
さらに言うと、KindleのUnlimitedとか図書館とかで、
やっぱり一番良かったのは、自分は哲学のジャンルでいうと、
基本以前の大きな流れを全く知らなかった。
ソクラテス・プラトンから現代に至るまでの西洋哲学の流れみたいなやつ。
そうそう、その流れがわかっていなかったから、
例えばカントっていう名前が出てきて、
カントさんが何をした人なのかという歴史の位置付けも当然わからないし、
当時わかったのは何だったっけ、低限名法、過言名法みたいな用語だけは知っていたんだけど、
それがどういう時代背景で生まれてきたとか、
そこに至るまでにどういうことがあったのかみたいなのがわかっていなかったから、
わかりようがなかったということがわかったっていうのかな。
その辺はだいぶ、ここからやっぱり俺が目覚めることができたきっかけになった本とも言えるのかもしれない。
逆に言うと、これまではあんまりこの手の本は読んでこなかったってことなんですかね。
経済とか心理学は読んでいるんですけど、
人文ではとはちょっとやっぱり縁がなかったのかなっていう。
やっぱりソクラテスなんて、高校の倫理の授業以来ようやく名前を見たぐらいのイメージだし。
例えばさらに言うなら関東だったりあたりなんて、歴史で習ったかな、習ってないかなとか。
どうかな、関東はどうかな。
ヘーゲルは習ってない可能性が高いけど、関東は習ってるかもしれないと思うが、ちょっと難しいなあそこ。
歴史的な位置づけとしてはやっぱり重要度は違うな。
世界史という言い方をすると、関東とかって重要度が高いわけではないですよね。
なんとか国王とかに比べて低いわね。
っていうので、歴史の観点での世界の流れはある程度、人並みぐらいには分かっていたんじゃないかと思うんだけど、
思想みたいな分野は中学生から進化していなかったんだなっていうことが。
思い知った感じですね。
そこからちょうど次に倉下さんが独学大全。
独学大全、この時もヒットしてましたし、今に至るまでヒットしてますけども。
もう紹介するまでもないというか、独学の方法論を総まとめにした本というところに加えて、
本書が面白いのはとんでもなく分厚いということと、
いわゆる勉強法だけじゃなくて、広い意味でのセルフマネジメントを扱っている本であると。
結局一人で勉強するっていうのって、一番難しいのって続けることなんですよね。
あらゆる意味で自由なんで、あらゆる意味でサボれちゃうというところがあって、
これも結局人間の二重性というか、勉強したい気持ちもありつつ勉強したくない気持ちもあるというのをややこしい存在なので、
セルフマネジメントの技法というのは独学を続けていく上でも大切だねということが書かれているというところで、
実用性的にも非常に素晴らしい本で、あとこの骨太の本が2020年とかに出版されてビジネス書として、
ダイヤモンドですからね、それが大ヒットしているということが僕の中では非常に勇気をもらえたというか、
こういう本がちゃんと評価されるんだと思ったので、僕は全てはノートから始めるっていうのを半分ぐらいは人文よりに寄せて書くことができたっていう背景もあります。
2021年、その2020年期というものは世界が変わってきたんだぞっていうことを感じさせるような本だったっていう印象があって。
もちろん以前から多少そういう流れはあったものの、この本が杭を打ったっていう感じはしますね。
2010年はインターネットというかスマートフォンの普及によっていろんな新しいことが受けすぎた。
なんて言ったらいいんだろう。世界が大きく変わっていて、インターネットバブルだったのは間違いないと思って、そこへの熱狂というもので、
本が自分の立ち位置をわからなくなっていたんじゃないかみたいなイメージもあって。
でも確かにインターネットの出現によって雑誌が売れなくなり、雑誌が売れなくなると本全体の売上が下がってしまって、そうなるとどうなるかっていうと、
出版点数を増やすことで何とか売上をごまかしていくっていう自転車商業になるんですよ。
そうなると1回1冊あたりの本のコサというか。
コストはかけられないですかね。
下がらざるを得ないっていうので、そういうのって最初は受けるんですけど、人気にもならないし、その人の本棚にも残らないし、
賞味期限が短い本になりがちだったのを、いやいやと、いやいや待てと言ったのがこの本でしたね。
本の価値とインターネット
実際売れたことで、日本だけ本の値段が異様に高すぎるというのは正直思うんですが、
そうだとしても、本というものは生き残れそうな気配がいい感じのムードになってきた。
たまたまそういうタイミングで始められたっていうのもラッキーだったですね。
まあ確かに。だからある程度インターネットがどんどんGoogleの手によって悲惨なものになりつつある中で、
ちゃんとまとまって、著者が腰を据えて書いた本って1000円とか2000円とか払う価値あるよねっていうのが再認識されつつあるんじゃないですか。
インターネットで苦労して、仮に同じ内容だったとしても苦労してまとめて整理することを考えたら、2000円払った方が安いし分かりやすいという、
多分そこがきっと本の価値なんだろうなってところなんですよね。今の時代の。
いろいろ価値、権威付けとかちゃんと確認されてるとか、著者がやっぱり読学大全をわかりやすく書こうとしているという姿勢が強く見られる本なんで、
前の2つのアイディア大全とか問題解決大全よりもぐっと読みやすくなってて、やっぱりその読みやすさってね、やっぱり価値、お金を払う価値がありますよ。
個人的には読学大全で言うと、ノウハウとして自分に響いたというものはそんなになかったんですけど、ロールモデルじゃないな、憧れを抱いて、この人のこの知識量は一体全体どういうものなんだっていう、
そうなるためには本を読む、図書館を使えていてますよね、読書ザルさんは。そういう意味で目を開かれたっていう感じがする本だったかな。
逆に言うと読学大全のセルフマネジメント、ノウハウ部分って、いわゆるライフハックブームでブームになったことが多いんですよね、テクニック的に見たら。
そうですね。だからある意味、大体知っていたっていうニュアンスのものは多かったですね。
でも逆に言うと僕らがインターネットで100回やって盛り上がってても、一般の人には全然伝わってなかったよなっていうのを僕はちょっと確認しましたね。
ああ、そういうふうにも言えるのか。確かにね、ああって思ったのは違うとも言えるもんな。全然常識じゃなかったんだと言える。
だって今頃ポモ道路テクニックで盛り上がってるよとかちょっと思ってたんで、でもそれぐらいやっぱりライフハックってコアなパソコン好きの人たちの消費された話題やったんやなっていう感じを2020年で確認しましたね。
そうか、ポモ道路テクニックって2011年くらいにやってたんだけど。
もうなんかだから今更僕らが。
3週ぐらい回ってる感じが。
話題に当たり前と思ってるから話題にしないフライ当たり前なテクニックなんですけど、それって結局ちょっと傲慢やったわけですよね。全然伝わってなかったっていうことなんで。
そうですね、そういうこともちゃんとわかっていて、しかもちゃんと売れてなんかこういい感じになってっていうのがあり。
倫理の入門書と公理主義
で、そっからゴリゴさんはもうちょっと基本に立ち返ろうというので、公理主義入門。これもまだあれかな。
かつてKindleで買っていた在庫でちょうどいいものがあったから読んでみたっていうので、倫理の入門みたいな言い方をすればいいんですかね。
このダーウィンエコノミーから公理主義入門の流れはスムーズですよね。スムーズだと僕は思います。
わからなかったとすごくわかったので、一段階入門用に読む本を買えた。
こういうのは結構重要なんですよね。なかなか人ってステップを下りるのが難しいんで、でもわからなかったらわからなりにちゃんと1個戻るっていうことはとても良い選択だと思います。
これができたおかげで、これを読んでもそのいわゆる哲学のことはまだ全然全然わからなかったんですけど、入門書わかりやすいなってやっぱ思ったのはデカかったですね。
そうですね。とりあえずでもここの公理主義入門で挙げられている人たちの哲学者の原著を読んだところで、はむかえるわけがなく入門から入る。
公理主義と経済とか政治哲学とかって非常に近しい関係にあるんで、話題もスムーズに接続してますし、いい感じ、いいコンボですね。
さらにこれは最近知ったことなんですけど、公理主義ってその哲学っていうところから見るとめっちゃ近代なんですよね。
そうですね。だって個人の権利みたいな話になってくるから。
それを最近読んだ哲学の入門みたいな本で、要するに大雑把に4章に分かれている第4章に出てくるやつだったんですよね。
そうでしょうね、きっと。
なんか言われてみればその通りなんだけど、そういう認識がなくって。
我々が現代で個人が個人として生きているっていう、貴族の下に従属するんじゃなくて、一人一人がちゃんとした人間であるっていうことを理論的に支えてるのが公理主義なんですよね。
最大幸福っていうことがあるから、市民でも一人の価値っていうことが言えたわけで、でも逆にそれがない時代がだいぶ長かったっていうのは確かにありますね。
18世紀、19世紀あたりですよね。それまではそんな概念が存在していなかったというのは、21世紀に生きる我々には肌感覚では絶対身につかないもので、そのあたりもこんなことが当たり前じゃなかった時代というか、っていうのもいろいろ思い知らされて。
第4回が言論戦記。
この本はね、面白かった。今思い出しても面白い本でしたね。株式会社言論っていうものの運営をずっとやられてきた東さん。東さんの各本どれも面白いんですけど、東さんがこの言論という歌詞がいかに失敗してきたのかっていうことをかなりセキュララに語られてる本で。
思想家が思想家であるがゆえにその実業家としてうまくいかないっていうことの側面と、あとコミュニティというかコミュニティかな、この東さんで言うと観客っていう言葉を使われますけど、主体者とそれを取り囲む人たちの関係性をどうデザインしたらいいのかっていうことのヒントにもなる本でしたね。
分かったのはあれですよね。賢い人でも何でもできるわけじゃないっていう。賢い人であるがゆえにその会社経営みたいな他の人の気持ちをおもんぱかったりすることが逆にできないっていうことはあると思いますよ。
さらに言えば哲学者もやっぱりそういう傾向があってだいたいダメな人だったりしますよね。その辺の人たちも。
賢いがゆえの弊害と言うんだな。でもそこを何度か3回ぐらい失敗してでもようやく進む道を見つけ張って、しかも最終的には結論が自分が表舞台から降りるっていう。
社長じゃない方がいいっていうことですね。
いいっていうことを発見されたということね。そういうのも面白いですね。
看板ではあった方がいいんだけれども、経営はしない方が良かった。
いいっていうこと。
第5回がまたもや。この辺は俺が新しく倫理哲学の基本を学ぼうシリーズで、これも10年前ぐらいに買って読んでいなかったこれからの正義の話をしようを読んで、もう一段階ちょっとその分野のことが分かるようになった。
氷主義から正義の話、正義論へという、これまた枝葉がちゃんと繋がってますよね。
これもね、やっぱ当時も言ってたんですけど、その歴史的立ち位置みたいなのが分からなかったから、読んでても全体像が見えなくって、個別の話は面白いと思うんだけど、だから何なんだっていうふうにすごい思ってやめてしまっていたんですよね。
なるほどね。
話が分かりやすい、読みやすい本だったけど、難しかったと言えるのかな。
自己啓発と資本主義
意外となんかもっと、逆に言うと自分が読んでいたこういうジャンルのものは、やっぱ知らないと辛いんだなっていうことだったり、何も分からずに読むよりもやっぱバックグラウンドがあればあるほど、本を読むというのが楽しくなるということが分かったことでもあるかな。
それは基本的にあらゆるジャンルに言えることで、例えばスポーツ観戦でも、選手の名前知ってると知らんとでは面白さが違うわけじゃないですか。
ルール知らんかったら面白くないしね、当然。
2つのチームのこれまでの因縁の対決を知ってるか知ってないかで、今の試合の面白さも変わってくるわけで。
だから、知識の厚みがあることによって目の前の面白さも変わってくる、変質してくるっていうのがあるので。
特に本って個体として残っていく、ずっとコンテンツ変わらないじゃないですか。
10年経っても中身が変わらないから、読み手の変化に、諸に影響を受けるんですよね。
中身が変わらないからこそ、読み手が変わった時に面白さがダイレクトに変わるのがあって。
だからそこが本っていうコンテンツの面白いところですね。
この本で言えば10年前の本だったけど、全く古くないというか、問題ないというか、今でも十分に読める。
10年、20年で正義論が更新されるわけはないですからね。
しかも話のメインがほぼ昔というかね、現代の話よりも今までの正義ってどう語られてきたのかの話がかなり多いんで、全然読めますね。
そうやって考えると今のところそうですよね。
大体のやつが今でも読めるものが多いというか、結果的にそういう本を取り上げている頻度が高くなっているのかな。
で、第6回が倉下さんが闇の自己啓発。
闇の自己啓発と、後半ちょっと人文的あまりにも人文的って印刷の本をあげて、いわゆる読書界が本になった本を紹介した回です。
本を紹介している本を紹介したんですよね。
そうそうそうそう。
闇の自己啓発って、紹介されている本の面白さっていうのと、タイトルですよね。闇の自己啓発っていう。
これは結構難しい話でして、自己啓発って、いわゆる自己啓発セミナーとかビジネスっていう悪い印象もありますけど、
そういうのを取り除いたときに、個人が社会の中で生きていく上で自分の能力を向上させていく試みとしてみたら、自己啓発は良さそうに思いますけど、
結局そのゲームに乗り切れない人ってはぐれちゃうよねっていう話が必ず裏側にあって、
それを示唆させるのがこのタイトルなんですけども。
あれですね、今年の倉下さんが紹介した本の大きくつながっているのが、能力主義は正義かみたいな話だったり、
そういう自己を成長させることは正しいのかみたいなことが、ここからの本が結構つながってますよね。
その問題意識はかっこいいですね。もちろん成長させることはいいんですけど、成長させようという気持ちは果たして自分に属しているのか、それともただ文化に影響を受けているだけなのかって、
ちょっと注意深く考えた方がいいよねという問題意識はずっとありますね。
確かちょうど直近のヒューマンカインドだったか、冷蔵系の道とかでも、私は自己啓発は好きじゃないみたいなことを著者は言ってたりして、
そういうような考えがちょっとずつ多くの人がそう思うようになってきたみたいなのもあるかもしれないですね。
だから単純に経済が成長を止めた中で、経済成長以外の何に自分はベッドしていたらいいのかっていうのが再検討されつつあるんじゃないですか。
それで言うと、最近マルクスの本みたいなのを何冊か読もうと思っていて。
マルクスは難しいですよ。
最近、去年流行ったらしい人身性の資本論、あれを読んで、それも冷蔵系の道と割と近いところがあったんですけど、
マルクスに関しても、俺が知っていたイメージは、あの人は共産主義というものの概念を考え出した人っていうふうに思っていたぐらいの知識だったんですけど、
結構全然違うんだなっていうことをその辺りの本を読んで知って、
ちょうどその資本主義は正しいのかみたいなところは最近自分の中のテーマみたいなものでもあったりして、
そのマルクスの入門的なものを今何冊か読もうとしているところです。
マルクスって資本論を書いてるんで、資本主義ってどんなメカニズムかっていうのを解き明かしてる人で、
逆に言うと、めっちゃ資本主義に詳しい人なんですよね。
俺の中では、マルクス・エンゲルスの共産党宣言っていうもののおかげで、
あの人は共産党の大ボスなんだぐらいのイメージだったんですよね。
実はその資本主義のメカニズムを徹底的に分析した上で、
いやそれは結局自解するよと壊れていくよと、
共産主義とヘーゲルの弁償法
共産主義っていうのが新しく立ち上がっていくのが時代の流れだよっていう話で、
その話の理論的なバックグラウンドになってるのが、
さっき出てきましたけど、ヘーゲルの弁償法というやつで、
だからそこを踏まえておくと、その思想の方を踏まえておくとよりわかりやすいとは思いますが。
そのマルクスを知ったのが俺は言ったら直近1ヶ月以内ぐらいのレベルのことなので、
こんなぐらいの知識からでも1ヶ月ちょっとやればちょっとは分かるようになるぞっていうのも、
まだ無限に学べる、知らなさすぎることがあってめっちゃ面白いなって思います。
学びたいと思う分野がそうやって考えると増えたかもな。
やっぱり多分なんですけど、理系の大学入試に関係ない分野のことは、
人並みぐらいにはできていると思ったけど、全然そうじゃなかった。
でもそうでしょうね。大体。
自分が興味を向けない分野は、自分がどれぐらい知っているのかすら分かっていないっていうのはありますね。
それですね。自分が分かっていないことを分かることができたのが、この2021年だったかもしれない。
なるほど。
7回目、7冊目が、2030年すべてが加速する世界に備えよう。
はい、これはニュースピックパブリッシングの本ですよね。
そうですね。これは結構売れてたみたいで、今振り返って結果論で言うと、
この本がめっちゃ面白かったかって言われると、読んでいた当時と比べるとちょっと熱量は下がっているんですが、
この本のおかげで、DNAだったり生命科学の分野というものへの興味を導いてくれたというのかな。
でもそうやって考えたらやっぱり面白かったって言えるのかな。うまく言えないんだけど。
この本のみで言うと、今だったらそんなにお勧めじゃないなっていうのが正直なところなんですけど。
分かるよ。
でもこの本のおかげで、今年はすごく影響を受けてはいるんですよね。
そういうことはよくありますよ。結局自分の知識感というか世界観がバージョンアップしたから、本の評価も変わるというのは自然なことで。
そういうことかな。
あと全然関係ないですが、この本と2030年全てが加速すると、
これからの正義を話をしようというのが、同じ編集者さんの下で出版されていたという事実を後で知りました。
早川の人がニュースピックスパブリッシングに移籍していて、この本も作っていたっていう。
ジャンル結構違うし、ちょっとびっくりしたんですけど、そういうこともあってなということで。
すっげえ大きな意味で言ったら、どっちもブックカタリストで拾うという意味で近いところがあるんじゃないですかね。
そうなんでしょうね、きっと。
編集者はむしろ幅が広いことが偽量なんじゃないかぐらいにもちょっと思うしね。
それはありますね。それは確かに。
同じジャンルしかできない人よりいろんなジャンルをやっている人が作った本の方が面白いのではないかと思う。
技術書籍「2030年すべてが加速する世界に備えよう」
そういう仮説は立ちますね。
8冊目がヒューマンネットワーク。
人単体で考えるんじゃなくて、人がその周囲にいるグループとかに影響を受けるし、
そのグループとかをどう編成したら人の行動って変わるのかなみたいなことを論考した本で。
だからこれも個人の力というよりはっていう話ですね。
その外周に目を向けようという興味で読んでますね。
数学的なネットワーク論みたいなそういうものとはやっぱり違うやつですよね。これは。
やっぱり人と人との関係っていうのは数値化しきれないところがあるんで。
やっぱりその人が自由に自分の意思判断しているだけで、
例えば黒人と白人の住む場所が自動的に分かれてしまうみたいな話は、
ちょっとかなり考えるところがありましたね。この話は。
俺個人的にそのネットワーク論というかネットワークに関する数学っていうのかな。
フェイスブックがよくあなた友達ではないですかみたいなのを見つけてきて、
10年前ぐらいにはフェイスブックなんでこんなことができるんだ。
すげえなっていう感じのことを思っていたんですが、
それもネットワーク論である程度説明ができるみたいなことが言われていて。
オフィシリアにネットワークを使った関連ノートを見つけてくるプラグインっていうのがあって。
関連しそうなノート。
そう関連しそうなノートをキーにするものはどのノートとリンクしているかというものだけをキーに、
あなたこのノート多分好きな関連するんじゃないみたいなものを提示してくれるプラグインがあって。
例えば今表示しているAのノートに対してAのノートに近しいものを表示してくれるってことですか。
これが肌感覚としてめちゃくちゃうまく機能してるんですよね。
ネットワーク論すげえなっていうのであんま深くは調べてないんですが、
いろんな計算の仕方があって、
リンクのリンクの中でやっぱり友達が少ない人の友達ネットワークに入っていると、
共通の友達が少ない中で同じような友達がいるとこの人は関連しやすいであろうみたいなことを、
割と簡単な数学の式で計算ができるっていうようなのを自分で体感してやってみて、
やっぱ数学がすごいなっていうのはその辺でちょっと思ったりもして。
しかもこの数学って中学高校で習うような式を並べてうんぬんとかとはちょっと違うような気がして。
確かに。
ネットワーク系の数学みたいなのもすごく直感的に理解しがたいからこそ、
なんか悪く使えばいくらでも悪くできるだろうし、
そういうことも含めてこういう数学みたいなのもちょっと学べたら面白いかなと思いましたね。
一応僕もスクラップボックスユーザーなんでグラフ理論には興味を持ってるんですけど、
でもどうなんかな。
ゴリラさんが使ってるプラグインがどれほど使えるのか、便利、役立つのかによるかな。
これって忘れてたけど関連するよねっていう度合いが高いんであればちょっと使ってみたいなという気はしますが。
直感で言うとかなりすごいです。
そうなんや。
よくこんな機能するんだったら使うわって少なくとも思う。
ただある程度ネットワークを作ってないとダメなのが当然なので、
その辺りが誰にでも簡単に進められるかっていうとそうではないんですけど。
だから自分でネットワークを張る作業の補助的に位置づけられると。
そういえばこれもリンクしといたらなんかもっと便利になるかもねっていうので、
ツールとしてはすごく期待度は高いですね。
ヒューマンネットワーク、発想法、リアルな飲み会
その時に数学の式とかを見て、書いてある式は高校レベルなんですよ。
シグマがあってログとかも取ってたかな。
その辺りぐらいのものしか使っていないので。
なんだけどこんなことがちゃんと数学で意味は一応わかるけど、
なぜそうなるのかわからんっていう。
いまいち難しいですね。
理解が浅いことを思い知らされる。
式自体の書いてあることはわかるけれども、そこから内容を読み取れない。
みたいなので、もう何段階か数学の能力が上がらないとそこは難しいのかなっていう。
第9回が妄想する頭、思考する手。
これはゴリゴさんさんか。
僕も一応この本読んだんですけど、この本も面白かったですね。
面白かったですね。
今までの紹介してきた中では多分一番読むのは楽だった。
簡単とか。
ノウハウ性に近い。人文よりはノウハウ性に近いですね。
そうですね。簡単とかで評価するもんではないんだけど、
そういう意味では一番早く読み終えることができるかなっていう印象ですね。
別に難しい概念が解説されているわけではなくて、
著者の知的精神の方法論みたいなのが具体的なエピソードと共に紹介されているという本で。
やっぱり面白いのは発想アイディアっていうものの扱い方で、
天使度悪魔度っていうパラメーターを出してあるんですけど、
2軸の切り分けって結構重要ですよね。
ここにもそういう2つの切り分けがあるんですね。
何かを考えるときには少なくとも2つ軸以上で考えた方が
より解像度が高まるっていうことはあるでしょうか。
そこに4小弦のマトリックスみたいなのにすると、
もっと複雑なことが考えることが、複雑なことをシンプルにできるっていうのがあるかもしれないですね。
そういえばメモとかを手書きで書くようになったのも、
2021年になってからの目覚めですからね。自分で言うと。
手書きと言ってもiPadってこと?
タイピングじゃなくなったっていうのかな。
文字の入力として。
あとは図解とかをそれで理解する、考えるということが重要だっていうふうに思うようになって。
最終成果物がテキストを目指しているからこそ、
一度その概念を抽象度を高めるっていうのか、文字じゃないものにしてから、
もう一回文字に変換するとすごく理解が深まるっていうのは、
今年ずっと考えていることで。
河北二郎さんの発想法っていう本読んだことあります?
なんかね、それも聞いたことあるけど読んではいないんですよ。
ケージ法っていう発想技法を紹介している本なんですけど、
ぜひ読んでみてください。
そういうようなことが書いてあるやつ。
ケージ法っていわゆるちっちゃい付箋みたいなのを、
ボトムアップで構造を作り上げていくっていう方法なんですけど、
その最終成果物に至る前に、
図解A式っていうのと文章式B式っていうのがあって、
その2つをやった方がいいよっていうのがまさしく書かれてます。
それだわ。
それはね、海外だとデュアルラーディングっていう書き方で紹介されてたりして、
あれですね、やっぱ梅沢忠夫さんと日本には、
今流行っている概念をちゃんと先にやっている人がいっぱいいたっていう。
だって学者はそれが仕事ですからね。
それができない人はそもそも知名度が得られないわけで。
でも方法論自体を書いているかって言ったら、
みんながみんなじゃないですよね。
まあ確かに。
その方法論を公開してくれている人というのは結構貴重なんじゃないかなっていう。
あの一派、川北さんとか梅沢さんというのは京都大学の一派なんですけど、
そこでやっぱりノウハウの研究会というか交流みたいなのが結構頻繁にあったらしくて、
だから自分の方法を人に紹介するってことに慣れてあったんでしょうね。
あとそれでコミュニティの高め合いみたいなのがめちゃめちゃあったんでしょうね。
と思います。
やっぱ人間が成長するのは人間関係なんだろうなっていう。
そうやって外部の刺激がない限り発想はどんどん偏ってしまうし、
学者なんてその典型例みたいなもんですからね、基本的には。
だから梅沢さんも梅沢サロンって言って、
別に実際にサロンじゃなくて、
彼の家に夜中大学の学生とかが集まってひたすら酒を飲んで話すっていうことを毎週のようにやられたらしいんですけど、
そういうので培われてきた発想とかがあるんでしょうね、きっと。
そうですね。
現代だとそれがあまり良くないことのような捉え方もされつつあって、
でも東さんもリアルな飲み会の大事だっていうか、
そこからそこで得られる空気感肌感覚みたいなのが大事だっていうのは言ってますよね。
そこは俺の仮説というか思っているところで、
やっぱデジタルがどんなに便利になっても情報量が足りないと思うんですよね。
それは足りないと思う、きっと。
声も圧縮されて変換された声になってしまうし、
たぶん体全体の動きだったり表情だったり、
顔色がちょっと変わるとか体温が上がっているみたいなのも認知はできていないというか、
ネットコミュニティの盛り上がり
分かってないけど、たぶん情報としては重要なんだろうなっていう、
真のコミュニケーションをするならば。
あと例えばZoomとかで5人とか6人で集まるじゃないですか。
でも結局そのタイミングで行われる会話って1個じゃないですか。
2人が別々に喋ることってないじゃないですか。
でもリアルの場合って同時進行でいろんな話が飛び交うんで、
そういう意味でも情報量ってかなり圧縮されてますよね、オンラインだと。
技術とネットワークが進歩して限りなく現実に近づけていくことはできるけれども、
まだ完全な大体には遠く及ばないんだなっていう。
っていう感じはしますね。
とはいえどこまでバランスを取るかですからね。
俺たちこれ毎回会ってポッドキャストだったら絶対無理ですからね。
そうそう。だからやっぱりそういうのをゼロイチに捉えるんじゃなくて、
両方配置した方がいいよねっていうことですよね。
技術ブログとマーケティング
っていうので来年の目標はコロナが落ち着けばリアルな何かをやりたいっていうのは結構思うんですけどね。
そこは状況次第ということで。
そうですね。第10回が世界はゾウヨでできている。
この本も面白かったですね。面白かったってさっきからずっと言ってますけど、
この本は面白かったですね。思想的・手遣う的な話を紹介してるんですけど、
ものすごく読みやすい。これも確かニュースピック・パブリッシングの本ですけども。
難しい概念をわかりやすいいい文体で紹介している上に、
その内容そのものが資本主義の世界から見たときにやっぱりちょっと斬新に聞こえますよね、この本は。
そうかじゃあこれとかもきっかけかもな。資本主義は正しいのかと思うきっかけになった本が、
今を振り返るとなんですけどこれとかなのかも自分の場合でいうと。
そういうのがちょっとずつ積み重なったんでしょうね。
今こうやってフリリスト見てもこの本はかなり面白かった部類に入りますね。
俺この本で初めてミート・ゲインシュタインっていう名前を聞いたんですけど、
その後意識すると結構いろんなところにやっぱり出てきて。
出てくる出てくる。
やっぱその意識すると多分読み飛ばしていたんですよね。今までも見ていたかもしれないけど。
まあまあその頭のあれなんかフックに引っかからなかったんでしょうね。
であの未だにこの人がミート・ゲインシュタインが言ってたことを分かっているレベルは1ページぐらいの容量なんですけど、
まあだとしても1ページ分かるようになったのが2行が1ページになったんですよね。
いやそれはもうだいぶでかいでしょ。ミート・ゲインシュタインは言語ゲームの話と家族的類似性の話を抑えておけば後期は大丈夫かな。
前期はまた別の話があるけど後期は大体大丈夫。
っていうのが前はミート・ゲインシュタインっていう名前の人がいるっていうのと、
そんなレベルから進歩するだけで後から入ってくる情報が分かりやすくなるっていうのがでかいですねその後に。
確かに。
次がLearn Better11冊目。
Learn Better。
これは個人的に学ぶということを根本的に学ぶことの解像度を上げてくれた本っていうかな今だったら言えるのが。
勉強をするということがこの本のおかげでこういうことこういうふうに学ぼうとするようにすればより良い学び方ができる。
密度の高い学び方ができるということだったり、学ぶとは何なのかっていうことを考えることができたおかげで勉強することができるようになった。
学びについて学んだと。
GPT-4とAI技術の進歩
これが一番多分ブックカタリストの通算聞かれた数でも多分一番多くて、個人的にもそういう意味で大きく変えてくれたものだったのかなっていうイメージですね。
書いてあったことを今振り返ればもうだいたい普通のことになったっていうぐらいは影響を受けてずっと考えていたのかもしれない。
提唱されてる方法がやっぱり無理な方法じゃないってことですよね。
自然にできるというかナチュラルにフィットできる方法論やからいけてるんでしょうね。
そうでしょうね。
学ぶことをこれから考えるんだったら是非とも読んでおくべきだっていうのは思いますね。
12回が初のゲスト回思考のエンジン。
思考のエンジン。今回はたくさんに来ていただいて思考のエンジンという結構前の本をご紹介いただきました。
いきなり渋い本を紙で買えない本を選んでくるっていう渋いのを選ぶねやっぱりっていう感じで。
こういうとこで取り上げてもらわないとどんどん古い本で言及されなくなるんで是非とも取り上げていただきたいし、この本は面白いんですよ。
知的生産の技術論と現代思想が混じり合ったエッセイなんですけど、好きな人はめちゃくちゃ好きだと思います。
そういうふうにその言葉でピンとくればいけるって感じですね。
現代思想特にデリタとかあの辺の話題が好きな書き手の人ならどこのページを読んでも面白いと思います。
フランス現代思想というかあの辺のポストモダンあたりはまだ俺が最近学んだところ中世ぐらいまでしか進んでなくて。
名前とかは何回か見て目次とかも何回も見てるから名前とか超基本はやっとわかったけどまだやっぱり全然わからないですよねこの辺は。
その辺はちゃんとポストモダンの入門書もいっぱいあるんで。
ポストモダンって結構嫌われてるというか嫌いな人はすごく嫌いなんですけど。
ソーカル事件とかがあったからね。
やっぱりその近代に至るまでの思想の中でその個人とか主体とか理性ってものが絶対視されてるけど本当にそれっていいのかなっていうことをかなり茶舞台外出というか土台から考えるっていうことをしてて。
結局それが哲学の根本的な営みですよね。
哲学で言うとねわかったのがねやっぱり哲学は全部なんだなっていうのともともとは哲学しかなかったんだなっていうのが最近やっと肌感覚として身についてきて。
いろんな分野がなんか哲学から独立してしまったせいで哲学は何やってるかわからんっていう素人めんにはっていう感じになったのかなっていうのが最近学べたことでしたね。
そういう側面は多少あるでしょうね。
13回コンバージェンスカルチャー。
はいこれはね分厚いし、実際例の解説がめちゃくちゃ多いんでちょっと読むのは時間かかりますけども。
言論戦記とかで出てきたファンカルチャーというカルチャーコンテンツを作り出すクリエイターとコンテンツとファンというこの3つの要素の関係性、
特に経済的な意味での関係性をどうチェックしていけばいいのかっていうことを語った少し前の本なんですけども、
論理的な枠組みは結構この本が提供してくれるんで一通り読んでおくと語れるようになると思います。
なんかやっぱそれもあれですね、倉下さんが言論戦記とか、
ヒューマンネットワークとか、
やっぱ似たテーマになるのだなという、あと切り口が似ているんだなという紹介するときの。
そうかな、似たような本を読んでるからっていうのは当然あって、自分の興味によって本を読んでるから、流行とかじゃなくて興味によって本を読んでるから似たことにはなるんですけど、
でもやっぱり長い間自分の中でのテーマなんですよね、このファンカルチャー的なものって、
もっと言うとインターネット以降の関心事というか、
どういうふうにクリエーションにみんな参加してくれるのかなみたいなことをずっと考え続けてるのはありましたね。
しかもまだ答えは得られてないというか。
俺目線で見て面白いなと思うのが、ある意味そんなに同じ本じゃないと思うんですよね。
世界は雑魚でできていると、ヒューマンネットワークと言論戦記と、ただどれも似た切り口になっているというのが、
暮らした棚乗りという存在でそういうふうになるんだなっていうのが興味深いというか。
だから結局コンテンツの切り口っていろいろあるわけですけど、
僕が持っている包丁は僕が持っている包丁の形をしているので、
僕が切ったら毎回同じ形になるというのは確かですよ。
それが決して悪いわけじゃなくて、
ああそうか、俺そんなにここまでの本でそんなに軸ないなって思って。
へー、なるほど。
最近ちょっとずつ見えてきたような気はするんですけど、
大きく言えば、学ぶことを学んだっていう感じなんですけど、
そこに至るまでにあっちこっちフラフラしているというか、
なかなか落ち着いた切り口にもなっていない、まだ。
逆に言うと、
ブックアタシスでこういう本を紹介してきたから次こういう本を紹介しようみたいな連続性を意識している面は多少ありますよ。
ああそういうふうにも言えるかもしれないですね。
だから切り口がその似た切り口というか、というのは確かにあるかもしれない。
14冊目がHow to Take Smart Notes。
これも読んでみて分かったのは、なんだかんだやっぱすっげえ影響を受けているんだけれども、
実に読みづらい本だったなっていう。
でも幸いなことに日本語版が今年出ましたので。
そうですね。日本語版を読めば全く問題ないと思うし、
なかなか具体例がなくて分かりにくいと多くの人が言っている印象があって、
確かに本当そうだよね。でもやってみないとできないし、やり方なんてみんな違うからねっていうのは難しいところですね。
あんまりだから固定しないほうがいいと思いますけどね。
例えば、Evergreen Notesの人ってEvergreen Notesの形式でウェブサイトにWeb Green Notesについて書いてるわけじゃないですか。
かっこいいんですけど、やっぱりあれ作ったら他の人がみんなそれで満足かっていうと、
そういうわけではないでしょうから、自分なりにやっぱり組み立てていくしかないでしょうね、これは。
さらに言うと、やっぱり番人がこれを必要としているわけではないっていうところが重要なのかなというか、
考えるために使うことはすごく価値があるとは思うようになったんですけど、やっぱり難しいですよね。毎日何個もノートを書くのは。
これはかなりハードですよ。だって学者がやっていることを一般人にやらそうとしているわけですか。
本の見出しに1日3個ノートを作るだけでいいみたいなことが書いてあって、
ちょうど3日前ぐらいにその文章を探り合ってて、英語バージョンのやつを読んでたんですけど、
だいぶ言っているニュアンスが違っていて、英語で書いてあったやつは、
ニクラス・ルーマンは9万枚のノートを作ったっていうのを生涯換算すると、確か1日6枚ぐらいになるんだったかな。
ルーマンみたいにルーマンになるのはちょっと無理だから、年に1冊も本を出せないぐらいでいいんだったら、
3個もやっといたらもうめっちゃ効果出るからねっていう。
だからやっぱり3個もできたら結構すごいよっていうニュアンスなんですよね、書いてあったものを思うと。
それを3個作るの楽勝だよみたいなニュアンスで伝わるのはちょっと間違っているかなっていう。
しかも日本語版なぜか知らないけど、あれ全部メモってなってますからね、ノートじゃなくて。
メモのほうが簡単そうに聞こえるからなんでしょうけど、1日3枚のメモを書くっていうのと、
1日3枚情報カードを書くのではニュアンスというか聞こえ方が全然違いますよね。
そうだね、1日3枚の走り書きのメモでいいんだったら30枚でもやれるね、簡単に。
でも実際情報カード1枚書くのって結構疲れるし、物によっては5分とか15分とかかかったりするんで、そんな気楽な作業ではないですね。
でもなんだかんだ読みづらかったけれども、参考になったというか参考にしている部分が多いのと、
あと1つ大きな収穫だったのはちょうど3日前ぐらいなんですけど、英語を読んで以前より読めた。
今年の積み上げ
これは約半年分の積み上げがあったなっていうのをすごい思って。
なるほどね。
だいぶスムーズだったんですよね。
それもいくつか、そういえば倉下さんに紹介してもらった3冊以外にも、3冊も一応読んで、それ以外も何個か読んでいたりして、
機会があればその辺の英語の本とかもまた紹介できたらなとも思います。
で、15冊目、実力も運のうち能力主義は正義か。
はい、今年発売されたということでサンデルさん、続きものとして今度は僕が紹介したんですけど、
正直、能力主義批判の本なんですけど、僕はこのサンデルの議論はちょっと十分じゃないかなとはずっと思ってたんですけども。
でも、能力主義そのものに向ける批判はおおむねその通りだろうと思います。
これそういえば買って割とあれかな、らしたさんの話を聞いて読んだ気になってしまって読んでいないやつかな。
そうですね、能力主義とかここまでしゃべってきたようなことがある程度理解されているのであれば、そこまで新しい発見はないのかなと思いますけど、
結局、僕が思うに能力によって人に区別を設けることそのものを否定しては、制度が成り立たないと思うんですよね。
社会が成り立たない、区別をしなかったら。
腕がいい歯医者と腕が悪い歯医者で腕がいい歯医者に行きたいって普通のことじゃないですか。
それでも、そこまで能力主義って言われだしたらもうちょっとわけわからなくなってきますよね、基本的には。
あと本人がそう思っていないとしても、そういうふうに勘違いされてしまったら困りますよね。
だから例えば、金持ちの息子だけがいい大学に行けるっていう側面と、
あとアメリカが例えば大学に行ったら良い職につけますよっていう二重の構造が混ざり合って、
結局金持ちの人しかいい仕事につけないという状況になっていることは問題ですけど、それは多分能力主義じゃないと思うんですよね。
その話を聞く限りは、確かにもう完全にそうですね。
能力主義っていうのが言い訳に使われているというか、こうやってるのは正しいのは能力主義だから肯定できるんですっていう理論のバックボーンになっていることは間違いないですけど、
それはその理論、能力主義そのものを根本から否定できるようなものではないと、今でもこの本を読んで今でも感じますね。
はい、そんな感じですね。
16冊目、英語読習法。
はい、この本も面白かったですね。
そうですね、これは倉下さんが紹介してくれたのを読んだらすごく感銘を受けて、俺がぜひ紹介したいって言って書いたやつで、
振り返って多分5冊、6冊ぐらい英語の本を今年読んだと思うんですけど、挫折したのを含めて。
個人的に1冊目だったっていうのもあるかもしれないけど、一番良いと思ったのはこの本でしたね。
この本、僕が後で紹介している本で、英語の教育に関わっている人がメインですけど、この著者は認知科学の人なんで、
人がどう覚えるかっていう話がすごい得意な方なんで、だから非常に実践的で使いやすい話になってますよね。
だからあれなのかな、英語で商売しているのがメインじゃない人の目線だから個人的に面白いと思ったりしたのかな、そういうので言うと。
他の人と違う切り口であったことは間違いないでしょうし、人がどうやって言葉を覚えているのかっていう科学的な観点があるので、
なるほどなと思う要素は多かったですね、この本。
言われると、脳の仕組みとか認知とかはやっぱ思うのが自分が好きなところで、そういうふうに言われると大体のことは納得できるっていうのが自分の性質としてあるみたいで、
多分そういうふうに言われたから良かったんでしょうね。
17冊目が全てはノートから始まる、あなたの人生を開く記録術、倉下忠則さんの本ですね。
別に特に言及することはないんですけど、比較的売れ行きも好調でして、現在4スリまで行っている本でございます。
正直なところ、How to Take Smart Notesより多くの人にとってはこっちの本の方がいいと思います。
こっちは僕は一般市民向けに書いてるんでね、学者とかではなくて。
自分の話で言うと、俺はHow to Take Smart Notesの方が参考になったと思うけれども、でも全てはノートから始まるの方が多くの人にお勧めだと思う。
本当にこの本は入門を意識して、これもさっきの独学大全を読んで思ったんですけど、
僕らが当たり前だと思っていることって、そんなに全然当たり前じゃないなっていうのを確認したんで、
自分にとってのノートの当たり前の話をとりあえず並べるっていうことをしたんで、
だから全然ノートを使ってない人がノートを使うときにはこの本がいいと思います。
逆に言うと、僕の中ではまだノートを使ったナレッジマネジメントの話はこの本ではほとんどしてないわけですね、要するに。
だって難しいと思いますもん。
そうそう。だから日常的にまずノートを取るという習慣がついた1階の上に立つものだと思うんですよ、そういうノートとのナレッジマネジメントって。
だからまずは1階の話をしたと。だからできればどこかで2階の話をしたいなとは思ってます。
そうですね、それは思います。期待しています。
はい、ありがとうございます。
18冊目、ウィルパワー意志力の科学。
この辺りから自分の話で、何て言うんだろう、自分の興味があるものを何かどっかから見つけてきて、本を見つけてくるっていうのがちょっとずつ増えてきたような気がして。
まあだいたいらしたさんが読んでいて、読んでたのかよっていう感じにはなってるんですが。
はい。
これも確か読んでる、英語のメルマガを読んでいて、そこでディシジョンファティーグ、決断疲れっていう言葉が出てきて、そこから興味を持って見つけたのがこれ。
で、これももう何十回と自分のノートに書いてみたりしているので、大体のことが普通のことになってしまったんですが、何回も決断をすると疲れる。
意志力というものは減るものなんだっていうのを一冊にわたっていっぱい紹介した本という感じですかね。
これはもうセルフマネジメントの基礎的な構築を支える話ですよね。だから人間ってそんなにずっと決断できる存在じゃないから、いかにその決断しやすい環境をデザインするとか、決断したくてもいいようにするとかっていうことが大切だよっていう話ですよね。
そうですね。セルフマネジメントを考える上での根拠として重要だっていうので、安易な自己啓発とかセルフマネジメントの本だとやっぱりこうしなさいしか言ってこないので。
最終的に精神論やもんな。
そうじゃなくて、こういう理由でこうした方がいいよっていう、こういう理由をわかるためにはやっぱり大変参考になる本かなと。
で、19回が心の仕組み上巻、スティーブン・ピンカーさんですね。
これもゲスト回ですね。第2回目のゲスト回。
このスティーブン、紹介してくれなかったのはパダワンさん。スティーブン・ピンカーという名前もこの後いろんな本でしょっちゅう見かけるようになって、今まで全然認識していなかったなということがよくわかったというところでもありました。
僕もまだこの本は読んでないので、ちょっと本については何も言えないんですけども。
多分とても難しい本ですねっていう感じがしますね。
20冊目、理不尽な進化。
面白い本なんですよ。
今年が文庫本出て、理不尽な進化情報審判というのが出てて、ちくま文庫から出てるんですけども、面白いですよ、この本は。
なんかね、めっちゃ面白そうなんだけど、そういえば意外と尻込みしているかもしれない、自分で言うと。
でもさっき言ったピンカーとか、進化論に関わる話に興味があるんであれば、普通に面白いと思いますね。
進化論そのものの言及に加えて、その進化論を争う中で、その学抜の中で何が起きてたのかっていうことを切り出すというか、そういう試みが行われていて。
土俵がすごく広くて、横綱相撲という感じの本ですね。
そうですね、たぶんこの本とかをきっかけに、進化論というものが最近いろんな分野の基礎になっているというか、いろんな分野の考え方として進化論というものがすごく出てきて、
自分もそういうふうに説明されるとあらゆることが納得できるということがわかってきたのもこのあたりからかもしれないですね。
で、そこに対する危うさがあるっていうことをこの本はちらっと言ってるわけですね。
だから、進化論の考え方に立つと、だって全部、今生きてるのは最適だったからっていう話で、もしかしたらそうじゃなかったかもしれない可能性っていうのがすべて消え去っていくっていうことについての懸念を示しているところが本書の素晴らしいところでございます。
まあね、進化論っていうか、人間の体なんていらんパーツばっかり余っていて、なんかたまたま他のことに使ったらうまくいったとかそういうこともいっぱいあるし。
うーん、もちろんその進化論で説明できることとか解明できることはいっぱいあるんですけど、それだけで本当に推し進めたときに僕たちが見逃しているものはないだろうかという視点をキープしておくことは非常に大切だと思いますね。
その俺が進化論面白い面白いって言ってそればっかり見ないと、こう変な方に突っ走っていってしまうっていうやつですよね。
はい、そういうことです。
ちょうどこの頃ぐらいからサポータープランを始めたのか、そしたらなんか想定していたよりもすげえたくさんの人が入ってくれてありがとうございますって言って、ラシタさんがこうブック語りスト開放みたいなものを書いていたりとかして。
慌ててね、慌てて書きましたね。
そこから何回か順調に読書会も進んでいるのかな。
で、直近の回だけ、この頃からここからアフタートークは言いたい放題言えるようにするためにサポーターの人限定という形に変えていて。
前回、期間限定でサポーターの全員に聞けるようにっていうので、最近はこんな感じのことをしていますっていうのを紹介したりもしています。
はい、そういうのはちょこちょこ出していかんとね。やっぱり外から見てて何してるかわからんのでは参加しづらいところがあるんで、ちょいちょいちら見せするのは重要なことだと思います。
そうですね。で、次が幸せをお金で買う5つの授業。
改めてタイトル見てもやっぱすごいタイトルですよね。
いやー、中身は良いと思うんですけどね。日本の翻訳が良くないというかね。タイトルだったり、参考文献が全部削られているところだったり。
正直、俺は5年スパンでの目標は、もうこういうものは現状を読むっていう。
かっこいい。
ダニエルカーネマンの一番新しい本、ノイズ。あれが2冊で4500-6000円がですね、英語版を買うと上下というか1冊で1500円で買えるんですよね。
いや、それはわかるよ。
いやー、やっぱ英語を学ぶべきだなってすげー思って。
なんか今、すごいな、高校生時代にマジック・ザ・ギャザリングで日本語版を買うより英語版のパックの方が安いから英語を読むようになろうっていうのと全く同じ感覚がしたな。
多分ね、俺どんなにお金持ちになってもね、やっぱ本2冊5000円だったら高いと思うんですよね。
まあね、でもやっぱいいよ。そらそら読めるようになったらもちろんそれでいいと思うけど、読める時間をお金で買っているところもあるので。
なんか自分の場合はね、それが英語を学ぶモチベーションにもなったりしていて。
それはいいことだよね。それはいいことだと思います。
これが違和感なく読めたら。あとなんかちょっと思っているのは、やっぱり英語の方がより入ってくるんじゃないか。究極までいけば。
まあ結局英語で書かれている文章ですからね、当然。
さらにやっぱね、学術の多くのことはね、文学は抜きにして多くの学術は結構英語の方が理解しやすいんじゃないかということを最近考えていて。言語の構造的に。
進化論との関わり
パラグラフライティングが主で、しかも主語と述語を明確にするから、やっぱり読みやすいでしょうね、そりゃ。
っていう意味で、自分の目標にもなって、日本の本が高くなっても俺は英語で読むんだぜって、なんか出版界からしたらあんま良くないかもしれないんだけど。
まあ目標として近いうちにじゃなくていいんだけど、それはそれで将来的に。あと早いですからね、単純に。
それはそう、翻訳1年以上かかったりするもんね。
今回のダニエル・カン、ノイズは確か数ヶ月ですごく早いけれども、How to take smart notesなんてね、言ったら2、3年かかってるんだし。
そうですね。
で、読みたいと思った時に、まあ大体電子になると思うんだけど、簡単に変えるようになってますからね、電子のおかげで。
しかも電子だと読みながら辞書引けるのがでかいですよね、あれね。
ああ、そういうのもあるな、確かにな。そこら辺も便利だったりしますね、そういうあたりで。
まあそういう意味でも、やっぱり英語学習は続けていく価値はありそうだし、まあこれからもやっていきたいところですね。
はい、すっかり本の話をはしょってしまいましたが。
ああ、そうか、本の話は、本の内容は全然触れてなかった。
まあお金、幸せになるお金の使い方ということですよね。
そうですね、そっちの方が絶対タイトルとして良いと思う。
そのお金を使うのはいいんだけれども、お金で幸福になれないとはよく言うんだけど、幸福になるお金の使い方ってあるんじゃないっていうので、
まあこういう使い方をするといいよっていうので、その経験を買うっていうことだったり。
まあこれが一番、特にレビューで書かれていた、言ってることはだいたい普通なんだけど、ちゃんとまとめてあることに価値があると思いますっていう本で。
まあ知ってるのと、やっぱりあれですからね、読んでわかるのと、知らなかったことが書いてあることが必ずしも良いとは限らないですからね。
それは全然限らないし、よく言うんですけど、言ってみたら当たり前の話っていう言い方は、つまり言ってみるまでは当たり前だと認識してなかったっていうことなんで、
当たり前だと認識することには価値はあるんですよ。
そうあれですよね、コロンブスの卵という言葉をして、我々は認識しているはずなのに、本になるとなぜかそれは許されない。
だからまあ、ああそうか、やっぱりそうやったんだっていう確認するっていうのは、やっぱりいいことだと思いますよね。
だから全然斬新なことばっかり書いてあっても、多分それわからないですよね、本で。そんなわからんことばっかり書いてあっても。
だから当たり前のことがちゃんとまとめられてるっていうのは価値がある話だと思います。
特にこれで思ったのが、やっぱり言われたら全部当たり前だけど、やっぱり気づけなかったと思うんですよね、読まなかったら多くのことは。
いや特に他の人のためにお金を使うっていう話があるじゃないですか。
ああ、あれはね、かなり影響を受けた。今年そういう意味で言うと大きく考えを変えたきっかけでもありましたね、これは。
結局何がまずいかっていうと、資本主義の制度の中では、個人が自分の感情を最適化するためにお金を使うだろうという想定の下に様々な制度が組まれてるわけですよ。
そういう中で選択肢の中で、そういう中の選択肢に僕たちが立つと、そういう発想が出てこない?
他の人のために使おうっていう発想が、その選択肢の中にまず上がってこないようなところがあるんで。
だから改めて確認しておくことは大切なことだと思います。
英語学習の本と個人主義
そうですね、だから無料が必ずしも幸福ではないっていうのもそういうことですからね、言ったら。
てかその無料が幸福やったら、YouTubeでスパチャしてる人たち理解できなくなりますからね。
そうですよね、すでに現代の現象をもう説明できないんですもんね、そうやって言ったら。
やっぱりスパチャすることがその人にとっての幸福感につながるからやってるわけであって、だからやっぱり古い経済観念の人間の立ち回りってだいぶ嘘が含まれてますよね。
それを考えるとね、やっぱりスパチャができる人類というものがいかに進化したのかっていうのを思い知らされるんですよね。
確かにね。
普通に平然と、最近アメフトでめっちゃ日本の新しく始めてくれたすごい人がいて、登録者5000人ぐらいまで増えているんだったかな。
先週ぐらいに初めて生配信をやっていて、スパチャがいっぱい入っていて、なんかみんな良い世の中になったなってすげえ思ったんですよね。
Googleの全面広告を表示されるくらいだったら全然スパチャでして利益歓迎したいところですよね。
その人たち素晴らしいのが、アメフトのプレイ解説するために週にメインを2本動画あげてるんですけど、1本はNFLの映像を使っているから収益化しても全部持ってかれちゃうんですよ。
もう1本は収益化したいから、そうしないために映像は使わないってやってるんですけど、それを見ていて、お金を稼いでほしいなって思って、自分も感覚として。
これはそういうふうに世界も結構変わってきたんだなっていうのも思いますね。
だからお金がどう動いてるかっていうことを、僕たちがどんどん見えなくなってきてる社会になってて。
ブラックボックスかということなんですけど。
でもそうやってお金をこの人にスパチャする、その人がその人の役に立つっていうある種の原始的な実感っていうのが、テクノロジーによって復活してるというような感じですよね。
でしょうね。だから金額ではない何かというか、そこで側面がいろいろあると思うんで、必ずしもそれだけじゃなくて、やっぱ承認欲求だったりとかもちろんあるとは思うんですけど、でも健全で良い形になっているっていう感じはしますね。
そう思います。
スパチャは手数量大きすぎるんじゃないかっていうのは思うんですけど。
そうですね。
あれね、iPhoneでやると半分ぐらいなくなるらしいですよ。
Appleの30%とGoogleの30%。
なるほどね。
そこはもうちょっとなんとかならんのかって思うんですけれども。
次が22回が英語の本3冊。英語の読み方、英語の思考法、伝わる英語表現法。
今年は英語勉強法あたり年の年とよく言われているんですけど、どれも面白かったですし、やっぱり伝わる英語表現法は僕の中ではパラダイムシフトを与えてくれた本だなと今でも思ってて。
今、英文読解のテオリアとかそういうタイトルの本を読んでて、英文の読解を解説している本なんですけど、例文が難しいんですよ。
当たり前ですけど、例文が簡単だったら解説いらないじゃないですか。
だから解説がいる難しい文が例題に上がるわけですよね。
読めないんですよね。読めないと嫌になるんですよ。
意見の変化の理由と個人主義の傾向
でも伝わる英語表現法はそういうもんじゃないよと、その難しい英文法をどうにかするんじゃなくて、相手に伝わるように自分が使える言語表現でやればいいよって言ってくれて、すごく英語との距離感、心理的な距離感を変えてくれた本でしたね。
俺ね、ちなみに3冊読んで、この3冊だと英語の思考法が一番好みだったんですよね。
どんな考え方でこういう表現を使っているのかっていうのを解説する本でしたね。
英語の読み方は難しすぎてやめました。
こっちはどこか英文読解に近いもんな。
この人を求めるレベル高いと思って最初の方に例文が5個ぐらい書いてあって、この例文5個がスラスラって理解できないんだったら文法をもう1回やった方がいいって言われて、
結構わからなくて、さらにその後難しい単語が2、30個出てきて、これらが大体とは言わないけど、全部とは言わないけど3割、4割ぐらいわかんないと語彙が足りないよみたいなことを言われて、確か1個もわかんなくて、
俺ちょっとやり直してこようって思って、その後確か英語の文法の本とかを読みました。新書で見つけた入門のやつとか。
でも結構に親切ですよね。レベルを提示してくれてるわけですから。
話を聞いた印象では英語の読み方が一番読みたいと思っていたのに、一番読めなかったのが英語の読み方だったっていう。
一応大学レベルの英語をある程度勉強した人っていうのが前提だったんで。
ここまでしかやってない。
でもバックトゥータフィーチャーして、もう1回後で読めばもっと面白く読めるのではないかなと。
その辺りの文法がわかったらですかね。
あとそれで言うと最近シンプルな英語っていうのを全部は読んでないんですけど、読んで、
あれのまず動詞を見ろっていうのはすごく響いたのと、
あと全然関係ない、最後の方にシャドーイングがやっぱ最強に効率がいいぞって言われて、
1週間ぐらい前からシャドーイングを始めて暗記で例文を喋らせてシャドーイングをする。
2日やっただけで劇的に能力が上がった気がしました。
でもやっぱり英語は口にした方がいいですよね。僕も思いますわ。
喋れると聞こえるっていう感じがすごくする。
発音できると聞こえるか。
自分の場合ね、なんかね、全然聞き取れてなかったっていう。
多分ね、やっぱ無意識レベルで前置詞だったり後文だったりが構成できないから、
音で聞いて喋ろうとするから言ってることが英語にならないんですよね。
そのforとかofとかが抜けてたり飛ばしていたり、逆に意味のないaを適当なリズムで付けてしまっていたり。
っていうのを、暗記の例文をシャドーイングをすることで結構思い知らされて。
あと喋ってしまうと聞けないとか。
っていうので、もう一段階英語のレベルアップは目指せるんじゃないかなって思っています。
で、23冊目。事実はなぜ人の意見を変えられないのか。
これも元々俺が好きだったシリーズというのか、人間の脳の認知の仕組みとかそういう系で。
言ったら1個前の幸せなお金の使い方の話だったり。
そのあたりとつながっているパワー、意志力の科学みたいなものとつながっているような、
人間がどういう性質を持っていて、だからどうする、どういう対処の方法があるのか。
みたいな話のシリーズと言ったらいいのかな。
そうですね。特にその共感というものがいいか悪いかというと悪いところもあるよねという指摘は、
この本だけじゃなくて、現代的な話にはしょっちゅう出てきますね。
共感の危うさみたいな話は。
そうですね。この事実はなぜ人の意見を変えられないのかで、
その一番印象が残っていたのはやっぱ知識というものは個人が持つものじゃなくてコミュニティが持っているから、
個人に何を言っても言ったら論理では人の意見は変わらんっていう。
一人一人というものの存在が意外と個人というものは個人主義というのが当たり前だと思っていたけど、
意外とそうでもないのかもしれないみたいなことを今になるとちょっと思い知らされるというか、
意外と人間って一人じゃないんだねっていうのを思い知らされた感じですかね。
だからここが難しいところで、事実として見たらそうですけど、
個人が重要だねっていう思想があったから個人の平等が生まれたわけで、
個人の平等を生むためにその個人が大切っていうエネルギーっていうかパワーが必要だったんですけど、
それが強すぎて個人を最上位にした時にチームとかコミュニティの大切さが相対的に減ってしまってるんで、
だから行き過ぎた個人主義をどっかでターンさせる必要があるんですけど、
そういうとじゃあ個人の権利は守らなくていいのかみたいな話もあって。
そんな言う話もあって。
っていうところがこの話のちょっと難しいところですね。
でもこの辺りからだいぶ考えるようになってきたのが、
自分の当たり前だと思っていることは当たり前じゃないんだぞっていうことを口では当然思っていたし言っていたけど、
コミュニティの盛り上がり
もう一段階結構当たり前じゃないんだなっていうふうに思うことができたっていうのかな。
ワクチンを打たない人がなぜいるのかが理解できないじゃないか。
共感はできないけれども少し理解はできた気がするという感じですかね。
次が24冊目。
知ってるつもり、無知の科学。
僕が読んだのはだいぶ前なんですけども、文庫版が今年出たのでタイミングで紹介させていただきまして、
たぶん生涯の中でもかなり高レベルで面白かった本ですね、この本は。
俺はちょうどその事実はなぜ人の意見を変えられないかのかとほぼ同時に読んでいて、
割と内容がオーバーラップしているようなところも多くて、脳内ではどっちに書いてあったことがどっちだったかちょっとよくわからなくなっていて。
よくあることですけどね。話としてはさっきと一緒で、個人が知識を持っているって言ってるけど実はコミュニティが知識を持っているのだと。
人間っていうのはそういう他人の知識を使うことでこうやって文明を発展させてきたと。認知的分業というのを行うと。
その認知的分業ができるおかげで僕たちは知ってるつもりというような語尾を抱いてしまうけど、
それは逆に言うとそのある種APIみたいに他人の知識にアクセスできるインターフェースみたいな知ってるつもりAPIみたいなものなので、
そこまで悪いもんじゃないよっていうようなお話です。
こっちの方が全体としてそうやって考えると前向きな印象はありますね。タイトルにも入っているような気がするし。
もちろんその事実はなぜ人の意見を変えられないのかもそのネガティブばかりではなくいいことはあるんだけれども、
一言で結論を言うと知ってるつもりの方が明るい結論かなと。
そうですね。コミュニティにコストをかけた方が知識を変えやすいっていうところと、
知ってるつもりっていうことは別に悪いことばかりではないっていうのは前向きなメッセージですね。
知らなくてもいい。それを突き詰めてしまうと本当に知らなくてもいいになってしまうんですけれども、
知れば知るほど無限の闇にはまっていこうとする中で知らなくてもいいと思えたことはでかいのかなっていう。
あと全部を知ることはもはや無理ですからね。
そうですね。それは間違いなく。
中学生が読んでしまうと何か勘違いするかもしれないみたいなのはちょっと思うかもな。
ある程度大人になって分別がついてからの方がひょっとしたらいいのかもしれない。
多分中学生が読まないでしょうけれども。
早顔ね。
でもそうとは限らないですからね。
25回は生命はデジタルでできている、ライフスパン、ライフサイエンスなど生命科学の話をいろいろ。
これあげられた本、僕一冊も読んでないですね、そういえば。
多分言ったらあれなんじゃないですかね。
ラスタさんの趣味、興味のジャンルじゃないものなんじゃないのかなっていう。
間違いなく。
今年はやっぱりそういうサイエンスというか、サイエンスじゃないな、ケミカルの方かな。
科学というのが結構面白いのかなと後半ぐらいになって思うようになって。
有機化学とかも入門的なものを読んで、ガソリンと経由と投油。
あれが何で違うのかとか、原油からガソリンを生成するっていう言葉は聞いたことがあったんだけど。
何の意味があるのかとか、何をやっているのかとか。
ガソリンって原油って違うもんなのぐらいの認識だったんですけど。
そこがやっと一つ説明できるぐらいにはなった。
だいぶ進歩ですね。
結構雑なものなんだなとか、ガソリンが有機物だっていう感覚がずっとなかったんですけど。
やっと肌感覚として有機物なんだなっていうことが認識できるようになったとか。
そういうこともあったかな。
有機化学は真面目にノートを取ろうとすると覚えることが無限にあって、それを全部覚えるのは現実的じゃないので、パッと読んでおしまいぐらいになってしまうんですが。
そんなもんですよ。
大体の本はそうで、一部の本はちゃんとやるぐらいの重み付けをしないと時間がいくらあっても足りないんで。
このあたりからちょうど確か読書会でつんどくの本、タイトルがパッと出てこないんですけど、つんどくこそ最強の読書図である。
あれが大きな転換点になって、逆に雑にたくさん読むということを覚えて。
知らない分野は一冊の本を深く読み込むより、たくさんの本をざっと読んだ方がいいと思うようになり、特に知らない分野ほどっていうのかな。
間違いないです。
AI技術の進歩と影響
そういう有機化学とかもいっぱい読んで、いろんな視点から著者が違うことは重要だねっていうのを思い知らされたり。
合う合わないが間違いなくあって、五龍さんがわかりやすい本が僕が読んでわかりやすいとも限らないから、いろんな本を読むことで一番フィットするのが見つけやすいっていうのは間違いなくあります。
で、あの図書館ありがてえなって思いましたね。
もし買ったらいくらか買ってただろうって全部。
確かに。
この数ヶ月だけで数万円で足りないなっていう。
そうですね、そういう本は大抵高いですからね、本で。
あと手当たり次第逆にやっぱり手を出せるんですよね、興味を持ったときに図書館のおかげで。
いや偉大な存在ですね。
文化装置、図書館を守ろうと言っている人たちはそういうのが大切だよねという話をしているわけですね。
あの、著者としてはお金が入らなくなるわけじゃないですか。
もちろん。
社会的意義としてはすごく理解はできるんだけれども、果たして経済的にはそれは正しいのだろうかっていうのはやっぱり思うんですけれども。
いやもうそれは正しいですよ。全然正しいですよ。
いくつかの論点から補強できますけど、補強するのはやめて、仮に正しいとしても、
例えば人気の小説家の新刊を5冊も10冊も図書館が仕入れるっていうのは間違ってると思いますよ。
あーでもうちの図書館ありますね。3冊か4冊ぐらい。
それはさすがに間違ってると思いますけど。
でも、ある本が図書館に1冊収められてて、そこに住んでる市民が読めるっていうのは、経済的合理性を抜きにしても非常に重要なことだと思います。
なんかね、著者視点で言うと人のためにお金を使うと近いものがあるので、幸福になれるという、幸福論で言えばなんかわかる気がするんですけれども、
でも、そういうことを思うようになったっていうのも、図書館のありがたみを思い知ったからなのかもしれないですね。
そうだな。著者の立場と読者の立場、両方味わって、その上で判断せざるを得なくなってきたっていうか。
さらに、ただで借りれると、うわこいつつまんねーなとか思ったりするわけですよね。
まあ別にいいじゃないですか。それでも。
まあそういうことなのかな。平気でそうやって思ってしまう自分の人間性というかね。
まあでも、お金を出して勝ったら、勝ったっていうことに引きずられて本の評価が歪むと言えるわけで。
どっちがいいのかは。
ちとも言えるかな、確かにね。それはあるかもしれないですね。
で、今年最後が26回目。ヒューマン・カインド、希望の歴史。
これまで読んできた本で、一番面白かったにはならないかもしれないですけど、一番インパクトがあった本はこの本です。
俺もこれと霊俗への道を合わせて、社会的意義みたいなものを考えるようになったのは一番この本だったかな。
あとやっぱり、いろいろ人間に関する人文学の本を読んでると、やっぱり人間の見方がどうしても暗くなってくる側面があるんですよね。
愚かだったりとか争いが絶えないっていうものに対する兼用感みたいな。
この本が払拭してくれたというか、いや、払拭まではなくても、違う見方は全然あり得るよっていうことを提示してくれたので、そういう視点の転換のインパクトは大きかったですね。
自分、俺の場合で言うと、今の問題意識を一番作るきっかけになったのがこの本だったので、今一番これが頭の中に残っているっていう印象があって、また1年後になるとどう変わっているのかわからないっていうのがあるんですよね。
まあ、それは損でいいんだな。
損でいい、それはもちろん。
そういうことですよね。
本のランキングだっていつでも変わっていくんで。
でも、知っているつもりも読んでもらいたい本ですけど、それとは別に、よく本を読んでいる人ほどこの本は読んでほしいですね、ヒューマン・カインドは。
一番確かに良かったのはそれですね。
自分に一番大きい、1年で見るとラン・ベターが一番影響が大きかったのかな、今振り返っても。
影響、影響。難しいね。
でも、あと2冊上げるとしたら世界はどう出てきていると、理不尽な進化かな。
でも、理不尽な進化が一番食らったダメージがでかい気がするわ。
やっぱあれですよね、部門を作らないといけないですよね。
そうそう、本当は部門を作らないといけないですけど、書き手としてもやっぱりこういうことを書けるんやっていうのは素晴らしいなと思いますね。
独学大全とは違う目線での書き手としての目線。
そうですね。自分はたどり着けないですけど、吉川さんって何かの専門家ではなくてすごくたくさん本を読んでいる人なので、雑に言うと仲間なわけです。
こういう本の書き方もあるんだなと、許容されるんだなと思って、しかも面白かったですからね。
そうですね、そうやって考えると自分もそういうので、こういう本の書き方というのはすごくヒューマン・カインドもそうだし、そういうものができるようになりたいと思ったのは今年あった大きな出来事かな。
学者が書ける本は書けないですからね。
そうそう、そこは初めから諦めたほうがいいよね。
諦めるというよりは自分は違うのかなっていう。
うん、確かに。
なのでやっぱりいろんな分野を横断できることを強みにしないとあんまり価値がないというか、自分の場合でいうと。
一番自分の価値のいい出し方がその領域にあるんだなという感じはしますね。
いろんな分野を横断したら組み合わせ次第で絶対人とは違う組み合わせにはできますからね。
タレブっていう人のブラックスワンって読んだことありますか?
ちょっと読んで、確かブック語りストの他の本を読まねばいかんくなって図書館に返しました。
タレブもすごい人なんですよ。タレブも白色というだけではなくて論理展開がすごくシャープで主張も大胆なので書き手としても素晴らしい人です、タレブさんは。
序章がめっちゃ面白くて、確か1章あたりで自分語り要素がすげー多くなって、これを全部ちょっと今読む気にはならんなって思ってしまって。
ブラックスワンがあれだったらマグレっていう本でもいいんですけど、一回どれかタレブの本は読まれると多分インスパイアされるものがあると思いますよ。
今一応ね、無限にある読もうと思っているリストにはブラックスワンは入っています。
いやもうこんなんは時の運というか、ツンドクリストの中からたまたま選ばれる何かみたいな感じなんで。
そう、だから次にもう1回何かがあれば借りて読むと思うっていう。
そうそう、結局そういうきっかけをちょっと根付かせておくっていう、僕がこうよく言うのって、なんか本を選ぶときにそういえばあいつ言ってたなって思い出してもらって、手に取ってもらえたらいいなぐらいの感触で言ってますけど。
そうですね、そういうふうにいろいろ紹介ができればっていうので、これで一通り終わったんですが、思いついたのが。
長かったな。
いや結局ね、だから1位が決められないんですよね。
それは無理でしょ。
無理なのはもちろんなんですけどね。
でもどれか一冊しか、他の人におすすめする本みたいな感じだったら多分選べるというか、そうしないと選べない。
いろんな前提を全部取っ払って、そういう意味でも一応俺の中ではランベターだったかな、一冊選ぶなら。
自身の学び方を学んだ1年
一応自分の仕事を考えれば、僕の本を読んでくださいと言いたくなるところですけども。
でもそうかな、本をあんまり読み慣れてない人であれば、世界は雑魚でできているかな、が一番読みやすいと思いますね、きっと。
ランベターを選んだのは、学ばないとダメだよねっていうのを約20年間勉強していなかったことを思い知らされ、
単純に残りの人生を、今の社会の平均4名で考えてもあと40年あって、あと40年学ばなかったらやべえなっていうことを思い、
じゃあどうやって学んだらいいの、今めっちゃ学び方も変わっているよねっていうので、
ランベターに書いてあることを学ぶというのが、学ぶための学び方として重要な一歩じゃないかなっていうところですかね。
日本のビジネス書とかで並んでる勉強法って、いわゆる試験合格のための学習法がメインなんで、
研究活動に近いような学習学びとかってあんまり話題にならないんですよね。
読書学体制もそっちに近いけど、どっちかっていうと研究に近いものもありますが、
How to Take Smart Notesもそういう学び方ですよね。
そうですね。なので、自分の場合、今年1年をそうやって振り返るのであれば、学び方を学んだ1年だったのかなっていう感じかな。
総括できないな。お礼はできないな。結構笑わないもんな。
ラスタさんはでもやっぱり俺が思うのは、正しいかわからない。今パッと思いついたのは能力主義は正義かみたいな、
個人と集団というかその辺の問題意識みたいなのが、1年を通じて思った印象なんですけどね。
まあでも確かに言われるとそんな感じはあるかな。だから今までずっとその個人の能力を底上げするっていう視点でビジネスをずっと変えてきたけど、
それだけではいけないよなというのは思ってて、でもだからってそのサロンを作ればいいっていうわけでは絶対にないですから、
どう着地したらいいのかっていうのを考え続けてた1年だったかもしれないですね。
最後のHumankindで感じたこと
で、最後のHumankindで人間捨てたもんじゃないよっていうふうに辿り着けた感じですからね、1回。
これはでも大きいですよね。基本的には善ですよっていうのは言うのは容易いですけど、
それをベースにシステムを組むってやっぱりある種の大胆さが必要ですけど、そうなんだろうなというふうには思います。
来年もテーマというものは多分後から見えてくるものだと思うので、こうやっていろいろ面白いと思った本を紹介しながら、いろいろなことを考えていければなと思います。
あとあれですね、もしよかったら皆さんの中でこの回が一番面白かったとか、どの回も一番じゃなくて、
俺のこの本が一番いいと思うからこれを読めとか、そういうものがあったらぜひコメントなどで教えていただければ、
読んでない本だったら少なくとも興味は持つので、ぜひご紹介いただければなと思います。
はい、ということで、感想や質問、ハッシュタグ、ブックカタリストをつけてつぶやいていただければ、確実に全部見つけられると思うのでよろしくお願いいたします。
はい、ということで今年1年ですね、ブックカタリストをお聞きいただきありがとうございました。多分年内これ最後なのかな?
多分。
はい、また来年もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
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