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2024-12-16 35:45

#2−25 回復率7割を超えるカップルセラピー『EFT』とは?|ゲスト:臨床心理士 高井美帆さん・宣 聖美さん

日本では馴染みの薄いカップルセラピー(日本では夫婦カウンセリングと呼ばれることも)の実践者をお招きし、カップルの回復率70%を超えるといわれるカップルセラピー「エモーショナリー フォーカスト セラピー(EFT) 」について、じっくりとうかがいます。


◾️ゲスト

高井美帆さん

米国ワシントン州認定臨床心理士(LMHC)・全米カウンセラー協会認定カウンセラー(NCC)・臨床心理士・公認心理師 ・国際エモーショナリー フォーカスト セラピーセンター(ICEEFT) 認定 EFCTスーパーバイザー・EFTセラピスト


宣 聖美さん

臨床心理士・公認心理師・産業カウンセラー・比較文化心理学(修士)・カップル向けアタッチメント基盤の感情焦点化療法 (Emotionally Focused Therapy)


Skyカウンセリング&コンサルテーション東京

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◾️アツ/鶴田敦彦

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サマリー

エモーショナリー・フォーカス・セラピー(EFT)はカップルセラピーの一種であり、愛着理論に基づいています。このエピソードでは、高井美帆さんと宣聖美さんがEFTのステージ1とステージ2を通じて、カップルの関係性や感情体験の修正について深く探求しています。カップルセラピー「EFT」の回復率が高い理由や、関係性を改善するための過程に関して語られています。ゲストの臨床心理士たちが、安心感の創出やお互いの感情に寄り添うことが、夫婦の絆を深めるためにいかに重要であるかを述べています。今回のエピソードでは、カップルセラピーとしてのエモーショナルフォーカスセラピー(EFT)の重要性とその体験について触れられています。クライアントの安心感や心理的安全性を重視することが、パートナーシップの修復に大きく寄与することが紹介されています。

カップルセラピーについての誤り
今回は、前回に引き続き、高井美帆さんと宣 聖美さんから、カップルセラピーについて伺っていくのですが、
収録後の音源を2人にチェックしていただいたところ、誤りが1箇所あったとご連絡をいただきました。
冒頭3,4分目ぐらいのところで、「愛着理論はジョン・ボルビーがメアリー・エイン・スワースと一緒に作った理論ですけれども。」と美帆さんが発言されているのですが、
2人が一緒に愛着理論を作ったのではなく、ジョン・ボルビーが愛着理論を作り、
メアリー・エイン・スワースが安定型、不安型、回避型などといった愛着パターンを見出した人とのことでした。
今回は、エモーショナリー・フォーカス・セラピーについてかなり深くお話をいただいていますので、カップルセラピーに興味のある方にはきっと参考になるはずです。
では、どうぞ。
ステージ1というフェーズは、全体のワークの7割を占めるんですけれども、そこではその2人の関わり方のパターン、サイクルを特定しています。
それが7割なんですね。ほとんどですね。
なぜかというと、やはりもう何年、先ほど曽美さんもおっしゃったように、何年もそのパターンの中にいらした方がいきなりそこから抜けるってなかなか難しいことですし、
頭の理解だけでは、例えば相手に乱暴な言葉を使わないとか、優しく言うとか、そういう、例えばチェックボックスみたいなのを作って一つ一つチェックを入れていって何とか改善するものというふうにはEFTでは考えていなくて、
実際のサイクルが起きたときに、例えば相手に拒絶された、わーっと怒りを感じるみたいなときに、頭で冷静になる、冷静になるみたいなことを言っても、なかなかそれは長続きしないですよっていうふうに考えているんですね。
じゃあ怒りを例えば感じたとしたら、その怒りの下にはどんなよりソフトな感情が隠れているんだろう、パートナーに拒絶されたっていう体験を通して、例えばすごく傷ついたとか悲しかったみたいな感情が出てくるとすると、まずはそこを理解していこう、そこを認めていこうみたいな作業をしていきます。
それがステージ1ではサイクルを特定して、サイクルから出られなくてもまだいいんですけど、出られるように促していくっていう形で、そしてステージ2ではサイクルから自分たちで出られるようになりました。
じゃあ、より深いお互いのニーズって何だろう。それは今の関係性、2人の関係性の中で満たされてこなかったニーズだけではなくて、その人の人生、幼少期からもしかしたら満たされてこなかったニーズも今の関係性に何か関わっているかもしれないとか、そういう深い感情体験を促していきます。
ステージ1、ステージ2のほうが感情体験をしていただくレベルは深くなっていくかなと。
だいぶ深いですね。
それをしていくことによって、つまり関係性を頭で理解して、何が起きているのかというのを理解しつつ、深い感情体験をすることによって、情動、感情修正体験という言葉とか、メタ視点とかっていう言葉があるんですけど、
そういった2つを体験していくことによって、その人のアタッチメント、愛着のパターンというのが変わり得るというふうにEFTでは考えているんですね。
愛着のパターンが変わり得るというのは、もうちょっと具体的に言うとどういったことなんですか。
はい、ありがとうございます。いい質問ですよね。
例えばですね、愛着理論というのはイギリスの精神科医の、それから臨床科でもあったんですよね、ジョン・ボルビーという人が、カナダのメイリンアイソン、エイン・スワンスという人と一緒に作った理論ですけれども、
私たちが幼少期、主に生まれてから6ヶ月から2歳半ぐらいまでの間のクリティカルタイムと言われるときに、私たちが養育者からどんな関わりを受けたかというので、幼少期の愛着のパターンが決まるというふうに考えたわけですね。
その愛着のパターンというのは、アタッチメントパターンと言いましょうかね。というのは、大人になっても基本的にはこの程のトラウマとかがない限り、同じような愛着のパターンを持ち続けるでしょうというふうに言っていて、当然私たちはそういうのを大事な関係性の中に持ち込んでいくわけですよね。
そのEFTでも、これは他のカップルセラピーでも言われていることですけれども、その愛着パターンをベースにして大切な人との関わりにおいて、何か衝突みたいなことが起きたときに相手に質問をしたり追いかけたり問い詰めたりという追いかけるような行動傾向、思考傾向が出られる方と、それから引き下がる人になったり、
例えば追いかける人だったら、何で無視するのよ、私話しかけているじゃないとか言って、引き下がる人がそういうふうに問い詰められるとやっぱり怖くなっちゃったりとか、もうこれ以上変なこと言って地雷を踏みたくないとかって言って、部屋に閉じこもったり、携帯触ったり関わらないようにするわけですよね。そういったサイクルが生まれてくるわけですよね。
その愛着をベースにして、そういった対処方法ですよね。アタッチメントの脅威に対して、傷つきに対する対処方法として、そういった代表的な2つの対策がとられる。その方の背景によっては両方の動き、追いかけたり引き下がったりする方っていうのもいらっしゃるんですけれども、相手に近づくまではとってもいいんだけれども、かなり近づくと怖くなって逃げるみたいな愛着のダンスがあったりするんですけども。
そういう対処方法を取ったりするんですが、ステージ2、先ほどの話に戻るとまでいくと、たとえお二人の間で衝突が起きてサイクルに入ったとしても、自分のアタッチメントパターンの反応をしているかどうかということが自分で理解できるようになるし、
それが起きたとしても、自分の中で起きていることをより観察して、実況中継のような話し方というのもできるようになってくるということになります。
EFTのステージ2と変化
自分のアタッチメントパターンがわかっているから、自分の中で起こっている変化についても冷静に外から見ている、上から自分のことを眺めるみたいに分析できるということなんですか?
ありがとうございます。上から見ている視点というのがメタ視点といって、かなり分析ではないかもしれないですけれども、と同時に深い感情体験、頭で考えているだけじゃなくて、体でも感じる深い感情体験をしている状態ということですかね。
より脅威にそこまで感じなくなったりもしますよね。
そうですね。
同じように喧嘩で、例えば、全然過事していないじゃないかと言われると、攻められているような感じがするんだけれども、いろいろ自身の幼少期のこととか、自身の理解ができると、そこのところをすごく以前より理解している、できているとヒートアップしなくなるというか、喧嘩だったり、
自分の中の感情だったり怒りっていうのが。
今の曽美さんの例をお借りすると、そう言われてすごく傷ついたり嫌だなって思ったりするんですけど、それを我慢したり、その気持ちを感じないようにするっていうことではなくて、
何かパートナー方にガンと言われたことが、とてもそれが傷つくことだったとすると、しっかり今のことはとても私、傷ついたんだよねっていうのを、頭、思考だけで言うのではなくて、体感しながら、さっき例えば篤さんがパートナーとの関係のことを話してくださったときに、すごく怖かったんですよね。
言葉に詰まってっておっしゃったときに肩がグッとこう内側に来られたり、あと繋がりでなくてっておっしゃったときだったかな、手がこう前に出られて。
そういう感じで私はやっぱり感情と体って深く繋がっているので、体の体験を通して感情を感じて、その状態で相手に伝えられるっていうような状態ですかね。
そんなことをやり取りしていくことによって、自分自身というのはどういうものか、もしくは他者というのはどういうものかっていう、
さっきお伝えしたイギリスの精神科医のボールビーが言った、ないとき作業モデルっていう言い方、ちょっとそういう言い方するんですけど、ごめんなさいわかりにくかった。
それは自分のことを理解する作業ってことなんですか。
自分自身はどういうものか、他者ってどういう人か、ちょっと一般化されたような対象に対するイメージですかね。
自分の感覚とか、他者ってどういうものかみたいな感覚というのが大事な関係の中で変わっていく。
またちょっと極端な例をお伝えすると、すごく約束が常に守られない、
養育者との関係の間で育ってきて、いると思ったのにいなくなっちゃってっていうような環境で育たれた方っていうのは、人を信じようできなくて当然だと思うんですよね。
だけれども大事な人ができて、その人との信頼環境を築いていくことによって、あれもしかして怖いけど、この人信頼してもいいのかなってちょっと思えたりとか、
あとそういうふうに思えてる自分は前の自分と違う、もしかしてこの人信じてもいいかなって思ってる自分を信頼してもいいのかなみたいな、
自分への感覚と他者への感覚が変わっていくっていう。ごめんなさい、うまくなくて。
なんとなく分かります。この人のことを信じてもいいと思う自分を信じてもいいのかなみたいなことですよね。
そういうふうに変化している自分のことを受け入れてもいいのかなみたいな。その感覚までいけるっていうのはすごいですね。
それがステージ2がそこでしたっけ?
そうですね。ステージ2からステージ3の最後の集結のところに行くぐらいになっていくと、大きな変容というのが起きていくのかなといいますね。
大きな変容っていうのが自分と他者への考え方の変化っていうことですか?
2人の関係性が良好になるだけではなくて、それよりもさらに深いその人の自分自身への感覚とか、他者への感覚まで変わっていく。
結果的にアタッチメントが、例えば、私はパートナーにいずれいなくなられてしまうんじゃないかみたいな不安を高く抱えていらした方が、
いや、いなくなるかもしれないと、まだと思う自分も私の中にちょっといるけど、あ、でもいなくならないかもしれないみたいな。
あ、私だってそんなにいなくなる人ばっかりでもないのかもしれない。
そういう感じ。
信じられないように。
はい、はい、そうですね。
で、この段階でこれを1人で抱えているわけではなくて、パートナーにそのことを聞いてもらうわけなんですよね。
なので、パートナーも、あ、この人、ただワーワー言ってるだけで、ただ怒ってるんじゃなくて、
あ、こんなに信じるっていうのが怖いのかなって思うと、なんとなく見てくる背景も違いますよね、怒ってるときに。
そうですね。
なので、そう考えると、こっちのパートナーも、よりこう受け入れられるというか、
で、またそこのところで、分からないですけど、気持ちを理解して、さっきあつさんが言ってくれたみたいに、
でも大丈夫だよって言ってもらえたりすると、
ああ、大丈夫かな、みたいな感じでちょっと信じられたりしますよね。
そこのところが、何回もそういうふうに経験ができると、より確かな安心感に、ちょっとずつちょっとずつ変わっていくんじゃないかなと思う。
ミサイーとか、本当にちっちゃい子にできあがった、その愛着のパターンが変わるっていうのはすごいなと思ったんですけど、
それは、大体の方が変わっていくんですか?
うまくいかないケースもあったりするんですか?
はい、それはとてもいい質問ですね。ありがとうございます。はい、ありますね。
やはり、日本のカップルカウンセリングって保険は効かないですし、金額も高額だったりするので、
なかなか継続するっていうこと自体が難しいって感じられる方も多いかもしれないですし、
それからステージ1で、ちょっと衝突のサイクルが収まった時に、来られなくなるっていう方もいらっしゃるんですよね。
来られなくなって、わりと1年後とかに戻ってらっしゃる方も、
帰ってくるんですね。
そうですよね。方も結構いらっしゃるかなっていう印象はありますかね。
それもとても理解できるんですよね。
やっぱり一番苦しい時を過ぎたら、もうなんとかできるんじゃないかって思いますよね。
思いますね。
なのでそこについてお話していくのは、私たちの役に一つかもしれないですよね。
あと衝突がやっぱり収まらなくて、もう本当に喧嘩が絶えなくて苦しくて、
EFTの基本的な考え方
本当に辛くてっていうので、ベースの道を歩むっていうケースももちろん現実的にはありますしね。
そうですね。そうなんですよね。
私たちカップルセラピーをやる時というのは、
必ずしも私たちの仕事はお二人をくっつけたり話したりとかってするのは私たちの仕事ではなくて、
来てくださった方々がどんな風に生きていきたいか、その人自身、本来の自分っていうのに出会えるお手伝いをしていくので、
その過程で、やっぱりこの関係性には自分は痛くないんだなという深い気づきを得られる方もいらっしゃるんですよね。
ステージ2で、自分の幼い頃からの愛着パターンだったりとか、
自分がどういう風に育ってきたのかっていう、自分自身に向き合っていくと思うんですけど、
そこを通すと、本来の自分自身を発見するみたいな感覚がありそうですね。
再発見というか新発見というか、気づいてなかった自分を見つけられそうな気が。
でもそれによって若出る決断をした方が、お二人にとっては良かったりするっていうのもあったりとかするわけですね。
中には。自分自身の本当の気持ちに気が付くことによって。
そうですよね。まさしくおっしゃる通りで。
そこに至るまでに、この二人の中で本当にそういったことを話し合えるか、
自分のそういった気持ちに行き着くまでに、一番出てくる怒りとか、
そういったところだけじゃなくて、安心して話せるかっていうところができるかどうかっていうのがまたセラピーの一つになると思うんですけど。
安心感を作るっていう。
安心感を作りながらそういった話ができるかっていう。
つまり、片方の人が自分はもうこの関係性になくていいと決めたとしても、
関係性って二人で作っているものなので、もう片方の方と核感染が始められた場合には、
それがどういう影響を相手に与えるのか、それを聞いて相手の方はどう感じるのかっていったところまで、
少しプロセスするってことは大切なことだと思うんですね。お互いに影響し合っているので。
その辺りもお手伝いしていくかなと思います。状況により次第ですけれど。
セラピーの進行過程
結構時間かかりそうですね。どうなんですか?何回ぐらいやったりするんですか?
人によって結構バラバラだと思うんですけど。
そうですね。本当にバラバラですね。
もうそもそもEFTをやりたいと言って来られる方、
あの数のEFTをやりたいと言って来られる方で、この関係性を何とかしたいという、
お互いの気持ちの合意というか同意がある状態の方もいらっしゃれば、
もう最後なんです。もう別れるかどうか決めるところなんですっていう方とまた全然違いますし。
ただ、西洋文化圏では8回から10回ぐらいになったらちょっと変化が見えると言われてますよね。
カナダのEFTのトレーナーのゲールはおっしゃってましたけど、
やっぱり待てば待つほど、負のサイクルの状態を待てば待つほど、
それだけやっぱり取り組んでサイクルから脱出するというかね、
変えるのにもやっぱり時間がかかるから待ちすぎたらダメよっていうふうにおっしゃってましたよね。
2人のネガティブなループにたどり着くまでに時間かけすぎてしまうと、
抜け出すのも時間かかるってことですか?
そうです。たどり着くように10年30年ずっとその状態で喧嘩して、
もう離婚するかもしれないっていう状態で来るって言われると、
もうちょっと早い段階で来るのではまた違うっていうふうにおっしゃってました。
自分の気持ちを早く出せるほうが解決というか、
抜けやすくなるってことですか?
自分の気持ちをうまく出せないからネガティブなループにたどり着くのに時間がかかるってことなんですかね?
もし曽美さんまた付け加えていただけたらと思うんですけど、
私が思うにはやはり断絶の歴史が長くなってしまいますよね。
そのサイクルが同じサイクルの中に何度も何度も入り続けるというのは、
繋がれない体験をし続けるということになるので、
傷もどんどん深くなりがちかなという印象があります。
そうですね、この人に何言っても無駄じゃないのかっていう、
諦めの感情が繰り返し繰り返し10年も20年も続いてしまうと、
そうすると当然セラピーの期間も長くなりがちかなと思いますし、
例えば心を開示するって言っても先ほど話したように、
良好な関係を築くためのコツ
傷ついたんだよって言葉にしたらそれで終わりっていうことでもなくて、
やはりあなたのことがすごく大切だから、
私があれだけ苦しかった時にあそこにいてくれなかったことが本当に悲しかったんだっていうのを、
しっかりと伝え続けるっていうことです。
とても大切でというのは、脳の中の扁桃体があって、
そこに働きかけるっていうような言い方をEFTではするんですよね。
例えばすごく優しい口調で心の中をついて話す時っていうのは、
1回相手は聞いただけじゃん。
ん?何?何言ってんの?
2回目にあなたのことが大切だよと、例えばすごく怒られてるパートに言われても、
何言ってんの?だって怒ってるでしょ?いつもってなりますよね。
そうですね。
2回目、まあまあ聞いてるけど、
3回目、あれ?なんかちょっといつもと違うんじゃない?
4回目みたいな感じ。
何度も何度も相手の痛みとか、大事だから今これあなたに一生懸命伝えようとしてるんだっていうのを、
耳を傾けることによって脳のその部分がしっかりと聞けるようになってくる。
最初は脳も拒絶反応したりするわけですよね。これまでの体験もあるから。
なるほど。
ちょっとあと私、これ聞いてる方が、もう10年20年もずっとうまくいってないからもうダメじゃんっていう風に、
思わせてしまったら申し訳ないなと思ったんですけど、
関係性が改善しないっていうわけではなくて、それだけやっぱり、
これ喧嘩のスタイルだったり、パターンっていうのがもう当然のことになってしまうっていうところなので、
そこを彼が変わればいいのに彼女が変わらないからダメなんだよっていう、
例えばそういったところから目を向けるっていうところが、
なかなかそこが時間がかかるんじゃないかなと思うんですね。
相手が悪い、お互いに相手が悪いっていうまんまになっちゃいそうですよね。長すぎると。
そうですね。そういう場合もあるかなと思います。
苦しいですよね。その場所はね。
そうか。その農が拒絶をするんだけど、何でも何でもそういう風に語りかけられることによって、
徐々に変化が起こってくることもあるんですね。
そうなんですよね。
あなたが大切っていうような言葉とかも、その言葉一つ一言じゃないですかね。
でもあなたのことが本当に大切だって大切な人にすごく喧嘩を散々した後に、
一緒にこのカウンセリングとかを通して取り組むことによって本当に聞けるようになると。
耳で頭で聞くだけじゃなくて、しっかり心の中にいる。
実はすごい大きなことなんですよね。
そうですよね。
なるほど。すごい変化ですね。
自分の愛着のパターンすら変わってしまう。
なんか夫婦の、夫婦喧嘩してるのやめたいんですとか、
っていうだけの話じゃなくて、自分自身が誰なのかとか、
自分が何を望んでるのかとかっていうところまで変えていく可能性があるものなんだなって感じましたね。
どういった人がカップルセラピーにおすすめなのかって聞こうと思ったんですけど、
やっぱり早いうちに来た方がいいっていう感じなんですかね。
そうですね。早い段階でっていうのもやっぱりいいかなと思いますけど、
やっぱりお二人の中の準備期間と言いますか、
レディネスっていうふうにも言うんだよね。
どれだけそこのところで向き合う準備だったり、
話し合える、ここまで話していいかなと。
でもそこに触れてほしくないっていう方もいらっしゃいますよね。
そこのところの、二人のコミットメント具合ってすごく難しいなと思うんですよね。
それって、片方は行きたいけど、片方は行きたくないっていう時もあると思うんですけど、
そういう時ってどうしたらいいんですかね。結構多い悩みじゃないかなと思うんですけど。
そうですね。多いですよね。
やはりお二人でお話しいただいて、来ていただくのが一番。
お二人一緒に来ていただくのが一番なんですけれども、
それが難しい方は、本当にケースバイケースではあるんですが、
お一人の方とお話をさせていただいて、それでパートナーの方に、
さっき最初の方にお伝えしたように、お二人の方がいればお二つの体験があるので、
そのパートナーの方の体験をぜひ聞かせていただきたいというふうにお伝えくださいというふうにお伝えすることもあるかなと思います。
ただ、もう全くやりたくないとおっしゃっている方を、
無理やり連れてくることは誰にもできないので、
そうなるとやはりその方は個人のワークになるかな。
もうやりたくないと言っているパートナーの隣にいることを選択し続ける、
自分の中には何が起きているんだろうかとか、
そういう個人のワークになっているかなというふうに思います。
アソミさんはどうですか?
そうですね、そう思います。
わかりました。ありがとうございます。
カップルセラピーとは何かというところと、エモーションフォーカスセラピーについてお話を伺いしてきたんですけど、
すごいざっくりした最後の質問になるんですが、
夫婦がうまく関係性をやっていくコツ、うまくいくコツって、
何だと思われますか?お二人にとっては。
そうですね、やっぱり、なかなか生活していると、
言葉で表すってすごく難しいかなと思うんですよね。
なので、例えばこんなことを言われて嫌だったとか、
こんなことを言われて悲しかったとか、
自分の気持ちを言葉にするっていうところも大事だと思いますし、
あと、そういったことを話した時に、どれだけ、
そうなんだ、じゃあ話し合おうよとか、
そういった悲しいところにいるんだったら、
僕も一緒にいるよじゃないですけど、理解しようとしてくれる、
姿勢が伝わってくれる関係性っていうのは、
やっぱりうまくコミュニケーションできているのかなというふうには思います。
そういった姿勢を持つことを。
RAEでしたっけ?
ARE。
ARE、何ですかそれは。
そのEFTの創始者のDr.Sue Johnsonが作った言葉なんですけど、
英語で言うとAre you there for me?
また私のためにそこにいてくれるの?っていうのの頭文字のAREを取ったんですけど、
AはAccessibilityで繋がれるかどうか、
RはResponsivenessで反応してくれるかどうか、
苦しい時に手を伸ばした時にそこにいてくれるか反応してくれるかどうか、
そして最後のEはEngagementなんですけど、
Engagementは感情も含めた真摯な関係性への関与を表す言葉なんですけど、
この3つがあること、
つまりパートナーが苦しいよって言った時にそこに横にいて反応できるかどうか、
感情的に相手に対して関与できるかどうか、
そしてすぐに近づきやすいと相手が感じるかどうか、
みたいなその3つがあるということはとても大切なことだというふうに考えてますね。
なるほど。
安全性がそこにあるとやりやすくないそうな気もしますね。
そうですね。
安全性があるとやりやすくもなるし、
そのAREがあると安全性も高まると言えるかなと思いますね。
分かりました。ありがとうございます。
今日はカップルセラピーと恵方シフォンカーセラピーについてお話を伺いました。
カップルセラピーの重要性
大丈夫ですか?何か言い残したことというか。
大丈夫ですか?
そうですね。
カウンセリングって本当に何ぞやって感じだと思うんですよね。
カップルセラピーを続けるって本当に大変なことだと思うんですよね。
時間調整2人で合わせてきて、
自分の喧嘩の内容を会ったこともない第三者に話すっていう行動って本当に怖いことだと思うんですけれども。
やっぱりそこでカップルカウンセリングに来てくださるクライアントさんたちって、
繋がれた時のこの人は私のことを考えてくれてるな、
安心感もらえてるな、私のことを理解しようとしてくれてるな、
受け止めてるなって思ってもらえた時ってすごい感動だと思うんですよね。
私たちもそれを目の当たりにすると、私たちもすごく感動しますし、
怖いことだと思うんですけれども、
もし気が向いたら、私自身も体験したいなと思いますし、
もうちょっとハードルが、差が低くなると嬉しいなと思いますね。
料金もね、やっぱり日本だったら保険が効かなかったりもすると思いますけれども、
私もそうですけど、そういうことをやるっていうのも、
関係を続けせるための投資かなと思ったりもするので。
なかなか二人の親密性ってお金で変えるものじゃないですからね。
分かりました。ありがとうございます。ミオさんは?
エモーショナルフォーカスセラピーの効果
そうですね、私たち今EFTを使ってクランチさんの方にお会いしてますけれど、
私、日本では、これあまり言うと怒られちゃうかもしれないですけど、
カウンセラーのことを先生って言ったりしますよね、みたいなんですね。
私は先生って呼ばないでくださいってお願いするんですけど、
私たちみんな関係性で苦労しますよね。そんな簡単じゃないし、苦しいことあるし、
私はたまたまこれを学んで、熱意を持ってお役に立てたらと思ってはやってるんですけど、
クランチさん方がその関係性のエクスパートで、人生のエクスパートだっていう風に思っているので、
何とかしたいと思われたら、そこに関わらせていただく機会があれば、
これだなっていう風に思います。
でも、私たちも大変な思いをしている一人間でございます。
同じ地平線に立っているってことですよね。
はい、もちろんです。
分かりました。今日は本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、今回はここまでとなります。最後までありがとうございました。
お話の中であった2つのことについて付け加えさせていただきます。
修正感情体験とメタ的視点という2つの言葉が出てきたんですけど、
これについて美穂さんのほうから追加で補足をいただいてましたので、
最後にこれについて僕のほうから付け加えさせていただきます。
感情体験というのはクライアントさんが過去に感じた痛みなどの苦しい感情を
信頼関係と安心・安全感のあるシンデメンダーの中で深く追体験することによって、
新しい感情体験を通してその痛みなどによる傷が修復されることのことを指そうです。
メタ的視点というのは、よくメタ人種とか言ったりとかしますけど、
この場で出てきたメタ的視点というのは、
自分自身を外側から観察することを通して、
違う考え方や新たな気づきを見出し、
物事をより本質的に捉えられるような視点のことを指すということでした。
この2つがある状態の体験を何度も何度も繰り返すことによって、
自分とは何者か、愛されるべき存在なのか、といった自己感ですとか、
他者とは何者なのか、傷つける存在なのか、
それとも愛情をもって接してくれる相手なのか、
といった他者感が変わっていくということが起きますということでした。
カップルカウンセリングの話、あとエモーショナルフォーカーセラピーについての話、
とても興味深かったですよね。
これ収録をしたのは結構前だったんですけども、
何度も何度も聞き直していて、
あの時のお二人が目の前にいてお話を聞いていた、
あの時の瞬間のことを聞きながらよく思い返すんですね。
そうすると、あの時のあの場所には温かな空気が確かに存在していたなって感じるんですね。
思い出すたびに心が温かくなるんですよ。
それはおそらくお二人が出してくれている安心感、安全感、
そういった心理的な安全性があそこには確かにあった。
お二人が作り出してくれていたんだろうなという気持ちになります。
僕にとってはとても財産となるようなとても考え深い収録でした。
皆さんの参考になれば、少しでも参考になればとても嬉しいなと思っています。
ということで、今回も最後までありがとうございました。
この放送がいいなと思った方は、
番組のフォローをいつもしようか、
デビュー後先お願いいたします。
また今回の放送のご感想を、
ハッシュタグ夫婦間計画ラジオでX様にシェアしていただけるととても嬉しいです。
特命コメントの方がよろしい場合は、
コメント欄お便り本もぜひお使いください。
また、夫婦関係を深く学べるニュースレター、
夫婦間計画ニュースレターは毎週金曜日に発行しています。
概要欄からチェックしてみてください。
ではまた次回お会いしましょう。
さようなら。
35:45

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