どうも、アドバタラヂオの富永誠です。今回は、富永誠一人でお送りする、「一緒にアドバタ!」のエピソードとなっております。
このエピソードはですね、前回の【君たちはどう生きるか】についての続編ですね、後編として収録、そして皆さんにお届けしていきたいなというふうに思っております。
改めてですけど、皆さんご覧になられましたか?【君たちはどう生きるか】。
変わらず、工業収入含め、とてもとても成功している作品となっているんですけども、それがより分かりやすいことで言うと、
トロント国際映画祭で、邦画初のオープニングをこの作品が担うというようなニュースがありました。
カナダで開催される第48回トロント国際映画祭で、邦画として初のオープニング上映作品に決まりましたと。
しかも、アニメーション作品としても世界で初めてオープニング上映に選ばれているというところで、日本に限らず世界で注目されている作品となっているのかなというところをニュースであったりとか、各所で報じられているのかなと思っています。
今回はですね、前回のエピソードでもちょっと触れたんですが、ある人物について、僕らはアドバタタラジオを注目して皆さんにお届けしたいなと思っております。
そのある人物はというのはですね、宮崎駿さん、駿監督に関してはもういろんなコンテンツでお話しされていたりとか、ポッドキャスト界隈でもですね、お話しされていたりするんですけれども、
アドバタタラジオとしてはやっぱり注目すべきは鈴木敏夫プロデューサーですね。皆さんご存知ですかね。名物プロデューサー、スタジオジブリのこの人といえば宮崎駿、もしくは鈴木敏夫さんというところの方なんですが、
皆さん鈴木敏夫さんのことをどこまで知っているのかなというところも含めて、そして今回の君たちはどう生きるかに関して前回お伝えもしましたが、ノー宣伝、いわゆるノー広告ですね。
本当にワンビジュアルだけっていうので、世に打ち出した、これの仕掛けによる鈴木敏夫さんだというところで、僕らはもうここに切り込まないと。切り込むというか、今回鈴木敏夫さんどういう人なのっていうのと、
この君たちはどう生きるかのプロモーションについていろいろ語られているんですけど、それを僕がキャッチアップできる限り時系列で皆さんにお伝えして、このヒットにつながったんだよっていうお話ができるといいなというふうに思っております。
ではよろしくお願いします。まず鈴木敏夫さんどういう方なのかっていうところをご紹介しますね。
鈴木敏夫さんは、スタジオジブリの代表取締役プロデューサーという形で、英語のプロデューサーでもあり編集者でもあるというところで、白書をご紹介されているんですけども、もともとは5年齢も含めてなんですけども、年齢は74歳。
名古屋生まれというところですね。愛知県名古屋市生まれ。
で、慶応義塾大学文学部を卒業されたというところが学生時代ですと。
そこから徳間書店。大学卒業後の1972年、徳間書店に入社されて、この徳間書店というのは週刊朝日芸能とか、ゴシップ系なのかな、そちらの雑誌を出版されている会社に入社されたと。
そこで1978年に入社してから6年後ですね。アニメ雑誌、アニメージュというのが徳間書店から出版、送刊されたんですね。
ここで鈴木さんは編集者となられて、出会ったのが矢崎駿さんということらしい。
僕もこれ改めてそうなんだと思って。元々は鈴木敏夫さん自身は編集者というところで、矢崎駿さんにお会いしたと。
そこで矢崎駿さんと一緒に漫画の風の谷のナウシカの連載をしていくというところです。
これが1982年ですね。なのでアニメージュで始まった1978年から5年後ぐらいに、
矢崎駿さんと風の谷のナウシカの制作を始めていくというところらしいです。
一緒にやっぱりやってるからこそ同作、風の谷のナウシカが映画化するときにはぜひ協力してほしいと。
そして高畑勲さんも巻き込んでほしいというのを、宮崎駿さんからお願いされて一緒に駆読と。
高畑勲さんは風の谷のナウシカの時にプロデューサーを担当されたんですけども、
きっかけとしては宮崎駿さんと鈴木敏夫さんで説得しお願いするというところだったらしいです。
1989年、大体11年後、
徳間書店に入社してから11年後にスタジオデブリに移籍するということが経緯だったらしいですね。
そこからもう大体34年、スタジオDVDで宮崎駿さんと一緒に仕事をしているというところです。
僕の印象なんですけども、鈴木敏夫さんってスタジオDVDのお話もとってもされるんですけど、
宮崎駿さんとのやりとりとかを結構メディアで語られる方かなと。
だから僕としては宮崎駿万男氏の方の印象があるんですけども。
いろいろ調べてみると、本人は最初出たくなかったと、メディアに。
ただ宮崎駿さんがあまりにも忙しいし、
かつ記者だったりメディアからインタビューをさせてほしいという依頼が来るもんですから、
いやそんなのもうプロデューサーである鈴木敏夫さんやってよっていうので、
ご本人が仕方なく前に出たっていうのをご本人がおっしゃってもらった。
そのお話好きなのかなっていうのは思ってたんですけど、
実はそういう本当はご自身出たくなかったっていう思いはあったらしいです。
でもねやっぱりスタジオジブリってずっと話題作やってたりとか、
日本人の皆さんには小っちゃい頃から親しみのある作品ばかりなのかなという風に思ってたんですけども、
実はですね、初期は全然成功していなかった、ヒットしてなかったっていうことが言われておりました。
スタジオジブリが制作したアニメ映画は全てがヒットしているわけではないと。
もちろん今で言えばもう名作ばかりなんですけども、
魔女の宅急便、以前は、
以前の作品はですね、公開当時は工業収入、工業成績の不審が続いてたと。
長い期間、今では愛されてるんですけど、
公開当時は全然お客さんが入ってくれなかった作品ばかりだったらしいです。
風の谷のナウシカとかね、天空の白ラピュタとかは、なかなか大変だった思いをされたらしいですね。
ただ、先ほどお話した魔女の宅急便で結構変わったっていうふうには書いてあって、
その時のスタジオジブリってあんまり社員スタッフっていうのを抱えて、自社でちゃんと隊員として働いてた方ってあんまりいらっしゃらなかったらしくて、
宮崎駿さんと鈴木敏夫さんと高畑勲さんがその度その度でチームを作ってみたいなことだったらしいんですけど、
あまりにもそれまでの作品がうまくいかない、興行成績が振るわないというところで、
魔女の宅急便の時も終わったら解散しますという。
だから、その時から前のタイミングで成績良くなかったんで、
これが宮崎駿の最後の作品ですっていうのをいちいちには言ってたらしいんですよね。
なんかこれ聞いたことあるなぁみたいなところはあると思うんですけど、
こくりこ坂とかね、これが最後ですとか、風立ちぬとかですかね。
風立ちぬとか、これが宮崎駿最後の作品ですっていうのをつどっと言いながら、
だから今回のインターチューはどう生きるかも宮崎駿が最後にしろというところで振り出してるんですけど、
意外と毎回使っている手法らしいです。
だからもう89年に公開された魔女の宅急便でそういうことも話しながら、
かつテレビ局とか巻き込みながらプロモーションをすごいしっかりやって、より盛り上げていって、
すごい宣伝していって、成功したんじゃないかっていうふうに要因として聞いておられてました。
その時に協力してくれたのが日本テレビですね。
そしたら協力を要請して映画への出資を取り付けたりとか、たくさん局内で取り上げてもらったりとか。
だからスタジオジブリの仕事って日本テレビでとても放映する回数が多いんですよ。
そういう繋がりがあったりとか。むしろ日本テレビとの深い繋がりがあるからこそ、
スタジオジブリの作品は放映する時は日本テレビで流されるそうです。
面白いですね。だからその時からのお付き合いっていうのが曲とあるので、
スタジオジブリさん的にはとても大事な曲らしいですよ。
なのでその時にテレビ局もマスメディアも巻き込んで、
鈴木さんは魔女の卓球弁を売り込んだっていうのが過去にあります。
そこから魔女の卓球弁で息を吹き返して、
どんどん次の作品次の作品と皆さんがもちろん知っているような作品ばかりを排出していったという、
時代背景がございます。すごいですね。
後々の話につながってくるんですけど、だから鈴木敏夫さんが映画作る時の制作委員会っていうのを作った。
ここが背景としてあるみたいですね。
で、ちょっと話を戻しまして、君たちはどう生きるかのプロモーションの事件です。
まずいろいろ、もっと遡って君たちはどう生きるかについて語られているというのはちょくちょくあるらしいんですけど、
大きく鈴木さんがお話をされたタイミングは、
去年の12月、2022年の12月にアニメージュとジブリ展っていうのを百貨店で開催されたんですね。
だから古典みたいな形で。
そこのオープニングイベントで、君たちはどう生きるかについて記者の方が聞かれて、
鈴木さんは宣伝はスラムダンク方式でやりますというふうに答えたんですよ。
ここが割とノー宣伝でやるっていう、一番最初に宣言したタイミングなのかもしれないというふうに言われております。
その前のタイミングか、古典のインタビューかなんかで、
スラムダンクのプロモーションは素晴らしいっていうふうに鈴木さんおっしゃってて、
これはヒットさすがだなっていうのを記者の前でお話されてたんですよ。
だからこそなのか、そもそもそういう構成がこうおっしゃってたのかっていうのは、
ご本人もしか知らないんですけども、
意外と僕今回調べてみると、
鈴木さんって前からやりたかったんだよなっていうふうに思うんですよ、こういうやり方を。
で、スラムダンクが成功したことで、
ちょっと自信、やってみようっていうところのアクセルを踏んだのかなというふうに思ってます。
それが分かる、なんか僕はそれを印象として受けたのはですね、
2023年の1月29日と2月5日に配信された、
ジブリ汗まみれっていう鈴木敏夫さんがラジオとしてお話ししてる番組があるんですけど、
そこで朝日新聞デジタルで連載されている、
タイパ社会、豊かな時間はどこにっていうテーマで、
鈴木敏夫さんと島崎天音さん、この方インタビュアーですね、
お話しされた回がありまして、ここでいろいろ語られてるんですよ。
それを紐解いていくと、もともとそういうことをやってみたいんだろうなというふうに印象を受けました。
まずはですね、そのジブリ汗まみれをぜひ皆さんも聞いていただきたいんですけども、
先ほどテーマであったタイパ社会、タイパっていうタイムパフォーマンスっていう言葉があって、
近いこと、近いというか似たように言わせるとコスパ、コスパフォーマンス、
お金を支払ったときに対する自分の満足度みたいなところを気にするっていうのがコスパだと思って、
このタイパっていうのはタイムパフォーマンスなんで、
自分たちが費やした時間に対する満足度みたいなことを大事にする社会だよね、最近はっていうところについて、
島崎さんが鈴木さんにインタビューされてて、これがとっても面白かったです。
鈴木さんすごい喋りだし、頭もいいんだろうなっていうふうにはめちゃくちゃ思う。
大先輩ですけどね、年齢的にも思うんですけど。
ここのタイパの話で、宮崎駿さん、スタジオジグリの作品っていうのが、
今世の中の映画コンテンツって2つに絞られてると、映画は2つに絞られてて、
1つはストーリー主義、もう1つは表現主義、表現にこだわってるかどうかっていうところで、
今世の中に有象無象あるのは、ストーリー主義の作品が多いと。
ストーリー主義っていうのは、ストーリーがわかれば満足する作品だと。
もう1つの表現主義、これはしっかり見ないとその良さがわからない。
むしろ見ることによって満足する。
しっかり何度も見たりとか、その作品の表現っていうことを大事にして作品だと。
スタジオジグリは完全にこうした表現主義だっていうのを文を仰ってます。
宮崎駿さんは表現主義ですと。
同時にストーリーはそうでもないという、鈴木さんしか言えないようなことを言ってたりしますね。
だからこそ、ストーリー主義は倍速で見ても、情報、内容だけはわかればいいから満足できると。
ただ表現主義であるスタジオジグリっていうのは倍速には変えづらいっていうふうにおっしゃってました。
なるほどな。確かにあの絵だったりとか、細かく作られてる描写っていうのは倍速だと味気ないというか、
本当に見た感じしないなっていうのは僕も感じましたね。
だからこの現代において宮崎駿さんの作品作りっていうのは合わないっていうふうに本人はおっしゃってました。
ただ倍速とか、映画館で2時間映画館に入って、しかも携帯電話とかも使わないでください。
情報を遮断されてる状態で作品を見るっていうこと自体、やっぱりダサくて面白くなかったら損した気持ちになると思います。
だからそれを避けたい、そういうことには極力ならないように事前にレビューを見たりとか、
口コミを見たりとか、予告もそうですよね。そういうのを見て情報を集めていって、
面白そうだから間違いないな。2時間自分の時間を費やす価値がありそうだ。だから映画館に行こうっていう、今、世の中になってると。
そこに対して全く情報も入れない。事前にも何も知らせない。
完全に何を話すのかもわからない作品っていうのを今回捉えたっていうところは、やっぱり鈴木さんとしてはとても現代を踏まえて考えてらっしゃるとおっしゃってます。
でも鈴木さん自身も倍速では見たりするらしいんですよ。
ただニュースとか野球っていうのを倍速で見てたりするっていうので、
そういうテクノロジーっていうよりか新しくできたシステムに対して嫌悪感を持ってるわけではないんですって。
単純にGVDはそれに合わないっていうふうにおっしゃって。
頭ごなしで、そんなのダメだよ。映画を侮辱してるっていうわけではないっていうのは、すごく興味深かったですね。
なんかそういうふうに言いがちじゃないですか。
作品を何もわかってない。宮崎駿さんも多分そういうこと言いそうなんですけど。
鈴木さんはそういう考え方も現代あるし、それは理解できるっていうふうにおっしゃったので。
やっぱり柔軟性だったりとか、時代を見る力っていうのはとてもある方なのかな。
で、そこのジブリ汗まみれでおっしゃってた中で、今回の宣伝の話にもつながってくるんですけど。
少ない労力で大きな成果を出すのが好きと。
というふうに鈴木敏夫さんは、以前のコラムからおっしゃってて、今回まさにそれだなと。
本当に宣伝費をかけないという少ない労力で工業成績をバコンで上げたっていうのは、
この鈴木敏夫さんの信念、好きなことというか目指したいものっていうことを体現したプロモーション仕方をされたと。
ただ効率がいいものは売れなくて、効率が悪いものが好かれるっていうのは、
映画業界作品をお届けする身としてはとても肌で感じていると思いつ、今回そういうやり方をしてみたっていうのは、
とてもチャレンジングなことだったんだなというふうに思ってます。
で、君たちはどう生きるかの構想がスタートされたのが2016年の7月かららしくて、7年前からですね。
その当時のやりと、本当に宮崎駿さんが鈴木敏夫さんにですね、
ちょっと新しい作品をやりたいと。
まあその前の段階で引退みたいな話もあったりとかしたんで、
鈴木敏夫さんはもうやめ、えーみたいな。
え?皆さんどうするの?みたいな。やだよ、やりたくないよ。
でも宮崎さんは、20分分だけコンテを書かせてほしいと。
それを読んで、そこから話してほしいみたいな会話があったみたいで、今回の君たちはどう生きるか。
その話もね、いろいろされてるんで、これはね、文習かな?
そこの対談とかで話されてるので、そちらもぜひ聞いてほしいですね。
2016年の7月からこそスタートして、先ほど話したように、
制作委員会、委員会ですね、映画とかの。
今回それをやらなかったと。
メディアとか広告代理店とかチームに出資してもらって、
作品を出すという形式をやらずに、
スタジオジブリが一資本でこの作品を完成させたと。
そこにはやっぱり、他の委員会とかがあると、
じゃあプロモーションはこのタイミングでしていきましょうとか、
このタイミングが露出してって、このタイミングでラスト紹介してって、
そうすると評判も良くなってくるんで、
どれくらいの映画館でやりましょうとか。
そういうプロモーションの時系列が生まれるらしいですよ。
そういうのがもう嫌だったんですって。
嫌だったって。
もう他から、あの子だと言われたくなくて、
もう自分たちのペースでやりたい。
これは宮崎駿さんもそうだと思うんですけど、
そういうこと言われて、じゃあちょっと露出しましょうみたいなことも、
もう嫌だったっていうのはあるんですけど、
唯一あったのが東方から、映画館の配給会社ですね。
から発表してほしいと。どういう内容なのか。
これは委員会とか関係なく言われたらしいんですけど、
本当に嫌だったらしいです。
知らんと。
そんなの知らないみたいな感じでやってたんですけど、
それ以降もプロモーションせず、
鈴木さんはいろんな媒体で、
うやみやにしながら、新作どうなんですかとか。
この自分の汗まみれの島崎山根さんからのインタビューも、
新作どういう話になるんですか?みたいなのすごい聞かれてるんですよ。
うまく引き出そうとしてるんですけど、
鈴木さんも僕もわかんないからね、みたいな。
それは秘密ですよ、とか。
すごいはぐらかすんですよ。
そういうのもいろんなところでやってたりしてて、
鈴木敏夫さん自体はとっても幸せな時間だったらしいです。
何なら本当はもっと時間をかけたかったと思うんです。
すごいですよね。
ジジイだよ。
バイタリティしかないですよね。
ただ、この鈴木汗まみれでおっしゃってるんですけど、
ここは本当にピュアだな。
本心がどうかわかんないですよ。
だけど、本人がおっしゃってたのが、
人間って待たされた方が幸せなんですよ。
今回は作品について言おうと思わない。
なぜなら皆さんの喜びを奪ってしまうから。
なるほどと。
わかるんですよね。
情報の適量って、
わかってるようでわかってない。
むしろ、さっきのタイパーの話もありますけど、
情報をいっぱい出して、見てる人たちに来てもらう。
間違いないよ、この作品は。っていうコミュニケーションをして、
いくっていうのが現代の流れだったりする中で、
鈴木さんも宮崎さんも、
昔はもっとどんな内容なのかわかんなくて、
でもこの監督の、この作品だから、こういう作品だから、
面白いに決まってる。どんな内容なんだろうね。絶対行かなきゃ。みたいな。
気持ちに慣れないっていうのが今、現代になっちゃってるよねっていうふうにおっしゃってて。
ワクワクドキドキしない。
でも、ワクワクドキドキしたいっていう僕らの気持ちもあるじゃないですか。
その漫画、だから僕今ワンピースとか、本当に今、
そういう状況になってるのかなと。誰も知らないんですよ。
ゴールが。作者の方しかわからない。
それがまたロマンもあるし、
新しい感が出た時の、ジャンプで連載した時の、
ジャンプがそうですね。
コンビニに並んだ時にワクワクする感じ。
今回どうなってるんだ、前回あれだったから。
そういうモチベーションをあえて作ることが、
もしかしたら届け手としては、
逆にね、情報いっぱい出しすぎちゃうっていうのは、
見てる人、読者、視聴者の喜びを奪ってるっていう発想もわかるな。
鈴木さんあたりね、宮崎さんのレベル、経験値になったからこそ、
よりそういうことを通過されたのかなっていうふうに思ってます。
面白い。本当に色々調べていくと、
本当に鈴木さん、どんなメディアでも何も明言しないという、
意地悪ジジイっぷりが半端ないんですけど、今回。
今回面白いことに言うと、
さっきがジブリ汗まみれの話なんですけど、
だから今回、僕は生まれて初めてバクチをやってみようかなと思いました。
普通にやったら絶対制作費を回収できないから、
みんなが思っている数字の上を行くためにはこの方法しかないんです。
いろんな映画を手堅くやってきて、それで自分が終わっちゃうのが寂しかったんですよね。
なんかちょっとノスタルジックな部分もあったんですよね。
だから宮崎駿さんが最初の時は大丈夫って言っていたけれども、
だんだんその気になってきて、
宮崎さんの超反バクチ俺も乗るって、宮崎駿もおっしゃったというふうにインタビューで答えられたんですね。
バクチだったと。
いや絶対にバクチじゃないですよ。
すごいもんだ。
かなり精密に考えてたと思いつつ。
世の中をスタジオジブリが新作やる、マスメディアがどんどんインタビューする、
なかなか答えない、なかなかというか全く答えない鈴木敏夫さんっていう構造を何回も何回もやってて、
鈴木さんの時も結構面白かったんだと思う。
だから僕はあえて意地悪ジジイと言いますが、すごい楽しかったんだと思う。
インタビューの最後の方で、今回の宣伝戦略について質問されたんですね。
インタビューの方から。
鈴木さんはあまり戦略って言葉は好きじゃないんですと答えになりました。
戦略っていう言葉は戦争で使う言葉で、そうなると勝ち負けになってしまう。
そういうことじゃないんですよと言ってこのインタビューが終わるんです。
勝ち負けじゃない。
だから勝ち負けで言うと工業収入が良かった悪かった。
だから良かったものが勝ち、悪かったものが負けっていう考えでいること自体、
私はそのインスタンスではないですっていう風に。
結構だから今回鈴木さんとしては狙いもあったし、
こういうのをやっていきたいっていう思いもあったとは思いつつ、
意外と一番動心に変えて、
君たちはどう生きるかについて考えたんじゃないかなという風に思いますね。
仕事をやっていると自分が子供の気持ちで仕事に携わるって知っても、
チャレンジングだしドキドキするし、
いやそれっていいんだっけ、いやそれって非常識だよなっていうのにどっち当たるってばかりなんですけど、
もうね、この賢人ぐらいの境地に来るとですね、それも許されるというか、
結局これがね、こけてたらめちゃくちゃ怒られてると思うんですよ、鈴木さん。
もうお前何やってんだみたいな感じに、世の中も含めて。
そして宮崎駿さんからの当たりも含めて絶対怒ってるんですけど、
今回当てたっていうのはさっきおっしゃったようにね、博打に勝った鈴木敏夫さんがいらっしゃるのかなっていう。
こういう稽古ね、ぜひ皆さんチェックいただきたいんですけど、
クレジットには宣伝のチームのお名前がめちゃくちゃ書かれてるんですよ。
だから僕もしかしたら、おいおい宣伝いろいろやるんじゃないかなという風に思ってますね。
たぶんきっとどこかにその要素っていうのを散りばめてるんじゃないかな。
それがですね、ここ最近で言うと、
いわゆる原子さんが楽曲提供作品で歌われたりするんですけど、
それの対談を平間崎さんと、平間崎さんは劇場でナレーションされてたりとかするんですよ、キャラクターの。
プロモーションも普通ってプロモーションって作品の公開前にやるんですけど、
今回は公開後にどんどん打っていく。
この子自体もすごく観測していくと面白い状況になってて、
その一つが米津玄師さんの地球主題曲ですね。
このプロモーションが動き出した。
ちょっと前からで言うと、ツイッターのSNSで青鷺がキャラクターとしてどんどん前に出てきてて、
常識の範囲でこの画像使っていいですよとか、いわゆるライセンスフリーみたいなことを始めたりとか、
とても可愛いんですよ、青鷺のキャラクター。
今までそういうことはスタジオジブリ自体はやってこなかったのに、
急にそういうことをやり始めたもんだから、
これはたぶんどんどんこの後もいろいろ仕掛けてくるんだろうなっていうのが面白く僕もウォッチしてますね。
そして鈴木敏夫さんの本も、
今月、そうですね、2023年7月に出版されて、
歳月という著書が、いろんな方との対談とかお話を、
鈴木さんとのお話をまとめた著書も出るので、
こういうこともいろいろ仕掛けてるんだろうなっていうふうに思ってますね。
青鷺さんにもかなり人気が出てますよね。
SNSの話に戻りますけど、
LINEのスタンプみたいにジブリのキャラクターが一言言ってるっていうのも、
いうイラストが世に出てたりとか、
今まで絶対ジブリやってこなかったけど、
今回急にどうしたみたいなのをたくさんやってるんですよ。
ここがね、ぜひ注目ポイント。
たぶん鈴木さんがこういうことやろう、ああいうことやろう。
クリエイティビティですよね、たぶん。
こういうの面白いんじゃない?ああいうの面白いんじゃない?とか。
こっちでこういうのを始めたら映画が興味持ってくるそうじゃない?っていうのを、
作品の出し方をクリエイティブにしてる。
だからやっぱり広告をやってるっていう、僕はそういう見方をしてしまいますね、鈴木さん。
さすがプロデューサーとして。
プロデューサーだし、クリエイターだしっていうところを今回、
わざわざと世に見せてるのが、鈴木さんの今回の生き生きとした、
いろんなインタビューを答えられてる時に生き生きとした表情だったりとか、
言葉っていうのに出てるんじゃないかなというふうに思ってます。
はい、ここからエンディングです。
もう鈴木敏夫さんについて40分、もう1時間、もうすぐ経っちゃいますね。
喋ってるんですが、いや面白い、落ち着いてますね。
もうよくないんですけど、宮崎駿さん、宮崎駿満男子の人だって言いたいとか、
クソジジイとか言ってめちゃくちゃ怒られそうなんですけど、
いや今回は、何ですかね、クソジジイって言葉が、とても悪い意味じゃなくて、
なんていうんですかね、こ肉たらしい。
多分ね、世の中のメディアの方絶対思ってたと思うんですよ。
いや、何をやるんだと。
君たちはどう思うかって、どういう作品なのかと聞き出せないと会社に帰れません。
このインタビュー何のためだと女子に怒られますと。
いうような人たちが多分めちゃくちゃいたと思うんですけど、
それをニヤニヤ見ながら、いやいや言えないよ、みたいな。
今回は洗礼しないもんを見る。
ないよ、いや言わない言わない、みたいなことを各所でやってて、
みんなこう、教えてほしいけど言わない。
クソジジイって絶対思ってたっていうのを僕が今回代弁したというところで、
皆さん許していただきたいなというふうに思ってます。
本当にね、洗礼しないっていうことが洗礼だっていうのはまさにそういうことなんですけど、
鈴木さんが一番今回、アドバタラジオ視点でいうと、
宮崎駿さん以上にクリエイターなのではないかというふうに、
まとめて終わりたいなというところでございます。
ぜひですね、また上映、たぶんこれはロングランになるのかな、
君たちはどういけるか。長い上映期間になると思うんですけど、
見ていただいて、
まあなんか僕も、
YouTubeとかの考察で見たところで言うと、
エンターテイメントというよりかは割とアートに近い。
だからこそ、見た人たちがどう思うか自分に問いかけて楽しんでいく。
そんな作品なのかなと。
それをやっぱり鈴木敏夫さんのいろんなインタビューを踏まえて、
再確認、再認識したそんな今週でございました。
この話をするためにちょっと今週、鈴木敏夫さんのことばかり考えてたんですけど。
もっとね、本当はいろいろ深掘っていきたいなと思うんですけど、
いろいろ調べれば調べるほど本当に、
まあ本当にプロデューサーになりたいなとは思わないんですけど、
いやもう敏腕だなと。超やり手だなと。
このおじさんはと。
そういうところで今回は終わりにしたいなというふうに思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
アドバタラジオの他のエピソードもぜひ聞いていただきたいなというふうに思います。
ありがとうございました。
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