State Of Audioによるオーディオ広告の効果性
Audiostart Newsへようこそ。ロボットスタートによる音声業界の最新情報をお伝えする番組です。
Audicyが音声広告主向けのガイドブック、State Of Audioを公開しました。
この資料は、広告主がデジタルオーディオ広告への投資のパフォーマンスをレベルアップするのに役立つ、計画のヒント、クリエイティブの波打つ、革新的なトレンドなどをまとめたものです。
今日は、この資料の中から一部を紹介したいと思います。
まず、NEUSDARノイスターによる2023年オーディオパフォーマンスのメタ分析結果によれば、
見る広告よりもオーディオ広告の効果は高く、CPMでテレビやソーシャルメディアの2倍以上の注目を集めるとのこと。
さらに、ラジオ広告とデジタルオーディオ広告を組み合わせるとさらに強力になり、
デジタルオーディオのみのキャンペーンと比較して1.5倍の広告費用収益率を実現できたそうです。
この状況を踏まえて以下のデジタルオーディオ広告のアドバイスがなされています。
1.優れた広告は完璧なパズル。勝てる30秒スポット広告の主要因はフック、ピッチ、行動喚起とのこと。
フック、第一印象を与えるチャンスは一瞬のため、最初の3から5秒で1回ブランドへの言及を行い、
さらに広告全体を通して少なくとも4回ブランドを訴求するのがベストとのこと。
これにより購買意欲は4%上昇するそうです。
ピッチ、安さ、革新性、その他ベネフィット、特徴など広告対象のサービス、製品の明確な価値を訴求することが重要とのこと。
行動喚起、リスナーに具体的な行動を促すことで、より強力なパフォーマンスを発揮するとのこと。
その際、分かりやすい電話番号などリスナーにとって簡単にできる行動であるかを意識する必要があるそうです。
2、サウンドデザインのポイント。
広告に含まれるBGMやサウンドなどは、ストーリーの一部であり、リスナーとメッセージを結びつける要素の一つになります。
例えば、穏やかな海の波から始め、巧みなサウンドが重ねられていくことで、
わずかな時間でビーチにいる気分となり、旅行の予約検討を促すことが可能になるというイメージです。
3、目立つソニックブランディング。
聴覚を刺激するサウンドロゴ、ブランドアンセムキャッチフレーズもリスナーの意思決定に影響を与えます。
また、ブランドの認知度を向上させる最も効果的な方法であるとしています。
4、メッセージの重要事項。
何を言うか、どう言うかが重要で、制作と台本作成のベストプラクティスとして以下が挙げられています。
ボイスオーバー、男性ナレーションと女性ナレーションのどちらが効果的かについては、多くの議論がありますが、
最も効果的なのは、性別を問わず複数の声による対話とのこと。
会話形式によりリスナーの注意を引き付け、想起率を10%向上させるそうです。
クリエイティブローテーション。
1つのクリエイティブに頼らず、リスナーのセグメントのニーズに合わせて2から4つのクリエイティブを配信するのが効果的とのこと。
パーソナライゼーション。
可能であればリスナーの居場所などに合わせてパーソナライズされた広告を用意することで、エンゲージメントが高くなる傾向があるとのこと。
プラットフォーム。
クリエイティブを作る際には、プラットフォームに合わせてカスタマイズする必要があるとのこと。
ラジオ広告は注意散漫なリスナーの注意を引くようなクリエイティブが必要ですが、
ポッドキャスト広告はストーリーに溶け込むようなクリエイティブがリスナーに好まれます。
このガイドブックの発表に際し、ODCの最高マーケティング責任者、ポール・サッチマン氏は
オーディオは精通したマーケティング担当者にとって必須のメディアであることが証明されつつあります。
とコメントしています。
ではまた。