00:05
スピーカー 1
アイテム番号 SCP-1945-JP オブジェクトクラス ケテルが修正され、ユークリットになっています。
スピーカー 2
特別収容プロトコル SCP-1945-JP の詳細な手順を記述した文書は、一部のみがサイト8101の情報災害オブジェクト保管ロッカーに収容されます。
SCP-1945-JP を記載した文書の閲覧、物理的または電子的副者の作成は禁止されています。
SCP-1945-JP の研究は現在時点では凍結されています。
スピーカー 1
SCP-1945-JPへ実態の出現が観測された場合は、速やかに上司を通じ、O5理事へ報告を行ってください。
スピーカー 2
報告後は、オノゴロ-45協定に基づく SCP-1945-JP 自体の発令に備えて待機してください。
スピーカー 1
SCP-1945-JP 自体の発令後、日本支部理事から下される命令に従い、SCP-1945-JPへ実態の破壊を行ってください。
スピーカー 2
SCP-1945-JP 発令時における日本支部理事の命令は、すべての職務及び任務に優先されます。
SCP-1945-JPへ実態の破壊後、現場付近の住民に対し、Bクラス記憶処理が施され、カバーストーリー、各種自然災害が適用されます。
スピーカー 1
SCP-1945-JP に関連する情報の遮断は、第1次情報改ざんでほぼ完了しています。
情報工作担当者は、SCP-1945-JPへ実態出現時の隠蔽と、第2次情報改ざん用資料作成のために配置されます。
説明
SCP-1945-JP は複数人で実行される儀式手順です。
スピーカー 2
複数の人間が SCP-1945-JP を実行することで、儀式参加者の肉体は物理的に融合し、SCP-1945-JPへ実態に指定される大型の生物に変化します。
SCP-1945-JP A 実態はおおむね人型で、儀式参加者の人数の3乗根に比例した体重と重量を備えます。
03:01
スピーカー 1
通常の生物がソウジ系で巨大になった場合、骨格の強度と重量の増加の比率の関係により自重を支えることが不可能になります。
スピーカー 2
しかし SCP-1945-JP A 実態は、儀式参加者の肉体が融合する際に、近隣の土砂や建造物や衣服などを吸収し、体組織全体を補強することが確認されています。
そのため、儀式参加者が多くなるほど、 SCP-1945-JP は物理的な攻撃に対し、高い耐久力を有することになります。
偶発的な SCP-1945-JP 実行による SCP-1945-JP A 実態出現の際は、O5の承認により、おのごろ4号協定に基づく SCP-1945-JP 自体がO5理事より発令され、 SCP-1945-JP A 実態の破壊手順が実行されます。
破壊手順の詳細は、 SCP-1945-JP 自体の発令後に、最寄りの機動部隊・財団職員に対し、日本支部理事より端末等を通じて開示されます。
SCP-1945-JP A 実態の破壊後は、破壊手順を実行した職員には、肉体的・精神的な検査が実施されます。汚染の除去や記憶処置を含む心理的損傷の回復後、通常の職務に復帰することが可能です。
スピーカー 1
SCP-1945-JP の断片的な手続及び SCP-1945-JP A 実態の出現例については、日本国内の古文書や言い伝えなどに広く記述されていました。
古来より、日本国内で財団に累次した活動を展開していた収集員は、これらの情報を制御することを放棄し、SCP-1945-JP A の具体的手順の引得のみを行っていました。
そのため、太平洋戦争後、財団が収集員を併合する際に、日本国内で大規模な記憶処置を含む第一次情報改ざんが実行されました。
SCP-1945-JP 及び SCP-1945-JP A 実態に関する情報が、この第一次情報改ざんにより、日本国内の歴史的文書から古伝の民間伝書まで全て削除されています。
その結果、SCP-1945-JP A 実態に関する伝書を由来とする口語的な言い回しが一部残され、古文書や伝書等に矛盾点が生じました。
06:03
スピーカー 1
現在、矛盾点の解消のため、第二次情報改ざんが実行される予定です。
第二次情報改ざんにより、矛盾点の解消とともに、矛盾点に関連する記憶や記録も全て消去されるため、現時点で口語表現や伝書の矛盾点の修正は不要です。
スピーカー 2
SCP-1945-JPに対する研究はほぼ完了したため、現在すべてのプロジェクトは凍結されています。これ以上のSCP-1945-JPに対する研究は不要です。
メッセージを受信しています。現在、本文書を閲覧中の職員は、おのごろ4号協定に基づき、さらなる情報へのアクセス許可が発行されています。
スピーカー 1
SCP-1945-JP添付文書を閲覧しますか。閲覧用コードの入力後、資格的個人認証手続きが実行されます。
許可された職員以外の同席、身分を偽っての閲覧は、意識または生命の喪失、財団における身分の剥奪や解雇の理由となります。資格的個人認証手続きが開始されます。
財団の礎となれ人柱と書いてある海と空の風景写真が出てきました。
アイテム番号、SCP-1945-JP、オブジェクトクラス、O5理事及び日本支部理事共同管理案件につき分類なし、特別収容プロトコル、ガニメでプロトコル実行時を除き、SCP-1945-JPの実行は禁止されています。
現時点で、SCP-1945-JPのこれ以上の研究は不要です。
スピーカー 2
SCP-1945-JP-A実体の出現が観測された場合は、1945-JP自体の発令を行い、SCP-1945-JP-A実体の破壊を日本支部理事に委託してください。
スピーカー 1
1945-JP自体において、日本支部理事は、O5評議会より81地域ブロック内のすべての財団が有する資産、部隊、オブジェクトの管理及び運用権限が一時的に移譲されます。
また、O5評議会は日本支部理事からの要請に対し、可能な限りSCP-1945-JP-A実体破壊のための支援を行ってください。
09:02
スピーカー 1
SCP-1945-JP-A実体の破壊後、1945-JP自体は解除されます。
1945-JP自体の発令から36時間が経過した場合は、即座にガニメデプロトコルが実行されます。
ガニメデプロトコル実行時、SCP-1945-JPの電子的複製が本位に示す文書TXT-1945-JPとともに財団のネットワークを通じてすべての情報端末に表示されます。
スピーカー 2
また、財団のネットワークが寸断あるいは完全に破壊されている場合に備え、各サイトの管理官オフィスに保管されているガニメデプロトコル実施マニュアル内にも同様の文書が閉じられます。
スピーカー 1
概要
SCP-1945-JPは、日本神話内に登場する神格の不完全な複製を出現させる儀式手順です。
複数人の儀式参加者が以下に示す手順を実行することで、儀式参加者を含む範囲内の人間は物理的に融合し、おおむね人型の巨大な実態へと変化します。
1.
儀式手順を知る複数の人間が互いに手を繋ぎ、閉じた円形の陣を組む。
2.
陣形を構成する儀式参加者が全員自身の右方向に向けて移動する。
3.
ガニメデプロトコル実行時に開示されます。
4.
スピーカー 2
陣形内の儀式参加者の肉体が融合を開始する。
スピーカー 1
SCP-1945-JPの実行によって発生するSCP-1945-JP-A実態の体調は、儀式参加者の平均身長に参加人数の3乗根を乗じた数値に比例します。
また、SCP-1945-JP-A実態が発生する際に、儀式参加者の着用していた衣服や肺内の構造物、地面の土砂などが吸収されますが、これら人体以外の物質は、SCP-1945-JP-A実態の体調や重量に対し何ら影響を及ぼしていません。
スピーカー 2
実験の結果、SCP-1945-JP-A実態は極めて高い現実強度を有していることが判明しています。
スピーカー 1
SCP-1945-JP-A実態の現実強度は、吸収された儀式参加者それぞれの現実強度を単純に加算した値と等しいことが、複数回の実験により判明しています。
そのため、SCP-1945-JP-A実態は、小人数でSCP-1945-JPを実行した場合ならば、過破壊が容易ですが、儀式参加者がある程度以上の規模に達すると、現時点で財団が保有している技術での破壊は不可能になります。
12:16
スピーカー 1
また、SCP-1945-JP-A実態は、その高い現実強度でもって周囲の環境に対し大規模な影響を及ぼすことで、山岳及び湖泉の造成、島や陸地の再配置といった現象を発生させることが可能です。
これらの現象は、日本神話において、イザナギの御事とイザナミの御事と共に地上に出現したとされる、一柱の神と称される神格に関連する奇術と極めて類似しています。
一柱の神と称されていた神格は、イザナギの御事とイザナミの御事が作り出す島々を海上に配置して日本列島を構成し、山岳や湖泉の造成を行いました。
その後、一柱の神と称されていた神格は、イザナギの御事によって破壊されました。日本各地に降り注いだ無数の破片が人間となった、と日本神話には記述されています。
SCP-1945-APが財団の制御下にない状態で意図的に実行されたのは、太平洋戦争後の財団による収集員併合の際が最後です。
太平洋戦争中、収集員は財団との協定に違反し、当時の大日本帝国政府や国内の要注意団体に対してオブジェクトの対応を行っていました。
そのため財団は太平洋戦争終結後に収集員を併合し、収集員の管理下にあったオブジェクトをすべて回収することとしました。
しかし、これに収集員の幹部構成員6名が反発しました。
財団との併合に反対した収集員の幹部構成員のうち3名が、和歌山県沖の小野ごろ島にてSCP-1945-JPを実行し、島民を含む約7万人を犠牲にして、SCP-1945-JP-A実態を出現させました。
財団はSCP-1945-JP-A実態の破壊作戦を展開しましたが、SCP-1945-JP-A実態には当時の装備ではあまり効果を与えられませんでした。
そのため、O5評議会は併合に強力的だった収集員の幹部構成員と緊急協議を行い、元収集員構成員をすべて財団で再雇用する代わりに、収集員幹部職員がSCP-1945-JP-A実態の破壊の指揮を取るという合意に達しました。
15:12
スピーカー 1
結果、財団及び収集員は、
うーわ、読めない。
スピーカー 2
うねはたがたかな。
スピーカー 1
うねび。
うねびがた。
スピーカー 2
じゅうじゅんようかん。
スピーカー 1
みみなり。
みみなりでいいのかな。
めいはなくちのみみに成長するのせい。
スピーカー 2
じせいかみみなりかどっちかかな。
スピーカー 1
かぐやまの2石とけいめいの犠牲をもって、SCP-1945-JP-A実態の破壊に成功し、第1次情報改ざんでもって小野ごろ島を含む一連の情報を抹消しました。
財団と収集員は、この時の合意をもとに、小野ごろ4号協定を締結しました。
スピーカー 2
小野ごろ4号協定により財団への吸収に強力的であった収集員の幹部構成員は、日本支部理事として再雇用されました。
スピーカー 1
また、収集員の管理役を八一地域ブロックとして設定し、
SCP-1945-JP-A実態の破壊方法に関する知識とともに、管理を日本支部理事に委託しました。
このため、偶発的に発生したSCP-1945-JP-A実態への対応は、日本支部理事が八一地域ブロック内の資産及び職員を用いて行うこととなっています。
本文書TXT-1945-JP、テキストっていう意味ですね。
本文書はO5評議会より発令されています。現在、大規模な収容違反、もしくはKクラスシナリオが進行中です。
O5評議会は現在の状況を収集することを断念し、ガニメレプロトコルの実行を決定しました。
各地の財団施設において、人類及び文明の保存と地球環境の再構築に向けた手続きが進められています。
本文書の受領者は、地球環境再構築のため、添付されたプロトコルに従ってSCP-1945-JPを実行してください。
SCP-1945-JPの実行により、保護された財団施設外の全人類は物理的に融合し、SCP-1945-JP-A実体として指定される日本神話の神格、人柱の神に変化します。
SCP-1945-JPの実行後、自動的に地球環境再構築プロセスが開始されます。
18:03
スピーカー 1
あなた方、SCP-1945-JP-A実体によって、収容違反中のオブジェクトはすべて破壊され、進行中のシナリオは強制的に中断されます。
財団の保護下にないすべての地形は、一度液状化された後で、O5表議員の設定した地点の位置に再配置されます。
以上のプロセスが終了後、SCP-1945-JP-A実体はすべて破壊されます。
スピーカー 2
ガニメデ・プロトコルは、SCP-1945-JPを実行しなかった財団職員によって継続されます。
スピーカー 1
SCP-1945-JP実行手順書
1.あなた以外の、自力で直立と発生が可能な生存者を1名発見してください。
2.手順3以降を暗記した状態で、あなたともう一人の儀式参加者は背中合わせに立ち、両手をそれぞれ繋いでください。
3.あなたともう一人の儀式参加者は、同時に右方向に向けて円を描くように移動してください。
警告。現在、ガニメデ・プロトコルの実行が確認できません。これ以上の情報は現時点では遮断されています。
閲覧を継続する場合は、潜流式意識くさびが現時点に設定されます。
閲覧の終了後、あなたの意識は意識くさびの設定された時点に巻き戻しが適用され、意識状態の再現により閲覧中の記憶は消去されます。
閲覧を継続しますか?
スピーカー 2
あ、ページが飛んだ。
スピーカー 1
ページが飛んだが、これはさっき読んだとこですね。
記憶処理が施されたっていうことかな。
記憶をなくしてしまった文章を読んで、閲覧を継続する場合は、現時点に閲覧の終了後、あなたの意識は
スピーカー 2
あ、はいはいはい。
スピーカー 1
閲覧したことになってるけど、その時の記憶が飛んでるよ、あなたっていうことですね。
閲覧を継続しますか?
EAを押すとどうなる?
あ、文章が閉じるだけですね。
というSCPでした。結構長いですね。
儀式収集員非辞退のタグがついてますね。
21:04
スピーカー 1
注釈が一つ。
おのごろ4号協定に基づいて、日本支部理事のみの管理下にある特別な手続きを実行することで、
スピーカー 2
SCP-1945-JPA実体の破壊が可能です。
スピーカー 1
なんだこっちは。日本神話系ですね。
日本神話の履修ってないんだよな。
一柱の神っていうのがいるんですね。
聞いてる感じ、塊魂とかのイメージですけどね。
集まっていって、周囲の建物を集めてみたいな。
スピーカー 2
待って、これ何か書いてる。
スピーカー 1
何か書いてるけど、これiPadじゃわからないな。
望む望まないに関わらず、私たちは存在している。
望んではなかったが、私は彼らのように存在している。
スピーカー 2
っていうのが薄い字で、SCP-1945-JP添付文書のところに書いてあるのが今見えました。
スピーカー 1
でもケテルからユークリットに下がってるんですね。
スピーカー 2
対処法が確立されたからかな、たぶん。
収集員と協力して、一番最後のガニメデプロトコルっていうのが出てきたから。
やばいはやばいけど、なんとかなる方法もなくはないよということじゃないですかね。
スピーカー 1
というSCPでした。
ではお疲れ様です。また次回。