博多駅北ポンプ場と雨水整備レインボープラン博多の概要
この時間は、私中谷人氏と、RKBアナウンサー気象予報士の立山康昭が、今は福岡市博多区博多駅前の博多駅北ポンプ場の入り口の前に2人で立っております。
先ほどね、申しましたけどね、今この時間のこのポンプ場の周りってのは、本当にこう、なんていうんですか、日常生活。
蒸し暑いのだけがちょっと困りますけど。
ちょっと質問があります。
先ほど三笠川の川べりにいて、そして博多駅北ポンプ場って近いんですか、その一瞬間で移動されたんですか。
横です。
横なんですね。
もう信号を挟んで迎えっていう感じ。
ちなみにですね、この今私たちから見えるね、信号は水道局前っていう信号なんですよ。
だから福岡市水道局の別館がありまして、その横にこの博多駅北ポンプ場というのが設置されています。
なるほど、そういうことですね。
お隣ですね。
ですからこのポンプ場のポンプを使ってですね、多分水を操作するんだろうと思います。三笠川がすぐ隣にありますんでですね。
そしてですね、先ほども少しお話しましたけど、雨水整備レインボープラン博多というのを福岡市が二度の大きな水害があった後にプランとして策定してるんですよね。
まずはこの話についてね、先日二人で取材してきました。お話をお聞きください。
今は博多駅前1丁目、博多駅北ポンプ場の中におります。
ここでですね、この雨水整備レインボープラン博多についてお話を伺いたいと思うんですけど、田地委員。
はい。
レインボープランだからですかね、今私たち二人の周りにはですね、この月水道計画課の男性が5人、だから私たち二人入れて7人だからレインボーになりましたね。
お!うまいこと言いますね。それぞれがね、いろんな色を持ってるわけですよね。
そうですね。
しかし、なんで虹?
その辺あたりから伺いたいと思います。
レインボープランの名称の由来と目的
私のお隣にはですね、福岡市道路下水道局計画部下水道計画課長の正木博之さんにお越しいただいております。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。正木と申します。
なぜレインボーなんですか?
これはですね、博多駅が大きな過去ですね、水害を受けて、大変非常に大きな被害を皆さん受けられた。
で、それに対してしっかりと雨水整備をやってですね、大きな雨が降った後でもですね、晴れやかに虹を皆さん見ていただけるような、そういった街にしようということで始まったプランでございます。
いいネーミングですね。
確かに大雨の後っていうのは虹が出ますけど、やっぱり被害が各地で起こってしまったら虹を見ている場合じゃない、安心して虹を見られるような、そういう都市づくりをしようということなんですね。
さあ、これ具体的にはこの雨水整備レインボープラン博多とはどんなプロジェクトになるんでしょう?
雨水整備レインボープラン博多の具体的な内容
はい。雨水整備レインボープラン博多はですね、博多駅周辺地区を見たび浸水させないとの強い決意のもと、2004年からですね、2012年の8年間総事業費約353億円をかけて取り組んだ緊急浸水対策事業になります。
はい。で、この事業でいくつかポイントがあるんですよね、施設が。
この浸水対策を行う、まずですね、雨水を河川などに流す、排水する能力を強化するためですね、新たな雨水管線の整備に取り組んでいます。
この雨水管線は道路面から深さが大体16メーターから18メーターの位置にございまして、内径が5メートルと非常に大きい雨水管で雨水を流すだけではなくですね、貯流する機能も有しております。
それがこの博多駅の周辺の地下にあるわけですね。
そうですね。
流すだけではなくて、溜めておくこともできるというのがポイントですね。
そうですね。で、この雨水整備レインボープラン博多でですね、整備した貯流管の延長がですね、約2.5キロメートルでございまして、そこに溜まる貯流容量がですね、約3万トンとなっております。
3万トン。
それちょっと3万トンと言われてもピンとこないんですが、例えば25メートルのプールで言うと何倍分ってことはありますか?
これがですね、25メートルのプールに換算しますと、約83倍分の貯流容量になります。
それだけの雨水を溜めておくことができるということですね。
すごいね。で、その雨水はどうなるんでしょうか?
博多駅北ポンプ場の役割と施設見学
この雨水はですね、ここの今おります博多駅北ポンプ場、こちらに集まって流れてきます。
ここに流れ込んできた水はそのままここのポンプで汲み上げてですね、強制的に三笠川に排水するという構造になっています。
なるほど、せっかく私たち台の男2人でやってきましたんで、そのポンプ場の中を拝見することはできますか?
はい、大丈夫です。今からご案内しますので。
ぜひよろしくお願いします。
この後行ってみたいと思います。
ひとしさん、そしてタッチ、内径が5メートルって随分な大きさですよね。
すごいでしょ。だからどんどん歩いてね、中行けるわけですよ。
雨が溜まるわけですね。
そうですね。だから雨が当然溜まっているときは中を歩いてはいけませんけど、ちょうど我々がね、先週火曜日に伺ったときには水がそんなに溜まっていなかったのが6月30日ですが、
だからこれは中を歩いていきますよと。そこに水を貯めておくことができる、単なるこの薄い缶、雨水を流すだけじゃなくて保存しておくっていうんですが、
例えば川が氾濫しているときに流しちゃったらやっぱり川が溢れちゃうから、川の状況が治まるまで待って、そして放水しようという、そういうことができるということなんでしょうね。
直径が5メートルの缶で約3万平方メートルの雨水を貯めることができるって先ほどお話があったじゃないか。
3万立方メートルかな。
3万立方メートルですかね。
これが博多駅周辺にはこの缶がグワーンとあるんですよね。
そうなんです。
それを今私たちがいるこの目の前の博多駅北ポンプ場から汲み出すと。
そしてさっきまで私たちがいた三笠新橋からは、その汲み出した水が出てくる排出口っていうのがね。
出水口ですね。出水口があって。
だから本来大雨の後とかで落ち着いたときにバーっと出水してるのを見ることができるんでしょうけど、今日はね、今まだ動いてませんでした。
ということで、実は今は当然ですけども立ち入り禁止ということになっておりますが、先ほどの取材お話を聞いた後に博多駅北ポンプ場の中の様子を見てまいりましたのでお聞きください。
ポンプ場の内部構造と機能
ということで、私たちは博多駅北ポンプ場のですね、なんと薄いポンプの前までやってきました。
ここまでの道のりがね。
すごかったですね。急勾配どんどんどんどん下って。
しかも途中ね、少し水がありましたよ。
ありましたね。滑るんじゃないかと思ってちょっと足元も気をつけながら下りてきたんですが。
遠くは滑っても足は滑り出せたくないですもんね。
ちょっとやめてくださいよそんな。
と言いながら、今なんでしょう、ここの周りってどう言えばいいのかな。
今私たちはですね、この鉄の網目の上に立っているんですけども、その目の前には標端型と言っていいんですか、緑色の大きな薄いポンプがありますね。
私のボキャブラリーで表現しますと、アクション映画で悪者が人質を連れ込んでくるような場所というような表現になりますが。
いや私のボキャブラリーで言うならば、これはマジンガーZの足ですね。
それはちょっと一部の人しかわからないと思いますけれども。
はい。
ということで増木さん。
はい。
なかなかの場所に連れてきていただきましたけれども。
はい。
ここが水を汲み上げる、目の前のこの大きな物体がポンプということですか。
はい、そうですね。今地上から大体15メートルぐらいのところに来てますね。
ここがポンプ室になります。
今見ていただいているこのポンプが大きいポンプで、合計が1650ミリ。
このポンプがここに2台。
あと少し小さくなるんですけれども、合計800ミリのポンプが2台。
合計4台がここに備わっています。
15メートルの深さまでこの水を落としているというか、通しているわけですよね。
そんなに何で15メートルの下まで持ってこないといけないんですか、水を。
そうですね。ここ博多駅周辺は博多駅、地下鉄、そういった大きな鉄道、軌道、地下街もありまして、
そこ周辺の雨水を集めてくるためには、そういった障害物の下を下水道管としてはくぐり抜けないといけないということで、
そういう位置に入れる必要があったことから、こういった深さになっています。
しかしすごい雨水を貯めることができるということですから、それを汲み上げる量とかスピードとかはどのくらいなんですか。
過去の水害とレインボープランの目標
この博多駅北ポンプ場は、排水能力が1秒間に15トンの水を汲み上げることができます。
1秒間に15トンってすごい量ですよね。よく考えたらね。
それくらいのスピードがやっぱり必要なんですか。
そうですね。集まってくる水の量がそれなりにやっぱりそういった15トンくらいの水が集まってきますので、
この周辺、みんなの水が集まってきますので、それくらいの能力がないと水があふれてしまうという状況になります。
ただ、なんとなく初めて見る光景に私たちは少し緊張しておりますけど、
この施設のおかげでこれから大雨が降ったとしても浸水するようなことがないということで、私たちは少しは安心していいんでしょうか。
このレインボープラン・ハカッターは1999年の6月29日に1度目の大きな水害を受けました。
この時の最大雨量が時間雨量79.5ミリというのが市内で観測されています。
レインボープラン・ハカッターはこの雨量に耐えられるような施設整備というのを目指してきております。
2003年7月の2度目の水害の時は市内ではあまり雨量が観測されていないんですけども、
三笠川が上流域の大雨で氾濫して大きな水害になったということで、市内で降った雨量は79.5ミリを最大値として取り組んでいますので、その雨までは耐えられる。
基本的なことなんですけど、いわゆる博多駅の周りに集まった水をこのポンプで集めて、そして三笠川にまた戻すわけですよね。
三笠川が氾濫している場合っていうのは戻すことできませんよね。そういう場合ってどうされるんですか。
ハード・ソフト両面からの防災対策
この博多駅周辺の大水害を受けて、当然福岡市の下水道としてはレインボープラン・ハカッターを推進しているんですけども、
福岡県の方でも三笠川の回収事業というものを併せて行ってありますので、そちらの方で川の方は溢れないように、そういう対策が並行して進められてきたという状況です。
ということは川の幅を広げたりとか深く掘削したりとかそういうことをされているということですね。
もう併せ技というのが理解の仕方でよろしいですかね。
15メートル地下にあり1秒に15トンの水を処理するということは驚きなんですけど、
ひとしさん、たつやまさん、東京都の下水道行政に関わる技術者の方からメールをいただいているんですけども、ご紹介させてください。
都市型防災について東京でも同様の課題を抱えています。
昨年の夏、ゲルラ豪雨の影響で都内の一部地域が浸水する被害を受けました。
過去には地下鉄の線路が水に浸かったこともあります。
私自身は下水道の整備に携わる行政技術者ですが、そのような報道を目にするたびにじくじたる思いでいます。
しかし言い訳にしかなりませんが、大規模な下水道管や貯流施設を整備するには多額の費用に加えて長い時間が必要です。
10年以上の月費を要することもざらにあり、住民の方々から厳しいご指摘を受けることも。
そうかといって豪雨は待ってくれません。
そこでインフラ整備といったハード対策だけでなくソフト対策も大切になってきます。
福岡市の場合は全国の自治体に先駆けて水位周知下水道という取り組みを実施している自治体です。
水位周知下水道。
ざっくり申し上げますと下水道管の水位が危険な水位に達したときは、
知事または市町村長は住民の避難等に資する必要な情報を市町村の防災部局や地下街の管理者に通知して利用者の方々を避難誘導して命を守るという仕組みです。
ハードソフト両面の取り組みに加えて住民の方々ご自身の備えも欠かせません。
被害を最小限にすべく私自身も日々の業務に邁進していきたいと思います。東京都の秀さんです。
おっしゃる通りです。
レインボープランの受賞歴と今後の展望
私たちは生活者としてもしっかり日頃からそういった意識を持っておかなきゃいけないと思いますし、
今私たちが一緒に紹介しているレインボープラン博多は国土交通大臣賞、循環の道下水道賞というのを受賞しております。
それから全日本建設技術協会の全権賞というこれも受賞しております。
つまり全国的に認められたそういうプランということですね。
そしてそのプランのですね、今こちらいわゆる北ポンプ場というためた水を外に出すところを出す施設をご紹介いたしましたが、
この後私たちはその水を貯めるところ、産農公園を活用して雨水を貯める産農雨水調整地、そちらの方に移動してまたお伝えしたいと思います。