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2025-03-15 30:08

24-1.「新しいもの」を生み出せる人ってなぜすごい!?イノベーションを編集的に考えるシリーズスタート!

<イベント情報>

▼第3回 ほんのれんオンライン旬会

3月18日(火)-

みんなで「ほんのれん」の本を手に対話する、おしゃべり読書会です!

https://honnoren-shunkai-2503.peatix.com/


▼ジュンク堂 池袋本店にて、「ほんのれんフェア」開催中。

3月23日(日)まで!!!

https://note.com/honnoren/n/nf47af6c3c819

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みなさま、「恋愛シリーズ」はなんと全11回も!お付き合いいただきありがとうございました。

今回からは新テーマ、ほんのれんvol.24 ”「新しい」はどこから生まれる? イノベーションの生態系”をお送りします。


春。新生活、新サービス、新企画、新体制!

新しいものづくしの日々を送る私たちですが、そもそも「新しい」が価値とされるのってなんで?イノベーションには方法がある?

そんなことを「編集」という視点も交えながら、5冊の本と考えていきます。


<今月のEDITOR’S NOTE>

「未来」は「本来」から

スーパーやコンビニに行くたびに新商品がズラリ。数年前にはシン・ゴジラ、シン・ウルトラマンなどの「シン」ブームもあった。みんな「新しさ」でしのぎを削っている。でも「新しい」をつくるって、限られた才能だけに許された仕事なのだろうか? いや、そんなはずはない。

スティーブ・ジョブズにこんな言葉がある。「ピカソは優れた芸術家は模倣(copy)し、偉大な芸術家は盗む(stealと言った。 だから僕たちは、偉大なアイデアを盗む(steal)ことに関して、恥じることはなかった」。MaciPhoneもゼロからの創造ではなく、先行するアイデアを徹底的に掘り下げ、それを解体しながら組み上げ直すことで生まれたのだ。

『「新しさ」の日本思想史』によると、日本で「新」が価値になるのは文化や技術が急速に発展した江戸時代からだそうだ。それまでは長らく本家・本元・本流を意味する「本」の方が重視されていた。「新しさ」が求められ続ける現代社会では、逆に「本来」に戻ってみることが「未来」をつくるヒントになるかもしれない。

周囲を観察していくと、あらゆるモノはイノベーションの歴史の中にあると感じるはず。旬感本を片手に次のイノベーションの兆しを見つけてみて。


ほんのれん編集長・仁禮洋子


<今月の旬感本>

(1)「新しさ」の日本思想史─進歩志向の系譜を探る』西田知己(著) 筑摩書房2022

(2)『眠れる進化─世界は革新(イノベーション)に満ちている』アンドレアス・ワグナー(著)大田直子(訳)早川書房 2024

(3)『蔦屋重三郎─江戸を編集した男』田中優子(著) 文藝春秋 2024

(4)『資本主義の先を予言した史上最高の経済学者 シュンペーター』名和高司(著) 日経BP 2022

(5)『脳の外で考える─最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法』アニー・マーフィー・ポール(著)松丸さとみ(訳)ダイヤモンド社 2022


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出演:ニレヨーコ、おじー、ウメコ、はるにゃ

編集:山内貴暉(編集工学研究所)、リリ

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