1. 真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室〜
  2. 自分とデートする。好奇心と気..
2024-08-07 13:49

自分とデートする。好奇心と気遣いを自分に全振りしてみたら

1 Mention

エピソードをシェアする

Share on X Share on Facebook Share on Threads

今夜は、近い関係性の人からの言葉によって、自分自身がネガティブなほうへ引っ張られてしまったところから回復するための方法について考えます。

<来ると思います>

ガスライティング

先生の白い嘘鳥飼茜さん 

<勝手に貸出カード>

ガスライティングという支配 関係性におけるトラウマとその回復』アメリア・ケリー  (著), 野坂 祐子  (翻訳) 


★YouTubeでも配信はじめました!→https://www.youtube.com/@batayomu

番組へのご感想、メッセージ、リクエストはInstagram の@batayomu からお寄せください。一つ一つ大切に読ませていただいております!インスタグラム:⁠@batayomu⁠⁠⁠

ツイッター:⁠@batayan_mi⁠

00:10
真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室へようこそ。
こんばんは、KODANSHAのバタやんこと川端です。
真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室では、
水曜日の夜にホッとできて、明日が楽しみになる。をテーマに、
おすすめの本や漫画、紙フレーズをご紹介します。
第180夜を迎えました、今夜も来ると思います。のコーナーからスタートします。
今夜の来ると思いますは、ガスライティングという言葉を紹介します。
ガスライティングってご存知ですか?
ガスライティングとは、被害者の、あえて被害者という言い方をしますけれども、
被害者を心理的に追い詰めて、自己価値観を奪うことで支配する、
情緒的なコントロール方法のことを言います。
もう少し具体的に言いますと、
主に男性から女性、パワーのある人からない人へ向けられることが多いようなんですが、
ガスライティング的な言葉の支配としては、
これだから女はとか、何言ってるかわかんないとか、
お前は無能だっていうようなことを言って、
相手の価値観、自己肯定感を下げてですね、
自分自身の信頼を失わせてコントロール、
自分的にコントロールしていくっていう方法なんですね。
何でそんな辛いワードに私が注目をしたのかと言いますと、
先日映画公開になった鳥貝朱音さんの漫画、
先生の白い嘘という作品があります。
こちらは映像化の際にインテマシーコーディネーターを入れなかったということが、
ネガティブに注目されてしまったんですけれども、
インテマシーコーディネーターを入れるべきだと多くの人が思うほど、
性暴力の描写が結構大きく締めている作品ではあります。
結構辛い描写が続くので、あんまり詳しく今日は話さないでおきたいと思いますが、
簡単にどんな作品かご紹介すると、
主人公の高校教師の女性は、
友人の恋人から無理やり性被害に遭って、
その後も肉体関係を強要され続ける関係で、
性的搾取を受けているんですね。
この物語の描こうとして大事なポイントは、
何で拒否しないのかと、無理やりだった1回目は別として、
その後はこうなると分かっていて、
2人きりになる状況に来ているわけで、
03:02
何故拒否をしないのかと思って、
それをイロイン側だって同意している、
その関係性を認めているというふうに認識しちゃうと、
そうではないんだという話なんだと思うんですよね。
ここが複雑なところで、
そこを本当にえぐるように描き出している作品なんですけれども、
この関係性がまさにガスライティングなんじゃないかと私は思ったんですね。
この漫画で出てくる加害側の男性は、
否定的な言葉を投げつけて、
女性の主体性を失わせていきます。
この辺りが巧妙で非常に怖いんですけれども、
少し前に映画監督の事件でミーツーが注目された時も、
何で逃げなかったんだとか、拒否ができたはずだとか、
分かってて部屋に行ってるってことは同意しているというような、
被害者側に否定的な意見が必ず出てきましたけれども、
ある種のマインドコントロールといいますか、
男性側が意図的かそうでないかは別としてですね、
そうした情緒的なコントロールによって、
自分が低く歪められてしまったことにより、
正当な判断ができない状態に陥ってしまっているというのが、
ガスライティングの怖いところだなというふうに思いました。
そんなわけで、
今日ご紹介する勝手に貸し出しカードも、
このガスライティングについて解説した本になります。
先に勝手に貸し出しカードをばらしてしまいましたが、
今日もお便りをご紹介しますね。
ペンネームソーダ水の中さんからいただきました。
リスナーの多くの皆さんとは、
世代が違うかもしれないのですが、
50代後半になる私は子供も育ち、仕事も終え、
やっと今楽しんでいこうと思っていた矢先、
実母との関係に辛さがあります。
年老いてから人生を振り返り、
感情的、悲観的な言葉をぶつけられることが多く、
朝から辛いのです。
ごめんなさい、バウンダリーという心理学の問題だと思います。
こんな私に何か気持ちが落ち着けられるおすすめの本はないでしょうか?
といただきました。
リクエストありがとうございます。
50代後半のリスナーの方、実はとても多いんですよ。
20代というか学生さんがわりと今聞いてくださっている一方で、
50代後半以降の方も非常に多いという、
特殊な年齢構成になっているチャンネルでもあります。
聞いてくださってありがとうございます。
そして今夜の勝手に貸し出しカードは、
06:01
ガスライティングという支配、
関係性におけるトラウマとその回復という本にしました。
先にお伝えしますと、
ソーダ水の中さんのお母様がガスライティングでいうとこのガスライターという人かどうかはわからないですね。
そしてそうじゃないかと言っているわけでもないんです。
なのですが、この本は関係性におけるトラウマとその回復とサブタイトルにある通り、
かなり近しい関係性の人からの言葉によって、
自分自身がネガティブな方向に引っ張られてしまう、
コントロールされてしまったところから、
回復するための方法、メソッドがいろいろ紹介されている本なんですね。
なのでガスライティングに該当しなかったとしても、
もしかしたら参考になる部分もあるかもしれないと思って選ばせていただきました。
ガスライティングはですね、恋人とか夫婦とか、
さっき言ったような性的虐待関係、男女に起こりやすいところもありますが、
親、家族でも十分に起こりやすいものなんですね。
あとお医者さんと患者さんとか、
社会的な立場によっても起こるというふうにこの本には書いてありました。
親子、家族間で起こりやすいのは、
あんたは何もできないとか、バカだからとか、
あんたのせいでこうなっているとかっていう親からの言葉で、
子供側の主体性を削いでいくとか、
自己価値を低めてしまうというような感じのコントロールですね。
こうした家庭のガスライティングに悩むクライアントに対して、
著者はこんな言い方をしていますというのが書いてありました。
あ、著者のですね、アメリア・ケリーさんはセラピストでカウンセラーなんですね。
だからいろんな方の相談をクライアントから受けているわけなんですけれども、
家庭のガスライティングに悩むクライアントに、私がよくお伝えしていることがあります。
家族だからといって、その人があなたの人生において重要な存在であり続けるわけではありません。
たとえ家族であっても、一緒に過ごすには有害すぎると判断してもいいのです。
というふうに書かれています。
そしてこの家族からのガスライティングに対しての対処法としては、
この人は私にとってのガスライターだと認識することのまず大切さとか、距離の取り方、周囲の巻き込み方などが書かれているんですね。
私この方がすごくいいなと思ったのは、自分の感情を守るという章がありまして、結構なページ数を割かれているんですね。
自分の感情を守るメソッドを知っておくってすごい大事だなと読んで思いました。
09:04
ガスライティングはわりと長期的なコントロールなんですけれども、
それほど長いことにわたって影響を与えるようなものでなかったとしても、
嫌なことを言われたとかもそうだし、店員さんからちょっと嫌なことを言われたとか、先生、お医者さんからとかもあるでしょうし、
友達に約束をドタキャンされたとか、そういったことでもちょっと自尊心を傷つけられるような、
自己価値を削られる、傷つくような瞬間でもあるじゃないですか。
そういう時に自分の感情を守る折り合いのつけ方とか、反論の仕方とか、受け止めすぎないワークなんかがたくさん書かれています。
そのように感情を守った上で、さらに自己回復をしていくためにここでお勧めされているのは、
自分自身とデートするというメソッドなんですよ。
自分とデートするっていうのは、自分を好きになる、自分を愛する、愛おしく思うってことだと思うんですけど、
お金とか時間、エネルギー、気遣いを自分に使うって書いてあって、すごい良い考えだなって思いました。
具体的にはですね、自分に花を買うとか、新しい本を買うとか、お気に入りの新曲を見つける、新たな言語を学ぶ、
気に入らない録画を消す、何かを断るとかっていうのは、自分のために時間を使う、気遣いを自分のために使うってことで良いと書かれてますね。
そうか、新しい本を買うとか、新しい言語を学ぶとか、新しい曲を聴く、お気に入りの曲を探すとかって、
自分とのデートなんだなって思ったら、私自身は割と自分とのデートが人生において多めというか、自分とのデートが好きなんだなってことも分かりました。
あと、新しい本を買うとか、言語を学ぶとか、曲を見つけるとかっていうのは、好奇心を持つってことなんですね。
好奇心を持って何かを学ぶっていうのは、すごく自分を好きになるきっかけになってくれるんだなっていうことが、この本を読んで分かりました。
さて、今日はこの自分とのデートについて書かれたところから、紙フレーズをご紹介して終わりたいと思います。
自分自身とデートし、自分に喜びをもたらすものが何であるかを理解し、それを自分に与えようとすることは、ガスライティングによるコントロールが起こり得る場面でも、それに立ち向かうための基盤となります。
あなたはそのままで十分に価値ある存在です。
価値ある自分自身を大切にすると、周囲も同じようにあなたを尊重するようになります。
12:05
ソーダ水の中さんも、バウンダリーという心理学の問題だと思いますと書いていらっしゃいましたね。
バウンダリーとは、自分と他者との境界線のことを心理学的に言う言葉なんですよね。
そう、境界線を作りながら、エネルギーとか気遣いとか好奇心を自分自身に捧げていくということが、この本にも推奨されています。
自己価値を高め、自信が持てるようになるための、もう一つの方法は健全な境界線を設定することだというふうに書かれていて、
境界線は自分の体が安全だと感じられることが大切だというふうにありました。
そんなふうに、自分自身が安全と感じられる境界線を作りながら、自分とのデートの時間をたくさん作ってもらえたらいいなと思ってご紹介させていただきました。
リクエストありがとうございます。
さて、今夜もお時間になってしまいました。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、リスナーの皆さんからのお便りをもとに、おすすめの本や漫画を紹介しています。
インスタグラム、バタヨムからメッセージをお寄せください。
それではまた来週、水曜日の夜にお会いしましょう。
おやすみなさい。
おやすみ。
13:49

このエピソードに言及しているエピソード

コメント

スクロール