00:04
スピーカー 2
アイテム番号 SCP-2403-JP
オブジェクトクラス Keter 特別収容プロトコル
スピーカー 1
SCP-2403-JPは収容されていません。
スピーカー 2
現在、映像解析チームが SCP-2403-JPに対する調査追跡を担当しています。
スピーカー 1
映像解析チームから SCP-2403-JPの発見連絡があった場合、
スピーカー 2
直ちに現地へフィールドエージェントを派遣し SCP-2403-JP排除プロトコルを実行してください。
SCP-2403-JPから回収した生物は即時収容が許可されています。
スピーカー 1
説明 SCP-2403-JPは世界のあらゆる場所に不定期に出現する
スピーカー 2
テュルク系甲化素イドの50から60代男性のように見える人型実態です。
スピーカー 1
SCP-2403-JPは出現時、必ず出現地域に生息しない生物または植物の種、苗などを大量に所持しており、
スピーカー 2
出現地域への放流・散布を試みます。
SCP-2403-JPの放流する生物は当該地域の環境に適応し、人為的な介入がなされない限り、必ず現地に定着します。
以上の特性により、SCP-2403-JPの活動を放置すれば、各地の生態系に致命的な悪影響をもたらします。
スピーカー 1
IUCNの指定する世界の侵略的外来生物ワースト100のうち、オオヒキガエル、ヒアリ、ブラウントラウト、アフリカマイマイ等がSCP-2403-JPにより一部地域に移入した可能性が高いとされていますが、
スピーカー 2
適切なカバーストーリー留護により、一般人への情報漏洩は未然に防がれています。
スピーカー 1
また、財団が把握している最古のSCP-2403-JP発生記録は、1891年の東京府高島地区におけるものですが、
スピーカー 2
17世紀の西ドイツ、11世紀のインド南部、紀元前の地中海キプロス島にてSCP-2403-JPと思われる人物が目撃された記録があり、現段階では在来種とされている生物の一部がSCP-2403-JPによって移入された可能性が指摘されています。
03:10
スピーカー 1
SCP-2403-JPは負傷に高い耐性を持ちますが、獣器等による攻撃には一定の忌避反応を見せます。
また、財団職員に対し直接的な危害を加えようとする振る舞いは現在までに確認されていません。
スピーカー 2
SCP-2403-JPが所持する生物は異常性を持たず、通常の手段で終了することが可能です。
よって、SCP-2403-JPと遭遇したフィールドエージェントは、SCP-2403-JPの所持する生物に対処を絞り、終了手順を実行してください。
対SCP-2403-JP任務には、昆虫や微生物にも対応可能な武器を傾向することが義務付けられています。
スピーカー 1
SCP-2403-JPとのコミュニケーションの試みは未だ成功していません。
SCP-2403-JPは時折、財団職員や一般人に対して何らかの発話を行いますが、
スピーカー 2
SCP-2403-JPが話す言語は、現代において話されているいかなる言語とも一致しません。
財団言語学チームにて、SCP-2403-JPが使用する言語の解析プロジェクトが進められています。
スピーカー 1
対SCP-2403-JP任務を担当する職員は、可能な限り録音機器を傾向し、
スピーカー 2
SCP-2403-JPが発話を行った場合は、それを録音してください。
これが修正されています。
解析チームは解散しました。また、SCP-2403-JPの発話を録音する行為は禁止されています。
法位を参照するには、セキュリティクリアランス4以上の権限が必要です。
法位
スピーカー 1
財団言語学チームの研究により、録音されたSCP-2403-JP発話内容の一部を解読することに成功しました。
スピーカー 2
日本語に翻訳したSCP-2403-JP発話内容は以下です。
あんまりな仕打ちじゃないか。アフリカの片隅にいたお前たちを世界に広めてやったのは私なのに。
スピーカー 1
人間型未収容破壊不可能のタグがついています。注釈が2つ。
スピーカー 2
1つは男性の民族。トルコ共和国や中欧アジアを中心に居住している民族。
2個目はIUCN。国際自然保護連合。
06:06
スピーカー 2
神様的なポジションなのかな。人類最初の母はアフリカ系女性っていうやつですよね。
アフリカの片隅にいたお前たちを世界に広めてやったのは私なのに。
スピーカー 1
どうやってアフリカで生まれた初めの人類がこんなに世界中に広がることができたのかというのは、このSCP-2403-JPが
スピーカー 2
各地で出してくれたというか、各地に置いてくれたから。
出現地域に生息しない生物。
で、人が全世界に広がったから人間が出なくなったっていうこと。
生息しない生物。南極とかどうなんだろうな。
人型とか人間とかの都市伝説のあれも、もしかしたらこのSCPが作り出したものかもしれない。
ってお話ですね。ではまた次回お疲れ様です。
ご視聴ありがとうございました。