スマートシティ・インスティチュートの紹介
Location Weekly Japanです。今週は、スマートシティ・インスティチュート・ジャパン、土屋さんにお越しいただきました。土屋さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いいたします。
そうしましたら、団体紹介と自己紹介をお願いいたします。
はい、はじめまして。私、一般社団法人スマートシティ・インスティチュート事務局長の土屋と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
私どもの団体の活動を簡単にご紹介させていただきます。
我々スマートシティ・インスティチュートは、2019年10月に設立しました、民間主導の比叡型の一般社団法人ということでございまして、ちょうど設立5年を迎えたところでございます。
日本におけるですね、スマートシティ・デジタルを活用した町づくりの拡大・高度化を推進するための中間支援組織という立ち位置でございまして、
個々の事業に直接関与するわけではなくて、そこに関わる事業者や自治体の皆様にですね、有益な情報であったりツールをご提供するという団体でございます。
具体的な活動は大きく3つございまして、一つはスマートシティに関する最新の情報、あるいは推進ノウハウをですね、広く共有するということで、
大概的にも年に1回大きなイベントを開催したり、ウェビナーを頻繁に開催したりというようなことで、会員を問わず広く世の中に情報を提供しております。
2つ目がですね、いわゆる協調領域におけるインフラセーブというような言い方をしておりますが、個々の企業や個々の自治体ではですね、取り組みにくい課題、
こういったところにですね、中間支援組織として切り込んでいくという活動をしております。
具体的な活動としまして、ご承知の方もいらっしゃるかと思いますが、地域幸福度指標というですね、独自のウェルビングを可視化する指標を開発しまして、
これが今デジタル庁の指標として採用されましたことから、デジタル庁様と一緒にですね、この普及推進の活動を進めております。
それ以外にも人材育成のプログラムを提供したりというような活動をしております。
3つ目が、会員相互のネットワーキング、エコシステムの醸成のお手伝いということで、現在私どもの会員760企業や大学業界団体様がその半分、
残りの半分が自治体という構成でございまして、この会員の皆様同士のですね、交流ネットワーキングの促進のお手伝いをさせていただいているということでございます。
以上が簡単な私どもの自己紹介となります。
地域幸福度指標の重要性
おめでとうございます。ぜひ土屋さんの自己紹介をお願いします。
はい、私はですね、実は所属は三菱UFJリサーチ&コンサルティングというですね、三菱UFJ銀行のシンクタンクコンサルティングファームに所属しておりまして、
この団体の設立と同時にですね、立ち上げからこの事務局の活動に参画しているということでございまして、事務局としてですね、今申し上げたようないろんな活動を広くサポートさせていただいております。
ご紹介ありがとうございます。
で、土屋さんから見てというか、土屋さんの話というよりは、設立したときの、そもそも2019年ってスマートシティって言葉ってもうあったんでしたっけ?
そうですね、もうすでにあって、実は官民連携プラットフォームもちょうど同じぐらいのタイミングで立ち上がったところです。
ただ、問題意識として、まさにいろんな形でPOC拡張の補助金でですね、実証事業がたくさん行われているんですが、なかなか実装に至らないという課題意識の中で、
もうちょっと官民連携を促進しようというような機運がちょうど高まり始めた頃というところですかね。
なるほど。ちょっとすみません、大将団から基本的なことをお聞きしたいんですけど、スマートシティって何ですか?
このスマートシティって言葉自体がですね、非常に誤解を招きやすい言葉で、いろんな定義が世の中にあると思っています。
ただ、我々はですね、広い意味ではデジタル技術を活用した街づくりというような、少し大きめの捉え方をしておりまして、
必ずしも未来都市を作るみたいな思いを持たれる方もいらっしゃるんですが、もうちょっと地に足についた、特に日本においては、
いわゆるブラウンフィールドと言いますか、既存の街の中でどうやって便利な社会、あるいはデジタルを活用して社会課題を解決していくかというところかと思いますので、
そういう意味では少し広めの定義を考えております。
なるほど。ありがとうございます。そうなんですよね、多分聞く人によって定義が違うので。
そうなんですよね。
なんかその辺、仕方がない話だと思うんですけれども、一応SCI JAPANさんとしてのスマートシティはそうですよっていうところを、
冷静にちょっとお話を伺えればと思いますけれども、デジタル活用した街づくりということで、なんかそれは認識というか理解はできるんですけれども、
じゃあ具体的にどういったことを実現していければ、この団体として農業活動が、最終ゴールじゃなくてもいいんですけど、達成されるっていうのはどういったところに目標値を置いてらっしゃるんですか。
目標値と言いますか、いろんな各事業者さんがデジタル活用した社会課題を解決するソリューションというのが開発されて提供されているんですが、なかなか実装に至ってないというのが現状で、
これはこの5年経ってもですね、そんなに大きく進展したということではないと思っています。やはりここを何とかしていくということがゴールでございまして、我々のアプローチとしては、
そのためにはですね、やっぱりプロダクターと的なちょっと発想ですね、一旦少し置いてですね、最終的なゴール、最終的な目指すべき目標をしっかり共有して、そのために何をするのか、でどんな効果があるのかっていうのをこう見える化していくことが結果的にそれぞれのソリューションに対するファイナンスであるとか、
採算というところにもつながっていくのかなというふうに思ってまして、そのあたりの見える化、可視化をしっかり進めていきたいという思いを持って、その具体的なツールとしてこの地域幸福度指標というのをですね、最終的なまちづくりのゴールを見える化する指標ということで開発したような経緯でございます。
なるほど、ちょっとじゃあその幸福度指標、ウェルビングですかね、について詳しく教えてください。
デジタル技術を活用した町づくり
そうですね、このウェルビングの指標でございますが、もうまちづくりは別にスマートシート用という前か、地域の住民のウェルビングを向上するということが行政にとっても最終的なゴールであると、これは疑うところないと思っています。
ただこれをじゃあ具体的に個々人の住民の幸せってどうやって測ってはいいのということ、それからそれがわかったとしても、それを向上されていない分に何をすればいいの、この大きく2つのことを考える必要があると。
そのためにはですね、まず幸福度を見える化すると同時に、その幸福度といろんな施策との関係をですね、つながりを持って語れるような指標が必要だということで、この地域幸福度指標を開発したということなんですね。
主観的な評価と客観的な指標、これも組み合わせてみることでですね、より立体的解像度を上げてですね、ウェルビング向上のための取り組みができるというのがこの指標のポイントになっています。
主観的なというのはアンケートとかそんな感じになるんですね。
そうですね。主観指標はアンケート、それから客観指標は全国1,700の自治体をカバーしているようなオープンデータ、政府の公表統計やその他の業界の統計等を活用させていただいています。
なるほど。実際に都心の方が幸福度が高いとか、スコアっていうんですかね、スコアが高いとか、いや地方の方が高いとか、そういった傾向ってあったりするんですか?
そうですね。全国10万人の調査を主観調査でやっているんですが、主観的なスコアで言うとですね、これを偏差値化して見せているんですが、都会の方が平均的に言えば幸福度が高い、地方の方が低いという傾向がございます。
ただ、それを構成する要素ですね。これを見るとやっぱり地域地域で特徴があって、地方であればやっぱり自然の恵みであるとか、自然環境に恵まれているということに対する高評価が幸福度につながっている。
逆に都会は生活環境の便利さみたいなものが幸福度を支えていると、こういった特徴が見えてくるというのも一つの発見というかですね、それが可視化されているというところでございます。
なるほど。そういう意味で言うと、スコアが低い、どこであろうという話だと思うんですけど、スコアが低い要素、要因に対してデジタル技術データを使って解決策を導入していくというような。
で、それが幸福度が高まることで、そのテクノロジー導入が正しかったのかどうかを測っていくという、そんなイメージであってますか。
簡単に言えば、一つはやっぱり低いところを上げるという課題ですね、というのもあるんですけども、一方でやっぱり町づくり、このウェルビングというのは非常に積極的な考え方ですね、ポジティブシンキングの考え方なので、単に弱点を補強するだけじゃなくて、強みを伸ばすというような発想で、
特に地域においては自分たちの強みはどこなんだと、我々の町に住んでいる皆様は何を評価してくれているのか、そこを強みをもっと伸ばそうというようなこともですね、やるべきだというふうに、
もちろんそちらに近寄れるというのも一つの考え方かなというふうに思って、実際の支援を具体的にさせていただいてます。
ありがとうございます。スマートシティたる具体的な事例ってどんなことがあるんですかね。
先、未来都市を作るわけじゃないという話を伺ったんですけど、スマートシティって聞くと、とりあえずその町は全部車が自動運転で全部物を届けてくれて、
そんなイメージでロボットがいろいろ整理してくれるとか、そんなことをパッとイメージするんじゃないかなと思うんですけれども、
そこに対して具体的にこういったのがスマートシティの実例なんですよ、みたいなことがあれば教えてください。
地域の課題解決の手法
そうですね、ちょっと具体論っていうのはちょっと難しいんですけど、考え方だけ申し上げると、要するにウェルビングあるいは社会課題があった時に、
そこから逆算で考えるっていうのがポイントだと我々は思っているんですね。どうしても最先端の技術を単に導入すれば全てうまくいくという話でもないですし、
逆に言えば、例えば交通に課題がある、あるいは医療に課題があるという時に、その課題に対して逆算的に何をすべきか、
その一つは最新のデジタルツールを活用するということもあるかもしれませんが、一方でもっとソフトな対策であるとか、
あるいは市民同士の共助の仕組みを作って地域のつながりを増やしていくことが、結果的にその課題の解決につながるということもあるので、
そういう目指すべきゴール、課題の解決から逆算してソリューションを考えるという発想を推進すべきだというような取り組みをして、
この指標を使っていただくことを今思っているところなんですね。
ありがとうございます。我々LBMA JAPANとしても先日SCI JAPANさんに加盟をさせていただきまして、
SCI JAPANさんにも加盟をいただき、相互で加盟をしましょうという枠組みを取らせていただきました。
で、我々位置情報データ活用の事業団体としては、ちょっとこれは個人的な主観からお話しすると、
スマートシティって進んでるんだっけ、進んでないんだっけっていうのがあんまり見えてないというか、
ちょっとスマートになってればスマートシティだよなぁとか思いつつ、団体としてはやっぱり位置情報データっていうのが、
そういった街を見える化すること、またはそういったCIさんのような指標値を作るときに客観的な評価をできるデータとして活用いただけることということに対しては、
全面的な協力をしていきたいなと思ってますし、ひいてはそれがデフォルト化していくことで、我々加盟企業のビジネスも最大化していくということは一つあるのかなと思っています。
なので、そこが我々として期待することなので、どんどんいろんなところでこのウェルビンが導入されることが望ましいと思ってますし、
我々にできることがあれば何でもしますよっていう感じではあるんですけれども、
CIさんから見て我々位置情報データ事業団体に対しての期待値とかそういうものがあればぜひ教えてください。
今後の展望と連携
ありがとうございます。いやまさに今おっしゃっていただいたことの裏返しになるのかもしれませんが、
我々のこの地域国土指標って主観データとそれからオープンデータから見る客観データということなんですが、
この間におそらく位置情報みたいなですね、行動も伴ったようなデータっていうのがあるんじゃないかなと思っています。
何か客観的な情報を変えることによって市民の行動が変わり、それが主観的な評価を変えるみたいなところで言うとですね、
そういう意味ではですね、この地域国土指標と皆さんの事業者様がお持ちの位置情報というのは非常に親和性があるというか、
うまく組み合わせることで、より大きな有益なツールとして行動化できるんじゃないかという期待を持っています。
それからまた皆さんのご提供するソリューションの成果を図る指標としてもですね、
我々のこの指標で最終的に使っていただいた、満足した、その先に市民の幸福度が高まったというところまでを、
この指標をうまく活用していただくことで見える化すればですね、
よりその実装事業拡大にもですね、お役に立てるのではないかというふうに思っておりますので、
そういう意味でうまく連携をさせていただきたいなというふうに思います。
ありがとうございます。ぜひぜひよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
はい、スマートシティって言葉そのうち変わりますかね。
あ、変わると思います。
正直我々もですね、その当時スマートシティということで簡単に見つけたんですが、
まあ今国の中でもですね、デジタル田園都市と国家構想という言い方をしてますし、
まあおそらくこの新政権の中でですね、このデジタル田園構想自体も名前が変わると思うんですが、
我々もちょっとスマートシティの語感から皆さんのイメージするものと、
我々の目指すところちょっと違ってきてる。
ここだけの話で言っちゃうんなんですが、
その言葉にあまりとらわれずに活動したいと思ってますし、
どっかで名前も変わるかもしれないなとか思っています。
そうですね、なんか新しい言葉先に作っちゃえばいいんじゃないですか。
そうですね。
そんな感じかなと思います。
はい、ありがとうございます。
そうしましたら最後に今後の展開および展望をお聞かせください。
まあ最初に申し上げましたように、我々としてもですね、
このスマートシティという言葉にとらわれず地域がそれぞれの強みを生かして、
今後もですね、発展していくということにいかに貢献するかというところを
主眼ボールとしてですね、活動していきたいというふうに思っております。
ぜひですね、皆さまともですね、
うまく連携、協働しながら取り組みを進めさせていただければと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
今日はどうもありがとうございました。
はい、今日はスマートシティインスティティットジャパン過去現状の土屋さんにお話を伺いました。
土屋さんどうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。