00:04
スピーカー 1
アイテム番号 SCP-2242-JP オブジェクトクラス Euclid
スピーカー 2
特別収容プロトコル サイト内に SCP-2242-JP1が出現した場合
スピーカー 1
綴られた内容を記録した後に焼却処分を行ってください。
職員が SCP-2242-JP1の処置を希望する場合は、その旨を報告してください。
現在、職員1人につき3体まで処置することが許可されています。
スピーカー 2
説明 SCP-2242-JPはサイト8-1
スピーカー 1
内に折り紙で構成された全長150mm程度の紙飛行機-SCP-2242-JP1が不定期に出現する異常現象である。
SCP-2242-JP1は財団職員-対象の後方斜め右上から目前へ滑空するようにして出現します。
出現する瞬間は確認されておらず、必ず人間の視野外や監視カメラの画角外から出現します。
SCP-2242-JPが発生すると、ほとんどの対象は SCP-2242-JP1を手に取り、1枚の折り紙になるよう広げます。
これは、SCP-2242-JPに付随する異常性ではなく、紙飛行機そのものに対する興味や好奇心によってです。
スピーカー 2
SCP-2242-JP1の裏面には、対象に対して感謝する胸の文章と人物名が手紙に似た形式で綴られています。
スピーカー 1
文章内に記されている出来事等は全て真実ではありますが、対象や口述するSCP-2242-JP2が記憶していない、または忘却したものも含有します。
スピーカー 2
SCP-2242-JP2は、SCP-2242-JP1に綴られた人物名の人物です。
スピーカー 1
SCP-2242-JP2は実在しますが、全てにおいてSCP-2242-JP1への関与を否定しており、知識も有していません。
しかし、筆跡鑑定の結果がSCP-2242-JP2を指すことや、SCP-2242-JP2しか知り得ない情報が文章に含まれている場合があることから、
SCP-2242-JP1は、SCP-2242-JP2の思考が無意識に具現化したものであるとの仮説が指示されています。
以下は、SCP-2242-JP1に綴られた内容の一部抜粋です。
03:04
スピーカー 1
さらなる記録の閲覧を希望する職員は、SCP-2242-JP調査記録全集を参照してください。
対象 練山研究員 28歳 男性
スピーカー 2
あなたは凍える私を見て自分の手袋を差し出してくれた。 私が拒むとあなたはいいからと小汚い私にそれを押し付けた。
スピーカー 1
あなたのおかげで私の手は赤くならない。ありがとう。 坂本啓太
対象 坂口博士 42歳 女性
スピーカー 2
夕暮れ時の電車の中に突如出てきた害虫をあなたは臆すことなく踏みつぶしてくれた。 黒びかりする忌々しきあいつ。死んだ方がいいに決まってる。
スピーカー 1
ああ本当に感謝します。ありがとう。 荒川ひとみ
スピーカー 2
一人ぼっちになっちゃって今にも泣いちゃいそうな僕の口を美味しい飴で塞いでくれた。
あなたは忙しそうに話していたけどお母さんが僕を見つけるまで一緒にいてくれた。ありがとう。 倉橋翔吾
スピーカー 1
対象 鳩崎の墓石
スピーカー 2
私が黒い化け物に襲われた時あなたは身を挺して私を守ってくれた。 私の息子と同じぐらいの年のあなたが私の命を救ってくれた。
スピーカー 1
あの時は逃げるのに必死だったけど今なら言える。 ありがとう。
スピーカー 2
西原遥 私の命を救ってくれた。
スピーカー 1
あの時は逃げるのに必死だったけど今なら言える。 ありがとう。
西原遥 また、SCP-2242-JP-1の存在は職員の死期を向上させることが判明しています。
スピーカー 2
対象となった職員に対して実施された中性度指数計測試験では、 SCP-2242-JP発生前のものと比較して平均で
36.8%上昇しました。 この心理的作用は非異常性のものであり、
脅かされる恩恵の度合いには個人差があります。 あ、失礼。もたらされるんですね。全然違う意味。
もたらされる恩恵の度合いには個人差があります。 事案1、2000年5月9日
斎藤八一のDクラス職員集団施設の一室から無数の SCP-2242-JP-1とそれらに生まれて気絶した
D-19433が発見されました。 D-19433は雇用前にいくつかの老人福祉施設や障害者支援施設を襲撃し、
スピーカー 1
人員を殺傷しています。 当事案における SCP-2242-JP-1を閲覧することは倫理的な観点から規制されています。
06:13
スピーカー 2
注釈が4つ。断食系が多い傾向にあります。 折り紙の色のことかな。
スピーカー 1
2、原文まま。どれのことだ? 原文まま…
綴られた内容の一部は推のとこですね。
スピーカー 2
3、元財団所属のエージェント。 SCP-JP捕獲作戦時に巡植しています。
4、周囲に人間は存在しなかったことから対象として破壊師が選ばれたと推測されています。
スピーカー 1
対象に財団職員以外が選ばれた唯一の事例です。
スピーカー 2
唯一の事例なんだ。
亡くなった人に対してのメッセージ。
ちょっと見てみましょうか。
スピーカー 1
SCP-2242-JP調査記録全集。
あれ、飛ばない。
スピーカー 2
リンクっぽく書かれてるから。
スピーカー 1
メッセージが全員分あると思ったけど、なさそうですね。
ユークリッドなのは…
スピーカー 1
あ、そうか。これ収容難易度だから。
オブジェクトの危険性は関係ないか。
出現する瞬間は確認されておらずということなので、そういうことですね。
収容しようがない。
スピーカー 2
感謝する胸の文章と人物名が手紙に似た形式で綴られています。
一番最後の…これがちょっと意味深ですね。事案1。
Dクラス職員が雇用前に老人ホームや障害者支援施設を襲撃しており、何人かを殺傷しています。
スピーカー 1
当事案におけるこの折り紙の中を見るのは倫理的な観点から規制されています。
無数のSCP-2242-JP1とそれらに埋もれて気絶したD-19433が発見されました。
スピーカー 2
なんか闇深そうだな。
SCP-2242-JP1紙飛行機の写真がありますが、まあ暖色系ですね。
赤。人参の色って言ったらいいかな。
スピーカー 1
ちょっと薄い赤。
スピーカー 2
というSCPでした。
では、また次回。お疲れ様です。