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どうも、アドバタラヂオの富永誠です。今回は、アドバタラヂオ、広告人学ではなく広告雑学として、皆さんに10分間のプレゼンテーションをさせていただきたいと思っております。
今回のテーマはですね、「クリスマス商戦とは何か?」っていうところを皆さんにお伝えできればなと思っております。
よろしくお願いします。 本日のアジェンダとしましては、クリスマス商戦とは何か、そしてどのくらいの経済効果があるのか、
最後にクリスマス商戦の期間はいつから始まるのか、この3つを皆さんにお伝えできればと思っています。
では始めていきましょう。 まずクリスマス商戦とは何かですが、皆さん商戦という言葉をご存知ですか?
こちらですね、商売合戦の略語となります。売上上の競争のことを指しますね。
売り手側がどこに多くの銃を取り込めるのか、競い合う様を戦いに例えた言葉となっています。
商戦の期間には商品やサービスがよく売れるっていうところをわかっておりますので、企業が新製品や新しいサービスなどを発表する、発売するなどで利益の拡大を図る、そういった動きが多く見受けられます。
それを踏まえてクリスマス商戦とは10月末から12月までの個人消費が最も盛んとなる時期になります。
アメリカでは11月の感謝祭、サンクスギビングデイ、今年で言うと11月24日この日からクリスマス当日までを指しており、セールが開催されます。
日本ではクリスマスギフトやお聖母、正月用品の需要が高まる時期にあたります。
メーカーや小売業などは年末の売上獲得のために新製品発売や大幅な年下げを実施するので、経済に与える影響が非常に大きいと言われています。
先ほどお伝えしたアメリカの11月の感謝祭、サンクスギビングデイ、ここはポイントなんですけれども、毎年11月第4木曜日にあたるアメリカで家族や友人に感謝する国民の休日になります。
この日では互いにプレゼントを送ったり、実家で家族とゆっくり過ごしたり日になります。
日本で言うと11月23日の勤労感謝の日が近いですね。
余談ですが感謝祭ではターキーを食べるのが有名ですが、移住してきたアメリカ人が生活していけるようになったのは七面鳥という食用肉があったからだという意識が強く縁起物として捉えられているからだそうです。
では話をクリスマス朝鮮に戻しましょう。
日本でクリスマスが一般的に知られるようになったのは明治37年に明治屋がクリスマスにちなんだことを始めたのがきっかけと言われています。
1886年12月7日、横浜明治屋の店舗でクリスマス飾りと呼ばれる装飾を始めたのが起源とされています。
明治屋百年寺には創業以来明治屋の宣伝広告活動の一環としてクリスマス飾りがあります。
これは創業者の磯野博が青春時代に英国留学の際雪の降る街ロンドンの街並みで眺めたクリスマス飾りにヒントを得て横浜で明治屋を創業以来自分の店で始めたもので実に我が国のクリスマス大売り出しの元祖であると記されているとのことです。
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その資料で出てくるのはクリスマス飾りという言葉でクリスマスツリーやクリスマスイルミネーションという表現は資料や記録には残っていないと言いますが
一方でクリスマス大売り出しという文化を日本で広めたのは明治屋とされています。
明治屋が1900年銀座に店舗をオープンしたのをきっかけに他の店舗でもクリスマスを商売に取り入れ始めたと言います。
明治屋の広報担当者は多くの銀座の店が明治屋に倣ってクリスマス飾りを盛んに行うようになったと言われており当時の明治屋のクリスマス飾りは銀座名物の一つにもなったそうですとおっしゃっていました。
実際に当時の明治屋の広告写真にもメリークリスマスの文言にきらびやかな装飾を施した店内や店舗の外にクリスマスを意識した大きなバルーンをかざした様子が映っていました。
大正時代では有名ホテルでクリスマス晩餐会が開催されサンタクロースが日本映画に登場するなど少しずつ慣習として浸透してきました。
これが日本でクリスマスが一般に知られていく歴史です。
ではなぜクリスマス商戦がここまで注目されているのでしょうか。
そこにはどのくらいの経済効果があるのかを知る必要があります。
2019年の調べではアメリカでの経済効果は300兆円以上に達するという調査がありました。
日本では2018年の一般社団法人日本記念日協会の発表によると日本のクリスマスにおける経済効果はなんと約7000億円と言われています。
7000億円は2021年に開催された東京オリンピックの当初予算と同じ額という膨大な経済効果です。
実は2005年頃まで日本に与える経済効果は1兆円を超えていました。
ですが金融危機などの経済問題の影響で近年は現在の約7000億円にまで落ち込んでしまいました。
それでもハロウィンやバレンタインデーなど年間を通じた各種イベントの中でもクリスマスは群を抜いた経済効果があるため各社クリスマス商戦に力を入れています。
影響が大きいのは外食や旅行などのサービス業、プレゼントに関連する製造業や運用業、ローンの支払いに関する金融保険業、それ以上に恩恵を受けているのが小売業でプレゼント用品の販売などで大きな利益を生んでいます。
なおアメリカの百貨店ではクリスマスシーズンに年間売上高の約2割を稼ぐと言われています。
そこで気になるのがクリスマスの経済効果はハロウィンやバレンタインデーと比べてどれだけの差があるのでしょうか。
毎年新作のチョコレートの発表やイベントで賑わうバレンタインの経済効果は約1300億円前後と言われています。
そして近年主に都市部の繁華街やテーマパーク、小売店などで盛り上がりを見せているハロウィンの経済効果もバレンタインと同じく約1300億円と言われていました。
が、ハロウィンはここ数年で急成長している市場で今後もさらに成長していくと想定されています。
実際クリスマスで盛り上がっているサービスや商品はどのようなものがあるのでしょうか。
1つ目クリスマスのイルミネーション。クリスマスといえばイルミネーションの装飾が街中に施され雰囲気を盛り上げてくれています。
さらに大規模なイルミネーションイベントになると数万人の集客効果があり会場周辺の小売店や飲食店への集客アップにもつながっています。
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また近年は全国各地でもイルミネーションイベントが開催され多くの人々が足を運ぶことで観光面での経済効果も期待されています。
2つ目クリスマスツリーやクリスマス飾り。クリスマス時期になると商業施設や個人宅で飾られるクリスマスツリーやリース、クリスマス飾りも毎年大きな経済効果を生み出しています。
最近では個人宅でも家や庭全体をイルミネーションや飾りで装飾する方も増えつつあり今後ますます拡大が期待されています。
3つ目クリスマスプレゼント。家族や親戚恋人に贈るクリスマスプレゼントもクリスマスの経済効果に影響を与えている大きな要因です。
12月は小売店がクリスマスや年末年始に向けて様々な販売施策を打ち出すことに加え、一般企業ではボーナスの時期ということもあって、消費の拡大が1年間で最も期待されています。
4つ目クリスマスディナー。クリスマスは家でゆっくり楽しみたいという方も多く、スーパーやコンビニ、ファーストフード店ではチキンやオードブルなどの様々なクリスマス用の料理が販売され、
その経済効果はお正月料理よりも高いと言われています。クリスマスケーキも洋菓子店を中心に大きく売上げを伸ばし、お店によっては通常時の約25倍の売上げにもなるそうです。
さらに家で過ごさない方もクリスマスディナー用の特別メニューが用意されているレストランやホテルなどに足を運ぶ人も多く、総合的にもクリスマスの経済効果に大きな影響を与えています。
5つ目、クリスマス宿泊旅行。クリスマスは旅行に出かけて宿泊先で過ごすという方も多くいます。
現在は旅行会社がクリスマスディナー付きプランやイルミネーションが見える宿泊プランなど様々なクリスマス向けのプランを提供し、毎年予約が殺到しています。
さらに年末ということで1年間頑張った自分へのご褒美としてイベント自体を家族や友人と盛大に楽しんでいる方も多く見られます。
ただ近年はコロナの影響もあり、宿泊旅行に関しては少し低迷しているという記事もありました。
では最後にクリスマス商戦の期間はいつからか。ここが皆さんに今回僕が一番お伝えしたいポイントとなります。
一番最初にお伝えしたクリスマス商戦は10月末から12月までの個人消費が最も盛んとなる時期とお伝えさせていただきました。
ただ特にアメリカでは11月の第4木曜日の感謝祭が終わった翌日からスタートとされています。
この感謝祭の翌日の金曜日がブラックフライデーと言われています。この日がアメリカではクリスマス商戦のスタートになります。
近年ではこのブラックフライデーが日本でも取り入れられてセールが行われてたりしますよね。
アメリカでは10月のハロウィンと12月のクリスマスの間に主要な休日があります。
そのトップを切るのが11月第4木曜日の感謝祭サンクスギビングデーです。
この感謝祭は家族や友人に感謝する日で互いにプレゼントを送ったり実家で家族とゆっくり過ごしたりする日というふうに先ほどお伝えしました。
その上で感謝祭の翌日はプレゼント向けで余った商品在庫を一層するためのセールが行われるようになりました。
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これがブラックフライデーの始まりです。
多くの小売店が商品を特別価格で販売し小売業者が1年で一番の売り上げを記録する日としても知られています。
ブラックフライデーはアメリカ発祥ですが近年では世界的に広がっており日本やヨーロッパ諸国でも同じようにセールが行われています。
なお今年のブラックフライデーは11月25日でした。
ブラックフライデーの由来にはいくつか説があります。
有名なのはアメリカフィラデルフィアの街で1950年代感謝祭の後のフットボールの試合に大勢の人が押しかけ通りを埋めて真っ黒になった様子を地元警察がブラックフライデーと呼んだという説があります。
そして感謝祭後のセールで消費者が街にあふれ交通渋滞を引き起こし小売店に殺到した様子とも言われています。
小売店にとってはありがたい限りで黒字になるという意味も込めてこの日をブラックフライデーとしてセールすることが定着したという説もありました。
アメリカにとってブラックフライデーは単なるセールではなく国民的な買い物イベントです。
多くの小売業者が商品をお得価格で販売し買い物する気ままの消費者が実店舗に殺到します。
また事前の宣伝もしっかり行うため前日から徹夜で店前に並ぶという人も少なくありません。
一方で小売業者や大型店舗にとっては消費者にセールを提供して1年で一番の売り上げを記録する日になります。
日本では11月23日の勤労感謝の日の祝日に合わせたセールがよく行われます。
アメリカのようなイベントではないので通常のセール日といった位置づけです。
日本でのブラックフライデーは2016年一部の小売業者がブラックフライデーセールと銘打ってセールを行ったところから始まりました。
年末年始の商戦を前にした11月は売り上げが落ち込む傾向があるためその解消策として導入されたといいます。
そして皆さん近年よく聞くサイバーマンデーというのもご存知ですか?
サイバーマンデーというのはブラックフライデーが明けた次の月曜日を指します。
ブラックフライデーではリアルの店舗が賑わうのに対してサイバーマンデーはオンラインの店舗が賑わう日です。
今年でいうと11月28日になります。
感謝祭の休暇を終えて職場や自宅に戻った人たちが近年ではオンラインで買い物をすることからオンライン小売業がこのサイバーマンデーを展開するようになりました。
2005年に全米小売業協会のデジタル部門ショップORGが使い始めた言葉です。
ブラックフライデーに始まる年末商戦はホリデーシーズンと呼ばれアメリカ人が1年で最も買い物をする時期です。
そしてサイバーマンデーはECサイトなどが派手なセールを行い年末商戦の第2弾と言われています。
皆さんいかがでしたでしょうか?
今年のクリスマスは24日が土曜日25日が日曜日ということもあり、
ディナーやサービス業ホテルなどが大いに盛り上がると想定されています。
一方コンビニなどお家で過ごされる方にとって有意だサービスがなかなか不利だという話もありました。
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毎年何曜日がクリスマスかっていうところによって各社戦略が変わってくるのもなかなか面白いかなというふうに思っております。
そして意外と知られていなかったブラックフライデーやサイバーマンデー、
ここの言葉もきちんと理解することでクリスマスに向けたプレゼントの準備に役立つかなというふうに思っております。
ぜひ素敵なクリスマスをお過ごしください。
ではまた、アドバタラジオの富宮誠でした。
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よろしくお願いします。