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2021-07-09 06:54

【詩吟ch】中級:武田信玄本人が作った漢詩<偶作>

偶作 / 武田信玄
鏖殺す 江南十萬の兵
腰閒の一劍 血猶ほ腥し
豎僧は識らず 山川の主
我に向って 慇懃に姓名を問う

#詩吟 #漢詩 #武田信玄 #戦国武将
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詩吟の魅力を発信する、【詩吟ch】
おはようございます、こんばんは。【詩吟ch】のheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴の長い長い私、heyheyによる、
詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力を分かりやすくお伝えしていくチャンネルです。
いつも通り、一つ詩を、漢詩や俳句和歌などどれか一つご紹介して、
吟じていくというスタイルで進めていきます。
ということで、今日ご紹介するのはですね、
かの有名な戦国武将、武田信玄本人が作られた漢詩になります。
偶作という詩ですね。
つまり、たまたま作ったという詩ではあるんですけれども、
なかなかに激しい内容といいますか、
皮肉が効きすぎていても訳がわからないといいますか、
本人にしか書けないような内容になっているので、ぜひ楽しんでいってください。
では、まず詩文を読んでいきたいと思います。
偶作 武田信玄
大札数広難十万の兵
羊羹の一軒、血なお生草し
呪詛は知らず三千の手
我に向かって隠人に生命を問う
最初からもう凄まじいですね。
大札数、皆殺しですね。
大札数広難十万の兵
貝の国を滑っていた訳なんですけれども、
この南方諸国を攻略して、
十万以上の兵を皆殺しにしてきた。
羊羹の一軒、血なお生草し
羊羹というのは腰に刺した刀のことですね。
腰の刀は未だになお血生草い。
呪詛は知らず三千の手
ところが、子供たちは何も知らず
私自身が三千山川の主
つまり貝の国の主であるということを知らないで
我に向かって隠人に生命を問う
私に向かって丁寧に名前を尋ねるのであったという内容です。
これは何と表したら良いのか正直わからないですね。
第三者が見たのであれば、
なんという不思議な場面だ、皮肉な場面だというような感じがしますね。
何も知らないというのは恐ろしいことでもあるし、
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何と言いますかね、わからないな。
ただこれ本人が書いてるんですよね。
大札高難十万の兵
自分のことをよくわかっていながらもそれを客観的に見て
この不思議な情景を楽しむことができる。
こういう客観的な視野の広さというのがちょっと見て取れるのかなと思いました。
なんかうまいことペラペラと喋ってはいますけれども、
それぐらいしか言えないですね本当に。
だからたまたま作った偶作という感じですね。
感情をこういう思いで作ったんだみたいなのは込めていないんじゃないかなと思います。
ただただこの場面が絵になると思ったんでしょうね。
そしてこの詩ですね、初心者向けから中級者向けかなと思います。
というのもですね、出だしから転句のように結構激しい状態で入るんですね。
何たって内容が大札高難十万の兵ということなので、
前半からですねもうサビの部分が始まるような形になります。
そして後半になってようやく落ち着くんですね。
子どもたちが出てくるんですよ。
生臭いところと一転して子どもたちがあなたの名前何ですかと聞いてくる。
そういった場面ですねギャップがあればあるほど
なんかとても印象に残る詩になるんじゃないかなと思います。
このギャップを出せるように前半頑張って後半落ち着いてやってみましょう。
それでは言字でいきたいと思います。
偶作武田信任
大札成功難十万の兵
羊羹の一見
血直
生武蔵
呪詛は知らず
三千の
衆我に向かって
06:09
人々に
生命を
いかがでしたでしょうか。
本当に何と言ったらいいかわからないけれども印象に残る。
そんな歌詞だったんじゃないでしょうか。
ということで今日は以上です。
武田信任による偶作という詩をご紹介させていただきました。
詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネルどうもありがとうございました。
バイバイ。
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