コンビニの雑誌コーナーの状況
あんまりコンビニには行かないんですが、最近、マルチコピー機を使うためにコンビニに行くことがあります。
そこで、改めて思ったんですが、コンビニの雑誌コーナーを見ている人も立ち読みしている人もほとんど見かけません。
昔はコンビニの入口側にある雑誌コーナーで立ち読みをしている人が外からガラス越しに見えるということが、
人がいる感じ、にぎわってる感を出してコンビニに人が入りやすくする効果があると言われていたと思います。
そういう効果も今はあんまりないんだろうなと思いました。
そして、コンビニが雑誌コーナーをなくそうとしているという記事を以前ネットで読んだことを思い出しました。
そして、その記事を探してみたんですが、コンビニの売り上げの中で雑誌コーナーが占める割合は1%程度らしく、
とあるコンビニ大手は都心部店舗の雑誌棚を今期中に完全撤退する検討に入ったと記事には書いていました。
なので、具体的に何かが発表されたわけではないですし、
とあるコンビニ大手の都心部店舗ということなので、
全国のコンビニから雑誌コーナーが一気になくなるとか、そういう話ではありませんでした。
そして雑誌が抱える問題は、ただ売れないというだけでなく、輸送費と紙の値上げも大きいらしいです。
トラック運転手の労働時間規制を強化する2024年問題もあって、本を運ぶ費用というのもバカにならなくなってきていると。
そして本の原材料である紙の値段も上がっているということで、その記事によると週刊誌宣言時代に突入とありました。
本の値段が高くなっているというのは最近すごく感じますよね。
なので各雑誌出版社は有料のデジタル化へ進もうとしていると。
ネットでのサブスク化ですよね。ただそれもなかなか難しいということです。
以前何かで読んだんだと思うんですが印象に残っているのが、雑誌の価値というのはコミュニティにあると言われていて、なるほどそうだなと思いました。
確かに私も昔毎週とか毎月とか購入していた雑誌については、その雑誌のコミュニティに参加しているような感覚はあったと思います。
雑誌にはだいたい読者投稿コーナーがあって、そこがやっぱり雑誌の雰囲気みたいなものを作ってましたし、コミュニティ的な部分でもありましたよね。
雑誌は同じ趣味の人が集まる場みたいなものでもあったので売ります買いますコーナーとか文通相手募集とかもあったりしましたよね。
私は読んでいた雑誌の有志の人たちによる読者集会に参加したりもしていました。
まさに雑誌を中心としてコミュニティが生まれていたと思います。
で、そういったコミュニティが今ネットにうまいこと置き換わっているかというと、そうでもないように思います。
雑誌のコミュニティとサブスクリプション
SNSの中のつながりの中で中央集権的ではないコミュニティが各所に生まれている感じですかね。
コミュニティをうまく作ることができれば雑誌はネット上でも生き続けることができるんじゃないかなとぼんやりと思いました。
とはいえやっぱりコミュニティ作り、コミュニティを維持していくということは難しいですよね。
雑誌を作ってきたノウハウをそこのコミュニティ作りにうまく生かせるのかというと、そこはなかなか難しいようにも思います。
なお、どんどんこれまでの紙媒体とかがネット上でサブスクというモデルになっていくと考えたときに、サブスクというスタイルそのものをもっとどんどん普及させていく必要があると思うんですね。
で、そのためには解約のしやすさが大事だと思います。
iPhoneのアプリ内課金はわかりやすいですよね。一元管理されていて、そこですぐ解約することができます。
ただ、あれも1回使い方がわかればなんてことないんですが、そこまでの誘導がわかりやすいかというと、そうでもないですよね。
なんで解約のしやすさが大事かというと、とりあえず1月試してみようというのが気軽にできるようにすべきだと思うからです。
紙の雑誌の場合だと、今月号をちょっと買ってみるかということができますが、サブスクの場合だと、とりあえず試してみると、とりあえず参加してみるというハードルが高く感じると思うんですね。
ずっと契約しないといけないような感じがするので、そうじゃなくて1ヶ月だけでいいから試してすぐに解約できるんだよと。
わかりやすくしておく方が、解約するのを忘れてしまって契約を続けてしまう、そういう人を期待するようなセコいやり方よりも絶対いいと私は思います。
あと、紙の雑誌というのは確かに今後厳しいだろうなと思いますが、紙媒体全体がオアコンかというと、そんなことはないと思います。
展示会とかがどんどんリアルで復活したり、各機が戻ってきたりしているみたいですが、そういう場ではやっぱり紙のカタログですよね。
展示会で各ブースでQRコードとかを読み取ったらカタログデータがもらえるとか、そういうのは技術的には簡単そうですし、
過去にそういう取り組みもあったような気はしますが、結局は紙のカタログの方が使い勝手がいいよねということになっているような気がします。
あと、娘と同人誌即売会とかに行くことがあるんですが、そういう現場に行くとやっぱり紙の本だからこそみんな買うんだろうなと思ったりします。
コンテンツとして必要なもの、読みたいものはその中身ではあるんですが、やっぱり紙として印刷されている物理的なものになっている方が買う価値を感じやすい、
手に入れた時の喜びを感じやすいという結構チンプな表現ですが、やっぱりそういうことはあるのかなと思います。
もちろん今の若い人たちはアナログとデジタルを両方うまく活用していて、例えば似顔絵を書いてもらって、それをエアドロップでデータで受け取るとか、そういうことをやっている人もいました。
紙の本は安くで売って、おまけとかをいっぱいつけて売って、AmazonのKindle無料漫画にQRコードで誘導して、そこで読んでもらって、読まれた回数によってAmazonからもらえるお金で儲けると、そういう戦略をしている人もいます。
紙とデジタルをうまく連動させると、まあこれも今更ながらの話ですが、考えられることはまだいろいろあるのかなと思います。
今回は以上です。足利浩二がお届けしました。