00:01
おはようございます。詩吟チャンネルのheyheyです。この詩吟チャンネルはですね、詩吟というとてもマイナーな伝統芸能を、私がですね、とにかく全く知らない人にもその魅力を伝えようというチャンネルにしております。
私の経歴はというと、詩吟歴20年以上、準詩班の資格を持っていて、全国大会も優勝経験があります。
ですので、まあそれを踏まえてですね、何も知らない方にもその詩吟の広い魅力を伝えたいなと思ってチャンネルを配信しております。
今回は8回目になります。このちょっと周りの雑音からも分かりますように、基本的に車の中から配信しております。通勤時間を使っているんですね。
なので、ちょっとまあウインカーの音であったり、ワイパーの音であったり、エンジン音であったり、入るかもしれないと思うんですけれども、それに負けないようにですね、詩吟で培ってきた滑舌や声量でカバーしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。
いつも通りですね、構成は前半に詩吟に関する話、後半に毎日違う吟をですね、お伝えして実際に吟じていきたいと思っております。
今回はですね、詩吟の良し悪しの判断の仕方、どういうふうに良い詩吟、悪い詩吟というふうに評価されるのか、その判断基準について説明していきたいと思います。
詩吟はですね、完全なイコールではないんですけれども、歌と同じように見ればいいのかなと思います。
まず音程がちゃんと取れているかどうかというところですね、そしてリズム感というとちょっと語弊があるんですけれども、言葉の運び方、間合いですね、呼吸の間合い、言葉の運び方、このテンポ感ですね、そういったところも聞かれます。
そしてですね、アナウンサー張りにと言いますか、アクセントですね、ちゃんとここの2音目から上がっているのか、3音目から上がっているのか、頭だけの音が高いのかというふうに、この細かいアクセントがすごく丁寧に聞かれます。
そして伴奏と一緒に合わせて吟じることもあるんですけれども、その伴奏ともタイミングがバッチリ合っているかどうか、そして詩吟ならではだと思うんですけど、詩吟としての声ができているかどうかですね、詩吟としての力強い声がきっちりと出せているかどうか、といったところが技術的なポイントになってきます。
そして最後、総合的にですね、踏まえてこの詩状、作者のこの詩の感情、情景、それを表現できているのかどうかというところ、こういったところがポイントになります。
アクセント、音程、詩状、あと声量といったところですね、そういったところが評価されていきます。
例えばですね、弁聖祝祝でいこうと思います。
音程は言うまでもないと思うんですけれども、言葉運びについてちょっとわかりにくいかなと思います。
よくですね、子供のか初心者の方が詩吟を弁聖祝祝をやろうとするとこんな感じになります。
03:06
弁聖祝祝
こんな感じで間延びした子供っぽい感じになるんですね。
それはですね、言葉は言葉で詰めて、余韻は余韻で、節調は節調でしっかり聞かせるというふうにメリハリをつけるんですね。
どういうことかというと、弁聖祝祝
こんな感じですね。言葉、弁聖祝祝。
言葉でそのまましゃべるとこういったことなんですけれど、いざ吟じるとなるとついつい間延びしてしまうと、一音一音言ってしまうといったところがあるので、
ここを言葉運び、あとどういった呼吸、まあ間合いですね。
間合いを持って次の言葉に入っていくのかといったところは、言葉運びは間合いといったところになってきます。
そして今、詩情も込めてやってしまったんですけれども、この強弱ですね。
緩急強弱、こういったところで最終的に詩情をどれだけ表現できるのかといったところもポイントになってきます。
といったところでですね、どういった詩音がいいのか悪いのかというところをお伝えしました。
最後にぶっちゃけて言うと、何も知らない人でも音程がずれていたら多分気になるでしょうし、間延びした吟も嫌だなと思います。
子供っぽいなと思うと思います。
そして何より気持ちいいんですね。心にグッとくるような吟は良い吟。
そういうふうに感じていただければぶっちゃけそれが一番いいのかなと思います。
といったところで台無しにしたところで後半の吟の方に移りたいと思います。
本日紹介する吟はですね、ときわ子を抱くの図。
柳川誠眼という方が作られた詩になります。
ときわという女性が子を抱く、この子というのはですね、実は牛若丸のことを指しております。
詩文を読んでいきます。だいぶ激しい光景なので想像していただければと思います。
雪は流園に注いで風、田元を巻く。
此処、父を求むる遺憾の情像。
他年撤回、宝刀の剣。
三雲を逝多するは声、この声。
ときわという女性がですね、雪は流園に注いで、雪がですね、傘、昔の頃の網傘ですね、そこに降り注ぐわけです。
風がビュービューと吹き付けて田元を巻き上げるわけですね。
此処、これは子供の子を指しております。
此処、父を求むる。
赤子がですね、小さな小さな牛若丸がですね、父を求めてくる。
この気持ちをもうどうしたらいいのか。
06:00
辛くてどうしようもないけれども、もう耐えるしかないというような辛く厳しい情景を描いております。
その後ですね、時期は変わって、他年、別の日ですね、他の年と書いて、他年、撤回、宝刀の剣。
そうですね、撤回山というところですね、原平合戦の有名な舞台になっているところですけれども、宝刀の剣。
剣を高々と突き上げてですね、いるわけです。
その子供がですね、山群を叱咤するはこれ、この声。
山群という大量の群をですね、自ら剣を振り上げて叱咤している。
指揮しているというのは、昔に父を求めていたような小さな赤子だったのであるということで、
この牛若丸が厳しい状態からさらに後半でですね、大きく成長したというような情景を描いております。
すみません、だいぶ雑な説明になってしまったので、詳しくはこの銀の題名で調べていただければ詳しいのがあるかと思います。
それではですね、いざ銀字で見てみたいと思います。
時はこう抱くのず。 柳川誠願。
雪は流遠に注いで
風たもとを巻くここ
父を求める遺憾の醸造
他人てかい
ほとのけんさんぐんを
叱咤するは
これこの声
09:13
いかがでしたでしょうか。ちょっとだいぶ感情が乗りすぎた感じで、ちょっと荒々しいんで、まあ少し原点されやすい銀かもしれません。
本日は以上となります。このようにですね、通勤時間を使って平日毎日、違う銀も含めて発信していきますので、これからもフォローしていただけるとうれしいです。本日はありがとうございました。