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絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
好きな持ちの形は丸です。
さて今回はですね、2024年に読んで良かった本TOP6というお話をしていきたいなと思います。
最初、気のいい数字でTOP5と考えていたんですが、どうにも5冊には絞りきれないということで
6冊ご紹介していきたいなと思っております。
皆さんは年末年始、本は読まれますでしょうか?
もしよかったら、今からだと間に合うか分からみませんが、本を読む、本を選択する参考にしていただければ幸いです。
では早速1冊目のご紹介になります。
1冊目は古田千恒介さんが書かれたエネルギーを巡る旅ですね。
エネルギーといえば私カフカというところもあって、実は業務で関わるところとしてエネルギーに関わっている。
エネルギーであり、小エネルギーでもあり、環境全般でもありということなんですが、
この本はですね、僕に多大なる影響を与えてくれた本ということで今回ご紹介をさせていただきます。
人がエネルギーを使い始めたタイミング、皆さんいつからだと思われますか?
実はそれは人類が火を利用し始めたことから始まったと言われています。
それはどういうことかというと、人が火を使うことによって調理ができるようになった。
そして栄養価の高い食事を摂取することができるようになったということなんですね。
それが脳の発達につながったと言われています。
それだけではなく、エネルギーを利用した肥料の改良、
そして産業革命である蒸気機関、その他原子力などなどといった形で、
エネルギーの発展とともに人類が発展していった。
その歴史をね、遡って順々に巡っていくような内容になっているんですね。
そして著者の古立さんはこれをものすごく多角的な視点で、
かつ具体と抽象を行き来しながら書かれていて、
壮大なある種の哲学書のような形で書かれていて、
知的好奇心をくすぶられるような本になっていました。
著者のメッセージが、エネルギーの発展のスピードと人間の発展するスピードが、
近年はあまりにも早すぎると言われていたのも特に印象的でした。
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というわけで1冊目は古立光介さんが書かれていたエネルギーを巡る旅でした。
続いて2冊目。
2冊目は井谷須夫さんが書かれた採用基準という本です。
井谷須夫さんといえば知る人ぞ知る方なんですけれども、
勤前に勤められていてその時人事採用のマネージャーとして10年以上勤められたそうです。
その後独立をしてHARの専門家としてご活躍をされた方なんですけれども、
タイトルの通り優秀な人材の採用基準について解説をしている本なんですよね。
皆さんは優秀な人材と聞いてどんな能力、どんな基準が求められると思いますか。
著者の井谷須夫さんは優秀な人材の採用基準、これはリーダーシップがあるかないかそんなお話をされているんですよね。
そしてここで言うリーダーシップというのは単に大きな声がある人とかカリスマ性がある人とかそういった抽象的なことではなく、
自分で決めてその結果に伴うリスクを引き受けその決断の理由をきちんと説明できる人、こんな風に定義をしているんですよね。
これは単に成果主義というのとも違いまして、チームメンバーに対して道筋を示して結果を残してその責任を取る。
そのプロセスを含めてリーダーシップというんだというところに非常にハッとさせられたんですよね。
実は僕大学院ではスポーツのリーダーシップ研究をしていまして、リーダーシップといえば何々型と何々型があるとかリーダーシップの行動はこういった行動があるという理論をいろいろ学んだんですけれども、
そうではないと伊賀さんはおっしゃってるんです。
理論ではなくて現場主義、現場で結果を出すことがリーダーシップなのだという風に言ってるんですよね。
つまりどういうことかというと、現場に特有の変数があり、そのケースバイケースの状況に対して何がパフォーマンスを出す道筋になるのかということをちゃんと言語化をしてチームメンバーに示して、かつ結果を出す。
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これこそがリーダーシップなのだというふうにおっしゃっていたんです。
僕はこの言葉に非常にハッとさせられて、自分自身がリーダーシップがないなというふうに改めて思わさせられたという本でもありました。
なのでリーダーシップを身につけるためにもそういったスキルを磨いていきたいなと改めて思わせさせられた本でした。
というわけで2冊目は伊賀康生さんが書かれた採用基準でした。
続いて3冊目は諸富義彦さんが書かれた孤独であるためのレッスンですね。
実はこちらの本、カクタス編集部ラジオにゲストで来てくださった植木家さんにご紹介をしていただいた本になります。
簡単に言うと、孤独の価値について書かれた本になっています。
現代社会において特に孤独というものの価値はどんどん力を増しているし、
孤独を深めることは現代社会を強く生きるための必須の行為であるというふうに著者の諸富さんは主張をされていて、植木さんはそこにすごく共感をしたというお話をされていました。
僕自身もですね、この本を読んで、確かに僕自身は孤独が好きだなというふうに思っていたんですけれども、
孤独というものの定義がアップデートした本でもあるなというふうに思いました。
実はこれスタッフでも語っているのでぜひ聞いていただければと思うんですが、
実は孤独になるのにもステップがあるし、孤独ってそんなに簡単になれるものではない。そんなふうに著者の諸富さんはおっしゃっているんですよね。
それはどういうことかというと、自分のネガティブな状況、横圧する感情、否定的になる感情、嫉妬の感情、
そういった感情をすべて受け入れた上で、どっちにも転ぶことができる。
人と一緒にいることもできるし、孤独になることもできる。
でも自分はあえて孤独になることを選択する。それが真の孤独なのだというふうにおっしゃっているんです。
だから、逃げの孤独ではなくて、攻めの積極的な孤独、これが現代の我々に求められているのだというふうにおっしゃられていて、
ああ、孤独のプロフェッショナルだと思って、すごくハッとさせられたんです。
その上で、諸富さんが緩末で自分の本音を書かれているところが非常に印象的だったんですよね。
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それは何かというと、諸富さんは一人の夜にものすごく孤独、
それは誰かに触れたいとか誰かに認めてほしいって唐突に思うような瞬間があると。
で、それは誰かに触れたり誰かに認めてもらうことで一時的に解消するものかもしれない。
でもそうではないんだと。本当にそのちょっとネガティブな孤独を癒すことができるのは真の孤独なのだっていうふうに言い切っておられるところが、
僕はすごく印象的だったなと思うし、ああ確かにそれは本質かもしれないなっていうふうに思ったんですよね。
それがとても印象的でした。
というわけで3冊目は諸富義彦さんが書かれた孤独であるためのレッスンでした。
はい、ここまで3冊ご紹介していきましたが、皆様いかがでしょうか。
だいぶ長くなってしまったので、後半3冊は明日お届けしていきたいなと思っております。
というわけで今回は以上になります。最後までお聞きくださりありがとうございました。ではまた。