スタエフでは、9月よりライブアワーを中心にお送りするチャンネルとして運用していきます!!
// 🎊 2023年 Voicy年間ランキング3位(専門家部門) //
高校時代に起業し、全国での事業経験で得た独自視点で、現代日本社会の不条理な課題に忖度ゼロで切り込みます! あらゆる挑戦者にエールを送る放送をいたします!! 今日も頑張りましょう!!!
1982年生まれ。高校在学時からまちづくり事業に取り組み、00年に全国商店街による共同出資会社を設立、同年「IT革命」で新語流行語大賞を受賞。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。08年に設立した熊本城東マネジメント株式会社をはじめ全国各地のまちづくり会社役員を兼務し、09年には全国各地の事業型まちづくり組織の連携と政策提言を行うために一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスを設立。
15年から都市経営プロフェッショナルスクールを東北芸術工科大学、公民連携事業機構等と開設。2020年からは運営母体としてプロフェッショナルスクール株式会社を設立、既に500名を超える卒業生を輩出している。20年には北海道の新時代に向けた「えぞ財団」を仲間と共に発足。内閣府地域活性化伝道師等の政府アドバイザー、台湾文化部国際招聘委員も務める。
著書『まちづくり幻想』『稼ぐまちが地方を変える』『凡人のための地域再生入門』『地方創生大全』等多数。
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増加する単身+夫婦のみ世帯が過度に求める「静かさ」【1/2】
隣人が巨大な音量でモスキート音が出し続けるという嫌がらせやら、コメント欄を見て思うのは、静かにするのは親の責任みたいな話はなんなんだろうか、と。一定の配慮はあるとしても、嫌だからモスキート音を書け続けるというのは、一時期の引っ越しおばさんの現代版みたいなもんだろう。しかもこれは地方での問題という。 単身世帯、高齢化と夫婦のみ世帯の増加によって、子供がいる世帯が減少した。特に小さな子どものいる世帯が減少しているのは少子化を見れば明瞭。単独世帯が40%近くになり、夫婦のみが20%、つまりは60%は子供がいない世帯だ。さらに全世帯半数に65歳以上がいるため、夫婦+子供といっても、もはや大きな子供しかいないので、小さな子どもがいる世帯は極めてマイノリティになってしまった。高齢化社会かつ未婚化かつ子無し世帯の増加はこのような構図を生んだ。 さらにチルドレンファーストではなく、年寄優先の概念がまだまだ強い。年寄りほど昔の概念で刷り込まれている。 さらに言えばこの傾向は地方ほど強くなっており、20%以上夫婦と子供のいる世帯が減少している都道府県がほとんど。東京と沖縄のみがマイナス幅が小さい。今後はさらに単身世帯が増加していくことで、 結果として、「静かさ」が日常になっている世帯の人々は、子供のいる「音のある生活」を特異なものとして扱い、排除をしようとする。静かなのが常識で、静かではないのは非常識ということで合意してしまう。 以下、参考。 「音量注意。友人からの相談です。子どもをプールで遊ばせていたところ、にわかに頭痛を訴えて泣くので何かと思ったら、隣人が窓からテレビを外に向け大音量で「モスキート音」を鳴らしていたとのこと。悪いのは隣人か友人か、外遊び=近所迷惑か、政治・行政に何が出来るか。皆さまはどう思われますか。」 https://x.com/ojimakohei/status/1827518474132078763 「単独世帯」が約40%:高齢者の単独世帯の増加 https://www.jili.or.jp/kuraho/essay/2023/9280.html
東京ゲリラ豪雨の本当の理由【1/2】
ヒートアイランド対策が後手に回っている(2024/8/23 #1327) 東京も都市政策においての排熱対策をそろそろ本気で行わなくてはならなくなってきている。地球レベルでの温暖化スピードを超えて、東京など大都市部の都市温暖化 ・コンクリートやアスファルト コンクリートやアスファルトは蓄熱効果が高いため、日中熱くなるだけでなく、夜までその熱を溜めて吐き出し続けてしまうのです。ある意味で蓄熱材みたいな感じ。アスファルトにいたっては50度を超える温度にまで達すると言われています。 2000(平成12)年より前には高層ビルの数は70台であったのに対して、20年後の2018年末には332と約5倍の大きな増加となっています。これだけ大規模なビルが大量に供給されています。さらに湾岸部など都市面積が拡大。 ・高層ビル ビル自体が空気の流れをとどめてしまうため、気温があがりやすくなり、そもそもあれだけの大容積の蓄熱材を都内に形成しているということなので、そのエネルギー量計算をしたうえで、別の形で対策を打つ必要がある。 ・エアコンや車などの人工排熱 熱供給システムについても、断熱や排熱箇所の設計などより厳密に行う都市計画が必要。 緑地率を高める工夫はタワマンなど高容積ビルを作ることで可能にしている一方で、熱供給や排熱問題
炭水化物・タンパク質から野菜の時代へ【1/2】
食材市場と地方の可能性(2024/8/21 #1325) 現代は安いものは炭水化物、高いものはタンパク質となっている。 コンビニなどの安価な商品群は基本的に炭水化物が中心で生産されているものが多いです。大量に生産ができて、コストが安く、保存が容易であるからです。 地方においても地元のウリの多くはタンパク質で、牛、豚、鳥などの名物がブランド化されて展開されていますよね。ただしこれらの商品は東京にもきてしまうので都市と地方との間での差別化になりにくい。 しかしながらトレンド的には次は野菜の時代になると思う。地方で実はうまいのは「野菜」なんですよね。ベジタリアンとかそういう話ではないのですが、世界市場においてもビーガンは進展している背景ももちろん狙いにいける部分です。何より野菜は地方の優位性を作りやすいポイントなのです。 明日はその理由について分析していきます。
自営という学習のすゝめ【1/2】稼ぐことを目的としない教養型フリーランス経験
サラリーマンに必要なリテラシーとして「自営体験」というのがあるとおもっています。決して独立したフリーランスになろうとかではなく、まずは自分として自営をしてみることが細分化されすぎているサラリーマン業務では得られない知識や経験を得ることにつながるということです。 実は副業・複業系の人材が増加して、現在700万人を超えているとも言われます。独立するとか、そういうことではなくとも、社会で働く経済人としては自営の体験を持っておくことは損はないと思います。教養としてのフリーランス体験ですね。 1. 経営知識の実践力をつける 2. 経済の変動に対する敏感さが高まる 3. 顧客・市場競争理解の腹落ち 4. 自己決定と責任感の養成 5. 担当領域を超える多様なスキルと適応力の向上
地方に存在する「資産格差」と「特権階級」の固定化【1/2】
東京と地方の格差は語られるものの、地方の中にある格差について語られることは比較的少ないです。しかしながら地方は「資産格差」がとてつもなく大きく存在していて、持てる者と、持たざる者の間には違う地方の姿が見えていたりします。 コロナ禍において経験したUターン経営者の仲間も、この格差のあまりの大きさに打ちひしがれたということで、今日明日でなぜ資産格差があり、それが固定化されているのか、について語っていきます。地方でなんで新規創業がなかなか進まないか、とかってこのあたりでの格差も作用しているように思いますね。
歪められた「霞が関」幻想と実態【1/2】理不尽な激務と批判
(2024/8/12 #1312) 霞が関は一時期とてつもないバッシングを受けて、結果として官僚のなり手がどんどん少なくなってしまっています。優秀にな人材はこの人手不足の中で役所にいかずとも、もっといい職業選択が可能ですからね。よく平均値で大企業並みとか言われますが、もっとエリートの存在からすれば、金融やコンサルなどで一級の仕事をしたほうが稼げるので、そっちにいってしまうわけです...。 霞が関によって作られる政策制度によって我々は生活をしているということが暗にあるので、このあたりの組織改革は人ごとではなく、国の中長期、わたしたちの中長期の生活にも関わってきます。社会保険制度改革とかも含めてこういうのも霞が関によって左右されていく物事でもあるのです。
南海トラフリスクで「備え」の見直しを! 全日本人に影響が出る理由
巨大地震のリスクは常に頭ではわかっているものの、具体的なアクションにつなげるということがなかなかできない人も多いのが常です。特に南海トラフが怖いのは直接被害だけでなく、どこで起きても何らかの形で太平洋ベルトに直撃するので、生産網、物流網には完全に大打撃になることは決定的なので、かなり広範囲で備えが必要になります。今回もすでに注意の呼びかけで東海道新幹線などの運転速度制限などが発生したりしてます。無理のないように。 1. 食料と水 2. 医療品 3. 生活必需品 4. 衛生管理 5. 緊急時の備え 6. 家族での話し合い はやっておきましょう。
事例依存症の問題点【1/2】事例依存の5類型と事例をみるほど動けなくなる理由
すぐに事例教えて下さい、事例がわかればなにかすごいことができると思いこんでいる人が多いのですが、そんな答えみたいなものをみてもいい取り組みなんて出来ないんですね。 ◯全方位型 ◯主観型 ◯慎重型 ◯真面目型 ◯トレンド型 ・いい事例、すごい事例を作らなくてはならないという強迫観念 ・事例は結果、重要なのはプロセス iPhoneみて同じものが作れますか、作れたとしても今のアップルのポジションを作れるかといえばできないのです。だから自分でなにかをしたいのであれば事例バカにならず、自ら始めることをおすすめするのです。明日は事例依存症からの脱却について語ります。 // ヤバイよ公務員・スパルタキャンプ塾長中軽米さんインタビュー放送中!! // 今日まで特別価格配信【ヤバいよ公務員:04】なぜ公務員が志願者が殺到する起業塾を立ち上げられたのか?![前編]スパルタキャンプ塾長(八幡平市公務員)・中軽米真人さん(2024/8/5 #1303) https://r.voicy.jp/xAK6bk7LKba 明後日まで特別価格配信【ヤバいよ公務員:04】なぜ世界から八幡平に集まる起業塾を9年続けられたか[後編]スパルタキャンプ塾長(八幡平市公務員)・中軽米真人さん(2024/8/7 #1304) https://r.voicy.jp/gJmZlOA2VBP
価値観の違いに気づいたときにするべきこと【1/2】率直に伝えないと自分が壊れます
価値観の違いには様々な仕事の中で気づくことは多くありますね。たいていは最初は「違和感」。少しずつそれが価値観の違いだと明確にわかっていくことになるのですが、少なくとも自分にとって負荷として感じることはさっさと率直に伝えるのがいいですね。 伝えないとずっと違いに気づいたほうに負荷がかかり、壊れてしまう。意外と伝えると「そうだったのか」と相手がびっくりしたりします。つまりは相手は気づいていないのです。違いに。同じだと思っている。みんな同じように働くし、同じような価値観で判断していると思いこんでいたりするのです。危険ですw
氷河期の無限地獄「団塊ジュニア」だけ賃下げのリアル【1/2】◯◯で稼ぐ
・厚労省の賃金構造基本統計調査によると、23年の20〜30代の正社員の給与は10年前の同世代より1万円あまり高い。40代後半は1千円強しか増えていない。50代前半はむしろ減った。 ・年齢相応の経験が不足している分、転職市場でも埋もれがち ・40代後半の男性の転職率は5.4%と30代後半の男性より2.3ポイント低い。転職が賃金アップにつながる割合も20〜30代は4割に達するのに対し、氷河期世代は3割前後 ・50代前半で部長級に就いている割合は10年前から1.7ポイント下がった。ポストは前後の世代に流れている。年長の60代前半は0.9ポイントの上昇。30代前半も0.1ポイント高まった ・氷河期世代は日本の総人口の2割を占める。さらに労働力比率でいえば40%弱くらいにはなるだろう。さらにその中でも団塊ジュニアは突出して多い。 ・氷河期世代は転職の可能性が低いとみて賃上げに消極的。足元見られている。 で、結果として ・タイミーで働く人が若い人だけでなく、40%以上が40-50代となっている。タイミーで働いて減った給料を稼がないといけないリアルがそこにはある。 地獄です。明日は今後団塊ジュニアを中心とした氷河期世代が60代、老後となった未来について考えます。 (2024/8/2 #1300)
東京ブラックホール論の真実【1/2】東京の出生率が低い「真の原因構造」
東京ブラックホール論が注目されています。増田寛也さんの地方消滅ver2や地方分散論の必要性を議論される中で、いつも東京の出生率が低いという話になるのですが、これは東京だから低いのではないという問題についてです。 構造的課題として自治体区分を超えての人の移動のあり方を理解しなくてはなりません。 (2024/7/31 #1298)
若者のセルフネグレクトと孤独死問題【1/2】高齢者だけではない孤独死社会
(2024/7/29 #1296) 孤独死というと高齢者が一人で残され、自宅で亡くなるということがイメージされやすいですが、実は20代の孤独死も増加しています。その背景の一つとしてセルフネグレクトという問題もでています。 セルフネグレクトとは、まだ日本では固定的な定義明瞭にはなされていないものの、全米高齢者虐待問題研究所(National.Center.for.Elder.Abuse:以下 NCEA)の 「自分自身の健康や安全を脅かすことになる、自分自身に対する不適切なまたは怠慢の行為」 という定義と考えられる。これが高齢者だけでなく、若者にも広がり、自殺に広がっているという。 気づかぬうちに無気力になり、生活に必要なゴミ出しもしない、お風呂にも入らない、食事も適切にとらない、空調もつけない、病院にもいかない、といった中で健康を概してある日なくなってしまうという。 ネットはあるものの、家族関係、友人関係、恋人関係などが発生しにくい20代の孤立した若者は、仕事ばかりとなって精神肉体ともに披露したり、学生でも金銭的には困窮している人が増加してバイトをかけもちしたり、といった形で、時間がほぼタスクに支配されていたり。 以下のチェックシートで自分の状況を少しチェックしてみましょう。 まぁVoicy毎日聞いているような人はなかなかセルフネグレクトに今はなっていないのではないかなと思いますが、一応認識としては持っておいたほうが良さそうです。毎日聞けていたものが、聞くのが億劫になるとか、前向きな話が聞けなくなるとかは精神的にはコンディション問題がありそうですね。 ◯ 東邦大学・セルフネグレクトチェックシート https://www.toho-u.ac.jp/nurs/lab/community_nurs_lab/j5mt8h000000g1h4-att/t8rnn10000001xv3.pdf
トヨタと日本経済【3/4】日本車躍進3つの理由とトヨタの戦略
(2024/7/26 #1290) ・朝鮮特需によって得た資本と量産投資 1950年前後で朝鮮特需と乗用車生産制限が解除。ドッジラインなどで経営難に陥っていたトヨタも業績が改善。その資本をまさに学んだ工作機械と材料に投資、月産3000台へ。 スーパーマーケット方式は、「かんばん」と呼ばれる生産指示票(品名、品番、個数を記載したカードや表示板)が追加され、「かんばん方式」へと進化していった。さらに、この方式は、必要なものを、必要な時に、必要なだけ生産する「ジャスト・イン・タイム」生産の確立へと発展し、部品在庫などの改善、資本効率、生産効率を高めることに成功。 ・日本の人口爆発と内需拡大とモータリゼーション 国内需要も成長をはじめていき、そこに対してトヨタ自工は独自の技術による純国際技術による自動車を開発すると宣言。時代遅れの田舎会社と当時のメディアは報じていたそうなw そしてトヨペットクラウンが投入されていく。 大量生産体制が軌道にのって、輸出も再開。返還前の沖縄と、台湾、タイ、ブラジルがまずは中心で年間300台程度。しかし55年以降は中南米などにも展開が始まり、4000台を超えていく。特にランドクルーザーが人気だったそうな。沖縄では小型タクシーが認可され、トヨペットクラウンが売れたそう。 戦前において量産技術がいまいち進まなかったのは、そもそも実需が乏しかったのが日本の問題。戦後は人口爆発と所得倍増も重なり、マイカーブームが1960年代に訪れる。生産台数も1965年の188万台が1967年には315万台となり、西ドイツを抜いて世界第2位の自動車生産国に躍進し、続く1968年には400万台を突破する生産台数を記録した。 そして1965年に自動車保護政策も終わり、輸入も自由化。それは日本車が輸出力を持てるという判断もあったし、米国がもう市場飽和で日本市場に進出させろというトレードでもあった。トヨタはこの中でも合併話などは全てことより、民族資本経営を貫くと宣言。三菱がクライスラーと合弁会社を作ったりする中で、トヨタは独立を貫く。1971年までには年生産200万台体制を目指していた。 ・オイルショックとマスキー法 そしていよいよ北米への進出は、1957年から本格的にスタート。当時の米国ではセカンド・カーが普及しつつあり、RT43L型コロナもセカンド・カーとして大いに好評を博した。コロナの導入によって、対米輸出台数は1964年の約4,000台が1967年には2万6,000台へと急成長を遂げた。同時に、従来のランドクルーザーのみの輸出から、乗用車中心の輸出に切り替わっていった。こうして、米国向けの乗用車輸出が急増し、1966年以降、米国は最大の輸出先国となった。 コロナで基礎を固めた後の対米輸出を開花させたのは、1968年から輸出されたカローラである。これによって、トヨタの対米輸出は1968年に9万8,000台、1969年に15万5,000台と急上昇し、この年、米国における輸入乗用車の第2位を占めるに至った。続いて、1971年には40万4,000台と増加した。 1970年12月には、「マスキー法(1970年大気清浄法)」が成立し、そのなかで自動車の排出ガスに関しては次のように規制されることになった。更にオイルショックも重なり、エネルギーがただという時代が終わり、排ガスを出さず、省エネの自動車需要が成長。ここに日本車はガッツリハマる戦略をとりシェアを拡大。 1976年には3%程度のシェアだった日本車は、1980年までに20%に拡大。特にトヨタは1970年代に先の新型車がヒットして大人気になって、1975年にはフォルクスワーゲンをぬいて米国で最もうれた輸入車になり、1978年には「インポート・トリプルクラウン」を達成し、車、トラック、総車両の販売でトップに。 そしてこれは1980年代以降のジャパン・バッシングにつながっていきます。その時トヨタは何をしていくのか。
トヨタと日本経済【1/4】貿易黒字を求めなくなったニッポン問題
(2024/7/24 #1288) トヨタ自動車豊田章男会長の「今の日本は頑張ろうという気になれない」という発言が注目されています。もともとはメディアに対してより社会等全体で自動車を安全に利用しよう、新しい技術を取り入れようと前向きになってほしい、自動車産業を目の敵にするだけでなくより日本にとってプラスになるように応援するメッセージを出してほしいという趣旨だったわけです。 https://bestcarweb.jp/news/business/929265 さて、この話だけでなく、日本において日本人が自国産業をいかに強くするかということを意識しなくなってしまった部分があります。特にグローバル経済という90年代から2010年代まで、冷戦終結後に理屈でいう「自由貿易が一番の経済拡大」というお話を皆でできたタイミングで、保護主義的な方法はよくないということになりました。実際に日本は保護主義的な手法で実質的に円安誘導をすることで、自国産業を強くしたり、他国参入を制限して急成長する内需をテコにして国際競争力をつけたことも良く知られています。で、それを米国からめったうちに批判され、貿易黒字を減らすように指示されたり、プラザ合意というとんでも為替操作に合意させられたりということで、自国産業壊滅への道をたどったのもまたこの30年です。 で、今となっては自国産業というものを強くするということ自体がある意味では否定されるような視点をメディアすらもっていて、ある意味の反体制的な批判めいたもののように思いますが、もう時代が大きく変わっています。 アメリカもあの民主党ですら対中制裁の一貫でEV、半導体などについての関税を大きく引き上げています。自国主義が前回のトランプ政権から引き継いでいっています。これはなにか。環境対策とかを強くいったものの、それに対応する製品を中国がある意味では超低価格で出してくる、さらにそれに環境補助金をつけてしまったことが首を占めてしまった。これではヤバいとうことで米国が完全に保護主義的な政策をとるようになっています。そしてビックテックなど含めてEUも当然追従する方向になっています。 冷戦終了後のおめでたい思考、なんか一時期少し豊かになったからもう世界から稼ぐことを忘れても良いとなってしまった日本の思考はそろそろヤメなくてはならないでしょう。今回はトヨタという日本のシンボル的な企業をテーマにして戦後経済をみたいと思います。
反省よりも先回りを鉄則としている理由【1/2】
基本的に反省とか復習はモチベーションが下がり、自分で先回り、予習するのがモチベーションがあがるので、私は先回りをモットーに行動してきています。
EVなど「ものづくり」で中国が強い理由。産業で最も重要なのは「下流工程」。
EVなど「ものづくり」で中国が強い理由。産業で最も重要なのは「下流工程」。工業覇権の盛衰ロジックを理解する(2024/7/19 #1281) EVとか含めて強いのは下流工程を持つ国。かつてのイギリスも、アメリカも、日本も、実際強くなった時ってのは「下流工程」を持ってる時。 そしてこの30年では目先の利益として資本効率が高くなる上流工程を自国に残し、中国・韓国・台湾などに下流工程を皆で投げてしまった。特にこれまではイギリス、アメリカ、日本は民主主義でありG7の枠内であったが、中国と全くことなるところということで、しくったな、ということになっとるわけです。
梅雨時期のもやもやの原因【1/2】日照減少、気圧変動、運動不足への自分の感度
人によっての感度は違うのですが、梅雨時は日照が減り、気圧変動が激しくなり、運動不足にもなりやすいことで、心身の不調が発生のリスクが高まっています。 それぞれの感度について自分の傾向を掴んでおくこと、自分の感度を認識しておくことは、もやもや対策としてはとても有効です。
1987年NHK特集を見て驚愕する、バブル崩壊前夜の東京開発と輪廻
・使いもしないが、土地の値段があがる、資産が増えるから与信力が増えて資金調達ができる、という理屈で東京に不動産を保有する企業が急増。東京に本社が集中した理由の強い側面。 ・戦後の都市計画もほぼ壊滅。私有財産権で訴訟する覚悟がない。グリーンベルトも失敗、都市計画道路も頓挫。皆の権利主張を目の前にして、政治も行政も裁判やってでも規制しようとはならず、乱開発は続いていった。 ・結局、規制緩和と民間利益と政治という構図が日本の場合には強くて、タウンミーティングや住民同意などの権限調整は未だ意味無しなんですよね。バブル崩壊10年後に都市再生法が成立して動くのもまた輪廻。 関係ないけど久々に若かりし加藤寛さんをみてじわった。 ◯ NHK特集 世界の中の日本 土地はだれのものか https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009010335_00000 細かな内容については私のnoteもぜひ。 【PLUS】土地バブル経済前夜のNHK特集がすごい|木下斉 @shoutengai #note https://note.com/shoutengai/n/nc382c1f5046f?sub_rt=share_h
人生は恥と屈辱と後悔から学ぶ【1/2】自立心を持った人と付き合うべき理由
人生において大切なのは成功以前に、恥と屈辱と後悔。なぜならばこれらは様々な挑戦をしていれば必ず経験することだから。そうすると「自分がしっかりしなくてはならない」「自分で考えなくてはならない」という社会の常識を養うことになる。だから、私はこういうのは世間ではマイナス評価になっているけど、実はプラスではないかと思っていて、人生における最たる見えざる資産だと思う。人間は成功では傲慢になるが、失敗からこそ謙虚になって学ぶことになる。成功したあとは忙しくなるが、失敗すれば暇になってむしろ自分の人生で本当にやるべきことに時間を使うことが可能になったりする。 何より綺麗事やポエムを語る人は基本的には大した挑戦をして恥や屈辱や後悔を経験していないステレオタイプか、もしくは自立心のない相手を騙そうとしている詐欺師。要注意。 付きうべきは人生で恥と屈辱と後悔を経験して、自分で考える力をもった自立心のある人。 (2024/7/11 #1269)
失われた30年を作った「ノンリスク思考」【1/2】AI利用率の低さの脅威
日本はなんでもノンリスクを求めるようになっている。トラブル回避、揉め事回避という具合にどんどんルールばかりを作っていく。さらに新しいものはリスクが高いからやらない。みんながやってからやるという思考。先日の孫正義氏が「日本が失われた30年を繰り返したくなければ、最先端の技術に、真正面から取り組まないといけない」と述べていますが、本当にそう。楽しんで、アゲアゲで新しいものを使ってみるということがとても大切。 日本が成長した時代はそうだったわけです。洗濯板を捨てて洗濯機にしたし、米を薪で炊くのはやめて電子ジャーにしたし、毎日買い物にいくことをやめて冷蔵庫を購入したわけです。どんどん新しいものを良しとし、輸入置換からイノベーションへと繋げていった。 少なくとも、新しい技術活用とかについてくらいはもっと積極的に向き合いたいところですね。 情報通信白書2024 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/summary/summary01.pdf
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