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Oh, technology sense. アシカガキャスト
妻が朝からクロームアプリが終了するらしいよと言ってきて、まさかクロームブラウザが終了するわけはないよなと思って、何かの誤解なんだろうなと調べてみると、クロームブラウザ上で動くクロームアプリが終了するという話でした。
ただ、これすごく紛らわしいですよね。うちの妻のところまで話題が届いているということは、IT系のわかる人にわかればいいという情報が一般の人に広まっちゃってるんだろうなと思ってツイッターとか見てみたら、やっぱり誤解している人とか混乱している人が多かったです。
私が気づいたのはもう遅かったので、その誤解を解こうと説明してくれている詳しい人もいっぱいいたので、もうある程度落ち着いている状況だとは思います。 クロームアプリ終了というニュースですが、クロームブラウザがなくなるわけではありません。
iPhoneやAndroidのクロームブラウザアプリがなくなるわけでもないです。 GoogleドキュメントとかスプレッドシートとかGoogleキープのようなGoogleのクラウドサービスが使えなくなるわけでもないです。
クロームアプリというのは、クロームブラウザ上で動くアプリで、Chrome Web Storeというところからインストールして使うものです。 iPhoneのアプリを使うのにApp Storeがあるみたいに、ChromeにもChrome Web Storeというのがあって、アプリや拡張機能、テーマをインストールできたんですが、
すでに結構前からアプリはもうChrome Web Storeからなくなっていました。 なお拡張機能やテーマはもちろん今後もずっと継続して使えます。
クロームアプリが生まれた背景というのは、Webサービス、Webアプリ、オンラインツール、クラウドサービス、クラウドアプリなどいろんな呼び方ありますが、そういうブラウザ上で利用できるアプリ、サービスが増えてきたことから、もうブラウザ自体がOSみたいなもので、その上で使えるサービスをアプリっぽく使えると便利なんじゃないかという発想だと思います。
ChromeブラウザにChromeアプリをインストールしておくと、アプリの一覧画面でアイコンがいっぱい並んでる、まさにiPhoneのホーム画面みたいな画面になって、そこから例えばGmailとかGoogleカレンダーとかGoogleドキュメントをアプリを開くようにアイコンをクリックして開くことができるんですね。
Chromeアプリ独自の機能とか使い勝手を持っているものもあったと思うんですが、私の印象ではただ起動するためのランチャー代わりというかショートカット的なものとして各種ウェブサービスがこぞってChromeアプリをリリースしていたという印象があります。
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オフラインGmailというChromeアプリがあって、それはネット接続なしでGmailを使える機能を先行して使えるものだったので、Chromeアプリ版を使う意味というのがあったんですが、今はWeb版のGmailでもオフライン機能がついたので、このオフラインGmailというChromeアプリは2018年に終了しています。
そういったChromeアプリ版の方が機能が充実していて、それを愛用しているんだという人以外には使う側の立場としてChromeアプリが終了するということはあまり影響はないと思います。
そんなわけですでに終わった存在のChromeアプリだったんですが、Chrome OSを含むすべてのOSにおいてサポートが2022年6月に終了するということで今回話題になっているようです。
Chrome OSというのをGoogleが出していて、Chromebookというパソコンがあるんですが、じゃあChromeアプリが終了してChromebookには力を入れなくなるのかとかそういうことでもないそうです。
Chromebookでウェブサービスをアプリっぽく登録しておいて起動することは今でもこれからもできますし、AndroidアプリがChromebookでも使えるようになったので今後はそっちに一本化するということなんでしょうね。
なので開発者はほとんど利用者がいないChromeアプリを開発する必要がなくなってAndroidアプリ版やウェブサービス版の開発に力を入れればいいですよということだと思います。
ということで、Chromeアプリ終了というニュースはほとんどの人には関係ないことなんですが、Chromeが終了しちゃうのかなぁとかちょっと誤解を招きやすい、紛らわしいよねという話でした。