1. 邦訳アメコミ雨あられ【毎週土曜深夜更新】
  2. #169 アメリカン・ボーン・チ..
2023-09-23 1:02:23

#169 アメリカン・ボーン・チャイニーズーーアメリカ生まれの中国人

~ 実写ドラマ『アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記』のネタバレを含みます。
~ 
~
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00:04
こんばんは。
今週、なめたら何食べたのコーナーです。
このコーナーは、我々が今週一週間で一体どんなエンタメを消費してきたのか。
カスミを食べる千人のごとく、大量にエンタメを消費している我々ですから、その中から面白かったものを紹介しようと、そういうコーナーです。
私がですね、今週味わってきたのは、100文字小説っていうやつですね。
100文字小説?
ちょっと前に、X、旧ツイッターで、ちょっと流行ってた分野でもあるんですけど、ツイッターってさ、昔140字の政権あったじゃん。
ありましたね。
その中で100文字の小説を書こうっていうのがちょっと流行ってて、それで有名な小説家の人とかが100文字で物語作ってたんですね。
プロがやったの?
そうそう。結構いろんな人がやったんですけど、私が読んだのは北野裕作さんっていう人が書いた作品をまとめた100文字SFと、あとありふれた金庫っていう小説を読んできました。
100文字小説っていうジャンル自体は結構昔からあって、北野裕作さんが書いていない別の100文字小説もいっぱい出てますし、
あと旧ラーメンズの小林健太郎さん。
ラーメンズは旧いるの?
わかんないです。現ラーメンズの。もう100文字小説っていうジャンルで書いてたりもする。結構いろんな人が書いてるんですが、私が今回読んできたのが北野裕作さんによる100文字小説。
どっちもSF寄りの作品だったんですけど、話題になった時に私も本買って、いつか読まなきゃなと思ってたんですけど、なんとなく先延ばしにしてたのをまとめで読んだ感じですね。
読んだことあります?100文字小説。
いや、タイムラインに流れてきたことはあるなっていう感じはしますけど、ちょっとまとめて読んだ記憶はないですね。
じゃあせっかくなんで何か紹介しましょうかね。100文字なんてパッと読み終わるんで。
ぜひぜひ。
じゃあ例えばこれにしましょう。100文字小説。これ100文字SFに収録されている作品。定期的に襲ってくる人食い巨大怪獣への対策として行われたのは、人を巨大化する計画。誰か一人が巨人となって戦う。勝てるんですか?勝てなくても、今回から食われるのは一人で済むだろう。あんなに大きいんだから。
あー、なるほどね。
とか、ちょっと2、3個紹介するね。雰囲気分かると思うから。
まあなんか、ショートショート的なことをね。オチがちゃんとついてね。
私結構これ好きな作品なんで行きますね。
洗濯機が次々に空へ舞い上がる。脱水槽を回転させる力をすべて飛行に向けたのだ。たっぷりと水を含んだまま市場に置き去りにされた洗濯物たちは、空を見上げて乾きの時を待つしかないが、そこへ浮きがやってくる。
ん?
っていう話。
え?オチは?
え?オチ?
特にオチはないね。
あ、オチはないのか。
洗濯物たちが取り残されて、そこへ浮きがやってきた。
03:01
で、終わり。
おー。
百文字。
なるほど。
っていうような発覚品で結構いろいろ出てたんですね。今言ったら百文字SFの方。
結構面白いなと思って。
まあ本当にショートショートのもっと短い版。なんて言ったっけ?フラッシュフィクション?フラッシュノベルだっけ?
っていう言い方があんの?
なんかめっちゃ短いフィクションのことをそういう風に言ったりするらしいんだけど、それに近いような作品。
最初の作品みたいにしっかり振りがあってオチがつくような作品もあれば、今読んだ作品みたいにフワッと終わっていくような作品もある。
フワッと終わってたら、なんか前後が欲しくなってきちゃうような。
そうそう。なんだなんだって思わせるような作品とかね。
面白かったんだけど、この面白さ何かなって思った時に、やっぱ俳句とか短歌に近いなと思って。
そうか。
なるべくギュッと短い言葉で、オチをつける作品もあれば、前後どうなんの?みたいな作品があったりもして。
楽しみ方として、そういう俳句とか短歌みたいな、一つのジャンルとして成り立つかもしれないなとも思ったんですよ。
広がりみたいなのを感じさせるってことね。
このジャンル流行るかな?もっと話題になるのかな?と思ったんですが、その後、もう一冊読んだんですけど。
そしたらね、今度は結構自示ネタみたいなのが増えてきたんですよね。
SFはSFなんだけど、例えばドローンの話とか、あるいはAIの話とかさ。
多分おそらくツイッターで当時話題になっていたであろうような話題を入れた作品でも結構出てきたんですね。
なんかドローンのやつ、ツイッターで見たことあるな。
時が経ってAmazonのお倉庫にドローンがいて、デストピア的な世界で。
空中にいるドローンの空母から無限に物資が輸送されてくるみたいなやつだったんだけど。
意外と、これは個人的な印象なんだけど、自示ネタが入ってくるとあんまり面白くなくて。
私の個人的な感情ですぎないんだけど。
何なんだろう、その差は。
やっぱりその時代性というか、ツイッターっていうメディアの特徴かもしれないんだけど。
その時その瞬間はすげえウケたし、私もその日読んだら多分ウケたと思うんだけど。
時間経って読んじゃうと、皮膚感覚というか、乗り切れない感じがあって。
時の流れ、こと、タイムラインから切り離されると。
そうそうそう。乗り切れない。
この辺もタンカとか似てるなって思いましたね。
あんまりその時々の風俗を入れてるタンカってさ、解けたって読むと、なんか、ん?って。
そうかもね。
例えば固有名詞とか、そういう価値観みたいなものが時代を越えて、当時はこういうものがあったんだっていう面白さが確かにあると思うんだけど。
あまりにも百文字小説と距離が近すぎるせいで、逆にあんまりという感じがあって。
06:05
なるほど。普遍性を獲得できてなかったりするんですね。
そうそう。たぶんドローンとかAIっていうもの自体に対する評価がまだ時代で決まってないから、その分、当時の世相から離れると乗り切れないのかなと思うんだけど。
ただ最初の百文字SFのほうは本当にSFとしていろんなテーマで書かれてて、これはめちゃくちゃ面白かったんで。
百文字小説っていうジャンルは、結構普遍的なテーマというか、時事ネタから離れると面白くなるんだなっていうのは個人的な発見でした。
ないかな。
面白いもあるんでね。ぜひ、暇があったら見てみてください。
本としての形式も面白くて、一ページに百文字だから一ページに一冊ずつでパパパッと読めるんで。
お時間あったらぜひ読んでみてください。でって書きます。百文字SF。
モフリー明星のオールナイトニッポンにさ、一行っていうコーナーがあってさ、星一が書きそうな一行を読んでくださいっていうコーナーがあるよね。
あれみたいなこと?
そうね。それを百文字にしたっていう。百文字の落ちまでつけられるのはあるけどね。
落ち、落ち着いてないとなんとなく落ち着かないな。
小説とかで落ち着いてない小説とかあるじゃん。
ある。
あれは気になる?
いやーどうだ?微妙なとこだな。物によるな。
小説だとあんまり気にならないですね。
あれなんかで読んだんだけどさ、世界で一番短い小説ってさ、グアテマラガなんかの恐竜っていう小説なんでしょ?
あ、そうなの?
なんか目が覚めると恐竜はまだそこにいたみたいな。
へー。私が聞いた世界で一番短い小説。売ります。赤ん坊の靴。未使用。
終わり?
終わり。
だいたい英語のあれだよね。For Sale Baby Shoes Never Bornが。
何が面白いの?
6文字で赤ん坊の死を感じさせるストーリー。
ヘミングウェイが書いた世界一短い小説って言われてたらしいんだけど、今ちょっと調べたら別にヘミングウェイは関係ないらしい。
ヘミングウェイが作られると言われているが、この文章が最初に載った時はヘミングウェイはまだ10歳だったって書いてあるから。
じゃあ元でお尻がついたパターンが。
そんなこと言ったら世界で一番短い小説、ヒカルゲンジの死ぬ間だよね。
本文なし。
ゼロ短さ、距離というか量として認めるかどうかってこともあるよね。
なるほどね。
今回ボトルメール会なので、いつも我々はなるべく新鮮な録音をお届けしているんですけど。
この瓶がいったらいつ開かれるのかはちょっと分からないですけど。
09:02
これ多分皆さんがお聞きしている1ヶ月くらい前に収録している会。
1月か2月に1回そういう会があるんですけど、今回その会なんですが。
先日テレビで本当にあった怖い話、ホンコアっていうのが放送されまして。
面白いんですよ。稲垣吾朗がストーリーテラーというか、投稿があった実話の会談を紹介するってやつで。
それ、引っ越した先に幽霊が出ると。
周りの人から聞いた話によると、上の階で事故だか事件だか分からない形で亡くなった女性がいる。
それが天井から顔を出す。
その幽霊が出たせいで、どんどん寝不足になって、バイトも学校の授業もうまくいかなくなっちゃって。
最終的に私は引っ越しましたっていう終わり方だったんだけど。
その例が何だったかとか全然語られないの。
なんかやっぱ消化不良感がすごくてさ。
確かに会談、ホラー小説とかって、映画もそうかもしれないけど、あんまり落ちというか説明ないパターンあるよね。
謎の回帰で終わらせるパターンあるけど。
なんか欲しいなとは確かに。
終わらせるって難しいよな。
そうね。
霧よく終わらせるってやっぱ難しいよ。
音楽とかボットキャストとかだと時間が来たら終わらせられるけど、
長編小説とか書いてて、ここで終わりだなって思わせるの難くない?
突然終わる小説は確かにあるよね。
急に終わったなっていうのもあるし。
確かにそれはそれで消化不良感というか、
こんだけ読んできたから報われたいという気持ちはあるよね。
なんか説明じゃないけどリクスが欲しいって。
あるよね。
あとその本子は稲垣五郎と小学生の子役タレントみたいなのが大量にいて。
面白い。
わーとかキャーとか言って。
リアクションするんだ。
一本見終わるごとにちょっとした話を。
感想語り合うみたいな。
なんか怖い経験最近した?みたいな感じで言うんだけどさ。
その中で一人女の子がさ、私ん家別荘があるんですけどから話し始めて。
あーめっちゃ美味しい。
なんかいらんところでヘイト食べてた。
えーめっちゃいいキャラもらってるじゃん。
どのエピソードでも全部被せてくる感じなのかな。
なんかやっぱ目立つ子ってのがいてね。
わけの分かんない小学生なりのシリメットで話してくるんですよね。
なんかいいフォーマットの番組ですね。
見たことないよ。
ティーバーで収録してる現在は見れるんで。
12:03
見てみようかな。
気が向いたら見てみてもいいんじゃないですかね。
まあ私今週、そうですね。
何話しようかな。
西武園遊園地行ってきました。
ほう。
なんかあったんですか?
ウルトラマンザライドっていう、
没入型体験。
座席が揺れる。
スターストアーズですよ。
ディズニーランド行ったことないから。
わかんないだろうけど。
ようこそってロボットが喋るやつ。
あーそれそれそれ。
それ知ってるわ。
みたいなやつ。
みたいなやつ。
座席がめっちゃ揺れて、
360度とは言わないまでも見渡す範囲に映像があって、
リアリティを持ってウルトラマンとゼットンが戦ってるところに行くっていうやつがあったんですけど。
これがめちゃくちゃ面白くて、
ゼットンがすごい怖かった。
腕振り回すのが自分の頭上を通過するときとか、
死ぬ早く遠くに行きたいって思うくらいだったし、
お客さんもすごい湧いてて、
うわーって途中でウルトラマン出てきたら頑張れ!みたいなこと言ってたし、
最後拍手で終わりましたね。
いいですね。いいお客さんですね。
ゼットンってご存知のウルトラマンの最終回の怪獣で、
ウルトラマンは本編では死んじゃうんだよね。
人間がゼットンのとどめを刺すんだけど、
今回も人間が開発した新兵器っていうのが、
ゼットンに大ダメージを与える役割があって、
最後ウルトラマンと人間が絆を結ぶ敵シーンがあったりして、
すごいいいやつだったんだけど、
9月20何日に配信されてるでしょ?
多分。
もう終わってますね。
ある時期限定の?
ゴジラ・ザ・ライドとウルトラマン・ザ・ライドを交互にやってるのかな。
あーなるほど。もうそろそろゴジラの時期なもんね。
そう。でかいやっぱ夏は怪獣じゃないのかって思いますよね。
えー怪獣は夏。でも夏休み映画か。
そうそう。やっぱ自分が小学生の頃とかって、
夏休みはゴジラを見に行ってっていうあれだったから、
夏怪獣見ないと気持ちが落ち着かないですよね。
パシフィック・リム映画があったじゃないですか。
あれの前日誕のアメコミにも序文みたいなところがあって、
作者の人が夏は巨大怪獣かって書いてましたよ。
あー巨大怪獣のシーズンか。
夏、巨大怪獣を見たいというのは全人類の欲求だと思いますが、みたいな枕でしたね。
怪獣はじゃあ夏の記号だったのか。
そうだね。怪獣は夏の記号でしょうね。
今年はジェイソン・ステイサムが巨大ザメと戦うMEG-2がありますので、
それで少し怪獣成分を補ってもらって。
夏は怪獣という伝統は今でも生きていると。
そうね。だって冬に見たいか?
俺はオールシーズン見たいけど、春夏秋冬どこで見たいかって聞かれたら夏じゃない?
15:04
あーまあそうか。確かにシン・ゴジラも夏の話だったよね。
確かに夏だな。
夏だよね。そうなんですよ。
ということでね。
遊園地、西部へ遊園地久しぶりに行きましたけど、
かなりアトラクションが貧弱で、メインとなるジェットコースターみたいなのとかないんですよね。
で、あるのもメリーゴーランド、観覧車、コーヒーカップ。
なんとなくどこにでもありそうなバイキングとか。
最小勾配数みたいな遊園地なんですけど。
無駄のない遊園地なんだ。
差別化を図るために夕日が丘商店街だったかな。
テンパークのメインストリートが昭和をイメージした。
昭和ってのは長いけど、オールウェイズ3丁目の夕日的な世界観の商店街がありまして。
そこで本当に1時間に何回か、町の住人たちが何かしらの騒動を起こしてくれて。
ショーみたいなのが都度都度ゲリラ的に行われてくる。
レコード屋さんの前でアイドルになることを夢見る看板娘が歌って踊り始めたり。
泥棒が出てきてそれを駐載さんが追っかけるみたいな。
2人とも本職はアクロバットの人なんだろうね。
アクロバットとかカポエラみたいな動きとかして。
ビュンビュン飛んで回ってやって。
昭和ってすごい時代だな。
こんな商店街だったら落ち着かなくてしょうがないよね。
米屋の若旦那みたいなのがトップダンスしながらポン菓子作ったりしてました。
面白い。住みたくない。
でも好きな人はマジで1日入れるんじゃない?
ほったえず商店街のあちこちで何かのドタバタが起きる。
大人帝国の逆襲でそれ見たことある。
そうそう。大人帝国の逆襲だなって入った瞬間思いました。
知ってるって。
面白い。遊園地全然行かないんで。そういうの面白いね。
ぜひぜひ皆さんもお出かけしてみたら。
意外と私が住んでるところから西武園遊園地近かったんですけど。
西武線に乗り継いで多摩湖の奥の方に行ってくるんですけど。
確かに経験したことないものを経験するって大事だもんね。
もしあれだったら一緒にゴジラドライド見に行って。
ということでこの番組は毎週一冊の公約アメコミを紹介してそれについて語っております。
18:00
今日紹介するのはアメリカンボーンチャイニーズ。アメリカ生まれの中国人ですね。
原作者はこの番組でも以前紹介したジン・ルエン・ヤンですね。
スーパーマンスマッシュ・ザ・クランの原作者として何回だっけ。ちょっと忘れちゃいましたが以前から使っております。
スーパーマンスマッシュ・ザ・クラン相当前にやりましたね。
かなり昔やった記憶がありますね。
覚えてる?どんな話だったか。
覚えてる覚えてる。
原稿がアメリカにやってきたばかりの中国系アメリカ人の2世の男の子と女の子がメトロポリスに引っ越してきてスーパーマンと出会うというストーリーですね。
あの時はスーパーマン自身も地球に来たて。確かまだ飛べなかったですね。
飛べなかったですね。飛べないスーパーマンがアメリカに来たばかりの中国人の兄弟と出会うと。
ストーリー共通点多かったですね。
そうですね。やっぱりジーン・ルエン・ヤン自身が中国系アメリカ人2世ということもあって、そういうところがテーマとしては通定していたかもしれないですね。
自分のアイデンティティー、自分は一体どう生きるべきなのか、自分は何者なのかというテーマでしたね。
ジーン・ルエン・ヤンめっちゃ好きなんですよね。
スマッシュ・ザ・クランとか私はアメコミの中でベスト3に入るくらい好きですね。
確かに相当構成が上手かったなと思いましたね。
つまり地球人の中にエイリアンとして紛れ込んでいるスーパーマンというそこのアイデンティティと、中国系のルーツを持ちながらアメリカ人になっている2世の子供たちというのがね。
悩みとかがね、ちょうど対応するようになってて。
めちゃくちゃ面白いって思ってたんで、ちょっとこれも前から読んでみたいなと思ったんですけど。
まあ読んだらね、まあこれも面白かったね。
すごいびっくりしましたね。
3つの物語が並行して語られるんですが、それが最後収束していくという形で。
めちゃくちゃ綺麗。
綺麗、美しく終わっていく。
もうやっぱりこういうストーリー長編はこう終わってほしいなっていうのはやってくれるよね。
そうね。
さっきあのふわっと終わる物語も面白いって話をしたけど、とはいえね。
やっぱ秩序があるストーリーほど美しいものはないと思うよね。
これはまあバチバチに決まってますね。
面白かったなあ。これ本当に皆さんに読んでいただきたい。
残念ながら電子がないんでね。
ああそうですね。
本屋さんに走っていただいて、新刊いっぱい買えるので。
全米図書賞の最終候補にまで行ったと。
つまり教育の現場とかで読ませられるような、全米の学校で読まれている大ベストセラーなんて帯には書いてありましたけど。
なんかね、そういうアメリカの現状を切り取った側面があるんでしょうね。
ああそうだろうね。やっぱりその他社というか違う文化を持った人をどう受け入れていくかっていうのはおそらくアメリカ全体の問題でもあるだろうから、
21:07
学校としても読ませたい内容なのかもしれないよね。
日本に比べて移民の割合10倍くらいなのかな。2パーとかでしょ、日本。違う?
2パーくらい?
10パーないよね。
10パーいないよね。
5分の1くらいあるでしょ。だからこういう文化的な理解するのの難しさとか、当事者自身が感じていることとかっていうのは結構ね、こういう物語を通して理解することができると。
素晴らしいですね、フィクションの素晴らしさとか。
素晴らしさを感じることができる。
だって、いわゆるアメリカンボーンアメリカンがこれを読んで学ぶこともきっとあるだろうしね。
きっとあるだろうね。
響くものもあるでしょうよ。
そうそう、これさ中国生まれのアメリカ人、アメリカ生まれの中国人かの話ではあるんだけど、でもその悩み、自分が一体何者なのかっていう悩みは別に国籍とか問わずにきっとみんなあるものだし、スーパーマンだって持ってる悩みですからね。
それを思えば、本当に国籍というか自分の出自を問わず楽しめる内容だし、他者への理解、想像力っていうものも養われる作品なので、ぜひ学級文庫に入れていただいて。
そうですね、これ聞いてる先生いらっしゃると思うので。
いらっしゃるので。
ぜひ学級文庫なんかに。
いや、マジでいいと思う。そんなにダメな部分ないよ。暴力的だったりとか性的だったりとかしないから、小学生に読ませても大丈夫だと思いますのでね。
本当に大人が読んでもなかなか唸るところあると思いますので。
大人が読んでも子供が読んでも楽しめる名作アメコミ。
あとこれディズニープラスでドラマ化、実写ドラマ化しまして。見た?
いや、見てないんですよね。
私一応全部見たんで、その話もすることになると思いますから、ネタバレ注意ということでね、この作品聞いていただけたらと思います。
さてこの作品、大きく分けて3つのストーリーが展開していくんですが、主軸になるのは中国からアメリカにやってきた少年、ジンジャンの話ですね。
あ、ごめん。ジンワンだ。
今のはひどいですよ。
これはですね、学校の先生が彼の苗字を正しく発音できないっていう。
この作品の中に出てくるシーンですね。ジンジャン君です。
メイフラワー小学校らしくあらたく歓迎しましょう。ジンワンです。
メイフラワー小学校ですよ。メイフラワー号ですよ。
メイフラワー号ってあったな。
アメリカに、アメリカの建国の父とある人たちがやってきた船ですよね。
あ、そうだそうだ。
アメリカの始まりの名前がついている小学校ですらという事ですよ。
めちゃくちゃ、そうか、なるほどね。そういう意味を込めての学校の名前なのか。
24:02
このジンワン君に対して、やっぱり周囲がなかなか受け入れられないというか、ほぼいじめみたいなことが行われてしまうわけですよね。
僕のママは中国人は犬を食べるって言ってたよ、とかね。
あるいはクラスにいる日本人の女の子、スジ中村。
あいつもアジア人だからあいつら結婚するらしいぜ。あいつら親戚じゃねえか、とかね。
中村ってことは日系なのか。
多分日系ですよね。
スジね。
そういうアジア系に対する無理解というか、差別ですよね。
小学校を舞台にしているけれどもかなり過劣ないじめが行われていると。
我々もあれだよね、外国行くとさ、ニーハオアンニハセヨコンニチハって言われるよね。
言われる。ハローブルースリーって言われるわ。
言われてたよね、ブルースリーって言われてた。
何もあってない。あれか、やっぱり鍛えた工夫が見れたのかな。
介護にある工夫のやたんだる、ちょっとまあよくない発言だと思うけど。
そうだね、アジア人で一番有名なのがブルースリーだから。
いやー、よくないよね。
あのさ、多分わかんない。俺はさ、ぶっちゃけあんまりそんな嫌だなとも思わなくて、
まあそういう風に見られてんだなって思ったけど、日常的にそういう扱いされるときついのかもね。
旅先とかでちょっと言われるぐらいだったら、いい経験したないぐらいでもあるけど、
毎日これ日常だったら確かにきついよね。
そうだね、ひとくくりにされちゃうっていうのは。
黒人だからっていう理由で変なあだ名つけられるとかね、いやいや、よくないよやっぱり。
なるほどね。
で、このジン・ワン君がどうやってアメリカ社会に馴染んでいくのかっていうところが一つの主軸になるストーリーですね。
そうですね、ここがメインのストーリーかな。
で、重要になってくるのが彼の親友になる子ですね。
ウェイチェン?
チェイチェンさん。
またやってるよ。
ウェイチェンさんですって言われるっていうシーンがまた重ねられるんですけどね。
そうですね。
ウェイチェン君。
ウェイチェン。
彼は台湾からやってきたんですが、同じ中国系だってことで紹介されるんですが、いや、僕は台湾から来たんです。
言ってたね。
なかなか理解されない。
このアジア系の二人が友情を育んでいくっていうところが一つのストーリーになっていく。
重要な点というか、ここで二人の友情を育むきっかけになるのが人形、おもちゃ、トランスフォーマーですね。
そうなんですよ。思いっきりちゃんとトランスフォーマーっていう固有名詞出てきて、ロボットとしてもコンボエ司令やメガトロンっていう本当にアニメでいるキャラがちゃんと使われていて。
27:02
ウェイチェン君が持っているのが猿からロボに変形できるビーストウォーズのキャラです。
いや、これ完全にオリジナルですね。
ウェイチェンがお父さんからもらったものだということで出てきますよね。
そうだね、お父さんからもらった。
この作品は幼少期から描かれていくんですけど、昔はチャイナタウンに住んでいたんだと。
そこから白人がいっぱいいる地域に引っ越すっていうストーリーなんですけど、チャイナタウンにいる時には子供たちがみんなトランスフォーマーで遊んでいたと。
流行っていたからね。っていうオモチャとして登場するんですが、これが後々大きな伏線になってくると。
そうですね、びっくりしましたね。
美しいですよね。
小さい頃ね、漢方のところにいるおばあちゃんに大きくなったら何になりたいの?って言われてトランスフォーマーになりたいっていうシーンがあるんだけど、これがまたね。
これね、これ伏線だとはね。っていう感じですよね。
天才的な構成だわ。
素晴らしい構成でしたね。
ジン1、ジンのストーリーがまず一つ。
もう一つが、これは本当は冒頭から描かれているんですけど、最悠奇ですね。
最悠奇に出てくる悟空の話が本当にストーリーというか、最悠奇をほとんどなぞりつつ描かれていくんですよね。
特に孫悟空が旅に出るまでの、最悠奇ってさ、どんくらい知ってるのが普通なの?
最悠奇、私、児童向けの最悠奇読んだな。
やっぱそうだよね、ちっちゃい頃なんとなくって感じだよね。
あれ?
なんかたくさん悪さしてて、石の中から生まれてたくさん悪さして、石の下に置かれて三蔵法師に連れられて。
西へ行く?
西へ行くというところですね。
私個人的にはこの最悠奇は、石の中に閉じ込められるまでが一番面白いなと思っているところがあって。
確か最悠奇、あまりストーリーは細かく覚えていないんですけど、不老不死になりたいんですよね、この猿は。
最悠奇のお話だとね。不老不死になるためにいろんな修行を重ねるし、いろんな用術というか術を身に付けるし。
あるいは天界に行って、一つ食べると一万年くらい寿命が延びる桃とかね。
そういう特別なお酒、特別な果物をいっぱい食べて、とにかく寿命を延ばそう延ばそうとするんですが、その結果天界をめちゃくちゃにしてしまって、
罰として岩山の下に押し込められるっていうのが確か大まかなストーリー前半であったと思うんですが、
今回はそのうちの天界から嫌われるっていう要素を中心に最悠奇を構成し直しているんですよね。
30:03
こんなにね、元の最悠奇とストーリーずらさずに、こんなに白人社会の中で苦しむ陣患のストーリーとリンクさせられるとは思わなかったよね。
もうそうですね、確かにスーパーマン的な役割ですよね。
そうだね、スマッシュ・ザ・クラーンでいうところのスーパーマン的な役割ですね。
この時ちょうど僕は妖術を身につけて猿たちの王になっていた。
王になっていて、しかもいろんな術を身につけているから、当然俺は天界というか神々の世界の宴会に行けるだろうと。
天の世界に行くんですが、そこに行くと、失礼、あなた猿ですよねって言われてパーティーに入れてもらえない。
獣臭いとかね、まずいいから靴履けよとか言われて。
靴を履いておられない。すみません、少し避けてください。
あなたが王様や神でもただの猿ですよね。ごきげんようって言われて、彼が天界から追い出されてしまう。
その結果彼が自分のアイデンティティに悩むっていう話ですよね。
悟空はそうやって馬鹿にされたから、今度は馬鹿にされないためにもっとすごくなろう。
猿じゃなくなろうとするんだね。
獣臭いならそれをなくそうと。
靴を履き。
さらに大きないろんな能力を身につけて靴も履くようになって、変形の術を使って身長もちょっと高くして。
見た目も猿とはちょっと違う形になってね。
なんとか認められようとしていくんですよね。
これが髪型変えたり服変えたりで、白人に憧れを持つ神くんの物語と並行して語られることでね、オーバーラップしていくっていう素晴らしい構成ですね。
自分も中学生になって好きな女の子ができたりしてね、なんとか仲良くなろうとするんですが、やっぱり自分には中国人っていう要素がどうしてもついて回ってくると。
これね、これすごいよね。
アメリアっていう女の子のことを好きになるんだけど、そいつのいとこだっけ?
いとこかな。
幼馴染だかなんだかのやつに、君ら釣り合ってないからいい夜のやめてくれよと裏で言われるんだよね。
これリアリティあるのかな?
リアリティあるかもね。俺の知り合いに近づかないでくれ。お前は中国人だからっていうことだよね。
彼もそんなに嫌な奴でもないんですよね。
そうですね。
幼少期のエピソードで神くんいじめられてるところにそういう人が来て、いじめを止めるシーンとかあるんですよね。おい失礼だぞ、やめろよ。
本当に嫌な奴じゃないんだけど、でもそういう奴が近寄らないでくれっていうのは余計傷つくよね。
33:02
そうね。
っていうストーリーが描かれておりまして、そしてもう一個賛無あるストーリーの一つが、みんな大好き、違った、みんなチンキー大好きあるよっていう、なんだこれは。
シットコムですね。
シットコム風のお話ですかね。
シットコムシチュエーションコメディーですけれども、いわゆるフルハウスみたいな決められたシチュエーションで客の拍手や笑い声が聞こえるってやつですね。
あれですね、白人の高校生ダニ、いとこにチンキーというもうめちゃくちゃ中国人への偏見でできたキャラクターがやってくるっていうストーリーですね。
彼の家にやってきて共同生活を送って、そこで生まれるコメディーというか。
すごい老悪的ですよ。コメディーとして描いているというか、コメディーの皮をかぶせているんだけど、コーラにしょんべん入れたりしてましたよね。
そうね、猫のキモ入り焼きそばを食べたりとかね。
そうですね、猫食ってましたね。
そういうところで、なんとかシットコムも描かれていくと。
この3つのストーリーがちゃんと絡んでいくのすごいですよね。
びっくりしましたね。後半の怒涛の畳み掛けっていうか、展開は驚きましたね。
そんな3つのストーリー、どんなふうに畳まれていくかというと、まずジン君ですね。好きな女の子と仲良くなるために彼は自分自身をどんどん変えていくんですね。
髪型を変えて、ファッションを変えて、立ち振る舞いも変えて、自分自身をトランスフォームさせていくんですよね。
そうですね。
白人になりたいと。
そう、白人になりたいんだよね。
白人になるためにいろんなものを変えていく。
ただ、そんな中でさっき言ったように、もうアメリアを誘うのはやめてくれないかって言われて、言い返せなかったんだよね。
言い返せなかった。
いやー、これ本当素晴らしいシーンなんですよね。
いやー、もう読んでてめっちゃきつかったわ。
その、もう誘うなって言ってきた男の子に、もうなんか言ってやろう、言い返してやろうと思って、授業終わった後に会いに行くシーンがあるんですよね。
いや、この野郎、ふざけんなと。
パンチでもくらえ。
パンチでもくらえって言ってやろうと思って誓えるんだけど、向こうから元気人とか声をかけられると、もうなんか何も言えなくなってしまうっていうところとか。
確かに、なんというか、みんながいいやつだけ。まあ別に悪いやつじゃないんだよね。
まあ偏見っていうのはそういうものなんだろうな、相手して。悪意とかじゃないと思う。
悪意とか倫理的な良し悪しさはまだ無関係にあるから、まず殴ってどうこうっていうものでもないだろうしね。
自覚がないからな、相手に。
っていうところで、もう彼は白人になることはできなかったんですよね。
夜明けになって、
同じアジア人になるスジイ・ナカムラに無理やりキスをしてしまうと。
そのせいで、ウェリチェンと決別をしてしまうんですね。
36:04
いやー、なんでこんな空になってしまったんだろう。
そうすると幼少期のエピソードを思い出すんですよね。
あのさっきの漢方のおばあさん。
なりたいものになるのは簡単になれる。
魂を投げ出す覚悟さえあれば。
そのことを思い出して。
じゃあ自分がなりたいものは何だ。
白人だ。
ということで、目覚めると自分が白人に変わっていた。
その名もダニー。
だからチンキーに振り回されていた、
いとこの白人、高校生ダニーは実はジン・ワンのことだったと。
ジン君のことだったんだってことが後半で語られるわけですね。
この2つの話、地続きだったんですか?
地続きだったの?時系列ずれてたの?というすごさですよね。
序述トリックですか?
序述トリックですよ。
ここで2回目のトランスフォームですね。
そう考えるとチンキーの見方もどんどん変わっていくんですよね。
チンキーが学校でめちゃくちゃするから周囲からダニー自身も晴れ者扱いされるようになっていっちゃうんですね。
ダニーがチンキーに言うわけですね。
ダニーに人生を壊されるのはうんざりだ、チンキー。すぐに荷物をまとめて帰れ。
これは自分の中国のアイデンティティに対する一つの思いでもあるんでしょうね、きっと。
自分が中国出身であるせいでこんな目に遭っているんだ。
でもチンキーは毎年必ず絶対来る。
絶対来る。
絶対来るあるよ。
ずっとずっと、永遠に。
チンキーから逃れられることはできないんだ。
確かにね、ダニーが途中で彼女にさ、「あなたなんかちょっと歯が出てない?」って言われるシーンがあったりして。
実は伏線はあったんだよね。
そうだね。
中国人って出っ歯のイメージがあんの?
あんのか。
昔の映画の日本人とかは出っ歯。
出っ歯、眼鏡。
出っ歯、眼鏡、チビっていう要素はあるよね。
なるほどね。
それも偏見ですよね。
チンキーが永遠に離れないんだってことを聞いたダニーはチンキーを殴りつける。
そうするとチンキーの頭が外れて、実は着ぐるみだったんですね。
その下から出てくるのが孫悟空が。
なんと。
いやーこれ痺れたね。
トランスフォームがテーマであるとはいえ3回目のトランスフォームですね。
実はチンキーの中にいたのが孫悟空がいて。
君は誰って聞くけど、私は孫悟空だ。
そしてウェイチン。
マジンのところにやってきた、台湾から来た友達だよね。
39:02
彼が実は孫悟空の息子だってことがここで発覚します。
なんだと。
猿から人間に変形するロボットのおもちゃ。
これは自分が猿から人間に変わってるんだってことを忘れない。
忘れないってことを持たせたんだってことがわかる。
すごいですよね。
展開の人たちって変身能力あるじゃないですか。
ってことはさ、やっぱりおもちゃも変身物とか流行るのかなって思いましたね。
展開のおもちゃ。
多分展開のおもちゃを渡してるわけじゃないですか。
ライダーとか戦隊の変身グッズって大人が持ってる道具を模したものがあるってよく聞くからさ。
携帯とかメイク道具とかあるじゃん。
だからやっぱり大人の神様が変身するってことは、その世界にいる子供たちは変身能力持ったおもちゃ欲しがるのかな。
というわけで実は孫悟空の左右気の話とも実は地続きで繋がっていたということがわかるんですね。
ということで、自分のアイデンティティ、自分が何者であるかっていうことを否定しようとした人たちが、
みんな実はそれから逃れられないんだっていうことがここで全て3つの物語の共通点として描かれていくんですよね。
孫悟空も結局自分が猿であるっていうことを認めていく。
西への旅を続けることによって自分自身の猿であるっていうことを受け入れられるようになっていく。
神話もね、孫悟空との対話を通じて自分が中国人であるっていうことを認めるんですよね。
これすごいなと思ったな。
中国人であるけれども白人と対等なんだとかそういうような話に持っていくんじゃなくて、
背伸びするんじゃなくて、まずは自分を受け入れるところからしか始まらないんだぞっていう結構強めというか慈悲のないメッセージだよね。
すごいよね。まずは自分を受け入れよう。中国人だからっていう構造にしないのすごいよね。
白人対中国人。中国にもすごい文化があるんだとかじゃなくて、まずは自分が自分であることを受け入れましょうと。
これ映画のバービーと全く同じだなって私は読んでて。
トランスフォーバーであり?
トランスフォーバーであり、最後はバービーに密着する。バービーもアルガママの自分を受け入れましょうって話だったし。
これもそうだよね。アルガママの自分を受け入れていこう。
今回ボトルメール会だからね。8月前半の映画の話をそれなりの熱を持って話してますけど。
最近配信入ったかな。
まだ入ってないでしょ。
それでね、最後喧嘩別れしちゃったウェイチェンと会うためにチャイニーズレストランにジンが通うんだよね。
42:01
そう、毎日チャイニーズレストランに行ってタピオカミルクティー飲むんですよ。
タピオカミルクティーって確か台湾の人が作ったんだよね。
これ台湾レストランか。
中国茶を西洋人にも飲みやすくするためにタピオカミルクティーって作られてるんだよね。
タピオカミルクティーって歴史あるんだ。
台湾生まれて中国茶を飲みやすくするために作られたっていうのは確かあったから。
そういう意味でも中国系二世の飲み物ですよね。
西洋というか、欧米の中で生きていくタピオカミルクティーっていう存在ですよね。
それを飲んで、1ヶ月待ち続ける。
ここで彼、中国語を使うのいいよね。
中国語を使ってたね。
何になさいます?って聞かれてメニューを指すんだけど、そこに現金のみって書いてあるんだよって。
これ、ウェイチェンと初めて会った時ね。
ウェイチェンに中国語で話しかけられて、
ここアメリカだから英語で話しかけられろって言ってたのが、
反転して始めるっていうね。
これやっぱ美しい構成ですよね。
そして、ウェイチェンといよいよ再会をして。
ウェイチェンめっちゃイカツくなってますけどね。
ウェイチェンどうしちゃったんだよ。
なんかタバコ吸ってるし、ファッションB系で。
ギラギラするアクセサリーいっぱいつけてますね。
フーファーを聞かせた車でやってきてますね。
これも中国系二世あるあるなのかな?
あれ?そうなの?
わかんないけど。
中国系二世こんな感じなの?
わからん。これも偏見かもしれない。
2人がそのレストランで食事をして、
ウェイチェンはね、ずっとこの間中国語しか喋んないんですよね。
ほんとだ。
ここのニルキティひでえな。結構いいと思ったんだけど。
きっと近くで何かをあげてたんだ。
最高のタピオカミルクティーが飲める店を知ってるぜ。いつか連れてってやる。
嬉しいな。
2人友情を取り戻して終わる。
すごいよね、ほんとに。
この3本のストーリーのまとめ方、美しいし、
テーマもトランスフォームっていう変化っていうものを描きつつ、
でもそれじゃ何も変えられなくて、
やっぱり自分のアイデンティティというか、自分の羊をしっかり認識して、
アジア人である、中国人であるっていう自分自身の身体を認めていくっていうことが大事なんだ。
っていうテーマにつなげていくのは、お見事。
お見事ですよ。
いろんな人に読んでほしい。
いや、これすごいな。
多分そのテーマとしてはすごく身近なものなんだろうし、
描くのわかると思うんだよ。
例えば、私時々レッサーパンダとか、
あと何があったっけ。
45:01
なんか最近結構そういうのはあるじゃないですか。
アメリカで過ごしている別のルーツを持っている人たちが、
自分のっていうのは結構あると思うんだけど、
そんな中でね、それを描こうってなった時に、
この嫉妬込むと、左右気を補助戦として引けるっていうのは、
もう素晴らしい才能ですよね。
すごい才能ですよ。
そりゃあDCコミックに引き抜かれますわ。
だってあれだよね。
ジン・ル・エン・ヤン、我々スマッシュ・スーパーマン、スマッシュ・ザ・クラムもやったけど、
シャンチーンも。
ああ、そうか。シャンチーンもそうだった。
シャンチーンもそうだったでしょ。
はいはいはい。
だからもうDC、マーベル、引っ張りだこですよ。
ある程度あるんだろうね。
そのアジア系のライターっていう需要も。
こんなの描かれたら読みたくなっちゃうもんね。
かなりうまいですね。
ジン・ル・エン・ヤン、他の作品もいっぱい読みたいな。
アイズ・ナーションを撮ってますからね。
素晴らしい。
あと個人的にちょっといいシーンだなって思うところがもう一個あって、
今回は中国系、アジア系の悩み、社会に馴染めない悩み、自分が自分であることに対する嫌さというか、
なんかうまくいかないなっていう感覚を描いてたんだけど、
多分これって白人とされている人たちにも同じ共通するものじゃないですか。
多分自分白人であるからといってそんな人生超ハッピーってわけでもないだろうし。
まあね。
例えばこの作品だと化粧品会社、ベイブレーンコスメティック社から実験動物を借りてきて、
それをみんなで世話しましょうっていうちょっと面白いシーンがあるんですけど、
何の説明もないんですけど、
多分この実験動物たちは遺伝子を組み替えられていて、
全員目が大きくて、まつ毛が長くて、唇が厚いっていう顔に変化させられてるんですね。
ああ、これそういうことだったの。
多分そういうシーンだと思うんですよね。
化粧品会社が動物実験するっていうのはよくある話だから、化粧させられてるのかと思った。
ああ、そっちかな。
化粧っていうもの自体がやっぱり自分じゃないものになろうとするっていう思いだし、
それは多分人種というか、どんな文化を背負って生まれていても同じように生まれてくる悩みというか、せざるを得ないトランスフォームの一種じゃないですか。
そうだね。
今回の作品はアジア系中心に描かれてるんだけど、でもこういう化粧品会社の実験動物たちとかを描くことで、
きっと他の人たちも社会全体で今の自分っていうものに変えたい、変わりたいって思う人は多分絶対たくさんいるだろうし、
そういう人たちもまずは自分が自分であることを受け入れることが大事なんだ。
いや、俺も変わりたいもん。
別にそのままでいいんだ。
そうか。
この後に描かれたスマッシュ作なんだと、白人男性の悩みみたいなのもしっかり描かれてたじゃないですか。
スーパーマンを信奉する白人男性たちっていうのが描かれてて、
あれはあれで、今の自分の現状がうまくいってないからスーパーマンっていう存在に夢を敵してしまうっていう。
48:05
でもスーパーマンがいやでもそうじゃないんだっていうシーンとかって。
スマッシュ作は面白かったな。
めちゃくちゃ面白い作品だし、やっぱりこれ、このアメリカンボーン・チャイニーズ出してよしこいつにスーパーマン描かせようって思った人が誰かいたわけじゃん。
すごいよね。
すごい迷彩派ですね。
そしてルーザイアンも100点満点。
答えたね。
答えたよね。
いや素晴らしいわ。
この2作、スマッシュ・ザ・クランとアメリカンボーン・チャイニーズは、ちょうど同時に読むといろいろ発見というか対応関係である話だなと思いましたね。
スマッシュ・ザ・クランはさ、DCの普通のレーベルじゃないよね。
ヤングアダルト向けのレーベルだからさ、コミックの大きさがいつもとちょっと違うじゃないですか。
確かに一回り小さかった。
でもそれアメリカンボーン・チャイニーズと多分同じサイズなんで。
アメリカンボーン・チャイニーズもちょっと小さめのサイズなんで。
2作並べて本棚に入れやすい。
アメコミあるある本棚に入れづらい問題。サイズがめちゃくちゃだから。
この2作はでも多分並べてしまえるはず。
ぜひぜひね。どちらか1本読んだ人はもう1本も読んでほしい。
もう1本読んでおくときっと新しい発見があるはず。
いやー本当に面白かったな。みんなに読んでほしいな。
はい、というわけでアメリカンボーン・チャイニーズ。アメリカ生まれの中国人でした。
話してて思ったんだけど、ドラマ版?
ドラマ版はアメリカンボーン・チャイニーズ、僕らの最悠期ってタイトルなんだけど。
通定するテーマは一緒なんだけど、あと登場する人物も一緒なんだけど、
もう全然別の話なんだよな。なんかこれ伝えにくいな。
全然別の話なんだけど、同じ話。ストーリー的に被ってる部分ほぼない。
あ、そうなんだ。すごい。
多分だけど、コミックよりもドラマ版の方が主人公たちの年齢上かな。
これもでもハイスクールか舞台。
中学から高校生くらいかな。
ウェイチェンは結構序盤から孫悟空の息子だっていうことが明かされてて。
展開で牛魔王が反乱を起こそうとしている。
そのためには入場が必要なんだという話になったんだけど、
ウェイチェンは最悠期で孫悟空が持ち帰った経典、実は3つではなくて4つ目の経典があるんだと。
この4つ目の経典を探すために人間の世界に降りてきていて、
その経典を開くためにニョイボーが必要だからニョイボーを盗んできた。
そのニョイボーを盗んだウェイチェンにニョイボーを取り戻そうとする天界の人たちと、
51:00
ニョイボーを奪おうとする牛魔王の一派が襲いかかってきて、みたいな感じで。
そういうファンタジー・カンフー部分が前は前はちょっとずつあるんですよ。
ちゃんとカンフー要素を入れてるんだ。
お話として見栄えというかアクションシーンが出せるようにだと思うんだけど、だから序盤からそういうことがあって。
あとダニーとチンキーのシットコムの話があるじゃん。これはもう一切ない。
あ、ないんだ。
代わりにかつて中国人が登場するシットコムがあって、ウォンっていうキャラがいて、
平気だウォンっていうと上からライトとかが落ちてきて頭ぶつけてみたいな笑われるコメディリリーフのキャラがいるんだけど、
これがネットミームとしてめちゃバズってるっていう世界観の。
なるほどね。
ジンはやっぱり白人社会に馴染もうとしてサッカークラブに所属してて、結構馴染むのうまくやれるんだけど、
やっぱりマイクロアグレッションっていうんだっけ。やっぱり無意識の偏見みたいなのをぶつけられることがあって、
あ、私BTS好きよみたいなこと言われる。
なるほどね。
いや僕は中国系です、BTSは韓国系なんだけどみたいなことは言えず返事をしていたりとか、
ジンがイライラしちゃって暴れたときに学校のトロフィーとか飾ってある棚にバーンってぶつかってガラス全部割れちゃったりする。
それを周りのヤツが一人撮影してて、その嫉妬込むのミームに合わせてインスタグラムみたいなので拡散するの。
はいはいはい。
そういう嫌だ。
嫌だねー。
現代の高校生の嫌なところがめっちゃ出てくるから、そこは見てて辛いなと思った。でもカンフーはあるし。
コミックで言うところのチンキーのポジションにある嫉妬込むで偏見満々な中国人を演じた役者が、その嫉妬込む作品の同窓会というか的な番組に呼ばれるっていう。
そこで私は確かにこの番組でヒットしてすごく知名度を上げたけど、これが私のキャリアにすごくプラスになって、それから先いろんな役が舞い込んでくると思った。
でも実際に来たのは変な隣人の役だったり忍者の役だったりそんなのしかなかったんだ。本当はどんな役がやりたかったんですか?私は本当はヒーローがやりたかった。
今は新しい世代の人たちに言いたい。パンチライン。冗談の対象になる必要なんかないんだ。みたちはヒーローになれるっていう演説をするシーンが。そこがグッとくるポイントで。
54:00
そんな感じで、だからベースはコミックなんだけど、ストーリーとして被ってるところはなくて、でも言ってることは一緒みたいな。そういう面白さはあったんで。
切り口変えて同じテーマを。これもだから作った人上手いなって思いましたね。ぜひドラマ版の方も見てもらいたいし。ドラマ版だとウェイチェン結構イケメンで。コミックもイケメンですよ。いい顔してますよ。
ウェイチェンイケメンで、孫悟空もかっこいいですね。孫悟空も出てくるの?孫悟空もかっこいいし、サゴジョウは女忍者でしたね。
それが偏見なんじゃないかと思わなくもないけど。難しいね、このテーマで作品作るってなると。
偏見と文化の境目がむずくない?むずい。
じゃあ、天ぷら、藤山、芸者、寿司みたいなのが偏見かって言われると、偏見でありつつ日本だしなって思うよね。
それも別に日本で一要素ではあるからね。
だから、ジン・ルエン・ヤンがシャンチーを描く時に感じた気恥かしさ、難しさ、そういうことなのかな。
特にドラマとか映画とか関わる人数増えるほど難しさ増えそうだよね。
一人で絵も描いてるんだっけ?
このコミックは?
多分そうじゃない?ジン・ルエン・ヤンが絵も描いてるんじゃないかな。
あと私、トム・キングとジン・ルエン・ヤンがリシコミック二大巨頭だと思ってるんで。
お気に入りのライターはジン・ルエン・ヤンとトム・キング。
作風の差すごいな。
この二人の新作はもう全部読みたいと思います。
またね、ジン・ルエン・ヤンのコミック出たら読みましょう。
やっていきましょう。
じゃあ、いつものお願いします。
番組へのご意見・ご感想あれば、ツイッター・ハッシュタグ、公約あめあられをつけてツイートしていただくか、メールをいつでもお待ちしております。
メールアドレスは、あめこみあめあられ・gmail.com、あめこみあめあられ・gmail.com、あめこみのコミはcomiです。
語ってほしいアメコミのリクエスト、あるいはコミックの感想、何でもお待ちしております。
なんかね、この番組に対する感想も欲しいですね。
そうですね。皆さんの意見の上で我々も成り立っているので。
前も話した気がするけど、なんかこれ面白いなと思うウェブの記事だったり、ウェブマンガだったり、何だったりって見つけたら、なるべく面白ってつけてツイートするようにしてる。
おーすごい。
なんか虚しいよね、反応がないっていうのはさ。
いやもちろんね、再生数の数字回ってるから、聞いてもらえてはいるんだなと思うんだけどさ。
ありがたい、ありがたい。
いいと思って聞いてるのかさ、いまいちだなと思って聞いてるのかわからないじゃん。
57:04
まあ確かにね、確かに。
先週何食べたのコーナーとかさ、邪魔だよって思ってるのか、あれはあれでと思ってるのか。
アメコミの要素邪魔だよっていう人もいるかもしれないですね。
そういうことで、何でもいいんでね、感想いただけると嬉しいと思っておりますよ。
よろしくお願いします。
来週は、来週は何だったっけ、今週ですね、あれですよ、ミュータントタートルズの映画が公開されてるはずなんですよ。
あーなるほど。
なので、来週はその映画のお話をしつつ、バットマン、ミュータントタートルズの3ですかね、クランゲの野望をやりたいと思います。
バットマンとミュータントタートルズのチームアップ、最終巻と。
そうですね。我々はね、このラジオ、初回がバットマン、ミュータントタートルズの第1巻だったんで、まだ聞いてないよって人は聞かなくていいです。
聞かなくていいです。
聞いてください聞いてください。
もう何これ、3年目ぐらいだっけ?
3年ぐらいかな。
やっぱ初回のつまんなさやばいよね。手探りも手探りでしたしね。
そうね。聞かなくて。
いや、聞いてくれてもいいかな。
コミックは読んでもらっていいかな。
1巻も面白かったですね。
1巻も面白かったですね。リメイクしたいぐらいですね。
もう一回撮り直してもいい?
初回の再生数ってさ、高いんだよ。
たぶん聞いてみて。
1話から聞くよねそれは。
でもさ、こんな間違ってるよ。
だって冷静に考えて1話が一番面白くないに決まってるじゃん。経験値を積んでくるんだったからね。
1話が一番面白いんですか。
スーパーマン初登場回、今読んでもそんな面白くないぞ。
それはそうだよね。やっぱり今の方がこなれて。
今のスーパーマン、今のバットマンが一番面白い。
歴史もあってね。
今日発売されたコミックが世界で一番面白いからね。
オンゴーイングやっていきましょうよ。
ということで来週はじゃあ。
まあでもこの番組に限らず、面白いなと思ったら分かるよ。
順に聞いていきたいって気持ちは分かるんだけど、高んぼった方が面白いんじゃないかと思うよね。
難しいところだよね。
ということでまた来週。さよなら。バイバイ。
最悠奇テーマにした漫画ってさ、日本でも結構描かれてるじゃないですか。
私特に好きなのが、諸星大二郎さんの。
諸星大二郎って最悠奇描いてんの?
描いてる描いてる。最悠妖艶伝っていうのがあって。
確か手塚翔太なんか撮ってるよ。
これは、諸星大二郎の民族ものですよね。
民族ホラー、電気ホラーというか。
1:00:00
そういうのをたくさん描いてきた人なんですけど。
その人が最悠奇をテーマに描いた作品で。
隋末、唐の時代か。隋から唐にかけての時代。
実際の中国で、悟空が居たんだっていう体で作ってる物話で。
その最悠奇のエピソードと、実際の歴史のエピソードと、
当時、実際に存在する中国の昔話のもの。
諸星大二郎得意な。
昔話とか民族学的な要素を入れつつの最悠奇。
これは面白いですよ。
2000年代前半ぐらいは結構売れてたみたいなんですけど、
最近はあんまり聞かなくなっちゃって。
電子あるかな?
電子ある。全部電子で売ってます。
最悠妖艶伝で全10巻。
最悠妖艶伝最悠奇編と、最悠妖艶伝火炎山の章っていう別シリーズになってて。
一部二部三部みたいな感じなんだけど。
これで多分20巻があるんじゃないかな?
18、19巻ぐらい出てます。
やっぱめっちゃ長い連載なんですよ。
70年代?80年代前半ぐらいからやってるのかな?
83年から連載開始で、今も連載中というか。
今も連載中なの?
最近もまた新刊出たかな?
何年か一回出てくるかな?
だから悟空のキャラとか全然変わっててさ。
最初はもうすごいんですよ。
いわゆる現れるカビ存在。
突然現れて父を破壊する存在としての猿という存在で描かれてたので、
もう暴力描写とかすごいんですけど、
後半に行くにつれてどんどんどんどん悟空が丸くなって、
ギャグ漫画によっていくっていう。
ジャンルが変わる面白さもあるので、おすすめです。
じゃあ読んでみようかな。
西遊記、全然イケメンがいっぱい出てくるやつとか読んだことはないし。
スベカラクミオンってやつね。
あとカトリ君かなんかが実写でやってましたね。
あったよね。
ナマカーみたいなやつ。
あったあった。
あれも見たことないし。
西遊記、ドラゴンボールかな。
ドラゴンボール。
読んだことない。
噛み合わない。
01:02:23

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