カセットテープの黎明期
あちらの奥のテーブル席に、ITに詳しい3人が黎明期のインターネットについて語ってますよ。ちょっと聞きましょう。
場末のラジオ。
はい、場末のラジオでございます。今回もこの3人でお送りいたします。ハッシーです。
はい、佐藤さんです。
はい、小澤さんです。みんなよろしくね。
はい、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さあ、今回のテーマはですね、オーディオ機器の中でもですね、カセットテープが再生できる機械というのに絞って話してみたいと思います。ということで、カセットオーディオですね。
カセットオーディオね。
カセットですよ。
カセットね。使ったな。使った使った。
今、カセットっていう言葉を使うものがない。
ああ、そっか。
昔はファミコンのカセットとかね。
ああ、そっかそっかそっか。
でも今なんかスイッチのカセットとか言わないですよ。
言わないもんね。なんて言うの?ソフトって言うの今はじゃあ。
ソフトね。
ソフトか。
ソフトっていうのかな。
カートリッジみたいな。
カートリッジとか言わないから。
言わないもん。
カートリッジって言葉最近はもう使わないですね。
使わないか。
なんだろうね。ダウンロード販売か。
レンジタバコぐらいでしか使わないような気がする。
それぐらいか。なくなってきたね。
そんな恐怖症漂うカセットでございますけども。
使った使った。
当然、ラジカセですよね最初ね。
そうね。ラジカセだね。
僕らの世代ではラジカセ。
ラジカセの魅力
まだ大きいラジカセもありましたもんね。
あった。使ってた大きいの。
大きいって言ってもどれぐらいか。A4サイズぐらいかな。
もっとか。もっと大きいやつ。
やっぱりデカいでしょ。
大きいのありましたよ。
B4ぐらいか。
B4サイズぐらいか。
B4もうちょいでしょ。
もっともっとA3ぐらいがあったよ。
A3だったっけ。
上にこう。
必ず取っ手がついてるってことね。
そう取っ手がついてる。
取っ手がついてる。
どうかどうか。
アンテナが折りたたみできるやつでしょ。
そうそう。
B4ってね。
やたらとイコライザーがついてるっていう。
針がビンビン動くやつでしょ。
つまみ5つぐらいあってね。
つまみがこういっぱいついてる。
それはわかんね。
イコライザー。
高温低温がね。
そうね。
高温低温のがいっぱいついてて。
で、そんなでっかい鳴りにもかかわらず
カセットは1個しか入んないっていうね。
シングルベッジ。
1個しか入んないなったな。
スピーカーがでもやっぱり大きかったですよね。
大きかった。
うん大きかった。
それこそスピーカーでA4ぐらいあったんじゃないですか。
なんかそんな感じだな。
両脇に。
うち父親が買ったのがあって、
中学ぐらいまでかなあって。
結構田舎ってAMが入りづらいじゃないですか。
はい。
そう?
AM入んないんですよ。
FFのほうが入りやすいんですよね。
電波の数字を。
で、AMって当時モノラル放送しかしてなくて、
野球中継とかするのって大体AMだったじゃないですか。
うんうん。
日本放送、ショーアップナイターとかね。
はいはいはい。
で、埼玉にFMナックファイブっていうのが開局した頃で、
また最初はFM埼玉って言ったのかな。
あそこ所沢にライオンズ球場があるじゃないですか。
だから野球中継をやってたんですよ。
それがFMだからステレオなわけ。
なるほどね。
で、その大きいので聞くとすごい臨場感があって、
右のほうから感染が聞こえたりとか、
左のほうで野球のバットの音が聞こえたりとかして、
おお、すげえって感動した記憶がありますね。
ね。ステレオすげえと思うよね、最初。
うんうん。
臨場感あるし、音綺麗だし。
そう、びっくりしたあれ。
うん。そうなんだよな。
FMか。
FMはさ、沖縄は昔、今はFM沖縄っていう局があるんだけど、
昔それが極東放送だったんですよ。
ああ。ほうほうほう。
多分あれは米軍の流れかながらだと思うんだよね。
それが極東放送になって。
迫力ある音楽体験
FENってやつ?
FENとは別なんだ。
別なんだ。
多分極東放送からFM沖縄になったんだけど、
その前身はFENなのかな。
でも軍から流れてるラジオもさ、聞いてたりしてた人がいたから、
別じゃないかな。軍からのやつがFENじゃなかったっけ。
ああ、そうでしょうね。きっとね。
うん。
その時にさ、AMってさ、モノラルだから音が表現すると丸っこい感じするじゃん。
丸まったみたいな音。
なんか初めてFM来た時にさ、キンキンしてるじゃんあれ、コードが。
すんごいいいとこ思いながら聴いた覚えがある。
一生懸命チューニングしながら。
リアが。
そうそう。ピタッと当たった時の快感ね。
まだダイヤルだったからさ、ギュギュギュって走ってた。
ああ、そうね。
AMだと、うち実家岩手の方だと競馬場があるわけですよ。
しかも岩手県内って競馬場が2つあるわけですよ。
森岡競馬場と水泳競馬場ってあって、
1年中競馬中継をAMでやるんですよ。
へー。
土日で言ったら必ず競馬中継が間に挟むんですけど、
モノラルで馬のドドドドドってのがすごい重低音で。
おー、なるほど。
迫力が半端ねんすよ。
へー。
結構近くで撮ってたってこと?
かなり近くだと思いますね。
だってゴール前とかだったらドドドドドドって言ってるところに実況入ってましたから。
へー。
それすごいね。
ものすごいあったんですよ。
すごいすごい。
へー。
ほとんど中央競馬やらずに、森岡と水澤の競馬中継ばっかりやってましたからね。
そればっかり聴いてたのじゃ。
両所あの当時だからシンボリルドルフとか聴いてましたもん。
へー。
すごい。
子供ごころに競馬のこの迫力が刺さったって感じ?
やっぱね、あの音はね、ラジカセとかのでかいスピーカーで聴いてるとやっぱ迫力がありますよね。
あー、なるほどねー。
ほんとに競馬やってる人は片耳にイヤホンつけて聞いてるんでしょ、外で。
そうそうそうそう。
今だ、今だ、させとかなんか言ってるわけじゃん。
そうそうそう。
鉛筆持ってね。
ヘグゾーってね。
ハンチング帽かぶってね。
ハンチング帽。
ほんとかな、ハンチング帽。
そうか、競馬とかはこっちはなかったからなー。
うん、だけどそのね、さっき言ったようなラジカセで聴くとそのくらい迫力がありましたよね。
ありました。
野球もそうね、確かね。
あと音楽かなー。
FMはさ、綺麗に聴けるじゃん。
うん。
で、当時はね、確かね、2番までちゃんと再生してくれることが多かった気がするんだよね。
あー。
だからエアチェックしてさ、この番組始まったら録音と再生を一緒に押してさ、物理的なキーを2つ押して、途中で一時停止のレバーを引いてみたいな。
はいはいはい。
なんかやった覚えがある。
停止だとガチャって言うから。
ガチャって言うから。
あー、そっか。
そうそうそう。
そういうことかー。
エアチェックしても最初のテープのさ、録音できない部分があるじゃん。
うん。
ちゃんと鉛筆で回してからさ、
そう、くるくる回してね。
スタート地で合わせてからさ、
今だ!
いいだろ、くるくる回してここでってやってね。
やってたよなーと思って。
懐かしい。
分かるな。
うん。
その辺になってくると今度、ダブルカセットのね。
そう。
あれば。
テレコですね。
そうですよ、オートリバース。
そうそう、オートリバースだよ。
ダブルカセット、オートリバース、
ダブルカセット、オートリバース。
この2つはもうね、衝撃でしたね。
うん。
輝いてたなー、この機能ね。
うんうんうん。
サイヨウですね。
うん、サイヨウだね。
サイヨウですね。
ダブル。
サイヨウ。
おしゃれなテレコ。
そうそうそう。
ダックスフンドじゃなかったっけ?
ダックスフンド。
ね。
ダックスフンド。
東芝とサイヨウが2台メーカーだったような気がするなー。
あの辺のちっちゃいやつだと。
あ、パラソニックもあったけど。
パラソニックも。
ナショナル。
ナショナルもあったけどね。
ナショナルですね。
うん。
いやー懐かしい。
あのさ、初めてオートリバースを使った時の感動ったらあれしないみたいなね。
出さなくていいんだみたいな。
そうだよねー。
A面B面っていいんだ、いいんだみたいな感じで。
うんうん。
あの音がね、ガチャってなるのがね。
ガチャッ。
始まる。
なんか初期のダブルラジカセって、再生側だけオートリバースで録音側だけ片側とかいう機種もあったんですよね。
おーそうなの?
両方オートリバースじゃない機種もあって、えーとか思ってみてて。
両方オートリバースになった機種で、私最初使ったのはそれで。
うん。
カセットオーディオの苦労話
1の方で再生してオートリバースが終わると2の方が再生したんですよね。
おーなるほど。
うんうん。
あれはなんかね、すげーと思って。
すごいよね。あれだって機械で処理してるんでしょ両方。
そうそうそうそう。
多分そうだよね。なんかマイコンチップを積んでてプログラムってわけじゃないよねきっとね。
うんうん、だと思う。
ね、だと思うよね。
結構ね、あの頃力技が多かったですよね。
あったあったあった。
そう、最初さ、ラジカセをさ分解したことの時に、あのリードを回す部分があるじゃん。
あれってモーターと輪ゴムでつながってるんだってのが衝撃を受けて。
輪ゴム。
そう。輪ゴムなんだと思って。
輪ゴム。売り物に輪ゴム入ってんですね。
そうそう輪ゴム入ってたよ。あ、多分輪ゴムだったと思う。伸びたから見えるよね。
へー。
そう、機械の分解って時計とかさ、そういうところから入るじゃん、子供って。
で、時計分解した後に戻さなくて、次何の分解しようかって、ラジカセみたいな。
で、ラジカセが捨てられてるところから拾ってきて、分解したらゴム入ってたんだもん。
へー。
多分間違いない。
それはあれですね、iPhoneを初めて分解した時に両面テープでついてたっていうところだけ。
衝撃ですね、そのぐらい。
そうだよね、ネジないじゃんみたいな。
売り物って両面テープで出すもんなんだと思って。
意外とそういうところあるんじゃないの、きっと。
適当ってわけじゃないけど、これがベストなんだみたいな。
力技っていうと、今だとオンタイマーとかオフタイマーとかあるじゃないですか。
それがついてないラジカセで、朝起きるときに好きな音楽で目を覚ましたいわけですよ。
そこで電源直結のタイマーってありませんでした?
あったあった。
コンセントに。
時計みたいなダイヤルつけてあった。
あれで電源オフっておいて、差し込んで、再生ボタンをガチャって落ちた状態で、そのまま置いておくと。
時間が経つと電源が入って再生が始まると。
懐かしい。
あれも力技だったよな。
そのタイマーが複数設定できるやつがあったんですよ。
ジャンパーピンみたいなピンの入れ替え。
そこに挿すと複数のオンオフを設定できるってやつがあった。
そうだ、あった。
そうなんだ。
あったあった。
うちも使ったことあるんだよね。
だけどさ、夜静かになるとさ、カチカチカチカチカチカチカチカチって。
うるさいんだよな、あいつ。
そうだった。
そんなに音したんだっけ?
音するタイプだったのよ、自分が買ったの。
そうなんだ。
だからさ、使わなくなっちゃったみたいな思いがある。
あれも買ったの?チューナー、テレビチューナーとか。
テレビチューナーは買わなかったけど、ついてるやつがなかったっけ、あとは。
そうそう、内蔵されてるから。
テレビチューナーができた時はもう大喜びしました。
マイクで撮らなくて済むから。
今までさ、ベスト10とか撮ってても、黙っててって言ってんのに、ご飯だよーとか言われてね。
宿題するんだろーとか言われてね。
うるせえな。
こっちから声出されるから。
うるせえな。
聞こえてんの?みたいな感じ。
そうそうそう。
なんかね、涙思わしいことしてたよ。
毛布とかかぶせてさ。
毛布を非常にかぶせてさ。
入ってくるな、みたいな感じ。
何この暑い日、何してんのこの子は、みたいな感じになっちゃって。
やらなかった?
その苦労がね、テレビチューナーができたことによって、
売れるって言うのはね。
そう、手入れたもんですよ、技術。
そんな思いましたね。
だけど、
最初買ったのは民放が全部入ったんだけど、
その次に買ったら自家製がNHKしか入んなくて。
あ、そうそう。
VHFとUHFが拾えるか拾えないかみたいなのがあった。
ね、ありましたよね。
それでちょっとショックでしたね。
1,2、1,2,3しか拾えなくて、あとはダメでーす、みたいなのがあった。
ソニーなのにNHKしか映らないんだって。
映らないじゃなくて拾えない。
拾えない。
見ないんだって。音だけだけど。
だから液晶つけばなーみたいな。
ちっちゃい画面なんかつかないかなって個人的には思ってたら、
あの時にテレビ見れればなーみたいな。
なんかポータブルテレビってのもありましたよね。
うん、ありましたね。
全然入んなかったけど。
ポータブルテレビって、
なんかポータブルテレビってのもありましたよね。
うん、ありましたね。
全然入んなかったけど。
後になってから確かラテカセなんてのも出てたはずですけどね。
ラテカセ?
ラテカセ。
ラテカセ?
ラジオとテレビと。
あー、ラジオとテレビでラテなんだ。
それでラテカセ。
憧れた。
白黒画面だったような気がする。
うん、だった記憶はある。
そう、その辺からCDが突き出してさー。
そう、だんだんとさー。
CDってA面B面がないじゃないですか。
ないね。
だからそれをA面B面のあるカセットに入れるでしょ。
だから曲割りをね、考えないといけないっていうか。
そうそうそうそう。
なんか中途半端に余っちゃったりとか、
A面の後ろが最後に余っちゃったりとかね。
あー。
やってたねー。
そうそう。
そこになんか全然違うのを一曲なんか挟み込んで、勝手に挟み込んでとかね。
そう。
これテクニックだよね。
オリジナルのアルバム。
だからあのC。
どうぞ。
なんかの機種で勝手にいい感じにシャッフルして入れてくれるみたいなのもあったような気がする。
あったあったあった。
リスト録音みたいなやつで。
そうそう。
そういうのはあったあった。
だけどそれは俺の望んでるものじゃないんだよ。
確かに。確かに。
だからさ、CD買えてくるときにさ、貸しカードが付いてないと何分何秒って分かんないじゃん。
はいはいはい。
あとあの、なんていうのパッケージ。
たまにパッケージとか全部なくなっちゃってリスクないですけどいいですかみたいなやつがあったりしてさ。
それは困るんだよなーって思いが。
確かに。
慣れた覚えがある。
さっき言ってたあの、最初のと最後に録音できない部分があるっていうやつ。
あれでね、レンタルして借りて、ダビングして返しちゃった後で聞いたら最後の部分が切れてたりとか。
ありましたよ結構。
ありましたよ。
ビデオデッキの思い入れ
あの悔しさってあれはしない。ほんとにね。
それが後でビデオテープに引き継がれていくんだよなー。
ラジオ、いや野球中継が止めましたのでみたいな。
引き継がれていくんだよなーこれが。
あるあるあるある。
あーそうね。
ビデオデッキも後でやらないとね。
そうね。
あれはやらんといかんな。
あれも思い込みが、思い込みじゃない思い入れがある。
思い。
思い込み。
違う言葉だった。
はい、じゃあ前半はこの辺にしまして、後半はですね、もっと大きいやつ、ミニコンとかそういう話をしてみたいと思います。
はい。
はい、というわけで今回はありがとうございました。
ありがとうございました。
バステンのラジオ。