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詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、わかりやすくざっくばらんにお話ししていくチャンネルです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今日は多分、日本中どこもかしこも本当に寒い一日だったんじゃないかなと思います。
昨日の日中は関東も暖かかったんですよ。
あれ、こんなもんなのかなと思っていたら、本当に夕方から風がビュービュー吹き始めて、よくよく見ると若干雪が混じっている。
夜も台風以上に風が強くなって、壁も安い賃貸ですから、ガタガタ言っているんですけれども、
うちの娘は全然ビクともしないんですよね。
全然気にせずに寝ていて、奥さんの方が逆に不安がっていたというところなんですけど。
今日もまだまだ本当に寒いんですが、
だいぶ厚着をしてですね、車の中から変わらずお送りしたいと思います。
今日はですね、今日の本題なんですけれども、
立志を吟じ切るための3つのコツ。
そういう内容でお話ししようかなと思っております。
ざっくりテーマだけ考えて、今話しながら考えている状態なんですけれども、
立志ですね、立志。
普段の絶句よりもその2倍の長さのある漢詩なんですけれども、
これを死吟で吟じようとなると、やはりちょっと難しいんですよね。
初心者のうちから立志をやるというのはなかなか難しくて、
吟力がちょっと経たないと、3年4年5年、それぐらい経たないとですね、
なかなか取り組めない人も多いんじゃないかなと思います。
その吟じ、取り組もうと思えない一番大きな理由が僕の想像ですけれども、
後半からもう声が持たない、息が持たない、声が裏返ってしまうとか、
そういう呼吸とか、そういった話になるのではないかなと思います。
実際僕はもうそれでですね、後半がもうカスカスになって全然声がもうだれてしまうと、
吟の中では多分言われることもあると思うんですけど、
声がだれてきて形にならないということがありました。
ただですね、当時は立志も辛いな、そして吉祀峠とかの長い調子とかなんて、
持っての他だみたいな状態ではあったんですけれども、
20年もやっているとですね、意外と気楽に立志が吟じれるようになりました。
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どういったところを今振り返ると、
どういったところに気をつけたら立志が吟じれるようになるのかなということを考えまして、
その3つのポイントみたいなところを今日はお話ししたいと思います。
まず一つ目の気をつけるべきポイントなんですけれども、
これは間違いなく呼吸です。呼吸。
前半後半分かれると思うんですけれど、
後半に息が持たない人はですね、もう息が持たないと言っている通りなんですけれど、
どんどんどんどんと吟が進んでいくにつれて呼吸が浅くなっていくんですね。
気分が高まったりとかも、あとストレスとか緊張的な意味ですね。
ストレスが高まっていって呼吸が浅くなって、
ますます苦しくなって、喉が余計な負担がかかってダメになっていくということがありますので、
やはりですね、本当に意識的にしっかりと呼吸しないと話にならないんです。
声のエネルギーは息ですから、呼吸ですから、
エネルギーなしにはどんなスポーツカーもガソリンなしに走れないのと同じですね。
そこはやはり呼吸しないといけません。
僕の流派では2区3足がメインで言われているので、
本当に定まっているところでちゃんと呼吸をたっぷりする場所が2区3足だから、
ゼックであれば6回か、6回ですね。
リッシュだと8回呼吸をする場所があります。
そこを本当に呼吸の場所はもう2拍設けるんだぐらいですね。
伝説祝祝
夜川を渡る戦兵の
暁に見る大河を揺するを
いこなり
こういう風にですね本当に12という今言ったような場所で毎回しっかりと後半に行けば行くほど
より強く意識してこの2拍をですね意識して
まあ空気を呼吸をしないといけないと本当にあの
これが一番最初にあげるべきポイントかなと思います。
であればですねこの前半を吟じた後にもうどんどん気持ちが高ぶって言って呼吸が浅くなって
2拍どころか1拍も持つことができずにすぐに入ってしまうと
まあやはり特にその転句に入るような場面ですね。
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あのリッシュの場合だとあれ手練眼練経練何でしたっけ
ダンチャーな経団連とかですね。
なんか確かそういう4つの塊あると思いますけど
前半終わったところで後半に行くところで特にたっぷりと吸わないとですね
本当にまあ持たないということもありますので
一つ目はもう繰り返し言いますけれど呼吸をしっかりと吸うということです。
そして2つ目ですね2つ目は
2つ目はですね僕これ音程だと思います音程
どういうことかというとですね
まあ一つわかりやすいのは気持ちがどんどん高ぶっていて緊張が進んでいってですね
キーがどんどん上がっていくんですよ
どんどんどんどんと上がっていく
そしてゼックであれば短いですね
若干キーが上がっても耐えることはできるんですけれども
リッシュであればですねその勢いのままさらにさらにキーが本数が上がっていって
もう普通に苦しくなってしまうということがあります
なので苦しくなってリッシュが後半ギンジ切れなくなってしまうということもあります
ただですねあの声が下がっていくパターンの場合もですね同じなんですよ
苦し低くなるから苦しくなくなるじゃないかと思うかもしれないんですけれども
そういうもんじゃないんですよね
あのギンジ始めた本数がちゃんとあったとしてそこから少しずれていくとですね
なんて言いましょうか声が出しにくくなるんですよ
あのそうこの声っていうのは音波の波ですから空気の振動の波ですから
それがですねなんか微妙にずれていくと
喉がですねこの3本でやろうとしてたのになんか2.5本とか2.7本ぐらいの本数になると
すごく調子が悪くなってくるんですね声が出しづらくなってくる
もしくは自分が音が迷子になっていってだんだん意識が集中できなくなってしまう
本当は堂々と声出してほしいのに
いや今なんか音が怪しくなってきたかなとかっていうのを意識しているにしろ
無意識的にしろですね
体が察知して声がどうもスムーズに出なくなるということ
これもあるんですよ本当にあるんです
低くなっても出しづらい高くなってももちろん苦しいということですね
やはりあの本当に淡々としおんしおんしおんに
しっかりと地に足を地面を確認しながら進んでいく
そういうことをしないとですね
力士のような長い時に後半に不安定のまま
喉もボロボロになってしまって吟じ切れなくなるということがあります
なので音程が2つ目ですね
そして3つ目
これ言っちゃもう最後おしまいなんですけれども
やはり最後は腹式呼吸ですね腹式呼吸
これをもう少し分解すると
喉に力を入れないということです
喉を力まないということになりますね
なので喉に力まない代わりに丹田を力むっていう風に言い換えてもいいです
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腹式呼吸をうまくやりなさい
そうしたら力士ができますなんて言われても
多分どうしようも行動できなくなってしまいます
なので大事なのは喉が力まないようにするために
喉じゃなくて丹田へそあたりをですね
もう代わりに力んであげてください
あわよくば足の裏とか太ももとかそういった方に力みをですね
思い切り逃がしてあげる下半身に逃がしてあげれば
喉がリラックスして何とか吟じ切れると思います
喉はですね蛇口のホースの本当に最後の口ですから
そこをしぼめられたらですね
それはそれは無理ですよ
どんなにスポーツカーで例えられないな
ホースの口をしぼめたらですね
どんだけ息が豊富にあったとしても
喉がキュッとしまっていたらですね
どうしようもないわけです
さらにはどんどんだんだん喉が負担がかかっていってですね
荒れてしまっていくと
なんかがザラザラになってしまって
でそれが声になるともうガサガサになって
声がすぐ枯れてしまうとかそういったことがありますんで
いかにこの喉に力をかけないのか
それは言い換えると腹式呼吸
お腹の方に力を込める
丹田を絞るように力を込められているか
そこがまだ難しければ
せめて喉以外のところ
喉以外の下半身に力みを逃していけているのか
ここが本当に大事になってくるかなと思います
ということで
今日リッシュを吟じ切るための3つのポイントをお話ししました
一つ目は呼吸ですね
たっぷりやる
二つ目は音程をとにかく
口に足をつけて一歩一歩踏みしめてやる
そして三つ目は腹式呼吸
喉に力を込めないということ
力まないですね
そこを気をつけていけば
気がつけばですね
リッシュがうまくいけるかもということがあるかと思います
何にも意識せずにできるというよりは
やはりそういうことを意識して繰り返していって
うまくいったりうまくいかなかったりを
行ったり来たりを繰り返していきながら
あれ気がつけば安定してできるようになっているぞと
そういうような認識で進めていただければ
きっとリッシュも楽しく楽しめるようになってくるかなと思いますので
ぜひぜひ意識してみてください
よし
では後半の方を吟じていきたいと思います
ということで今日もリッシュをやりたいと思いますね
これもなかなか知っている方はいないんじゃないかなと思うんですけど
ふと目に入った
これいいなと思ったので
こちら紹介したいと思います
大沼沈山策春風ですね
春風と書いて春風です
まず詩文を読んでいきます
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南蔵素菌を抱くを露せん
春風は客を吹き寄せながら我が家へとやってくる
春の新酒新しいお酒ですね
は花の傍らで組み交わす
国家の大事を話さずに
ただ昔の人の心の内を知ろうとするだけだ
酒樽が空になってしまうと
訪ねた客もまた帰ってしまい
人気のなくなった我が家の庭では
月が薄く霞んでおり
街道の咲くあたりは
暗くはっきりとは見えない
明日の朝また酒を飲みにやってきたまえ
琴を抱えてこなくてもよいから
これどうなんだろうな
琴を抱えてこなくてもよいから
これあれ
琴を抱いてきたれっていうのに
それにあえてやってるのかもしれないですね
そうですね
説明読むと
やっぱりそんなこと書いてありますね
李伯の山中にて友人を退釈す
明朝言いあらば琴を抱いてきたれ
抱きてきたれ
これを意識してるのは明らかである
李伯は琴も持ってこいって言ったけど
俺は別にいいよっていう
あてつけですか
そんなちっぽけな話じゃないんですけど
そう今日はもうとにかく
春風ならぬもう冬風ですよ
真冬風ですよ
空風関東では空風ですけど
本当に寒いですね
スキー場のてっぺんかと思われぐらい
風が冷たいんですけれども
だからこそちょっとですね
気持ちを温めようと思いまして
この春風を選ばせていただきました
五言絶句ですね
なのでこのいかに温かい
穏やかなゆったりとした
そんな雰囲気を出せるかどうかが
ポイントになってくるかなと思います
では吟じていきます
春風大沼沈山
春風
国風を吹きて
至り
春秋
炎に沿いて
来る
15:05
天下の断絶
ただ
故人の心を語る
たるむなしくして
かくまたさる月
淡くして
街道を
暮らし
明朝を
また来たりて
飲み
飲むぞ
素勤を
抱くよ
老船
いやだいぶ本数が高かったかもしれないですね
4本5本5本ぐらいかな
ちょっとやっちゃった感はあるんですけど
でもちょっとですね
18:00
気持ちが穏やかになる感じですね
たるむなしくして
かくまたさる
寂しくなっちゃうんですけど
明朝をまた来たりて
飲めと
もっともっと楽しもうよ
楽しくのんびり過ごそうよ
という感じですね
春風角を吹きて至り
春秋花に沿いて
ここもですね
言葉が流れるように穏やかで
美しいなと感じますね
春風角を吹きて至り
春秋花に沿いて
好きな言葉っていうのは
美しいなと思える言葉は
やはり耳にも残るし
言葉にしていて
すごく心地よいんですよ
すごく言いやすいっていうのもありますし
なんていうかな
うまく今日は言えないですね
言えないですけれども
またいい歴史を割れながら
見つけられたなという感じです
では今日はこんな感じですね
リクエストいただいているんですけれども
2つ今まだお答えできていなくてですね
どっちも
歴史でもゼックでもなく
調子のちょっと
イレギュラーバージョン的な感じが
どっちもあって
なかなか難航しているんで
もう少々お時間いただければと思います
では引き続きですね
普段コメントしていない方も
コメントしていただければ
とっても嬉しいです
では変わらずコツコツ
これからもやっていきますんで
よろしくお願いします
詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネル
どうもありがとうございました
バイバイ